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教師がつながる その2

滋賀の藤本です。28日に『高校生活指導 18歳を市民に』196号の発送を終えました。機関誌については井沼さんに語ってもらった方がいいのですが、私からも少し話します。 
今日、隣に座る職場の先生に早速1冊買ってもらいました。会員にも少し興味を示し「こんな良い本がもらえるのなら年6000円でも高くはないですね」と言ってくれました。
新機関誌になって3号目ですが、いろいろと改良を重ねて、なかなか良いデザインになってきたと思います。196号は195号と同じ表紙デザインでブルーが基調、さらに表紙にコーティングを施してより重厚な仕上がりです。つまり結構高価な本に見えるようです。 
「この『ケアというのは交じりあってケアするのでつまみ出すだけではなんの解決にもならない』(99㌻)とか確かにそうですよね」などと言いながら拾い読みをしていました。
内容と装丁で「こんな良い本がもらえるのなら年6000円でも高くはないですね」という発言になったのでしょう。すかさず持っていた全国通信を見せて、これを読むとさらに機関誌に書いてあることを深めて読むことができて2度お得ですと。
ところで、「教師がつながる」という話です。私たち教師も生徒と同様、なかなか本当の意味でつながりがもてない状況にいるのではないでしょうか。現状を変えることのできないあきらめ、ニヒリズム。競争に巻き込まれてしまって、何かへんだとは思いながら突っ走ってしまう状況。文化祭のような面倒で余計なものはできるだけ簡単にしてほしいという声の増大。理想を語ることが揶揄される。厳罰主義のもと権力への恐れもますます大きくなっているように思います。
そのような状況の中で、私たちは確かにここにいるんだという存在の重みが感じられるような「呼びかけと応答」の関係がますます重要になってきているのではないでしょうか。
「呼びかけと応答」とは、相手に呼びかけることも含まれますが、相手に呼びかけられていることを感じ、その呼びかけに応答することだと思います。そのためには相手が何を呼びかけているかについて耳を傾けなければならないでしょう。
「呼びかけと応答」はお互いが独立し、自由でありながら、しかも、つながりを持つことのできる関係だと思います。それは「相手に言うことを聞かせる」関係ではありません。また、お互いの存在の重みが立ち現れるような関係であって、たんなるおしゃべりの関係でもないでしょう。
今回の大会への参加の呼びかけの中でもそのような「呼びかけと応答」の関係を意識しました。大会参加を呼びかけることも、もちろん大切なことなのですが、呼びかける相手が逆に何を呼びかけているのか、何に困っているのかを聴き取り、応答しようと意識しました。そうすると数を集めないといけないという圧迫感から解放され自然体で相手にメールできるようになったように思います。
今大会でも、初参加者に対しては特にそうですが、お互いが、呼びかけられていることを感じ、応答できるような大会にしていきたいものです。

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