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また、全国学力調査ネタ

 寒くて大変な日々ですが、桜はけなげに咲き始めました。

 さて、本校の今年の入試の点数が非常に低く、全県的にどうなのか気にしていましたが、先日、県教委の抽出調査結果(速報)が新聞に載りました。

 「前年より40.4点減の大幅ダウンで、5教科になった昭和56年以来、初めて100点換算で50点を割った。資料から読み取った情報を自分なりに考察・再構成し、表現する総合力を問う設問を各教科とも増やしたことが主な原因と見ている。」「高校教育課では『問題作成時の想定点数を下回った。読解力や表現力を総合的に活用する力を、各高校で育てる指導を進める。』と話した。」

 「全国学力調査」で毎年上位になり、鼻高々の秋田県ですが、その正体が暴かれた気がします。それにしても、高校にその付けを回す、とはどういう気でしょうか。基本的な力を義務教育でつけないで、どうしようというのでしょうか。

 地震の被害は少なかった秋田県ですが、停電など多少の混乱はありました。しかし、これまでのような「受験体制」をとることはなく、久しぶりに落ち着いた4月を過ごしたことでしょう。もっとも、秋田県独自の調査が12月に5教科でありますから、また大変です。「全国学力調査」は延期が決まってますが、もう止めた方がよいと思います。

 そのほか、県教委は高校総合整備計画を発表し、その中に「数値目標」も入れました。

以前にも少し触れましたが、詳しい内容は以下の通りです。カッコ内は現在の数値です。

●中途退学率 1.0%(1.3%) ●1,000 人当たりの不登校生徒数 10 人(13.6 人)●就職決定率 100%(97.4%)●就職決定者の県内就職率 70%(56.8%)●県内就職者の1年以内離職率 10%(13.3%)●長期インターンシップ参加者数 60 名(29 名)●大学入試センター試験の主要科目で県平均が全国平均以上の科目数 15 科目(7 科目)●東大現役合格者数 15 名(12 名)●東北大現役合格者数 130 名(112 名)●医学部現役合格者数 40 名(26 名)

これを参考にして、各校は5年程度の中期目標の提出を求められています。東大などの合格人数を増やすことが、子ども達の幸せにつながるのでしょうか。学校も教師も、数値目標の提示を迫られ、悩んでいます。本当に、学校は子どものものではなくなってきているようです。

                     とらぬ狸@秋田

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