アンドウです。
11日、地震がありました。
報道の映像を目の当たりにして、不穏な思いでいっぱいです。
そんな中、名古屋で東海ブロックゼミが行われました。
2日目の全体会シンポジウムは、「日本語を母語としない子どもの現状と課題」というもので、パネリストとして千葉の時原さんに来てもらう予定でした。しかし、あの地震です。幸い、メールでの連絡がつき、無事であることが確認できました。時原さんの資料を送ってもらい、こちらで印刷することで対応できました。
パネリストとして、保見団地でNPO「トルシーダ(ポルトガル語で”応援”)」を代表している伊東さんとそこでの支援を受け現在高校に通っている福島さんの報告を中心に、久田さん(大同大学)の司会で進められました。
とくに、外国人の子どもたちが小学校から中学校、中学から高校といった、上級学校への接続の問題は、私たち高校教師自身、知らない課題も多く、興味深いものでした。外国人の子どもたちの多くが、何らかの要因でこの接続がうまくいかず、支援を必要としている状況であるのこと。
福島さんは、自分のことについて語ってくれて、小学生に受けたいじめのために、その後の中学にも行けず、高校を受験するためには「中学校卒業程度認定試験」が必要となります。福島さんは支援を受けてその試験をパスし、やっとの思いで高校入学にたどり着いたという報告がありましたた。
さらに詳しくは、ブログでは控えますが、何らかの形で全国大会の問題別分科会へとつな
いでいこうと考えています。
地震のために、来られなくなってしまった人も居たものの、2日間で実参加者数は26名。
まずまずの東海ブロックゼミになったと感じています。
さて、家に帰ってきてしばらくすると、クラスの生徒から電話がかかってきました。地震の様子を見ていて、「被災している人たちに物を送りたい」というものでした。
私はその姿勢を一定の評価をしつつ、集めるべき物が何で、輸送の見通し(手段)が立っていることが大切ではないかと付け加えました。物を集めたは良いが、送る方法がはっきりしないまま進めると、集めたこと自体が無駄になってしまうと指摘しました。
今、生徒たちは一生懸命考え始めています。そして、その刺激を受けて、私自身、大人として、教師として、何が出来るか考え始めています。
このブログでもおなじみ青森の吉田さんのブログです
http://plaza.rakuten.co.jp/pamashunryu/diary/
この「名古屋大会応援ブログ」には、コメントが書き込めます。是非、ご意見ください。もちろん、被災地の方からもお願いします。「広場」が提供できないかとと考えています。
今日、電車が止まっているのに40人中33人のクラスの生徒が登校してきました。元気そうでしたが、心に大きな傷を負っているように感じました。幸いなことに、私たちの住む町は大きな被害はありませんでしたが、テレビで報道される現実を見て生徒たちは自然の恐ろしさと人間の無力さを感じているようでした。授業がし~んとしているのが何か胸に響きました。我が子も無邪気な振る舞いの反面、この大きな地震を目の当たりにして、大きな恐怖を抱いているようでした。生きる価値観が大きく変わるこの地震災害。子どもたちをケアしていく必要性があると思っています。
吉田さん、コメントありがとうございます。
確かにケアが必要なのかもしれませんね。対処法などよく分かりませんが、まずは「手当」(本当に手を当てる感じ)で良いのではないでしょうか。
うちのクラスの生徒を見ていると、「何かをしなければ」と焦りのように気にしているのですが、近くの仲間とうまくコミュニケーションが取れていないところがあります。そんな身の回りのことに気づかせて、近くの仲間を広げていくことを手助けしてあげたいと思っています。
互いに寄り添って、ほんの少しだけ見通しよくさせてやることが、ケアになるのだろうと思います。