京都大会の魅力は、何と言っても
会場である同志社高校のチャペルや校舎です。
こんな環境で学んでいる高校生がいることを体感してください。
チャペルでは全体会が開催され、酒田孝さんから「話し合いの文化を学校にー生徒会実践を基底として」という基調が提起されます。
18歳を市民にするために学校に話し合いの文化をつくろうというのです。
ところで、文化ってどのようなことでしょうか。一般に文化とは、人間が作り出してきた人工物の集積を意味します。私たちが受け継いできた様々な知識、常識、行動の仕方、好みといったものも人工物の体系に他なりません。人間は文化を自分のなかに取り込み、それを使いながら文化に影響を及ぼしています。人と心と文化は相互に規定的な関係にあるといわれます。
学校に生徒たちや教師たちが話し合う文化ができるならば、学校から民主主義が
生成され、市民としての若者、教師が誕生するのではないかというのです。
基調は実践のエピソードと主張があり、分かりやすく、当日は、ビジュアルナラティブ(スライドで実践を語る)もあり、酒田基調のイメージを鮮明に私たちに伝えてくれるでしょう。
いま、注目されている政治学者、岡野八代さんのコメントも楽しみです。
一般分科会は、HRと授業が一日で設定され、高生研のHRと授業の実践分析がじっくり学べます。半日の分科会は、グローバル化する現代に生きる高校生のアイデンティティ形成、発達障害を抱える生徒と他の生徒の関係を担任としてどう作るかという喫緊の課題です。午後は行事づくりと生徒会の要求運動が用意されています。
どう選べば良いか、迷ってしまうほどどれも魅力にあふれ、明日からの実践に役立つビジョンと方法が埋め込まれた分科会です。
望月