今回の学習指導要領「改定」により生徒会活動を取り巻く環境はますます困難を増してきた。比較的活発といわれてきた北海道でも生徒総会、役員選挙の基本的な活動の維持も厳しくなったとの話もよく聞く。特に「自治的活動」に関しては校則改正など、もっとも推進すべき私たちですら、新しい実践者が出てくるのは半ばあきらめざるを得ない現状にただ指をくわえているだけであった。
そんな中、彗星のごとく出てきた実践がこの「カーディガン・キャンペーン」である。生徒会役員の気持ちに寄り添いつつ、三者協議会の枠組みを活用し、学校をとりまく「世論」を生徒の力で変える「しかけ」を見事につくりあげていく。「学校自治」と肩肘はることもなく、現代的な教師と生徒とのやりとりからつくりあげられたこの実践に高校生活指導の「光の一筋」を参加者と共有できれば幸いである。
(北海道高生研事務局)