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京都大会の魅力

京都大会の魅力は、何と言っても
会場である同志社高校のチャペルや校舎です。
こんな環境で学んでいる高校生がいることを体感してください。

チャペルでは全体会が開催され、酒田孝さんから「話し合いの文化を学校にー生徒会実践を基底として」という基調が提起されます。
18歳を市民にするために学校に話し合いの文化をつくろうというのです。
ところで、文化ってどのようなことでしょうか。一般に文化とは、人間が作り出してきた人工物の集積を意味します。私たちが受け継いできた様々な知識、常識、行動の仕方、好みといったものも人工物の体系に他なりません。人間は文化を自分のなかに取り込み、それを使いながら文化に影響を及ぼしています。人と心と文化は相互に規定的な関係にあるといわれます。
学校に生徒たちや教師たちが話し合う文化ができるならば、学校から民主主義が
生成され、市民としての若者、教師が誕生するのではないかというのです。
基調は実践のエピソードと主張があり、分かりやすく、当日は、ビジュアルナラティブ(スライドで実践を語る)もあり、酒田基調のイメージを鮮明に私たちに伝えてくれるでしょう。
いま、注目されている政治学者、岡野八代さんのコメントも楽しみです。

一般分科会は、HRと授業が一日で設定され、高生研のHRと授業の実践分析がじっくり学べます。半日の分科会は、グローバル化する現代に生きる高校生のアイデンティティ形成、発達障害を抱える生徒と他の生徒の関係を担任としてどう作るかという喫緊の課題です。午後は行事づくりと生徒会の要求運動が用意されています。
どう選べば良いか、迷ってしまうほどどれも魅力にあふれ、明日からの実践に役立つビジョンと方法が埋め込まれた分科会です。

望月

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一般:第6分科会(生徒会、午後) 「北海道室蘭東翔高校生徒会の校則改正に関わる取り組み~カーディガン・キャンペーンを中心に~」

 今回の学習指導要領「改定」により生徒会活動を取り巻く環境はますます困難を増してきた。比較的活発といわれてきた北海道でも生徒総会、役員選挙の基本的な活動の維持も厳しくなったとの話もよく聞く。特に「自治的活動」に関しては校則改正など、もっとも推進すべき私たちですら、新しい実践者が出てくるのは半ばあきらめざるを得ない現状にただ指をくわえているだけであった。
 そんな中、彗星のごとく出てきた実践がこの「カーディガン・キャンペーン」である。生徒会役員の気持ちに寄り添いつつ、三者協議会の枠組みを活用し、学校をとりまく「世論」を生徒の力で変える「しかけ」を見事につくりあげていく。「学校自治」と肩肘はることもなく、現代的な教師と生徒とのやりとりからつくりあげられたこの実践に高校生活指導の「光の一筋」を参加者と共有できれば幸いである。
(北海道高生研事務局)

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生徒会に「現実的に夢を見る」ために —吉田真一先生「地域の力で1000人バーベキュー」(第五分科会:生徒会・午後の部)—

船山万里子です。ブログでは初めまして。

中学時代の生徒会執行部経験から、生徒会に何となく胡散臭さを感じてきた私。
高生研に携わるようになってからも、いちばん苦手な分野が「生徒会」でした。
そんな私が酒田孝先生の基調づくりをお手伝いするようになり、「生徒会ってこんなに夢があるんだ!」と思うようになりました。

今年度夏の大会第五分科会でご発表される吉田先生の実践もまた、「夢のある」生徒会のお話です。
でも、「夢」って「理想」であって「非現実的」であって、結局名人芸じゃないの?
酒田基調を聴いてそんなふうに思う方がいらしたら、ぜひ本分科会にいらして、「現実的に夢を見る」方法を一緒に探りませんか?

「現実的に夢を見る」は、私の大学院の師匠である教育学者・佐藤学さんの言葉です。
教育は、ロマンがなければできないけれど、現実には様々な障害や制約があって、ロマンはロマンのまま終わりがち。
じゃあ、どうすれば現実に即しながら夢を見続けられるだろうか?
そんな思いが込められた言葉だと思います。

吉田実践は、地域の方たちと結びついた1000人BBQの実現に向かって、現実の制約の中で、少しずつ着実に、一歩を踏み出されています。
どうやって現実と交渉しているのか? 発想の源は? このあと、生徒会とどうつながろうとしているのか?
そんな問いを投げかけながら、吉田実践を一緒に紐解き、少しでも生徒会実践で「現実的に夢を見る」方法を探ることができれば…。
そんな思いで運営できたらと思います。

「出る杭は打たれる、でも出過ぎた杭は打たれない」「どうやって打って良いか、わからないぐらいの杭になれ」…吉田先生が以前のご同僚に投げかけられたというこの言葉が、とても印象的な実践記録。
第五分科会でお待ちしています☆

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急募! 「社会以外」「小学校」の憲法実践

大阪・サトウです。

当京都大会応援ブログトップページにも掲載いただいている全国大会関連緊急企画「学校で憲法を語るつどい」の準備を担当しています。

「何か声をあげねば」の声とともに、「学校で憲法の話をどのようにしていいのかわからない」とのとまどいも聞こえるいま、さまざまな「学校で憲法を語る」実践を集め、ポスターセッション形態での報告会~憲法の授業まつり~です。

いまのところの予定では、

・憲法96条をもとに教室で模擬国会
・「体罰」と9条を同時に考える
・こけてしまった憲法改正の授業
・憲法を守らねばならないのはだれだ?~教師と授業を行った若手弁護士からの報告

など、全民研大会や歴教協大会でも報告される実践や弁護士さんが教師と一緒に行った授業実践、「失敗」した実践をふり返る報告まで、さまざま。

「知り合いの方(中学校数学教師)が憲法記念日の前の学活で憲法の話をしないといけないときに、何をどう話そうか困っていました。社会科の授業のなかで何をどう教えるかだけではないよということを伝えたいなぁ」(Hさん)

こんな声に応えるべく、「社会科以外の実践」「小学校、中学校での実践」など中心に、探しています。
自薦他薦、心当たりあれば、どうぞお知らせください。

なお、授業報告を受けてのミニシンポも、

朝日新聞・氏岡真弓編集委員(教育担当)による全国の動向を取材してのコメント

や、

教科研・歴教協などで生徒の当事者性~どうすれば生徒たちが「自分のこと」として社会事象をとらえられるか~を研究されている久保田貢さん(愛知県立大))に総括コメントをいただく

など、充実したラインナップです。

日時は京都大会最終日の8月5日(月)。
大会実行委員やグループ員で奮闘されている方々も、大会後のあとかたづけや各種会議を終えて駆けつけていただける17:00にスタートします。
「その日のうちに帰らねばならない」という方が新幹線に飛び乗っていただけるよう、京都駅至近の会場(京都テルサ)を確保しました。

大学での研究者の方や弁護士さんたちから参加申し込みをすでにいくつかいただいており、その方たちには高生研大会のリーフレットをお示しし、「セットでいかが?」と呼びかけています。

高生研大会に行くよ!とおっしゃるあなたには、逆にこのつどいも「セットでいかが?」。

「いま、何かせにゃあ」の声を集めたい――。
「参加するよ」の申し込み、お待ちしています。

★問い合わせ・申し込み先
「学校で憲法を語るつどい」事務局 AND29170@nifty.com

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こんなことやってていいのかな?

長野:小澤彰一

(紀要担当)

 今日7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日、だが、私の生活にはあまり関係がない。3月1日はビキニデーだといって核廃絶を願って焼津へ行くが、朝鮮半島の人々が日本からの独立を訴えた記念すべき「三一独立運動」だと日本の歴史に言及する人はあまりいない。ある人にとっては重要な意味を持つ事柄も、別の人にとってはなんの意義も認識されないことがある。今日は参議院選挙の公示の日である。21日には投開票が行われる。公務員といえどじっとしているわけにはいかない。

 昨日は芝居を観てきた。俳優座の「樫の木坂の四姉妹」、松本市民劇場の会員になっているからである。しかも今月は運営のお当番サークルになっている。そのための会議に行くと、会員を増やせと目標をいわされ、目標達成のためにどんな努力をしたかを毎回報告させられ点検される。市民劇場運営委員にとっては会員を増やすことが至上命題なのだ。いつしか自分も成果主義に陥っている。

 勤務校では教務の仕事をしている。さまざまな部署の調整役なのだが、学校統合して構成員のアイデンティティーが揺らいでいる。進学実績をあげたいのか、クラブ活動で名をあげたいのか、各学科の実績をあげたいのか、よくわからない。自分の関心事に熱心な分だけ他の事柄に無関心になっていくのである。一つの組織(共同体)としてまとめていくには相当の努力が必要である。方法はいくつもある。だが、どれも手が出ない。

 私は、九月の公演に向けてひとり芝居に取り組んでいる。三つの団体が4、50分の短い作品を制作し、発表するという企画である。演劇というのは総合芸術だからこり出すとあれもこれもとやりたくなる。人もまた勝手なことを言いたがる。そうなると稽古の直後などはすべてをかなぐり捨てて芝居に専念したいという衝動に駆られる。

 高生研の全国大会の紀要の編集が捗っていない。編集は直線的に進む仕事ではない。いくつもの壁を乗り越えなければならないのである。仕事の片手間でやっていると、余計にいらだちを感じてしまう。締め切りだけは刻々と迫ってくる。これもすべてキャンセルしてこの作業に没頭したい、と強く思う。一日か二日は徹夜も覚悟している。

 

 「スローターハウス5」という映画の主人公になったような気分だ。どの場面でも、「こんなことやっていていいのかな」という不安を感じる。いったいどの場面の自分が本物なのかと思えてくる。

 ご心配なく、まだ私の精神は正常の範囲にあります。愚痴をいってストレスを発散しました! これから、雨の中平和行進です。

 8日には「紀要」のアウトラインができあがる予定です。一週間で最終チェックして15日16日には印刷、丁合の予定です。        京都で「紀要」をお楽しみに!

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マレーシアの村にて

 研修旅行の引率に行ってきました。私たちの旅行は、観光旅行ではなくて生徒一人一人が研究テーマを持ってするフィールドワークなのですが、その途上で生徒たちはいろんな人と出会い、新しい体験をします。わたしたち教員にとっても、生徒たちと同様に異文化的非日常との出会いがあります。今回は旅行三日目に訪れたマレーシアのある村での経験を紹介したいと思います。
 マレーシアの主要な輸出品にパーム油が挙げられますが、私たちが訪れた村は、パーム油を採取するための椰子の木が整然と植わっている風景が延々と続く地域に位置していました。椰子の木には幾つもの種類があって、ココナツヤシなどそのまま食用にするものもあり、木の高さはまちまちです。油を取る椰子の木は、最盛期には10メートル以上の高さになります。椰子の木は幹の頭頂部に放射状に葉っぱがでていて、油を採る実は葉っぱの軸が出ているあたりにできます。その高いところにできている実を、先端にカマをつけた長い長い棒を使って収穫するのです。実は数百個が塊になっていて、ひとつの塊は20kgにもなり、それらの実を絞って油をとるのだそうです。村の人たちがその作業をするのかと思いましたが、そうではないそうです。マレーシアの人はそんな作業はしない、椰子の実を採ったり油を絞ったりする現業は外国からの出稼ぎ労働者がしているとのことでした。プランテーションの中に、出稼ぎ労働者用宿舎があるとのことでした。マレーシア人は椰子のプランテーションのデスクワークや輸送トラックの運転手などの仕事IMG_0086に就くそうです。
 そのヤシ林地域の中のとある小さな集落が第三セクターのような形で地元旅行会社と協定してホームステイ受け入れ事業をしているのでした。生徒たちは昼前に村に到着して集会所で歓迎を受け、ヤシの実採取とゴム採取の実演を見た後で各家庭に迎え入れられて次の日の朝まで過ごします。昼に出される食事はマレーシアのお正月料理と決まっていて、床に広げた布の上に並べられた料理の周囲に座って、習慣通りに右手だけをつかって手で食べます。私たち引率教員も本部として設定された家で老夫婦から昼食を出していただきました。家の主人は食べずにお客に給仕をしたり、大皿から各自の皿に取り分けたりして、とても親切にすすめて下さり、最後はフィンガーボウルを持ってまわって右手の指をすすがせて下さいました。
 生徒たちは午後いっぱいテラスでゲームをしたり、庭でバドミントンをしたり、散歩をしたり、家庭ごとに楽しんでいました。私たち教員もゆっくりお茶を飲み、こちらは片言のマレー語、あちらは片言の英語、あとは身ぶり手ぶりで説明を受けて、チョンカと呼ばれるゲームをして遊びました。熱帯ですがヤシ林や熱帯雨林に囲まれているので風が涼しくてエアコンもありません。どの家の庭にもマンごスティンやバナナ、ドリアン、ココナツヤシなどの食べられる果物の木がたくさん植えてあって―それらはほとんど山から来るサルに持っていかれるそうですが―開け放した家のテラスで、まったりとした午後をゲームをして過ごすという、とても贅沢な非日常IMG_0091(1)経験をしました。

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壮観!2万羽のツバメが集結

 久田晴生

 今大会の初日夜、交流会で「ツバメの集団ねぐらを観る」を行います。
 ツバメは春、日本に渡ってきて、人家の軒先などで巣を作り子育てすることは皆さん
ご存じですね。では、子育てが終わったツバメ(親子)はその後どう行動するかご存じ
ですか。実は、一時的に特定の場所に集まり、そこで1カ月ほど過ごして体力をつけた
者から順に、三々五々南へ渡っていくのです。その集結地をねぐらと言って(「巣」は
ヒナを育てるためだけ)、全国各地にそういう場所があることが知られています。その
中でも最大級のものが宇治川河川敷のヨシ原にあるのです。
 ここには、7月~8月の終わりにかけて、京都盆地で育ったおよそ2万羽のツバメが
集結します。ツバメたちはヨシの茎の中程にとまって夜を過ごします。(地面から襲う
ヘビ、上空から狙うハヤブサから身を守るため、茎の中程で寝る)早朝ここを飛び立ち
餌探しに出かけます。ちょうど宇治川の南には巨椋干拓田(注)が広がり絶好の餌場とな
っています。そして夕方、再び、このヨシ原に戻ってきます。その数2万、空はツバメ
で埋め尽くされます。まるでウンカの大群が来たかのようです。堤防に立っていると、
そのすぐそばを多数のツバメが横切っていきます。ヨシ原のすぐ上を猛スピードで飛び
交います。そして日没直後、一斉にヨシ原に飛び込んでいきます。それはまるで滝のよ
うです。
 では何故かれらはこんな習性を持つのか。それは天敵ハヤブサに襲われないためと言
われています。私は毎年(名古屋に引っ越してからも)観察をしていますが、実際にハヤ
ブサがツバメを追いかけるシーンを観たこともあります。ちなみに、宇治市の東にある
喜撰山(かの喜撰法師ゆかりの地)でハヤブサが営巣していることが確認されています

 ツバメは18時頃から集まり始め、日没10分後にねぐらに飛び込みます。8月3日の京都
の日没は18時58分ですので、19時10分がクライマックス、20分終演です。そのあと、わ
ずかな光の中、コウモリがジタバタ(『うる星やつら』のてんちゃん風)と飛ぶ影だけ
が残ります。
 生活指導とは関係ないですが、京都の自然(歴史も少々)に触れてみようということ
で、今回企画しました。
 行き方は地下鉄烏丸線(竹田で乗り換え、または直結。約30分)で、近鉄向島下車、
徒歩15分です。久田が案内します。ご希望の方は、全体会終了後、受付前に集まって下
さい。双眼鏡も何台か用意します。帰りは京都駅前あたりで食べていこうかなと思って
います。

 注)巨椋干拓田は宇治川の南側にあり、山科川、鴨川、桂川との合流部にできた巨椋
池という大きな遊水池を、1933~41年に食糧増産を目的に干拓したものです。私が最初
に赴任したのはこの干拓田の南端にある西宇治(現、城南菱創)高校です。私が中学の
頃、「日本史地図」を見て京都の南に大きな湖があることを不思議に思っていました。
その長年の謎が西宇治高校赴任で解けた、さらには、干拓田の中の農道を放課後毎日の
ようにランニングしていたという、思い出の地なのです。

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担任が良かったなあ。

5月は野外炊飯遠足

6月は球技大会

7月は文化祭

担任にとっては、行事の中で生徒が輝く場面をたくさんみることができる、貴重な行事の連続です。

いつからか、球技大会と文化祭のためにクラスTシャツを作るのがブームになり、

我が家には10枚ほどのクラスTシャツがあります。

でも、今年は、Tシャツを着ることもなく、淋しい球技大会になりました。

球技大会の要項には昨年の優勝クラスの写真

楽しかったなあ。

7月の文化祭も模擬店の準備などで大変だったけど、楽しかったなあ。

学級づくり、学年づくりを頑張ってきたけれど

学校づくりを進路指導部という立場から、考えていこうと今、思っています。

新しい高生研での学び

今までとは違った観点で多くのことを学んでいきたいと思っています。

まもなく7月、そして8月。

全国の仲間と出会えることを楽しみにしています。

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青森高生研  よしだ まさひろ

 

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LINEはおそろしや…。

井沼淳一郎

大阪高生研恒例の「ぴらいち」が5月16日に行われました。今年の僕の報告です。いま、ほんとに頭悩ませてます。

1.久々の担任 遠足でダッシュ!

中堅総合学科のS高校生は、お行儀よく素直で手がかからない。こちらが仕掛ければ行事は簡単に「盛り上がる」。学年最初の遠足は、過去4回の「史上最強の遠足」で培ったアイデアをてんこ盛りした「当日お買い物つき、てっぱんイケメン!グランプリ」だ。学級代表・HR委員会に僕が活動原案を提案し、議論の上で彼らに修正案「グランプリの賞品を学級代表・HR委員が事前に各班から100円ずつ集め、購入しておく」を作らせる経験もさせ、終わってからは、目標に沿って総括会議、遠足ニュース発行と、セオリーどおりの自治活動を展開した。

このほかに自クラスには、遠足までに全員をフルネームで言えるように名前を覚える、というミッションを与えておいたが、それも本気に出来てしまっていた。さらに、遠足帰りのバスは、班を解体し、完全くじ引きで席を決定。最初は躊躇した生徒たちだが、「グランプリ発表」(学代HR委員)、「○○なMVP」記入(後日担任が集計して発表)、そしてクラスの先を見越したかのようなコミュニケーションゲーム「①あんまり知らない人と話が出来るゲーム」、「②相手のことをほめるゲーム」、「③自分のイヤなところを語るゲーム」と続き、最後に担任が、

「この遠足でこれまでよりもっと仲良くなれたね。でも仲良くなれば、お互いのイヤなところも見えてくるもの。誰でもイヤなところのない人なんていない。直したくてもなかなか直らないのもみんな同じ。だから自分のイヤなところを知ってもらおう。知った人は、今日からその人のよき理解者だね」と。うーん、完璧に決まったね!と思っていた…。

2.「今日は休みます」

体育祭も、応援うちわづくりそして恒例かき氷大会と順調に終えた、と思ったら、体育祭の翌朝、A子の母から突然の℡だった。「クラスの生徒さんとなんだかトラブルがあったみたいで、学校へ行けないと言っています」(ええっ!聞いてねえよお)「隠すより先生にちゃんと伝えた方がいいと思いまして」「わかりました。今晩伺います」。とりあえずこんなときはすぐに会って話を聞くのが一番。

A子は仲良くなったB子たちから「影で私のことこそこそ言ってるやろ」をきっかけにLINEで激しい口撃を受けていた。「私も、娘がこんなにきついこと言われてるのを知ってショックでした。お父さんは『一発殴ってやれ」と言ってます』と母。相手の生徒をあからさまには非難しないが父母とも腹に据えかねている様子。A子にLINEを見せてもらった。「先生、ながいで」と言われたが、こんなに長いとは…!!ほとんどワンフレーズのような感情的な言葉が延々と、夜中まで続いている。途中で何が原因だったかわからなくなってしまいそうになる。私は、「これは神経まいるわ」とげんなりしながら読み終えた。

A子は、こんなに「気まずい関係」になっては、学校へ行けない。ご飯もいっしょに食べられない。私のせいでグループを割ってしまうことになると悪い。で、学校を変わろうと思ってる。

(そこですかー!)、ネットで通信制高校を調べたらなんばに○○というのがあってよさげだ…。お母さんも「本人がこんなに悩んでいるなら、親としては応援するしかないかと…」

「ちょっと待ってくださいね。原因がどこにあるか整理しましょう」(ここは本音を率直に言って切り開くしかないなあ)

3.本当の気持ちは…

LINEでは、B子は「A子、ホンネを言えや!」と苛立ち、B子は「ごめん、ほんまに友だちでいたいと思ってる」を繰り返している。一読すれば、謝っているA子をB子が執拗に責めているように見える。だけど…。

「A子は、本当にB子と友だちを続けていきたいの?それとも自分からは関係を切る勇気がないから相手が離れていくのを待っているの?僕にはそうとも読めるんだけど」

「友だちでいたいけど、向こうが無理なら仕方ないと思ってる。」

「その程度なんだね。B子は、そんなA子のホンネが見えなくて苛立ってるんじゃないの?」

「……」

「友だちを続けるにしても、やめるにして、ちゃんと自分の気持ちを伝えないと、どこへ行っても同じだと思うよ」

お母さんは「先生の言うのは正論だと思います。でも親の気持ちとしたら、この子がこんなに悩んでいるのを見ていられない…」

「うちの娘にもよく言われます。お父さんは『何でもわかったようなこと言う』って」

その後、お父さんも帰ってきて、また一から話は繰り返された。ムダに思えるように見えて、実は同じ物語を繰り返し言葉にしていく中で、少しずつ動き出す。最後はお父さんもお母さんも、娘に「ちゃんと逃げないで気持ちを伝えてほしい」と願いを語ってくれた。

「お気持ちはよくわかりましたから今日はこれくらいにしましょう。明日、まだ無理ならまた℡下さい」といって、席を辞した。あしたはどうなるだろうか…。

※ホームルーム派教師を自認し、技を磨いてきた僕たちだが、やわらかくゲームやワークで「盛り上がる」ことも、固く自治活動で討議・決定・総括を指導することも、どちらも今どきの生徒の「人生の決断」(というか身の処し方「処世」)には、簡単に作用しなくなった。「気まずい」ことがすべてを壊すことになりかねない、自分が消えることでしか解決できない、今どきの生徒の世界に、先生という大人はどうかかわればいいのだろうか? それにしても、げにおそろしきはLINEなるもの…。

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週末は「ホームカミングデー」

 来夏引っ越しする。062001プライベートではなくて勤務校のキャンパス移転である。工事は順調、教育改革に関するカリキュラム整備や引っ越し手続きなども進んでいる。新キャンパスに移転すれば、これまで教室条件などの理由から制約を受けていた教育活動が可能になる。しかし、新キャンパスへの期待と現キャンパスへの思い入れは私の場合別のようだ。現キャンパスを26年間使用してきたが、私自身の教員生活は24年。年数的には生徒や卒業生以上に思い入れがあるといっていいかもしれない。
今年度から日常的に卒業生にTAとして来てもらい、まざまな協力を得て教育活動を活性化している。その卒業生たちにとっても「母校」と聞いてイメージするのは現キャンパスだろう。今週末「来ないとできない「さよなら」とまた会う日まで」という卒業生企画が行なわれる。卒業後20年の幹事学年を中心に、十代から90代近い卒業生も参加されるのではないだろうか? 教職員も総出でこのホームカミングデーを迎える。
062002 懐かし授業体験、HRをもう一度体験、記念写真、学食であの頃のメニューを食べよう……などなどさまざまな趣向を凝らした企画が準備されている。私も「懐かし授業」を担当させていただく。その準備で、先日来卒業アルバムや生徒の作品、クラスTシャツなどをみかえしている。1年間だったり6年間だったり(中高一貫校なので)、関わりの長さは様々でも、こんなに多くの若者と接点をもってきたのか…と自分の仕事への責任感を新たにした。教職そのものの引退までカウントダウンに入った今、生徒にとってよりよいと思える教育を教職員集団でどんどん実践してみたいと、ちょっと欲張りになってきた。私が教員になって最初に出会った生徒は今36歳、直近の卒業生は18歳。私の懐かし授業では「アンダー30 VS オーバー30」で「本校に制服を導入すべきか」のディベートをする。ちょうど今年度の授業担当クラスでも実践したばかりで、先週の生徒総会でも議論になった。さあ、卒業生たちとはどんな授業になるだろう? 夏の高生研大会では本校の栗木久さんが授業実践を一日分科会で報告される。そこにも教職志望の卒業生が集う予定だ。この夏、いろいろな再会が楽しみである。 京都大会申し込みがまだの方は今すぐ、Kyoto_kouseiken@yahoo.co.jp へ 岸田 康子

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細腕二年担任奮闘記⑤

沖縄の照屋です。梅雨明けしました。学校の建物の中にいても、窓を通じて「夏の太陽のまぶしさ」
を感じますが、外に出ると肌を貫くような強烈な日差しが待ってます。風があるので、日陰に入ると涼しいですが。先日、文化祭がありました。うちは進学校なので、6月中旬(1学期)に行います。短い準備期間で、ほぼ全クラスがきっちりと(担任がハッパをかけなくても)仕上げて本番を迎えます。これが終われば、三年生は受験に向かって突っ走る学校生活になります。文化祭、僕は駐車場係でした。麦わら帽子・長袖で車両の誘導を行いました。文化祭初日が快晴で、二時間ほど誘導しましたが、麦わら帽子にも関わらず顔と首が赤く焼けて、長袖をしていた腕は無事でしたが、
手の甲は真っ赤になってしまいました。真夏に沖縄に来るときには、日差しに気をつけて下さいね。

前任校での実践の続き。10月6/7(土日)の文化祭本番に向けて、演劇をやる事が決定したのが8月中旬。9月に入って脚本・配役・照明・音響について話し合い、最終的に全ての役割が決まった
のが本番ほぼ1ヶ月前の9月7日(金曜日)のLHRでした。決まった後は放課後・土日に、クラス内の文化祭実行委員と各リーダーが中心になって脚本書き・衣装作り・ダンスの振り付けに取りかかりました。部活や家庭の用事・そして生徒会活動も同時にこなす生徒たちが多かったので、まとまって打ち合わせや練習する時間がなかなか取れず、脚本最終版が出来たのが本番12日前でした。
映画「トイストーリー」を元に作った劇なので、話自体は単純でした。僕自身は、学生の頃に英語劇をやったことはありましたが、その時は役者だったので、教員になってからは演劇を全体に見て、
照明や演出、そして演技指導をやったことはありませんでした。前回のブログで少し触れましたが、クラス内で役者・脚本・衣装・照明・音響は決まっていたのに、演技指導や演出などの全体をまとめる一番大切な役割「監督(プロデューサー)」がいなかったのです。
本番1週間前。ようやくクラスで実際に台詞を交えて立ち稽古の段階になりましたが、どうしても「こんな感じかな?」という感覚に頼った感じでしか演ずることが出来ない状態でした。
僕はある程度、観客まで届く声を出すことができましたが、役者をやる生徒たちは台詞をボソボソと言うのが精一杯で、観客にキチンと声を聴かせるには不十分でした。またオープンニングとフィナーレで、役者全員でダンスを踊る設定でしたが、振り付け担当の生徒がまだ踊りを完成してなく、
演技・ダンス共に本番に間に合うか微妙でした。
一番心配していたのに、割と順調にすすんでいたのが衣装作りでした。その中心になったのが、
普段とても大人しく、コミュニケーションを取るのが苦手なAでした。放課後・土日と、黙々と
「トイストーリー」の世界観を見事に表す衣装を作り出していました。集中したら3~4時間
ひたすらコツコツと衣装を作り、何か必要な材料があれば僕が買い出しに行くという感じでした。

AB

B

 

 


 

 

 

Mr&Ms ポテトヘッド衣装(顔のパーツが着脱可能。Aのアイディア)     スリンキーの衣装

本番まで、あと数日。衣装がほぼ完成し、ダンスも振り付けが決まりました。部活や進路関係の各講座を受ける生徒たちを待ち、僕まで含めてそろうのが大体夕方6時過ぎでしたが、放課後の立ち稽古に入りました。やはり衣装を付けると、みんなテンションが揚がります。劇中のダンスの完成度と役者の台詞&動きはまだまだ満足するレベルにはほど遠いものの、あとは本番に向けてどれだけ完成度を高められるかということをみんなで確認しあいました。
さて、どうなる本番?

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全国会員通信166号は青森から

みなさん、こんばんは。

7の付く日に、青森から発信していますが、10日ごとでも、なかなか辛いものがあります。

さて、会員通信166号の印刷・発送を青森高生研で引き受けましたが、なんとか、6月15日(土)に

印刷・袋詰め作業を終わり、本日17日(月)ゆうメールにて全国発送しました。

封筒の宛名印刷で少しばかりトラブルがありましたが、下記(写真)のような宛名でお送りいたしましたので、ご覧ください。

京都大会には、酒田・田村・木村・片桐・吉田の5名は参加する予定でいます。

それぞれが、多忙を極める年齢になってはいるものの、高生研で学ぶことが楽しみであり、

たくさんの先生方・学生さんと出会うことで、元気と勇気をもらえると思って参加します。

よろしくお願いします。

 

青森高生研 よしだ まさひろ

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「魂の脱植民地化とは何か」著者、深尾葉子(大阪大学)さんとの交流会のご案内(その2)

 埼玉の内田です。
 交流会「魂の脱植民地化とは何か」のご案内、第2弾です。
 前回、「魂に蓋をする」という、深尾さんが安冨歩さんらとの研究から見いだされしたことが、今の教育現場で子どもたちが抱える困難と関わり、また、学校そものが「魂の蓋」を強固にしている可能性を述べました。もう一つこの交流会を持ちたいと思った理由を説明します。
 それは、「魂の脱植民地化」という概念が、コミュニケーションの原理と深く関わっており、それが私たちが追求してきた生活指導実践と様々な場面で関わっていると感じたからなのです。高生研ではここ10年くらいの間に、対話の重要性を意識してきました。また、これまで議論されてきた、「他者性」、「存在論的接近」、「子ども(生徒)たちから学ぶこと」といった言葉ともつながってきます。「魂の脱植民地化」研究のベースに、安冨歩さんと本條晴一郎さんが書かれた「ハラスメントは連鎖する」(光文社新書)があります。ここに書かれているコミュニケーションの原理と、私たちが追求してきた教育実践とに、いろいろな点でつながりを感じるのです。この「ハラスメントは連鎖する」に書かれている、人格が魂と魂の外界とをつなぐインターフェースからなるという理論および、インターフェースがハラスメントによりゆがめられ呪縛を引き起こすことなどから、「魂に蓋」という言葉も生み出されています。
 さらに、深尾さんは自分が持つゼミで、学生が内面化し呪縛されていたものと格闘・離脱してゆく過程を議論し、さらに論文化してもらう中で、いろいろな発見をされています。学生が書いたものとご自身のことが「魂の脱植民地化とは何か」に書かれています。そこに書かれいることは、これまで様々な実践の中で出会ってきた、困難を抱えもがき、成長して行く生徒達と通じています。
 深尾さんは東洋史(中国)の専門家で大阪大学経済学部大学院の准教授です。教育学とは全く縁遠い分野の方です。しかし、私たちが追求してきた生活指導実践と繋がるものを「魂の脱植民地化」研究の中から見いだしておられます。深尾さんとの交流は、私たちにとって刺激的なものになると確信していますので、皆様ぜひご参加下さい。
 交流会の会場が確定しました。地下鉄烏丸線北大路駅に直結している北文化会館の会議室です。京都の瀧内さんのご尽力で会場を取っていただけました。

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大会アフター企画 緊急開催「学校で憲法を語るつどい」のお誘い

みなさん、こんばんは。大阪の首藤です。梅雨と言いつつお天気が続いています。いかがお過ごしでしょうか。大阪は先週は体育大会をやるところが多かったのですが、うちも暑い中でしたが、生徒たちは元気いっぱいに「走り」「飛び」「跳ね」ていました。

さて、高生研大会も近づいてきました。大阪では、「早蕨」6月号に全国大会の見どころを載せ、また大会リーフレットも同封して近々、お届けします。特に、教育改革病が進行する大阪では、大会リーフレットに示された今回の大会の意義を認識しているところです。テーマ・基調も今の教育課題にぴったし合っているし、全生研とのコラボ企画も楽しみです。

今年は新高生研のスタート大会、しかもお近くの京都開催ということで大阪あげてとりくみたいと思っています。さしあたり、京都高生研には「何でもやります」と伝えておりますが、大会実務の会議にも大阪から参加しますのでよろしくお願いします。なかなか日程調整がつかないのが悩みですが・・・。

大阪では「憲法と学校をめぐる状況」「大阪ですすむ“教育改革病”」「教職員へのさまざまな管理統制」などの課題について、高生研大会のような全国レベルの研究集会で全国からお見えになる方々と積極的に交流したいという要求があります。とりわけ「憲法と学校」は焦眉の課題だと思っています。

今回、「憲法」問題につき、最終日の大会終了後に、大阪高生研がよびかけ団体になる有志実行委員会主催による大会アフター企画「学校で憲法を語るつどい」(仮題)を開催したいと考えます。

本大会成功の成功と今回の企画をリンクさせ、参加者の掘り起し、学びの要求の実現、さらに高生研の会員拡大につなげていければと思っています。企画の実務は大阪高生研が実行委員会結成を呼びかけ、実行委員会で主宰します。この実行委員会には高生研や全生研その他団体の方々が有志の資格で入っていただければありがたいと考えています。全生研など他団体にもよびかけたいと思います。

<以下・要項です>

「学校で憲法を語るつどい」

1,企画名:大会アフター企画 緊急開催「学校で憲法を語るつどい」

2,趣旨:にわかにクローズアップされた改憲論議。教師の中にもさまざまな意見が
あります。「何か声をあげねば」の声とともに、「学校で憲法の話をどのように
していいのかわからない」とのとまどいも聞こえます。これまでも、私たち民間教
育サークルはたえず「憲法」を語ってきました。今回の高生研全国大会におい
ても、憲法をどう学校や地域の各場面に活かすかという実践課題について、旺盛な
議論が行われます。それとともに、私たちが依拠する憲法の性格自体が一気呵
成(いっきかせい)に変えられようとしているいま、どんな憲法、すなわちどんな
国・社会を選択するのかという、明日の主権者たる高校生とともに考えるべき
共通の市民的課題――「高校生を市民に」を掲げる高生研ならではの実践課題――
について、直接論じる場を設定したいと考えました。学校で憲法をどう高校
生たちと語りあうのか。どう教育のテーマとして位置づけるのか。サークルの枠を
超え広く呼びかけ、皆でともに考える場としたいと思います。

3,実行委員会結成のよびかけ
主催者の名称は【「学校で憲法を語るつどい」実行委員会】とし、賛同いただいた
個人・団体で構成するものとします。各サークルが全国大会等の行事を控え、じゅう
ぶんな機関決定・意思決定を行うことも困難な状況下での「緊急」集会です。有志実
行委員個人での企画、運営を軸に、各サークルの大会諸活動の負担にならず、逆に大
会成功に寄与する集会になればと思います。

呼び掛け内容は以下とします。
①ポスターセッション発表者のプロフィールに「○○所属」の明記
②大会等の可能な場面で本集会の情宣(ビラ配布、案内発言等)
③個人的に「実行委員になって活動したい」という方がいた場合の活動応援。

※各団体が組織として、協賛、協力、後援など、各団体の判断で表明されることは
大歓迎。その際、大会参加者参加費割引や活動チラシ配布、「高校生活指導」販売等
で、京都大会成功に寄与したいと考えています。

4,よびかけ団体:大阪高生研 実行委員会初動までの「よびかけ」と初期実務を大
阪高生研が行います。実行委員会結成後は、実行委員会の一構成団体として役
割を担います。

5,開催日時
2013年 8月5日(月) 17:00~19:00(最大延長 19:30)

6,場所
京都テルサ(JR京都駅より歩10分)会議室 机あり72名 仮予約

7,参加費 実行委員会にて近日決定。
会場費が約50000円。資料代を含めて相応の経費がかかります。
各サークル全国大会に寄与できるよう、大会参加者割引ができないか、等、検討し
ます。

8,企画
2010年に「貧困を教える伝える問題化する」をテーマに大阪高生研のほか、全
生研KINKI、全民研、日司連、制度研所属の実践家が集まり、ポスターセッショ
ンを行いました。

※ポスターセッション:会場の隅に各サークルが模造紙に要点を
書き出し、プレゼン。質疑応答。各参加者は2テーマを任意に選び、聴講、質疑を行
う。初めてうかがう他団体の実践はたいへん刺激的であり旺盛な質疑応答がなされ、
参加者、報告者とも満足度の高い集会でした。今回、このときのイメージで、「学校
で憲法を語る」実践をいくつも集め、ポスターセッションの形で共有してはどうかと
考えます。

9,当日プログラム
17:00 開会、趣旨説明
17:15 第1回ポスターセッション
17:45 第2回ポスターセッション(休憩)
18:30 シェア、全体討議
19:00 閉会(最大延長 19:30。その後、交流会あり)

◎ 問い合わせ・申し込み先
AND29170@nifty.com(首藤) taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp(佐藤)

どうぞ大会とセットで、8月5日(月)夕の企画もご予定ください。
(参加される方、「実行委員になるよ」とおっしゃる方、上記へメールでご連絡ください)

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高生研大会の魅力

 全国大会の魅力は、大会での出あいを通して、自分の仕事の意味や方向が豊かに描けるようになることです。1日目の酒田基調は、米軍基地、六カ所村などを抱える地域の生徒会実践をベースにしています。子どもの貧困、学力格差などを乗り越えて、民主主義の文化を持つ学校改革の方向と生徒の成長の姿が生き生きと見て取れます。議論の時間もたっぷりと取っているので、もやもやした気持ちが晴れ、元気になれることでしょう。

  多忙な日々を送り、出かけることがおっくうだと思っているみなさま、声を掛け合って京都に来てください。「やっぱり、高生研はいいなあ」と思える濃い3日間としましょう。

望月

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京都国際マンガミュージアム

 沖縄の伊藤です。 先日の全国フォーラムの後、『スケッチトラベル展』が見たくて、烏丸御池にある京都国際マンガミュージアム(通称えむえむ)に 行って来ました。昭和4年建造の元龍池小学校の校舎を活用した (特に学校関係者には)居心地の良 い空間で、常時2~3の展覧会が行われており、 約30万点の資料が常設展示・・・と いうと固く感じますが要はマンガの読み放題。各所に設置されたソファや椅子に 座って、 あるいは校庭に直に座ったり寝そべったりして自由なスタイルでマンガに浸れます。 近くに住んでいたら、絶対年間パスポート購入するのに!と思ってしまう魅力的な場所でした。 土日にはワークショップ等のイベントも行われていて、有料ですが似顔絵も描いてもらえます。 似てますでしょうか(^^; 京都大会の折には、ぜひぜひ足をお 運びくださいね♪

itosan

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生徒が成長する時(部活動にて)

部活動は、全国的に教員の指導のもとに行われているのでしょうか?それとも、クラブチームのもとで、学校から切り離されている学校が多いのでしょうか?

北国の青森県では、部活動も放課後の講習もすべて教員が行っています。クラブチームも少なく、放課後は塾や予備校に通う生徒は少なく、部活動指導も学習指導もすべて教員が行っています。

高生研では、部活動における実践発表はあまりないように思えますが、ホームルーム活動以上に、濃密な人間関係の中で生徒たちが自立していく姿を見ることができると私は考えています。体罰問題などで、部活動の指導のありかたが問われていますが、学校生活の中での部活動の位置づけを考えてみたいものです。

青森県では6月初めに高校総体がありました。私はバドミントン部の顧問を始めてから20数年が過ぎました。中学・高校時代と帰宅部であり、スポーツの経験がない私が、バドミントンに関わったのは30歳のときでした。今年の春、退職した青森高生研の重鎮の谷崎さんから、K高校の男子バドミントン部顧問をバトンタッチされました。当時、K高校は強豪で、ベスト4の力はあるものの、くじ運に恵まれず、ベスト8どまりでした。バドミントンのバの字もわからない私でしたが、くじ運に恵まれ、K高校の県春季大会第3位の結果に貢献することができました。しかし、高校総体では1回戦で、3時間以上におよぶ長い闘いの末、同じ市内のA高校に敗れてしまいました。生徒たちが油断していたわけでもなく、誰かがミスをしたわけではなく、A高校の生徒と顧問の先生が私たち以上に闘志を燃やし、戦いに臨んだ結果でした。試合の終わったあと、生徒たちの号泣を今でも忘れることはできません。あれから20年以上もたっていますが、そのときの生徒たちとは今でも連絡を取り合い、昨年は谷崎さんの還暦を祝う会を開いてくれました。

今年、私はH高校の女子の監督をしています。実力的にはベスト8の力があるものの、学年間の温度差や人間関係、実力がありながら本番では力を発揮できない生徒たちのことで悩み多い日々を数えていました。

高校総体は、1年から3年の総勢18人で団体戦に臨みました。1回戦は普段の実力から考えて、楽に勝てると思いましたが、最も強い2年生のダブルスが相手校の3年生にまさかの敗戦。高校総体の怖さを感じた試合でした。このまま、3-0で負けると思いましたが、3年生のダブルスが接戦の末、勝利。3年生のキャプテンが、全員の声援を受けて勝ってくれました。1回戦はなんと4時間もかかりました。初めて、バドミントン顧問になった時のあの3時間の死闘を思い出すような長い闘いでした。2回戦も2時間以上のフルセットの末、3-2で勝利。3回戦は準優勝したS高校に3-0で負けましたが、午前10時から午後5時まで7時間近くの戦いの中で、生徒たちがたくさんのことを学んでくれたと思います。

全てが終わったとき、たくさんの悩みを抱えていた3年生部員5人は爽やかな顔をしていました。団体戦メンバーに選ばれず、高校総体1か月前に辞めるといった女子生徒は、仲間の声掛けをあり、この1カ月、マネージャー役として部員を盛りたててくれました。

2年生6人から新部長を選ぶにあたっては、会場の体育館のロビーでひとり一人と話をし、これからの練習のことについてじっくりと話をしました。

新体制になって、初めての練習のとき、これまでにない光景が体育館の中でありました。2年生の部員が、高校に入って初めてラケットを握る1年生部員に、みんなで打ち方を指導していました。教師になって30数年。バドミントン部顧問になって20数年。生徒たち自身で考えて行動し、輝いていると感じた場面でした。

青森高生研 よしだ まさひろ004s

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今年もやります「ザ・安宿」

SATOツーリストです。

「今年は安宿ないんかぁ」の声が聞かれる時期になりました。

全国大会会場最寄り駅から地下鉄で3駅のところに、ビジネスホテルを1軒確保しました。

「宿泊人数増えれば増えるほど安くなるビジネスホテル」です。

○京都イン加茂川 (地下鉄鞍馬口 歩8分)http://www.jalan.net/yad338876/

ツインor和室
・1泊 4750円(じゃらん料金)
・1泊 20人で 4600円
・1泊 23人集まると 4200円
(定員は24名)

※男女別相部屋が原則です。
※原則は2泊宿泊ください。「1泊だけ泊まりたい」は要相談。
※「シングルで使いたい」は8400円です。

今のところ、大阪高生研メンバー中心に8名さまのご予約あり。
やや古いですが、鴨川べりの気持ちのよいロケーション。夜中1時までやってる昔ながらの銭湯も至近です。
和室もあるので、持ち込み2次会も楽しめそう。
もちろん、「全生研大会に参加」という方も歓迎です。

どうぞ連れだってご予約ください。
ご予約・お問い合わせは、「わがままききます言いますお互いに」のSATOツーリストまでお気軽に。 → taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp

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最近の話題3つ

久田晴生(愛知)

 今、「大学教育学会」に出席するため、仙台に来ています。2日(日)に今自分が大学で取り組んでいる初年次教育の授業実践の報告をします。班での討論とか作業、実験、相互評価などを取り入れた授業ですが、高生研でこれまで学んできたことがずいぶん役に立っています。

 ところが今改めて自分が書いたレポートを読み返してみると、アラがいっぱい見つかります。たとえば班討論について、これではまるで人材育成路線に丸ごと取り込まれると批判されても仕方のないような押さえ方しかしていない。勉強のし直しが必要です。2つ目の話題。29日(水)、東海地区私立大学国庫助成運動推進協議会(略称、東海推進協)主催で、文科省、財務省、および国会議員へ私立大学助成の請願に行ってきました。この運動については先月書いたので、それを見ていただくとして、今回はそのとき応対した財務省の回答に、うまく言い返せなかったという情けない話。1つは、大学進学率が日本は51%で、これはOECD加盟の諸外国に比べ低いというこちら側の言い分に対して、「外国では高年齢になってから大学入学する例が多く、また留学生も多い。18~25歳に限ってみれば、ほとんどかわらない。OECDのHPを見れば出ている。日本はさらに、短大、専門学校を含めれば80%が進学している。」との回答。2つは「教育予算の半分が赤字国債」だから、助成金を増やせば借金が増えるだけ、というわけ。他にも「教育費が無償の国は消費税が50%、60%」、「少子化というトレンドの中で教育予算を考えなければならない」など。みなさんならどう反論しますか。

 最後に悩みを聞いてください。今、家の周りに、ノラネコがウンコをして困っています。猫よけの薬剤を大量にまくのですが、少しでも薬の少ないところをかぎ分けてウンコをしていきます。たくさん薬をまくと、その臭いが逆に鼻につきます。猫よけマット(プラスチックのトゲが出ている)を敷いても、庭全部を覆うことはとうてい無理なので、敷いてないところにウンコをしていきます。ともかく猫のウンコは臭い。何か良い対策ありませんか。今、こうして家を離れている最中にもぼこぼこにされていると思うと、ぞっとします。
 しょうもない話ですみませんでした。

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3年目の法則

 藤本です。現在、通信制の高校に勤務しています。毎週日曜日と水曜日と木曜日にスクーリングがあります。日曜日は6時間、水曜日と木曜日は、午後に3時間ずつわけて日曜日と同じ時間割があります。
 私は世界史Aと政治経済を担当していて。それぞれ1年間で6本のレポートがあり、1時間の授業で教科書30㌻分の授業をします。といっても不可能なのですが、それでも今日はギリシアローマからフランク王国のカール大帝の戴冠、さらには東ローマ帝国(東ヨーロッパ)までを一気に授業です。
 HR担任もあって一クラス30人から40人を受け持ちます。SHRもあります。今日の出席者は多いクラスので7人、少ないクラスはゼロでした。18才までの生徒が約半数。残りは18才以上です。高齢者の方もおられます。全体の4割が中学校時代の不登校生徒、中学校卒業後すぐ本校に入学した生徒でいうと6割が不登校の生徒です。
 今年で4年目になりますが、1年目に担任をしたある女性の生徒がいます。中学校時代はほとんど学校に行っていないようです。その生徒は1年目は、SHRにも出ないし、授業にも出ていなかったのですが、ときどき学校の廊下で見かけるのです。どうもおかしいと思って学校内を探すと、グランドのベンチに座ってすごしていました。そんな彼女ですが、3年目から授業にも出だし、今はかなり順調に学校生活を送っています。2年間学校の様子をうかがいながら徐々に学校というものに慣れていったのだと思います。
 このように3年目に学校に来だす生徒は他にも何人かいて、私は密かに「3年目の法則」と呼んでいます。
 卒業記念号の新聞には卒業生が学校生活を振り返った文章を書くのですが、多くの生徒が自分のペースで学校生活を送ることができるところだったと書いてきます。この学校で社会生活のリハビリができたと書く生徒もいます。
 通信制の学校は、こんな学校です。かなり長いスパンで、自分のペースでゆっくりと学び、成長していけるところなのだと思います。(藤本幹人)