に投稿 コメントを残す

本当は3月も師走?

 どこも3月は慌ただしいと思います。本校の場合、3日に卒業式がありました。式の始まりと終わりには「修礼」というのがあり、ピアノに合わせて「気を付け・礼・直れ」をします。どこでもやっていることだと思いましたが、やらない方が普通だとか聞きましたが、どうなんでしょうか。続いて「君が代」ですが「修礼」の流れで全員立ったままです。その後、校長の式辞、来賓代表のPTA会長の祝辞、そして卒業証書授与。クラス代表が校長から受け取ります。そして、現生徒会長から送辞、前生徒会長の答辞、校歌を斉唱し卒業式は終了します。この間、1時間です。「厳粛さ」が求められ、生徒たちの感動は特にないように感じます。その分、クラスに帰ってから感動が増すようです。

 前日は予行練習と各種表彰式です。返事が悪い、校歌を歌う声が小さい、などいろいろ指導されます。もちろん、髪や制服もです。本番では大丈夫だろうか、と先生たちは気をもみますが、「立派に」終えることが出来ました。

 「授業崩壊か?」、と心配されたクラスも、終わってみれば生徒たちは職員室へやってきて、悩ませた女性教師と一緒に写真に収まったりしています。結局、こんな「良い」生徒たちに助けられているのだなあ、と改めて感じます。そう言えば、以前、大阪の「おまかせ行商人」さんに講演で来ていただいたことがあります。本校では、2~3人の生徒が茶髪でも気にしていたのですが、「大阪では髪や服装の指導は出来ません」と言っていました。こちらでは徹底的に「指導」します。茶髪がいると「荒れた学校」と言われてしまいます。生徒はブレザーですが、シャツを出していると、地域の方から「どんな指導をしているのか」とおしかりの電話が入ります。本当のところ、学校は何をするところでしょうか?

さて、8日は公立高校の一般入試です。15日発表ですが、この間、1・2年生は学年末試験です。18日が修了式。この日、人事異動の内示が12時にあります。前にも書きましたが、この後、後期日程試験があり、31日が合格者対象のオリエンテーション。4月は5日が始業式で、6日が入学式。どれも間違えてはいけないことばかりです。

 他の学校は、どんな忙しい日々を送っているのでしょうか。

                           とらぬ狸@秋田

に投稿 コメントを残す

3月6日 ホットな名古屋の話題③-トリプル投票・その3 議員報酬を巡って

 まず最初に。高生研&全生研KINKI(3月5~6日)。すでに田中さんがかかれたように、大盛況でした。200人も集まったんですね。年齢層もぐっと若返った感じ。中身も充実していて、特にシンポジウム「先生、私の生きづらさが見えますか」は、小中は京生研の細田さんと藤木さん、高は千代田の嵯峨山さんと、名うての実践家の話に、具体的で的確かつ愛情あふれるまなざしでで取り組んでいるスクールソーシャルワーカーの大塚さん、朝日新聞の中塚さんお二人がからみ、それを和歌山大の船越さんが見事にコーディネート。これ出なかった人、損しましたよ。交流会も良かったですねえ。大阪の文チャ化ちゃんぷる~ず、大阪大会の時以上にパワーに充ち満ちていましたねえ。司会の3人いいですね。若さいっぱい。岸田さん、田中さんを初め、近畿の皆さん、そして全生研の皆さん、本当にご苦労様でした。次は12~13日の東海ブロックゼミです。こちらもよろしくっ。

 つぎはお詫びです。前回(2月20日)の最後に、「次回は3月13日」と書きましたが、私の勘違いで本日書きます。

 ここから本論。前回この欄で、愛知県知事選・名古屋市長選・名古屋市議会解散の住民投票、いわゆるトリプル投票で、河村陣営の圧勝について書きました。それによって、3月13日(東海ブロックゼミの日)に名古屋市議選(4月10日には一斉地方選で愛知県議選)が行われることになりました。ちなみに解散がなくても市議選は4月10日に行われることになっていて、1カ月早めたことで3億2000万円の経費が余分にかかると言います。なお河村市長は、4年間の減税額は900億でそれを否決した市議会の解散だから3億がもったいないということはない、と言っています。(1月24日付中日。以下同じ)

 さて、これまでお伝えしてきたように、河村-大村陣営の公約の中心は「議員報酬半減」、「恒久減税」、「中京都構想」で、前回は「減税」に焦点を当てましたが、今回は「議員報酬」について考えてみます。

 トリプル投票の1つ、市議会解散の住民投票について、世論調査では解散賛成61%(実際の投票では72%)で、その理由として「民意を反映する議会になっていない」41%、「議員の報酬が高すぎる」26%、「議会は何をしているか分からない」18%でした。(12月27日付)つまり、議員報酬削減が第一の理由じゃなかったんですね。

 政令指定都市の議員報酬がどれくらいかを見てみると(市(人口)年額報酬の順)(1月30日付)

 横浜 (367万人)1630万円

 大阪 (266万人)1565万円(条例額から月5%削減)

 名古屋(225万人)1393万円(条例額から月20万円削減)

 神戸 (153万人)1551万円(条例額から月5%削減)

 京都 (146万人)1505万円

 名古屋は、条例額では年1633万円ですが、月20万円ずつ削減したことで1393万円となり、その結果、他市に比べ額は低くなっています。つまり、今回の議員報酬問題は他市との比較で起きた問題ではないことがこれでも分かります。

解散賛成の他の二つの理由にしても、特に解散しなければならないほどの理由か、疑問です。名古屋市議会が他市と比べて特に不透明というわけでもないでしょうし、世論調査の選択肢にすらないように、市議会に何か落ち度があったわけでもありません。でも解散は決まった。

 なお議員には報酬以外に、最大で月50万円の政務調査費が会派を通して支給されます。これは市政の課題を調べるための費用や会報を作る経費などに充てられますが、後援会や政党の活動費は支給の対象外で、それらは議員報酬から支払うのが一般的です。

 河村市長の公約は議員報酬を800万円に減額するというもので、3月13日の市議選での焦点になるはずでした。「なるはずでした」いうのは、住民投票後、民主が半減に賛成、自民が半減も含め削減を検討、共産が半減も含め第三者機関で決定と、各党が次々に800万円を視野に入れた方向で動き始めたからです(公明は11月議会で半減を容認)。

 では、市民はどう考えているのでしょうか。世論調査によると、(1月31日付)

 半減は極端だがある程度は減らすべきだ 53%、半減すべきだ 20%、第三者機関で決めた額を尊重すべきだ 17%、減らす必要はない 5%、分からない・無回答・その他 5%

 つまり、半減はいくら何でもやりすぎ、と考える人が一番多いのです。

 では、議員報酬はどのような考え方のもとで決められているのでしょうか。それについての新聞報道は、私が見た範囲ではありませんでした。そこで私なりに考えてみました。

 1つは、議員としての生活を保障する、あるいは仕事量に見合ったものにすると同時に、一般市民にはない経費(たとえば政務調査費で認められていない費用)を上乗せするというものです。これが一般的な考え方でしょうか。どの程度をもって生活保障をしていると言えるのか、仕事量はどの程度かというのは意見の分かれるところですが、この部分を無視してはいけないでしょう。生活保障に足るものでないと、他に副業とか資産のある人以外は議員になれなくなってしまうからです。

 2つめは、1つめの費用に、「やりたい」という希望者を引き出すためのインセンティブを加えるというものです。最近プロ野球選手の契約更改でインセンティブが盛んに持ち出されていますが、一般の企業でも、たとえば有能な人材を引き抜く時とか初任給で他社との違いをアピールするという時の上積みなんかも、考え方としてはインセンティブだと思います。教員特別手当だってそうでしょう。それがいいかどうかは別として、そういった考え方は現実にありえると思います。

 3つめとして、以上とは別の視点で、一人の議員を支えるのに一人の市民はいくらぐらいの負担になるか、という視点から考えることもできると思います。

 名古屋の有権者は約180万人、市議会定数は75です。つまり、1人の議員を24000人の有権者が支えていることになります。もしこれらの有権者が500円ずつ拠出したとすると1200万円になります。333円にすると800万円、667円なら1600万円になります。そうすると「オレは300円しか出す気がしない」のか「私は600円出してもいいよ」なのかの違い、と考えることもできます。(選挙権のない人のことも考えないといけないと思いますが、ここでは単純化して言いました)

 私の考えたのは以上ですが、きっと経済学ではもっとちゃんとした理論があるのだと思います。もし知っている人がいたら教えて下さい。

ともかくこのように、議員報酬はいくらが妥当かを決めようとしても、そう簡単ではないことがわかります。しかし、新聞報道を見る限りでは、このような議論があったようには見えません。河村市長は800万円は「市民並みの給与」(1月22日付)で「議員の家業・指定席化をストップ」(2月7日付)するためと言っています。800万円なら世襲議員もなくなるだろう、本当にやる気のあるものだけが立候補するだろう、というわけです。自らも、「市長の独裁」という批判に答えて、「800万円の独裁者がどこにいるのか」(2月7日付)と言っています。私の見た範囲では800万円の根拠は、この「市民並み」と「家業化防止」だけです。

 こうしてみると、この「市民並み」ということに名古屋市民は惹かれたのではないかと考えられます。資料をもとにしてなくて申し訳ありませんが、収入額で、最も多い層は、400万~600万円ぐらいではないかと思います(違っていたら訂正お願いします)。だとしたら、市民「感覚」からみて「800万円ならまあいいか」と考える人が一定数いて、それに前述したように諸経費やインセンティブを上乗せして「1000万円ぐらいでもいいんじゃない?」と考える人が最も多い、そのようにアンケート結果は読めるのではないかと思います。

 この報酬問題を通して私が考えたことをいくつか述べます。

 一つは、もし800万円が可決されたとしたら、「その後こんなこと起きなければいいのにな」という心配事です。

 真っ先に心配されるのは、他市や県の議員報酬の削減です。「名古屋でやれたものが、何故うちではできないのか」という世論は必ず起きるでしょう。

 次に「市会議員ですら800万円なのに、一般の公務員にそれより多い者がいるとは何事か」と公務員バッシングが強まるでしょう。

 するとそれに連動して、「公務員給与が削減されたので、うちの会社でも給料を減らす」、さらに「正規社員が減らされたのに、非正規がこんなに貰ってどうする」というように、ドミノ倒しのように給料のダンピングが起きることが懸念されます。つまり、減額を支持していた人たちに給料減が降りかかってくる、そんなことも考えられるのではないでしょうか。

 そんなバカなと思われるかもしれませんが、給料は他の業種・職種・企業との比較の中で決まる要素が強くあります。たとえば、私は、京都府にいたときは組合交渉で府側から民間との比較で減らさざるを得ないという回答を聞いていたのですが、今度私立に来たら理事側から公務員との比較で回答が出されるのです。これではまるで「矛盾(ほこたて)対決」だ。

 2つめは、みんながみんな、「800万円へ」「800万円へ」と流れていくことに薄気味悪さを感じることです。「800万円」と言わないと選挙に勝てない、だから本当はそう思っていなくても「800万円」と言う。いくら市民の声といえども、上記(が的を射ているとすればですが)のように、市民「感覚」で「800万」あるいは「800万+α」と言っているわけで、妥当性が必ずしも担保されたものではありません。

 さらに、前述のように解散賛成の理由で「報酬が高すぎる」は26%しかなかったのに、いつの間にか「800万」と言わなければ当選できないみたいな風潮になってしまっている。

 市議会リコール署名は何と38万も集まりました。いくら市長主導の署名といえども、これだけ集まるというのは、非常に大きな市民運動であったと言ってもいいと思います。しかし市民運動というのは本来多様な意見、少数の意見を多くの人に理解してほしいとか政治に反映してほしいということで行われるものでしょう。それが、いつのまにか特定の方向に雪崩が起きたように進み、他の意見が許されないような風潮になるというのでは、市民社会のあり方としても「?」ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。(もっとも、運動した人たちに責任はないのですが)

 3つめは、長引く不況の中、低賃金で、あるいは失職して苦しんでいる人からすれば「千数百万も貰うなんて」「800万でも高い」と、困難打開のための矛先が議員報酬に向けられたものだとしたら、やっぱりそれは違うだろう、ということです。

 不況といえども、ケタ外れに儲けている人がいる(堤美果さんの『貧困大国アメリカⅡ』を読んでビックリ。日本でもそれに近いことがあるんじゃないかな)とか、ほとんど名ばかりの委員に高額の報酬が支払われるとか。

 だが、その人たちは一般からは見えない(これは、2月26日に行われた愛生研の学習会で宮本誠貴さんがされた話のパクリです。なお宮本さんの話はとても興味深いもので、近いうちにまとめたいと思っています)。だから目に見える人に矛先が向く、になってはいないかということです。

 そして最後に、今回の選挙を通じて、私は情報を持っている者の責任の重さを感じました。

 私はかなり丹念に新聞記事を読んだつもりですが、それでも各候補の違いがはっきり分かったわけではありません。その原因の一つとして、これは市民運動の成果と言っていいと思いますが、どの候補も福祉・教育といったことに一定の公約を打ち出していることがあります。事実、河村市長は当選してすぐに、10月から中学生の全医療費無料化(これは各会派の要望でもあった)や、否決された減税分を保育所定員1300人増に充てることを決めたりしました(いずれも2月19日付)。

 違いが見えにくいということは、明らかな違いのあることが争点になるということでもあります。それが今回では減税と議員報酬だったわけです。そのため市民としてはそれしか判断材料がなかったとも言えます。

 ところが丁寧に見ていくとやはり違いはあります。たとえばTPPへの態度は明確に違っていました。(1月27付。ただし知事選で)TPPは市政県政との関連が見えづらいので、選挙報道としては取り上げにくいかもしれませんが、その候補者や支持政党の政治姿勢を背景にしているということから見て、個々の公約以上に市政県政に与える影響は大きいものがあるとも言えます。

 だとすると、情報を持つ者としてのマスコミの責任は、ただ情報を提供すればいいというものではなく、市民生活の文脈に反映できるように提示するとか、その情報の持つ意味とかその情報から予測される将来像を様々な角度から検証したり、様々な立場からの議論を喚起したりすることで、市民の判断を促すことではないか、と思うのです。(もちろん努力していると思いますが)

 翻って我々教育に携わる者も、生徒に比べ圧倒的に多量の情報を持つ者の責任として、単なる情報提供だけの授業をやっているようではダメだ、ということでしょう。

 「分かる」という言葉はもともと「分ける」から来ています。つまり「分かる」とは、提示された情報を単に覚えることではなく、その情報の持つ意味を考える、生活文脈や将来像と結びつけられる、そして類似した情報との弁別ができる、こういったことができて初めて「分かった」と言えるわけです。それこそが我々高生研を含め民間教育運動に携わる者が追求してきたテーマでしょう。そしてそれは、例えばA候補とB候補の違いが分かるというように、政治的素養を育てることにもつながるのではないか。そんなことを思いました。

長文ですみませんでした。   久田晴生

に投稿 コメントを残す

満員御礼、高生研&全生研KINKI教育ゼミナールin京都

 すべてのみなさま、ありがとうございました!!!

 近ブロを全生研とのコラボでと決まった夏、会場探しに奔走した秋、内容・運営を吟味した冬、広報に広報を重ね参加者を募り、そして、京都に春が来ました!のべ参加者260、参加実数200名で、本日無事終えることができました。

 雪の舞っていた前日から一変、晴れやかな空の昨日、170名を越える参加者で講座・シンポジウムが進みました。

 初日の講座では椅子・レジュメが足りずに事務局が走ったりするほどの盛況ぶり、またシンポには会場校学長も最前列で参加されました。交流会は若手による練られたおたのしみ企画に、会場が沸きました。さらに二次会も貸し切り状態のお店の椅子がなくなるほどの盛り上がり。

 今日の分科会には90名以上の参加があり、高校教員が小学校の実践を聞き、小学校教員が高校実践を聞き…と、ここにこそ「コラボ」の意味があったと思います。

 会場校として、最上のホスピタリティを発揮して下さった平安女学院のサポートで、盛会となりました。

 3月19日に全生研と高生研の総括会議も行ないます。

 たくさんの出会いに恵まれました。一気にあたたかくなった京都です。

 

 次回例会も決定! 4月5日(火)19:00~園部例会

 小学校の特別支援教育コーディネーターの方を囲んで、行ないます。

 どなたでもご参加お待ちしています。

 tanaka65@skyblue.ocn.ne.jp までご連絡ください。

に投稿 コメントを残す

87+77=200超え!?

 明日、明後日の「全生研&高生研 KINKI教育ゼミナール2011」、

 参加申込が途切れなくて、200名を超えそう?超えた?というような規模になってきました。

 昨日のブログタイトルの「87+77=」ですが、今日だけでも2桁以上の申し込みがあり、どんな濃い2日間になるのだろう?と楽しみです。

 今日、京都は雪舞う天気。明日は平安女学院で熱い学びと出会いが多く生まれる予感☆

 5(土)受付  12:45~  

     講座  13:15~

     全体会 15:30~ 

     交流会 18:30~

     二次会もあり。

 6(日)分科会 9:00~    

     アフターツアーもあり。

 書籍は、全生研・高生研イチオシが並びます。

 

 どうぞ、おこしやす。お待ちしております。

 

に投稿 コメントを残す

87+77=

 この(土)(日)は、「高生研&全生研KINKI 教育ゼミナール2011」が京都の平安女学院大学で開催されます。近ブロを全生研とのコラボでという話が出たのが昨夏の札幌での交流会でした。

 そこから内容・運営などについて、全生研と会議を持ち、会場校の学院あげてのサポートを得て、ようやくこの週末に開催を迎えます。

 先週末時点では、全生研からは87名、高生研からは77名、合わせて164名の参加が見込まれています。しかし、現在も「お誘い」が続けられており、毎日申込が増えている状態です。

 初日は、13:15~講座3つから選んでご参加いただけます。全生研のレポート、あの「おまかせ」、全生研と高生研の基調を読み合う。

 続いて、全体会はシンポジウム「先生、私の“生きづらさ”が見えますか?」。ここには小中高の現場教師からの発言とスクールソーシャルワーカー、そして新聞記者の方がコメンテーターとして加わられ、和歌山大学 船越

勝教授がコーディネート。

 夜、18:30~は、全生研と高生研の若手コラボの交流会。笑い・歌などなどの企画で盛り上げてくれる予定。

 翌(日)は分科会。「荒れ」「学び」「行事」「HR」の四つに分かれ、特に「学び」と「行事」はレポート2本。

 書籍もアフターツアーもあるという、プチ全国大会のようなブロックゼミです。当日ふらっと、あるいは一部参加も交流会だけ参加も歓迎です。

 早春の京都に、どうぞおこしやす。

に投稿 2件のコメント

弥生3月、卒業式

今日3月1日は青森では多くの高校が卒業式でした。

私の勤める高校でも卒業式。

この学校には送辞、答辞はありません。

歌が送辞、答辞の役割をしているのだそうです。

f:id:kohseiken_nagoya:20110301100607j:image

3月4日は高校入試の日

青森では前期、後期の試験になっています。

昨年から入試制度が変わりました。

10年で2回も入試制度が変わっています。

「特色ある入試選抜」の名のもとに、生徒たちのことを考えない

大人だけの理論で入試制度が変わっています。

若者が笑顔で元気に希望をもてる社会にしていきたいものです。

f:id:kohseiken_nagoya:20110301121233j:image

笑顔いっぱいのバドミントン部の生徒たち

私もがんばらなくっちゃという気持ちになります。(*^-^*)

に投稿 コメントを残す

秋田の高校入試も

 いよいよ3月ですね。また冬に戻った感じです。

 愛知の入学試験の報告を見て、秋田の状況もお伝えします。

秋田県の私学は少ないのですが、1月から推薦(前期)入試があり、2月が一般(一次)入試、3月後半に2次(2期)入試、3次(3期)があります。公立は、前期入試が2月初め、一般入試が3月初旬、後期入試が3月下旬にあります。

 中学校の先生は、3年生は12月から受験体制で書類づくりなどに追われ、通常の授業が出来ない、「消えた3学期」と言っていました。高校も同じです。工業高校も3学期は2週間しか授業が無く、それでも学年末試験はやります。ならば2期制がよいか、というと日本社会がその体制にないため、現状では実施する学校は少ないです。

 ここで問題にしたいのは、3回の入試です。「受検機会を増やす」という理由でしたが、秋田市集中の状態では、ある程度意味もありそうですが、秋田市以外では定員割れの原因と考えられています。前期試験は定員20%くらいの募集で、面接や作文などで判定します。中学校では合格した生徒の指導に気を遣うようです。一般は、傾斜配点などの学校もありますが、まず普通の入試です。最大の問題は後期入試で、定員の10%くらいを配分しています。ですから、後期の少ない募集には集まらず、結局、定員割れとなってしまいます。一般入試でとれていたら、と残念です。一方、秋田市内はほとんどが定員オーバーで、中学浪人も出ます。県内「上位校」は、後期試験をやりません。3回受検できると言うことは3回落ちるかも知れません。

 秋田の小中の子は優秀だ、しかし高校では疑問だ、と言われますが、以前触れたように、小中における日常的なプレッシャーと高校入試のあり方がいくらか影響があるのではないか、と思います。

                                    とらぬ狸@秋田

に投稿 2件のコメント

紹介 愛知の高校入試制度

はじめまして。

愛知高生研の柴田です。

高校入試たけなわの季節になりました。この機会に、愛知県の高校入試制度(入学者

選抜制度)について、少し書いてみたいと思います。

1 3本立ての入試制度

愛知県には、国立2校・公立165校・私立55校、計222校の高等学校がありま

す。これらの学校は、「偏差値」や大学への進学実績などで、見事といっていいほど

に序列化されています。今中学3年生は激しい「受験競争」の真っただ中にいます。

こうした高校序列化を創り出す上で、「高校入試制度」は大きな役割を果たしてきま

した。

愛知県の公立高校入試制度は「複合選抜」と呼ばれていますが、これを含めて、県全

体の高校入試制度は3本立てです。①公立高校全日制入試制度、②公立高校定時制・

通信制入試制度、③私立高校入試制度 がそれにあたります。愛知県の高校入試制度

は相当複雑で、このような制度をとっている都道府県は他にはありません。

 まず、公立高校全日制入試制度ですが、これは3段階があります。

第一段階は推薦入試です。推薦入試では、学力検査は行われません。基本的には書類

審査と面接(一部実技)で合否が判定されます。推薦入試の「定員」は、普通科の場

合は全体定員の10%程度~15%程度、専門学科・総合学科では30%程度~4

5%程度とされています。平成23年度推薦入試はすでに実施済みで、2月21日に

合格者が発表されました。それで見ると、普通科の合格者の募集定員全体との比率で

は若干の特徴があります。いわゆる「偏差値ランク」の高い学校は、10%枠に収ま

る傾向が顕著ですが、ランクが低い学校ほど比率が高くなっています。ただし、いわ

ゆる「教育困難校」は推薦希望者(出願者)数が少ない傾向があり、出願者のほぼ全

員が合格になっている学校もあります。

2 「複合選抜」の本丸

第2段階は「一般入試」です。普通科高校の「一般入試」には、「学区制」がとられ

ています。「学区」は「尾張学区」と「三河学区」の2学区です。両学区の境界地域

は、「調整地域」と呼ばれ、どちらの学区の高校も出願できますが、それ以外は居住

区の高校しか出願できません。専門学科・総合学科には「学区制」はありません。全

県1学区です。普通科の高校は、全県で4つの学校群に分けられます。「尾張Ⅰ

群」、「尾張Ⅱ群」、「三河Ⅰ群」、「三河Ⅱ群」です。それぞれの学校群は「Aグ

ループ」と「Bグループ」とに分けられます。このグループ分け

は試験日の違いを表しています(23年度は「Aグループ」校の試験日は学力検査3

月10日・面接3月11日、「Bグループ」校は同じく3月14日と3月15日で

す)。専門学科・総合学科は学区がありませんので、それぞれ「Aグループ」と「B

グループ」に分割されるだけです。入学希望者は第1志望校と第2志望校の2校を受

験できます。(第1志望校だけに出願することもできます)ただし、2校受験の際の

出願校は同じ「群」に属していなければなりません。例えば「尾張Ⅰ群」の「Aグ

ループ」に属する高校を第1志望にした場合は、第2志望校は「尾張Ⅰ群」の「Bグ

ループ」に属していなければならないのです。「Bグループ」校が第1志望で、「A

グル―プ」校が第2志望であってもそれはかまいません。(平成18年度入試から、

Ⅰ群とⅡ群の両方に属する普通科高校ができました。この高校へは「尾張」「三河」

の区別はありますが、群に関わらず受験できることになります。)普通科高校と専門

学科・総合学科の高校とを2校受験する場合は、「グループ」が異なっていれば出願

できます。第1志望校と第2志望校へはそれぞれ別の願書を提出します(用紙が色分

けされています)。2校受験する生徒はそれぞれ2つの学校の入学試験を受けること

になります。中1日を置いて、4日間試験日になるわけです。(これは受験生にとっ

てはとても大きな心理的・物理的負担です)

 個々の受験生に対する合否判定は、まず第1志望校について行われます。ここでの

合格者には第2志望校の合否判定は行われません。不合格になった場合だけ、第2志

望校の合否判定が行われます。

 合否判定の「校内順位」の決定は、2段階で行われます。第1段階は、調査書の評

定合計と学力検査の得点の双方が一般入試募集人員内にあれば、合格になります。こ

れを「A」とします。第二段階は「A」以外のもの(「B」とされます)について行

われます。「B」の者の合否判定は学校ごとに判定基準が異なり、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの3方

式があります。Ⅰは、評定合計と学力検査合計得点の合計で順位をつけます(同等評

価)。Ⅱは、評定合計の1.5倍と学力検査合計得点の合計を用います(内申重

視)。Ⅲは、評定合計と学力検査合計得点の1.5倍の合計を用います(学力検査重

視)。どの方式を採用するかは各学校に委ねられています(事前に公表されます)

が、概ね「偏差値ランク」上位校はⅢ、中位校はⅠ、下位校はⅡの方式を採用してい

ます。

 公立高校全日制入試の第3段階は「二次入試」です。これは一般入試までで募集定

員未満の合格者しかなかった学校で行われます。「二次入試」へ出願できるのは、そ

れまでの入試で公・私立を含めてどの高校にも合格していない者に限られます。「二

次入試」を行う公立高校はまず「偏差値ランク」下位校です。

3 定時制・通信制入試

 定時制・通信制の公立高校では、「前期選抜」(平成23年度は3月9日実施)と

「後期選抜」(同じく3月28日実施)の2回が行われます。定時制高校では前期・

後期ともに、学力検査が行われますが、通信制では学力検査は行われません。後期選

抜は全日制高校の合否発表後に行われますので、全日制不合格者も受験できます。

4 私立入試

 私立高校入試は、「推薦入試」と「一般入試」、それに「二次入試」の3段階で行

われています。「推薦入試」はいわば「単願」ですので、これに合格した受験生は必

ずその私立高校へ入学するというのが前提です。「推薦入試」を実施する私立高校

は、一定の調査書「成績基準」を事前に中学校へ連絡していますので、それに達して

いればかなり高い率で合格できます。一方、「一般入試」は、調査書の評定合計も勘

案されますが、主として「学力検査」の得点で合否判定されます。私立高校の一般入

試は、3日間の日程の内の1日で行うことになっています(試験日はそれぞれの高校

が決めます)。したがって、志望校の試験日が重ならなければ、「私学3校受験」ま

で可能です。「二次入試」は合格者が募集定員に満たない私立高校で行われますが、

実施するか否かは各学校が決めます。「二次入試」の出願資格要件は公立と同様で

す。

愛知県の高校は、一般的には「公立優位」です。いくつかの「進学有名校」を除け

ば、「私立高校一般入試」は「滑り止め」として受験することになります。私立高校

一般入試の合格者が入学者になるかどうかは、公立高校「一般入試」の結果によって

決まるのです。一般入試合格者が入学者になる比率(「歩留まり率」と呼ぶことが多

いようです)はかなり低く、学校による違いはありますが、ほぼ10%以下ではない

かと思われます。

5 愛知の公立高校入試制度の歴史

愛知県の公立高校選抜制度は、歴史的に4段階を経てきました。

第1段階は1948年の「新制高校」発足からの数年間です。この時期は「小学区

制」が実施されていました。(ただし、愛知県の公立高校は「総合制」はほとんど実

行されず、「小学区制」は普通科高校に限定され、「職業高校」は「尾張学区」と

「三河学区」の2学区、いわば最初から「大学区制」でした。)

第2段階は、1956年度から1973年度までの「大学区制」の時代です。普通科

高校の学区制が「尾張学区」と「三河学区」の2つに統合されたのです。この制度で

「学校選択」の幅は一挙に拡大されました。しかしそれは、「学校間格差」や「偏差

値による高校ランキング」を一気につくりあげてしまいました。「旧制中学校」・

「高等女学校」、特にその「ナンバースクール」を母体として創設された普通科高校

は、「ランキング」の上位に位置し、国公立大学などの進学実績は驚異的な高まりを

みせました。その半面で、「進学実績」を殆ど挙げることのできない公立高校が生じ

たのです。

「大学区制」が施行されるとほぼ同時に(1956年の中3生対象から)、いわゆる

全県的な「業者テスト」=模擬試験が行われるようになります。その得点状況は、志

望校別に一覧表にして公表されました。自分の得点を一覧表に対応させてみれば、志

望校受験希望者のうちで自分が何位になっているか、一目で分かります。各高校の

「偏差値ランキング」上の位置も一目瞭然になっていったのです。

第3段階は、このあからさまな「学校ランク」を多少補正しようとして、1973年

度に導入された「学校群制度」です。しかし、愛知県の「学校群」は、すべての公立

高校を覆うものではありませんでした。どちらかと言えば「進学校」の間だけで

「群」はつくられたのです。ランキングの順位の多少の入れ替わりはありましたが、

基本構造は変わりませんでした。その反面で、「群」で受験した生徒は、合格しても

自分の意思で実際の進学校を決めることができず、この面からの不満は相当強いもの

がありました。

こうした不満や批判に配慮して、1989年度入試から、前述した「複合選抜制度」

に切り換えられたのです。現行制度は第4段階に当たるわけです。しかし、これは

「制度改善」とは言えません。この仕組みの中で、高校進学希望生徒は、形の上で

は、8つの高校を受験することが可能です。8校受験して、7回不合格になり最後に

合格した1校に入学するという生徒もあり得るのです。もちろんそうなる生徒は少数

です。しかし、3~4校を受験するのは当たり前になっています。1校だけ受験して

入試が終わるという生徒は私学推薦入試の合格者だけです。公立推薦合格者は、合格

判定が出る前に実施される私立一般入試を1~2校受験するというのが通例になって

います。愛知の高校受験本番は、1月末の私立推薦入試に始まって、4月初めの通信

制高校「後期選抜」の合格発表まで、えんえん2カ月余りにわたって続くのです。

むすび

雑誌『教育』の2011年3月号は、「高校入試制度について」を特集しています。

後期中等教育の制度的差別化、高校の多様化、統合・再編が推し進められている今、

「後期中等教育をすべてのものに」を権利として保障する高校制度をどうつくるか、

巨大な生徒選別機構として機能している高校入試制度をどう改革するのか、それらが

大きな課題になっていると思います。

に投稿 コメントを残す

東北ブロックゼミその2

2月19日(土)20日(日)と盛岡の東北ブロックゼミに参加してきました。

詳しくは前日の日記に、秋田の北川先生が書いていらっしゃいます。

来年は宮城の予定でしたが、

現役の先生(会員)がいないということで福島での開催。

2月の第3週の土日に行う予定です。

今回は岩手大学の先生も参加されていました。

教科の指導のほかに、ホームルーム実践などを現役の先生方がどのように指導しているのか知りたいとおっしゃっていました。

また、退職された先生方が岩手大学の講師をされていました。

2週間前の青森の冬の集会には秋田大学の生徒たちが参加してくれました。

新しいつながりの中で、高校生の学びをいろいろな角度から話し合うことが

これからますます必要だと思っています。

3月5日(土)6日(日)の全生研とのコラボはとても魅力ある集会です。

是非、参加したいところですが、

青森はなんと5日(土)に高校入試の採点があります。

信じられません。

青森もようやく、雪が解け、春らしい季節になってきました。

名古屋での大会はどのような交通手段で行こうかと検討中です。

飛行機は現在、青森と名古屋は飛んでいません。

新幹線はつながったけど値段が気にかかります。

滋賀大会は青森から0泊5日のたびで車で移動。琵琶湖のほとりにキャンプ

大阪は寝台日本海で・・・。

高速バスなんかも安いのでしょうか?

旅の達人の方の情報を是非、このブログにも載せて欲しいです。

お願いします。

青森 吉田

f:id:kohseiken_nagoya:20110219155559j:image

に投稿 コメントを残す

名古屋へレポートの贈り物

 このブロク、やっと1000人を超えました。とりあえず、おめでとうございます。

 さて、2月19日~20日、盛岡市の「サンセール盛岡」で東北ブロックゼミがありました。参加者は16人でした。熊谷真夫先生や藤田健先生の懐かしい顔がありました。東北では、6年に一度の開催によって県の高生研が励まされています。「当番だ。一つ頑張るか。」というところです。岩手の集会も桑島先生ご夫妻のご尽力に寄るところが大きいのです。  

さて、今回のレポートは①藤田健先生のHR実践「どこで息を吹き返したか」②桑島有子先生の「定時制で何を身につけるか」③中 順子先生の「合言葉は『ぐるり』、そして『パッチギ!!』④桑島宗一先生の「持ち上がりクラスの3年間の取り組み」でした。そのほかに、岩手の蝦名先生から身体啓発に絡んだお話、宮城の勝又先生の手作り理科実験装置の紹介がありました。

 ここでは、名古屋大会で報告される予定の中先生の実践を少し紹介します。中先生は、教え子で同じ高校の同僚でもある鎌田先生と一緒に参加しました。同じ国語科で教科通信も共同で出しています。それが「ぐるり」という名前です。中先生の進学クラスを受け持った3年間のクラス通信が「パッチギ!!」です。レポートは、中先生が惚れ込んだ2人の女子生徒が中心です。生徒の成長を期待したいろいろな仕掛けがあります。中先生の相手構わぬ「ズバズバ攻撃」と、その熱い思いに反応する生徒。「この高校に入って良かった」と言って卒業させたい、という先生の思いが、「この3年間は消したしまいたい」と思った生徒に「高校に入って私の世界はグッと広がりました」と卒業文集に書かせ、「先生はいつまでの私の先生です」と手紙に書かせました。

 どんなことがあったのか、大会での報告を期待して欲しいと思います。

 それと、一緒に来てくれた鎌田先生もすばらしかったのです。初めて参加した大阪の大会で、沖縄の先生に励まされた、と言いました。2日目の朝、A4の紙びっしりと6枚、レポートを書いて持ってきました。勤めてから3年間の報告です。生徒から鍛えられている様子が分かり、「昔、自分もこうだったよな」と思わせる初々しいものでした。

 皆さん、東北から3本のレポートが出そうです。東北の「熱」を名古屋に運びます。

とらぬ狸@秋田

f:id:kohseiken_nagoya:20110219205420j:image

に投稿 コメントを残す

2月20日 ホットな名古屋の話題②-トリプル投票・その2

 前回(2月6日)に引き続き、愛知県知事選・名古屋市長選・名古屋市議会解散の住民投票、いわゆるトリプル投票の話題です。結果はご存じのように、河村陣営の圧勝でした。(前回はイニシャルで記述しましたが、今回は実名で行きます。箇所によっては敬称を略します)

 まずは得票率(推薦、支持政党)。名古屋市長選=河村(減税日本)69.81%、石田(民主、社民、国民新、自民愛知県連)22.85%、八田(共産)4.89%、杉山2.44%

 石田氏(民主党衆議院議員、元犬山市長)、八田氏(元参議院議員)、杉山氏(市会議員)と、知名度のある対抗馬を、河村氏はぶっちぎったわけです(みんなの党と公明党は自主投票)。ちなみに、石田氏は、全国一斉学力テストに犬山市が不参加をした時の市長です。共産党陣営にも石田氏を推す動きがあったのですが、協定が不調に終わり八田氏を擁立した経緯があります。しかし結果論ですが、得票数から考えて、石田氏の1本化に成功していたとしても河村氏の足下にも及ばなかったと推測されます。それほど河村氏は「怪物」なのです。

 次に、愛知県知事選=大村(日本一愛知の会、自民の一部、公明)50.04%、重徳(自民愛知県連)18.20%、御園(民主、社民、国民新)16.25%、薬師寺(みんなの党公認)10.80%、土井(共産)4.71%

 河村氏の盟友大村氏が、やはり半数強の票を得て圧勝しました。大村氏は自民党の衆議院議員で愛知県連会長、自民を離党しての出馬でした。いわば自民に背を向けて河村氏に合流したわけです。そのため自民が分裂状態となり、県連としては重徳氏を推薦するものの、一部は公然と大村支持で動きました。党本部も当初は、石原幹事長が除名処分も検討すると言っていましたが、その後どうなったか報道されていません。応援に来た「大物」の中には大村氏を推す人もいました。

 そして三つ目、名古屋市議会解散を問う住民投票=賛成72.34%、反対26.28%、無効1.37%

解散賛成が4分の3弱、つまりこれまた河村陣営の圧勝でした。これにより、3月13日(高生研東海ブロックゼミの日)に市議選の投票が行われることになりました。ちなみに、解散反対が多かったとしても、4月の一斉地方選挙で、愛知県議選とともに市議選も行われることになっていました。たった1カ月といえ「解散」を名古屋市民は選んだのです。

 河村-大村陣営の主な公約は、前回もお伝えした「議員報酬半減」と「恒久減税」及び「中京都構想」です。長引く不況、就職難、デフレ…、それを何とかしてほしい、そういった人々の願いが2009年衆議院選挙での政権交代につながったわけですが、その後の1年ちょっと、高校授業料無償化など一部に前進はあったものの、基本的にそれまでの自民党政治を踏襲し解決の見通しを提示し得なかった民主党に、人々はNOを突きつけた。そして「議員報酬半減」「減税」という、いわば「分かりやすい公約」に誘われて、何とかしてくれそうだという期待、そして名古屋弁を駆使することで「地元」意識が喚起された人がいるいるかもしれない。そういったことが河村-大村陣営圧勝の背景にあったように思います。これは、「自民党をぶっ潰す」「郵政民営化」という「分かりやすい」スローガン・公約で圧勝した小泉政権と同じパターンと言ってもいいと思います。(いわゆる「劇場型選挙」)

とは言うものの、市民の期待に応えられるような市政、県政が実現できれば言うことないわけです。では現実はどうか。

 たとえば減税(公約は10%)。県税で見ると年収と減税額が次のように試算されています。(年収-減税額の順) 300万-1000円、500万-6300円、700万-12100円、1000万-21900円(2月16日付「中日」)

 つまり低所得者にとっては、ほとんどメリットがないのです。

 次に、減税額(愛知県350億、名古屋市161億)をどう捻出するかの問題があります。公務員の削減は間違いなくやってくると思います。福祉の切り下げも考えられます。

 今、認可保育所の児童1人当たりの基準面積を切り下げる動きが出ていることをご存じでしょうか。国は最低基準として3.3平米(0~1歳児)と決めているのですが、全国の知事47人のうち41人がそれを緩和せよと厚生労働省に圧力をかけているのです。理由は「待機児童解消」です。小泉内閣のもと最低基準ギリギリまで児童を詰め込む政策がすすめられたことで、2001年以降、認可保育所での児童死亡事故が急増していています。つまり3.3平米でも狭すぎるのに、それを引き下げよと全国の知事たちは言っているのです。(http://www.youtube.com/user/janemay95 で分かりやすく報道されています)このような福祉切り下げが、今後あちこちで起きるかもしれません。

では市民県民の要求はどうか。中日新聞の世論調査(1月28,29日実施)によると、「新知事に取り組んでもらいたい政策を3つ」選ぶという問に対して、福祉・医療の充実54%、景気・雇用対策53%、教育・子育ての充実38%、減税31%、事業仕分けによる無駄の削減24%、議員報酬・定数の見直し20%、知事・職員給与の見直し15%、名古屋市と連携した県政運営6%、県境を越えた広域連携3% と答えています。

 つまり、減税は4位、議員報酬は7位で、それよりずっと多くの人が福祉・教育、雇用対策に期待しているのです。名古屋市との連携(つまり中京都構想)や、県境を越えた広域連携(つまり道州制)に至っては、90%以上の人が関心を寄せていないのです。

国民の期待を背負って登場したはずの小泉内閣が、逆に国民の期待を裏切って、今日の不況、就職難、福祉切り捨てを招いたことを教訓に、市民県民の期待を背負って登場した河村市政、大村県政がその期待を裏切らないことを切に願う次第です。が、小泉内閣の轍を踏みそうで心配。

 次回私の担当は3月13日、市議選投票日です。今回のトリプル選を通して教育に携わる者として私なりに考えたことを述べたいと思います。(続く)

 久田晴生

に投稿 コメントを残す

全生研とのコラボの意味

 このたび、3月5(土)・6(日)に京都・平安女学院大学(地下鉄「丸太町駅」から3分)を会場に行う「高生研&全生研教育ゼミナール2011」(今年の近ブロは全生研とのコラボになりました)について、

京都の前事務局長の久田さんがこのコラボの意味について語ってくださいました。OKをいただきましたので、みなさんとシェアできたらと転載いたします。

☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★ 1992年11月にも一度コラボしたことがあったので、あれから18年ぶりになります。当時は、いわゆる国外では東欧革命、国内ではバブル崩壊の直後、「新自由主義」という言葉が使われ始めた時代でした。しかし「新自由主義」と言われてもピンと来ないというのが正直なところで、1985年に始まった公立高校の新制度、およびそれによって拍車がかけられた私学の「生き残り」対策、そういったことに忙殺される毎日、というのが実態でした。ゼミのテーマもそれを反映して「学校づくり」でした。

 ところが2000年代に入ると小泉内閣による「構造改革」によって「新自由主義」が本格化し格差が拡大します。そして、例えば、私学では授業料の払えない高校生、公立では定時制の志願者増などが話題に上るようになり、「新自由主義」を目に見える形で実感するようになってきました。貧困が深刻になり、「派遣村」に代表される「反貧困」の運動が着実に広がり、マスコミも取り上げ、政府も無関心ではいられなくなったというのが、この18年間のおおざっぱな流れでしょうか。

 そんな中で開かれる今回の“近ブロ”は、まさにこの「反貧困」がテーマです。それは経済的に苦しい家庭の援助といった問題だけでなく、誰もが直面しうる、あるいは今まさに直撃している貧困、そしてそれを「自己責任」とする政策と風潮、そういった社会に我々自身が立ち向かうために、そしてそういった社会に青年を送り出していく者として、今何ができるか、何をすべきか。それらを小中高、福祉、マスコミ、それぞれの現場から問う。それが今回の高生研と全生研のコラボの主旨と言えましょう。まさに「生活が指導する」を掲げる全生研、高生研ならではテーマです。

 ご参加いただけると幸いです。詳しくはこのブログの右上欄[PR]をご覧下さい。併せて、3月12~13日に行う東海ブロックゼミの案内も同じく[PR]にあります。こちらは「学校をいろんな子どもたちが出会える場に」をテーマに、外国人労働者の子どもたちの支援などを取り上げます。

愛知・久田晴生

☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★

に投稿 コメントを残す

京都市内例会報告~レポーターMさんより~

 京都市内例会でレポーターしたMです。

 今回初めて発表の機会を持たせてもらうことになり、中学生徒会顧問を初めて任された1年間について発表させていただきました。発表のレジメを作ることは1年間の取り組みを振り返る良い機会となりました。また、他校には生徒会顧問が複数いる学校もあることや、文化祭では生徒会とは別に実行委員会がある学校のことなどを知ることができました。

 発表のあとにベテランの先生から様々な質問がさまざまあり、質問の受け答えに詰まる場面も何度かありました。自分がそこまで深く考えて指導ができていなかったこと、逆に他の先生が目の前以外のことも視野に入れて指導をされていることを知りました。また、生徒の状況や顧問に対する感情については把握していたつもりですが、生徒がこちらに投げかけてきた言葉や行動の裏にある気持ちにまでは考えが及んでいなかったことを痛感しました。

 発表には同じ職場で生徒会と深く関わりのある先生も多数来てくださり、具体的なお話を聞くことができました。いろんなお話を聞いていると、見えるところでも見えないところでも周りの先生が支えてくださっていたのだと実感しました。

 発表を通して「自主活動の指導とは何なのか」「顧問に必要なのはどんなことか」などの問題提起もいただきました。その答えは未だに出ませんが、もし来年度も顧問をやるならば、きちんと行事をこなしたうえで、顧問として生徒をどう育てたいかを考え、生徒自身にも生徒会活動を通して何を得たいかを考えさせ、生徒会活動に携わることができて良かったと思わせるような指導を行いたいと思います。

 3月5,6日の「高生研&全生研KINKI教育ゼミナール」にもぜひお越しください!京都市内例会を再開した平安女学院を会場に、のびのび学べる場を提供したいと京都高生研メンバーがホスト府県としてご案内しております。

お申込みお待ちしております。現在、大阪から34名、京都から18名、滋賀から3名の合わせて55名の参加を伺っています。全生研も100名の方を目標に集まってくださるそうです。

 お問い合わせ、お申し込みはyasuko@fkc.ritsumei.ac.jp まで

 初日夜・若手企画の交流会も楽しみです☆

 

に投稿 コメントを残す

2月26日に千葉高生研 春のゼミナール

消閑亭です。千葉高生研ののゼミナール 大阪の佐藤さんが若い教員と実践報告するについてお知らせします。

千葉高生研では、これまで3月に春の合宿と称して毎年ゼミを開催してきましたが、イマドキ合宿なんて名前で誰が来るのか、という意見が出て、今年から「春のゼミナール」と名称を変えました。日程も一日に縮めました。

その第1回(通算第36回)は、大阪から高生研一しなやかな実践家、佐藤 功さん(府立緑風冠高校)を招いて開催します。佐藤さんは、今年度、若い教員とともに学年の風紀担当 兼 自治担当となりました。今回の実践を佐藤さんは以下のように位置づけています。

本レポートは以下の2つの部分で「異質共同」を目指したものである。

1つには、生徒を「おさえる」「悪いところを見つけて指導する」イメージの強い「生徒指導」部分と、生徒を「伸ばす」「良いところを見つけて育てる」イメージの強い「自治指導」部分は同じ観点で取り組めるものなのか。2つめは、経験年数も文化も価値観も違う「若手」世代と「ベテラン」と呼ばれる世代の教員が、「タッグ」を組んで生徒にのぞむには、何に留意すればよいのか。試行錯誤のライブ実践を報告し、千葉の仲間たちからのアドバイスをいただきたいと考えている。

さて、困難校では「おさえる」「生徒指導」部分が強くなり、進学校では「伸ばす」「自治指導」が中心となりがちです。果たしてこの2つの側面を同時に「同じ観点で」指導することは可能なのでしょうか。

◆日 時◆ 2011年2月26日(土)午前10時30分~午後5時

◆会 場◆ ホテルポートプラザちば(共済組合のホテル)

1Fライフプランコーナー

      <JR京葉線で東京駅から直通、快速で38分620円> 

      「千葉みなと駅」下車、陸側駅前

◆日 程◆ 10時30分~12時30分 報告と討論

    「無理難題」を言う保護者にどう向き合う?

     ~1年生担任(千葉・公立高校教師)の報告をもとに~

      1時30分~ 5時00分 講演(実践報告)と討論

    「風紀係」と「自治係」、結局ネライはおんなじだ

     ~「若手&オヤジ」タッグの一括指導記~ 佐藤 功氏

                     (大阪府立緑風冠高校教師)

    終了後「懇親会」あり

◆参加費◆ 1000円

◆申 込◆ 当日直接おいで下さっても結構ですが、なるべく事前にご連絡を      下さい。

      片桐哲郎 電話(なるべくファックスで)

       04-7133-7825

■なお、2月27日(日)午前9時より千葉高生研総会を行います。会員の方は「ホテルポートプラザちば」に宿泊して参加することをオススメします。宿泊申し込みは、上記片桐まで。

に投稿 コメントを残す

基調発題者の船橋さんより

 

 基調発題者の船橋聖一です。

 「なぜ」と問いあえるような関係性をつくろう」という題名で最初の原稿を書き、1月22日の常任委員会で検討会を行いました。望月、絹村、新井、岡村(以上が基調委員)、上條、池野、片桐、内田、礒山、森が参加して約2時間半の討論を行いました。その後、静岡の三好からも絹村経由で感想を得ました。考え直すところや書き直すところがみえたけれど、まだその作業には入っていません。次回は3月6日に基調委員4名と私の5名で検討会を行うので、そのときまでに書き直します。

 自転車(自動車じゃない)で畑の中の道を通勤するときなど、検討会で指摘された課題を反芻したりしています。書かないであれこれと考えを巡らすことは楽しいけれど、いざ書くとなると覚悟しなければなりません。

 最初の原稿には書籍からの引用はないけれど、「生き方の不平等」(白波瀬佐和子)、「存在論的ひきこもり論」(芹沢俊介)、「つながりの作法」(綾屋紗月、熊谷晋一郎)などから少しだけヒントを得ています。でも大切にしたいのは大会やゼミでの報告とその分析です。

 5月7、8日に愛知県東海市で109回全国委員会が開催されます。8日の午前に基調発題草稿の検討が行われます。その日がすぐに来ても困るし、なかなか来ないのも辛いなあという気分です。

 6月18、19日には三重高生研の研究会で基調の討論をしたいので来てくださいと頼まれました。2月1日に安藤さんから頼まれて、ただちに「参加します」と返事しました。安藤さん、お誘いありがとうございます。

 1月30日(日)は高崎健康福祉大学の40歳の女性の先生と看護学科学生4名、栄養学科の学生1名(すべて女性)といっしょに台東区の山谷にでかけ、共同炊事のボランテイアに参加しました。山谷争議団兼反失実が毎週日曜日に行っている活動です。城北労働福祉センター前の道路に大きな釜を11個並べ、ベニア3枚を腰の高さに並べてまな板にし、約30人で炊事しました。約40升の米にタマネギ、にんじん、ウインナー、ジャガイモ、カレー粉、だしの素、塩などを入れた炊き込みカレーです。燃料は建築現場の廃材。初めて参加した私たちでもできる作業があって、慣れている人は黙々と自分の仕事をしていて、火を入れたらあっという間に炊きあがりました。

 11個の鍋を車で隅田公園に運びます。私たちはFさんという生活保護を受けてドヤに暮らし、この活動に参加している人といっしょに歩いて隅田公園に向かいました。女子学生のみなさんは隅田川の反対側に立ち上がりつつあるスカイツリーも楽しんでいました。

 15時から約400個のパックに炊き込みカレーを分け、ベニア10枚で作ったテーブルに並べました。そしてリーダーが「寄り合い」を始めて生活保護行政の問題や不利益扱いされた仲間の支援活動の提起や今後の支援活動を確認して「いただきま~す」。

に投稿 コメントを残す

青森高生研の酒田です。

青森高生研の酒田です。

浅虫温泉で2月5・6日に開催された冬の学習会について報告します。

例年、この時期の青森市は信じられないほどの積雪があるのですが、今年はたまたま数日前から気温が上がり、1m以上あった雪が落ち着いたところでした。心配した列車も平常通りで、遠方からの参加者も無事到着できました。

参加者は47名で、ひさしぶりの大人数で帰帆荘の宿泊はいっぱいになりました。内訳は大阪3名、秋田12名、岩手1名、北海道1名、そして県内30名と、まるで東北ブロックの学習会かと思うほど県外からたくさんの方に参加していただきました。特に秋田大の大学生のみなさんの参加は大会を大いに盛り上げてくれました。

1日目の大阪の三木先生の「ぴらいち」学習会のワークショップは、私は準備のために前半を見られなかったのですが、授業や校内研修などにも応用ができると思いました。

おなじく大阪の首藤先生の講演は、生徒の半分以上が退学して行く最底辺校の衝撃の実態の中で、良心的な教師であるがゆえの葛藤と、その中で学校の外の世界と繋がり何かをつかみ取ろうとする首藤先生のたくましさを感じました。「外と繋がる」は今回の集会全体のテーマになったと思います。

2日目は私の「一ヶ月だけの演劇部」のレポートを分析してもらいました。校内ではなかなか「良かった!」とか「悪かったと!」などと言ってもらえず、自分の中での「どうだったのなか~」と疑問に思っていましたが、たくさんの意見や感想をいただき安心しました。

参加して下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。

(さかた たかし)

☆集会の様子はこちらをごらんください。

(1日目)

http://plaza.rakuten.co.jp/aomorikouseiken/diary/201102050000/

(2日目)

http://plaza.rakuten.co.jp/aomorikouseiken/diary/201102060000/

f:id:kohseiken_nagoya:20110205182716j:image

に投稿 1件のコメント

雪!お見舞い

 名古屋を初め全国的な大雪が報道されています。慣れない地方の雪は大変だろうな、と皆様にお見舞い申し上げます。秋田でも私の所は積雪が少なく、助かっていますが、ふと、今年はツララが無いことに気がつきました。それだけ雪が溶けるような暖かい日がなかったということです。横手市の「かまくら」はこれからが本番です。以前住んでいました。「かまくら」の中で火鉢を前に一献傾けるのは最高でした。当時、「かまくら」を見たいという問い合わせの電話の中で、「そちらは電気が通っているんですか」と聞かれたと言います。・・・

 このブログにも写真が載るようになり、にぎやかになってきました。私もそのうちに、と思っています。各地のゼミの様子が報告され、行ってみたかったなあ、と思わせます。東北は、この土日がゼミの日です。次回、報告できます。

 ところで今日はバレンタイン。工業なので女子生徒は少なく、もらえない男子生徒がたくさんいたはずです。企業の謀略とはいえ、無視できません。私は「手作り」だというチョコを2人の生徒からもらいました。普段は、「おじいちゃんみたいだ」と言われているのですが、こうしてもらえばまた可愛いと思ってしまいます。女性教員も義理チョコを配っています。チョコレートが好きな男ってあまりいないと思います。やっかいなことです。

 小学校あたりでは禁止しているんでしょうか。せっかくなので、バレンタインにちなんだ話題をお願いします。これで雪が溶ければ良いのですが。

                              とらぬ狸@秋田 

に投稿 コメントを残す

東海ブロックゼミPR号「みえ高生研通信」、発送完了

みえのアンドウです。

f:id:kohseiken_nagoya:20110213203238j:image

本日、先ほど、「みえ高生研通信2010第2号(年度表示)」の発送を終えました。

いつになく、編集や印刷作業に時間をかけました。

写真を見て分かるように、カラー印刷です。コンピューターのプリンターではありません。印刷機がカラーに対応しています。

前回の号は、発送作業の都合で、時間に制約がありました。案の定、編集ミスはあるわ、印刷もあまりきれいではありませんでした。今回は少し改善され、カラーの良さが出ていると思います。

「三重高生研通信」は、現在100名足らずの方に発送しています。年間発行回数は4~5回といったところ。県会費の大半がその発送料に使われています。大半は県内に送っているわけですが、2割弱は県外に送っています。私の元に届く県外の通信のお返しと、東海ブロックゼミでお世話になった方々へです。とても、「三重高生研通信会員」と称してお金を集めるほど、定期発行は無理なので、県の会員以外の方からはお金をもらっていません。(支援を申し出られる方からは、カンパとして受け取らせてもらっています。)

この「定期発行は無理」という問題。

逆に、自分の首を絞めているのではないかと考えるようになりました。一見、通信担当・編集担当・執筆者にも締め切りを気にせず、ぼちぼちできる雰囲気に感じられなくもない。しかし、通信発行といえど、目的を持って出されるもの。会議や学習会の報告が、いくら後に遅れるにしても限度があります。

また、編集側の気がゆるみ、原稿依頼すらおろそかになってしまってます。これではいくら時間をかけても出来上がりません。

勉強会でも、通信でも、活動原則を決めておくことが中身の充実につながると感じる次第です。

今回の「みえ高生研通信2010第2号」は、東海ブロックゼミのPR号の位置づけです。「これでバッチリ刷れた!」と仕上がった印刷を見てみて、ガクッと来ました。大同大学の鳥瞰図の上に書き込みを入れたはずが、印刷されていないのです。<東海ブロックゼミ分科会会場>とF棟に矢印をしたり、<久田研究室はここ>と示そうとしたことが、消えていました。おそらく、画像貼り付けの際に書き込み前の画像と間違えたのでしょう。載せたかったのはこの図でした。(なんか、間違い探しみたいになってしまいますが、通信を受け取られた方に、思い伝わりますように)

f:id:kohseiken_nagoya:20110214015418j:image

に投稿 コメントを残す

全国通信はお手元に?

 京都の岸田です。

 今日、京都は予報より降らず、明日の入試に混乱がなければいいなと

思っております。ところで、このブログが始まって1カ月。先週「編集会議」

といってもネット上ですが、を行ないました。そのご意見を受けて、少し

雰囲気変えてみたいと、内容や仕様を工夫している最中です。

 また全国通信もお手元に届いたかと思います。京都から同封いたしましたピンクの要項、3月の「高生研&全生研KINKI教育ゼミナール」は、最初にコラボの話があった時点で竹内先生も「いくよ!」とおっしゃってくださってます。2月14日が第一次参加者集約ですので、チョコの受け渡しをきっかけに、あ、申し込み!と思い出して、各支部の担当の方か、

私のアドレス yasuko@fkc.ritsumei.ac.jp へ所属とお名前をメール下さい。資料準備や分科会会場決定のために参考にさせていただきたいです。どなたでも参加歓迎です。

 レポーターはベテランも新任の方もおられるし、全体会もおもしろいコラボになりそう、また当日申し込み可の懇親会も、高生研若手Mさん、Sさんと全生研若手Tさんとのコラボ。楽しくて学べる企画目白押しです。行こうかな、今のところ予定ないしというくらいでも、ぜひお申し込みください。

に投稿 コメントを残す

続・京都例会報告~同僚Kさんの感想より~

f:id:kohseiken_nagoya:20110205165341j:image

 レポートは、生徒会顧問としてのM先生のこの一年の活動報告。主に行事関して生徒とのやりとりのなかで起こったことへの反省と生徒の成長についてであった。

 担任として学校行事を経験しておらず、年間の流れというものを把握しきっていない状況で中学生徒会顧問を一人で担当。生徒部長・学年団のフォローはあったが、顧問の任務についての認識や方針などを持つ余裕なく任務にあたっており、“都度対応”するしかなかったという点で、生徒との意思疎通に困難があったのかもしれない。

 しかし、例会での討論を経て、以下のような生徒の成長を共有できたと思う。●M先生が貫いた、生徒同士が考えたものを「企画書」という形にしてまず持ってこさせるというところから、生徒は自分たちの意見を通すために、「積極的な試行錯誤」をすることができた。●教員や学校というもの対して、自分たちが「盛り上げたい」「変えたい」と思っていた生徒たちが、さまざまな経験をし考え抜いた結果「先生に頼るべき所は頼る」という、他者へ協力を求めるという「折り合いをつける」考えにたどり着いた。

 例会を通じて、生徒会顧問の任務はどこで知るのかや担当する教員の育成について課題があるのではないかとも感じた。私も含め、担任未経験で一人顧問というのは特殊な状況でのスタートであったということや他校の状況や取り組み方を具体的に聞くことができ、違いを知ることができた。今後はより詳しく実践例などを紹介し合えれば、さらに意義のある会になっていくと思う。生徒との意思疎通や生徒会執行委員会の進行方法などを有意義に進めていく方法なども学んでいくことが状況の改善につながるように感じた。

 一方で「顧問とは何をするべき存在か」という大前提で自分自身が躓きつつあることも痛感させられた。今回はそれに対して踏み込んだ議論はされなかったが、生徒に寄り添い、意見や活動を活発化させ、それをフォローしていくというやり方にもさまざまなケースがあり、対応が行われているはず。生徒会だけではなくクラブ活動なども含め、ぜひいろいろな方のご意見を伺いたいと思った。(K)