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顔の見える援助を

 当番を果たせず申し訳ありません。

 巨額の義援金が集まっても、緊急に必要なところに回りません。あちこちから義援金協力の要請が来ますが、やはり「顔の見える援助」をしたいと思います。むろん、そうなれば限られた場所でしかありませんが、今の義援金の集め方や使い方に疑問を感じています。

 今、白神山地を通じて知り合った人を支援しています。白神山地に何度か来て、自分の生活に疑問を持ち、だいぶ前に大手商社を若年退職し、その退職金で宅老ホームを始めた人です。宮城県鳴子にあります。今回の地震で被災した老人に救いの手を述べていますが、資金が足りない、ということで仲間内でわずかばかりの支援金を送りました。その活動状況が届きましたので、以下に紹介します。

 

 いま私はグループホーム、宅老所関連の老人福祉施設への物資搬入の手伝いをしています。これが出来るのは地元のGSが「ふかふか・はうす」の活動は全面的に協力するから燃料の心配をするなと言ってくれているからで、100km圏にある津波被害の大きい野蒜海岸のある東松島市(旧鳴瀬町、矢本町)を中心に支援活動を行っています。

 中山平温泉の飲める温泉を風呂用と別にポリタンクでも運び、まだ水道が復活していない知的障がいがある方の施設にも届けました。大震災以来初めての入浴とのこともあり、お年寄りのすばらしい笑顔が何よりのものでした。同時に友人のヴァイオリン奏者池田敏美さんの協力も得てヴァイオリンのミニコンサートを避難所を含め4ヶ所で行いました。お年寄りや障がいのある方にも一緒に合唱できるようにと歌詞カードを作りましたので皆さんと共に大きな声で唄ううちに明るい表情になるのがわかり音楽の力を改めて再認識しています。

 これからの活動は物資の届きにくい小さな避難所や宅老所への運搬も継続しながら、それと共に施設で働いているケア・スタッフ、自宅にも帰れず施設で泊まり込みで頑張っている仲間たちの支援の為、当所のように被害のない、又は少ない施設からケア・スタッフを集め送り込む準備をしています。これらの車輛用ガソリン、温泉を運んだトラックの軽油代、電話代等を皆様からの寄付金で賄っています。

 物資はもとより温泉、音楽などの出前、ケア・スタッフの心のケアなどの支援をして行きたいと思っています。鳴子温泉でゆっくり休んで英気を養ってもらいたいとも考えています。

 又、すでに被災地に直接乗り込みニーズを把握して必要なところに必要なものを自分で運ぶなど大活躍のみやぎ宅老連絡会の事務局の活動資金としてカンパもしました。太い血管で物資は来つつありますが、毛細血管を通すにはこのような献身的な活動がより必要です。

 しかし、支援活動をしている小さなNPOや個人的組織は燃料費、携帯電話などの通信費の負担をどうするかがこれからの大きな課題になります。このような支援活動をしているNPO等に資金的な支援もして行きたいと考えて行動しています。

                             とらぬ狸@秋田

顔の見える援助を」への2件のフィードバック

  1.  具体的に支援の方法を教えていただけるとありがたいです。たとえば、「どこどこの口座にカンパを振り込んでください」とか「○○を送ってください」というように。西日本の方では、支援をしたくてウズウズしている人がヤマほどいるのですから。

  2. 久田様 ありがとうございます。ご紹介した深澤さんから、次のように送金方法が届きました。「高生研」の誰それ、と名乗っていただくと分かると思います。
     当所への寄付は所得税控除が適用されます。個人又は法人名で受領書を発行致しますので、これもお伝え下さい。

    振込先  七十七銀行鳴子支店 普通預金 〓 5108357
         社会福祉法人 さんりん福祉会 理事長 深澤 文雅
                           (フカザワフミマサ)

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