例年30%弱が2次募集で入学してくるという学校。照屋淳は、2年で学年主任となり、春の遠足の学年レクや体育祭、修学旅行と生徒たちの自主性を育てていく。学年最後の終了式には自分たちで学年全体レクを企画・運営できるまでになった。
3年生に持ち上がり、5月の生徒総会で、生徒たちはカーディガンの条件付き許可を認めさせる。生徒指導部の出した条件は、女子は指定ジャージの下に、男子は学ランの下に着用、色は紺や黒のみ。お試し期間を設けて累計15人以上の違反者がでれば着用は認めないというものであった。
11月の総合学習の時間には、それまでの大学の出前講座をやめて「卒業生から実際の仕事についてリアルに話を聞く」という企画をおこなう。話を聞いてみたい職種を生徒にアンケートし、公務員、ツアーコンダクター、警察官、保育士など10の職種のグループに分かれ、それぞれの職種別に分かれた生徒グループが司会や教室の配置や装飾、質問役を決めるなど、自主活動の要素を取り入れたユニークな企画である。生徒と卒業生との交流も深まり、好評を得る。
総合学習が終わり、卒業まで後何日というカウントダウンボードが掲示されるころ、寒くなるにつれ違反のカーディガンを着用するものが出てきた。それもほとんど3年生。12月中旬には累計9人。この後、生徒の動きが生まれる。
そして感動的な卒業式。
事実がよく書き込まれた良い実践記録です。記録をもとに、生徒の自主性、自治的な活動をどうつくっていけば良いかを共に考えていきましょう。(藤本)
問題別分科会5「特別支援教育と学校改革」
「特別支援教育」というのは「特別な支援」が必要な生徒たちへの
「支援」をする教育、というだけの意味なのでしょうか?
「定型発達」ではない生徒たちの生きづらさを和らげることは、
そういう生徒たちを、「普通」に適応させることだけでいいのでしょうか?
「すべての学校に特別支援教育を」と叫ばれ始めて6年。
「普通ではない」生徒たちの存在は、実は「普通」だと思いこんでいる
私たちの学校の日常や文化を問い直しているのではないでしょうか?
どこにでもあるような「進学指導」を軸とする普通高校で、
発達障害の生徒に対して学校をあげての「ケア」に取り組んでいる
学校・教師がここにいます。
名前は早川恵子。
彼女の実践から、普通の高校の「特別支援教育」が
「通路」と化している高校を、本当の出会いと育ち合いのある学校に
変えていく希望を紡ぎ出します。
共に学校変革への可能性を学び合いましょう。
(運営担当者)
<理解し・共に働く社会に> 発達障害者の就労をサポートする 友遊舎 カフェ・ベルガ
『常陽リビング』2014年7月5日号より
障害者の社会参加を応援しようと、障害者の親や関係者が会社を立ち上げて1996年に開店したカフェ・ベルガ(つくば市竹園)では、2012年9月に茨城県指定障害者福祉サービス事業所として発達障害のある人の就労支援を開始。カフェで社会訓練をしたり、サポートオフィスでスキルトレーニングを行う一方、企業には発達障害への理解と雇用を働きかけるなど「特性を生かした就労ができるよう」奮闘している。
カフェ・ベルガを運営する有限会社友遊舎(吉田美恵代表)は、障害者の親たちによるつくば市福祉等連絡協議会の有志が設立し、つくばカピオの開館に合わせて隣にオープンした。
サポートオフィスでの取り組みは、平成24年度茨城県新しい公共支援事業「提案型モデル事業」の一環としてつくば発達障害就労支援協議会(ウニベルシタスつくば、NPO法人艫づな会、(株)Kaien、茨城県保健福祉部障害福祉課、つくば市保健福祉部障害福祉課)が実施主体となった「発達障害のある若年層への就労支援モデル事業」を引き継いだもの。
つくば市天久保に事務所を構え、おおむね20歳~35歳の発達障害者および発達障害の傾向がある人で障害福祉サービス受給者証を取得している人(ない人の相談可)を対象に、さまざまな訓練を行う。
主な内容は
▽ビジネススキル・トレーニング
(パソコンの基礎や電話応対などビジネスの基礎力を学ぶ)
▽ワークサンプル・トレーニング
(さまざまな職種の疑似体験)
▽就職セミナー
(就職活動プロセスの理解から履歴書の書き方まで)
▽キャリアカウンセリングなど。
訓練期間は最長2年間。
「その間に、一人でも多くの人を社会に送り出したい」と願う指導員たち。理解不足による企業側の壁もあるが「発達障害の能力の偏りを理解してもらい、得意なところを生かせる仕事はたくさんあると思います」と代表の吉田さん。
◇ ◇ ◇
発達障害者支援法が定める発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、その他これに類似する脳機能の障害。中にはそれらが重なり合うこともあって状態はさまざまだが、見た目は健常者と変わらないため理解されにくく、見過ごされてうつなどの精神障害や不登校、ひきこもりなどの二次障害を発症することもある。
現在、訓練中のAさん(31歳)は、大学に入学した18歳の時に発達障害という言葉に出合い、しばらく後に発達障害と診断された。自分も親も初めて知る結果だったが、自身の胸の内では長年の違和感に答えが見つかった気がした。
「例えば時間の管理が苦手で朝起きられないとか、学習意欲の減退、自分のことばかり話す、人が笑っている理由が分からないなどちょっとしたズレです」とAさん。
次第に授業についていけなくなり、卒業を目指すものの8年間通った末にやむなく退学。それでも中学時代から磨いてきたパソコンスキルは優れ、自分に合う仕事を見つけたいと訓練に励んでいる。
また、カフェ・ベルガの厨房で社会研修しているBさん(27)は以前、飲食店で働いていたが別の店に異動になって多忙を極め、プレッシャーから仕事を続けられなくなった。しばらく休んでいたものの働く意欲が湧き、カフェで実習を積みながら社会復帰を目指している。
Bさんには「自分から話しかけるのが苦手」という特性があり、スタッフから積極的に声掛けをするなど具体的に支援する。
そうした一人ひとりの特性と問題を見極め、能力を伸ばしていくために指導員(計10人)は毎月1回ケース会議を開いている。
仕事上の注意や言葉掛け、タイミング、褒め方、普段の観察など情報交換は細部にわたり、「ここでの目標は自己理解、自己変容、問題解決能力です。そのためにどのようにフィードバックするかにかかっている」と意思統一。
そんな地道な支援が実り、過日も地域のスーパーに一人就職。先輩に続こうと実習や体験を希望する訓練生が増えている。
「誰もが働きやすい職場や環境があれば彼らの能力が発揮されます。社会に貢献できる人材が活用されないのはもったいない。まずは見学や体験で彼らを受け入れてほしい」と吉田さん。
一般分科会 第6分科会(授業・午後) 物理で白熱?! ―学習集団の指導と授業実践― 群馬:松本源太郎さん の実践報告について
運営担当:西村康悦(大阪)より
大阪の西村です。今回、上記の分科会の運営担当になりました。私も一応は理科の教師なので、抜擢されたのでしょうが、理科という教科は実は専門によって全くやっている内容が異なるのです。物理・化学・生物・地学、これらはまるで、イギリス(UK)のサッカー協会がイングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドに分割されているごとくだと、他教科の先生には説明しているところです。なので、物理の授業は私にとって世界史の授業と同じぐらいかけ離れているのです。ちなみに、私の専門は生物で、物理は高校時代から大の苦手でした。
ところが、松本さんから分科会のレジュメと授業風景のDVDが送られてきて、私の懸念は完全に払しょくされました。わたしも高校時代にこのような授業を受けていたら、物理嫌いにはならなかったでしょう。今年の近畿ブロックゼミナールの“授業祭り”理科分科会は、化学の実験を取り上げたのですが、その中で「実験って、なんやかんやどうなるか考えながら行う予備実験のときが一番楽しいよね」という話が出ました。そんな、予備実験の雰囲気をそのまま授業に導入したのが、松本さんの授業風景です。
松本さんは5年にわたり“班”を使った授業を行って、学習集団の指導に取り組んでこられました。そして、この学習集団に関する思想を“指導案”にまとめられました。分科会では実際の授業に即して、指導案の内容を皆さんで分析・共有していけたらと、個人的には考えております。ぜひ、物理、そして理科以外の教科の方のご参加を期待しています。
アンデスの音色に魅せられて
『常陽リビング』2014年5月24日号より
南米ペルーやボリビア発祥の民族楽器「ケーナ」に魅せられた渡辺大輔さん(つくば市、33歳)は、2013年春8年間務めた公務員を辞めプロ奏者としてスタートを切った。日々「究極の音色」を求めながら、伝統音楽のほか幅広いジャンルの音楽に取り組み、源流は紀元前にまでさかのぼるというケーナの可能性を引き出そうと活動。5月31日(土)には「音楽世界紀行」と題したコンサートをかすみがうら市とつくば市で開く。
朗々とした音色は、遥か遠くまで響き渡る。
「丸い息やとがった息、板状の息をどんな角度で当てるとより良い音になるか、日々試行錯誤しています」
楽譜がなく、先人の演奏やアンデスに伝わる歌を階名や奏者の「耳」で伝えてきたとされるケーナは音程によって長さもさまざま。表裏7つの穴を指で押さえて音を操るが、大事なのは息の吹き込み方。練習では一音に3時間以上かけ音を磨き上げることもしばしば。
尺八とフルートとオカリナを足して3で割ったような音と説明されることもあるが「ケーナにはそのどれにも当てはまらない、美しい音があるんです」。
中学でXJAPANにはまりエレキギターを手にしたが、ある程度のレベルに達すると限界を感じた。そんなロック少年に運命の出会いが訪れたのは筑波大学入試の帰り道。まずまずの出来に満足しながら大学構内のバス停に立っていると、付近の茂みから聞こえてきた音に体が震えた。
南米の伝統曲「リャキルナ」のメロディーラインに、かつて夢中になったXJAPANや久石譲の音楽に通ずるものを感じた。
入学後にその演奏者を探し出してフォルクローレ愛好会に入り、毎日のように夕方から翌朝まで練習に没頭しめきめきと上達。
四六時中ケーナと一緒だったが、3年生の時スランプに陥った。限りなく完璧に近い音が出せた前年冬の演奏会の成功体験がどうしても忘れられなかった。
そんなある日、ある漫画で宮本武蔵が力任せに太刀を振り回す描写を目にした。肩の力を抜き、再び武蔵が刀を振るうと太刀はうなりを上げた。
それは、良い音を出そうと躍起になり周囲に自分の能力を見せびらかそうとしていた自分を思い起こさせ、無駄な自尊心は音に微妙な雑味を生み出すことを気付かせてくれた。
やがて就職活動や卒業論文のため半年ほどケーナから遠ざかると、無性に吹きたい気持ちがこみ上げ「ケーナが本当に好きなんだ」と再認識した。
頭の片隅で「いつかプロに」と思ってはいたものの、国内のプロ奏者はごくわずか。
卒業後は紆余曲折ありながらも25歳で土浦市役所に就職。環境や障害者福祉の分野を担当し、市のイベントや施設のクリスマス会などで演奏を披露した。
また、フォルクローレの国内トップを走るグループ「マヤ」にも認められ、コンサートやツアーに参加。そんな日々でもプロへの夢は断ち難かった。
かつては両親と進路を巡って大喧嘩になるなど「家族が賛成してくれる夢を何度も見ましたよ。うれし泣きして目が覚め、『ああ、また夢か』と」。
ところが2012年秋、突然母親から「やりたいことをやりなさい」と逆に背中を押された。職場でも遅咲きの挑戦を祝福してくれた。
現在はライブ活動や個人レッスンのほか、公民館講座の講師や自身のセルフプロディースなど多忙な日々が続く。
今後はフォルクローレという音楽の枠を超え、ケーナが生きる音楽ならばアイリッシュや北欧のメロディーなどどんなものにでも挑戦したい。
そのためにも大学2年のコンサート以来ほとんど出せていない「あの音」を常に出せるようにしたい。
ケーナの長い歴史の中で誰も出したことのない「究極の音」を確立することが、さまざまなプロが技術を競う中で自分に残された最後の領域だと思っている。
同時に、18歳の運命の日に聞いたあの感動を多くの人に伝えたい。
原点である「リャキルナ(人々の悲しみ)」に込められた情感を風に乗せれば、アンデスの響きは山を越えて谷を越え、聴く人の胸に届けられる。
ライブの問い合わせ:090(9108)8357/渡辺さん
細腕学生旅行紀シーズン1(インド編)⑤
こんにちは。沖縄高生研の照屋です。梅雨が明けて、連日30℃を超える暑さが続いています。
先週は台風で火・水曜日と二日間休校になりました。かなり強い台風だったので、僕の住んでる
アパートでは夕方から明け方まで7時間くらい停電になり、久しぶりに懐中電灯を使いました。
期末考査は終わりましたが、夏休み中にも講座(一日4時間)があるのでその準備でまだまだ
忙しさは続きそうです。
さて、インド滞在シリーズ最終回「宿編②」。インドについて二週間ほど過ごし、宿を選ぶポイントもかなりつかんできました。ニューデリー→アグラーに滞在し、次にバラナシへ向かう事にしました。
ガンジス川のほとりで、沐浴で有名な場所でした。ガイドブック「地○の歩き○」に『旦那さんがインドの方で奥さんが日本人夫婦が経営している「久美子ハウス」』の情報が載っていたので、駅を降りてそこへ向かう事にしました。いろんな人に道を聞いて、一時間半くらい?(補足説明:インドの人は基本的に親切。ただし、自分が知らない事でも「知らない」とは言わない。なので道を尋ねられたら「ジャパニー、お前の行きたい場所はこの方向だ!」と自信たっぷりに教えてくれますが、尋ねる人は全て別の方向を指さします。詳しく聞きたい人は全国大会で。)かかってようやく久美子ハウスにたどり着きました。ドアを開けると久美子さん?らしき人がいましたが念のため「ナマステ」と声をかけたら」「….日本の方ですか?」と答えてくれました。久しぶりに聞いた日本語にほっとして、「あっ、はい。日本人です。しばらく宿泊したいんですが?」「え~っと….今はドミトリーしか空いてないけどいいですか?」「あっ、はい。全然大丈夫です。」その当時、久美子ハウスは二食付き(朝食+夕食)で一泊45ルピーでした。かなりリーズナブルな料金で、宿泊客のほとんどが日本人でした。
長く滞在している人はベッドがあてがわれます。僕みたいな「新入り」は、ベッドがあくまでひとまず「床で寝袋」でした。部屋に入るとベッドが五台ほどで、残りは10名ほどが床での宿泊でした。ベッドにいる「先輩」達に軽く挨拶した後、夕食まで少し眠りました。
さて、夕食。いきなりトラブルがありました。食堂に15名ほど集まって二つほどの大きなテーブルで一斉に食事をします。雰囲気としては、体育系部活の合宿という感じです。先輩方の様子を観察していると、どんなにお腹がすいていても、全員に配膳が済んでから「いただきます」を言ってから食べ始めるという暗黙のルールがあるようでした。ほぼ全員が静かに配膳を待っていましたが、その時若い男性が二人(恐らく「新入り」食堂に遅れてやってきました。「おぉ~、食事あるぞ。ハラへったぁ~。食おうぜ!」と、周りがまだ食べていないにも関わらず、パクパク食べ始めました。それを見て先輩が穏やかに「この宿では、食事は全員に行き渡ってから一斉に食べ始めてます。食べるのはもうしばらく待って下さい(というような感じの事を言ったと思う)。」するとその男性二人はいきなり「なんじゃ~われ!ハラ減ってんだよ!いちいち指図すんな(というような感じの事を言ったと思う)!」とキレて怒鳴り声で反論しました。僕を始め、その場の全員が凍りつきました。「先輩」はもう一度、「みんなが揃ってから食事を始めます。この宿のルールに従って下さい。」と穏やかに言いました。その二人組はそれを無視してそのまま食事を続け、お腹いっぱいになった頃に食堂を無言で出て行きました。残った僕らも「いただきます・ごちそうさま」以外はほとんど会話がないまま食事を終えました。今後の食事時間は気まずい雰囲気になりそうだな、と思いながら寝る部屋に戻りました。荷物を整理したら、沖縄から姉が持たせてくれた黒糖を見つけました。それをかじっていると「先輩」が、「あのぉー…それ、おいしそうですね。一つ下さい。」と声をかけてきました。一人にあげると二~三人が「私にも下さい」と寄ってきて、あっという間に全部なくなりました。そこで少し部屋の雰囲気が和やかになり、いろんな話をしました。平成になった日本をしらない人(その当時は平成6年。つまり少なくとも6年間日本に帰ってない!)大学に合格後、入学式の日からいきなり休学し、世界中を旅している人、南米での「歩いてる人から靴を奪う強盗」の話を聞かせてくれた人….
いろんな話を聞きました。すると、さっき食堂で勝手に食べ始めた二人組が、僕らの部屋に入ってきました。「またトラブルか?」先輩も含めて僕らは一瞬身構えました。
でもその二人は「さきほどはすいませんでした。初めての宿でルールがよく分からず、お腹もすいていたのでついつい怒鳴ってしまいました。今後はキチンとルールに従います。」と神妙に謝ってきました。「先輩」は「うん。わかりました。」というような事を言ったと思います(はっきりとは覚えてません)。 久美子ハウスは居心地が良く、一週間ほど滞在したと思います。
その後も、インド滞在中に数え切れないほどのエピソードに遭遇しました。興味がある方は全国
大会で僕に声をかけて下さい。それでは、8月に会いましょう。
大阪高生研ウイークリーレポート⑪ 早蕨6月号できました。
つくば大会では1日開催の一般分科会で報告する城塚さんが大阪高生研機関誌「早蕨」6月号の編集長。
編集長からのおコトバです。
<以下>
今号の編集長・城塚です。
また、表紙に力を入れてしまった。私は何でも形から入ってしまう。もしかしたら、クラス運営も形から入っているのでは?と自己反省しながら編集後記を書いている。
もちろん表紙だけでなく中身にもこだわった。今回は、初担任・担任2年目の先生の奮闘記を特集した。私も若い時?は同じ悩みを抱えていたっけ(もう30歳。若さに任せてイケイケどんどんと言う訳にはいかなくなった)……と懐かしく思いながらも、自分のクラスでも同じような苦しみを抱えていることを思い出す。
若手教員は今疲れ切っている。精神的にも追い込まれ、原因不明の体調不良で若手教員のマスクが外れない。「問題を抱えている生徒が増えてきている」とここ最近言われるようになった。私もその言葉に甘えているのかもしれない。私のクラスのS君は、クラス活動のすべての面でハマらない。文化祭や体育祭。日常においても……。そんな彼は「ここ最近増えてきている問題を抱えた生徒」である。ハマらない生徒は「問題を抱えた生徒」として扱い、なんとかハメようと必死で戦ってきた。
大阪高生研代表中村先生は、20年ほど前に「オギちゃん」という生徒を担任した。中村代表は当時担任2年目。このクラスのテンションは、修学旅行に向けて右肩上がり。それにハマらなかったオギちゃん。そのオギちゃんは修学旅行に来なかった。中村代表は当時のことをこう振り返る。
「ムード最高潮の修学旅行の間、僕はずっとオギちゃんのことを考えていた。少なからぬショクを受けたのだ。クラスのムードに乗れない生徒のことなんかに、この間思いを馳せたことは一度もなかった。」「一人ひとりが確かな居場所があるクラスとは?そんなクラスづくりをするにはどうしたらいいのだろう?これが僕のテーマになった。高生研に顔を突っ込みだすのはそれからだ。」
今も20年前も教員は同じ悩みを抱えながら奮闘していたんだ、と早蕨特集2の原稿を編集しながら、今や大阪高生研重鎮の先生たちの奮闘ぶりを眼に浮かべた。
現地企画のご案内
○2日目昼食時の企画
齋藤さだむ写真展「不在の光景」
つくば市在住のフリー・フオトグラファー齋藤さだむ氏が2011年被災地福島で撮影した写真の展示を行います。この写真群は2012年4月にいわき市美術館で展示された作品です。
齋藤氏は筑波大学芸術学系技官を退職後、フリーの写真家として独立、個展やグループ展への出品も多数あります。また今回、齋藤氏の写真と福島在住の詩人若松丈太郎氏、アーサー・ビナード氏がコラボレーションして作った単行本「ひとのあかし」(発行清流出版)の展示、即売も行う予定です。8月10日、筑波学院大学第2食堂が展示会場です。
八郷の食品販売・歌・踊り・昔話
八郷とは、茨城県石岡市の中にある地域のことで、学園都市から筑波山を挟んで反対側に位置しています。筑波山のふもとにある八郷には、美しい農村が広がり、米やさまざまな野菜、そして季節の果物が栽培されています。もともと八郷で暮らしていた人々の他に、他県から移住した人々が住んでいます。つくば大会での食品販売をお願いした佐藤ゆりさんは、約10年、障害をもっている人ももっていない人も共に地域で生活し、働くということで活動している市民団体「わっぱの会」(名古屋)で生活支援の仕事をされていました。その後、2005年スワラジ学園で半年、あとの半年は鹿苑農場で研修生として、1年間百姓暮らしを学ばれました。2006年10月から石岡市(旧八郷町)に住み、百姓暮らしをしています。つくば大会2日目の昼食時に八郷で百姓暮らしをしている佐藤さん夫婦や八七技耕夢展さんがいらして八郷の農産物を使った加工品や食べ物の販売を行い、手作りシロップをかけたかき氷などが食べられる予定です。昼食場所のつくば大学院第2食堂で行います。
○交流会企画(1日目 9日夜)
カフェ・ベルガでの美味しい食事と就労支援のお話
つくばカピオホールの敷地内にある、総ガラス張りの素敵なカフェがベルガです。そのお洒落な外観からは意外ですが、ここは就労支援事業A型を実施している施設でもあります。若者の就労支援の現場を見て、責任者の吉田さんから事業の概要を話していただきます。また、八郷で農業分野での若者支援をされている佐藤さんのお話も伺います。夕食付なので、参加費は2000円です。(軽食+ワンドリンク)
青年教師、学生のつどい
初めて会った同士でも気がねなく話ができ、かつみんなの意見も聞けるといいですね。つくば大会での青年交流会は、ワールド・カフェでやりましょう。「何?それ」と思う皆さん、ぜひ参加してみて下さい。交流&話し合いのファシリテーターとして、つくば市民大学の徳田太郎さんをお願いしています。ワーク・ショップの運営に興味関心がある方の参加も歓迎です。場所は学院大学内を予定しています。食事を持ち寄っての交流になるよう、検討中です。カフェという名前ですが、飲み物は出ません。でも、差し入れはあるかも!
※太鼓集団「響」と太鼓を楽しむ もあります! 詳しくは「開会行事のご案内」で
開会行事のご案内
フォクローレ演奏家グループによる南米音楽演奏
オープニング企画として、地元つくば市を中心に活動している若手フォルクローレ演奏家グループによる南米民族音楽をお楽しみいただきます。リーダーの渡辺大輔さんは、筑波大学在学中にケーナの演奏を始め、学内のフォルクローレ演奏サークルで活躍しました。卒業後はペルーやボリビアを旅行、帰国後は地方公務員として勤務の傍ら演奏活動に従事しましたが、2013年プロ奏者に転向、現在は演奏活動のほか、ケーナの普及や指導にも取り組んでいます。茨城県南地区に配布される情報誌[常陽リビング]にも5月中頃1面で取り上げられた演奏家です。今まで南米音楽になじみがなかった方も楽しめる企画になると期待しています。
太鼓集団「響」の太鼓演奏
8月9日、大会1日目のオープニングが始まる前には、太鼓集団「響」の素敵な演奏をお楽しみください。「響」は、埼玉県立浦和商業高校定時制の太鼓部を母体とする太鼓集団です。つくば大会に駆けつけてくれるのは、イギリス公演でも中心に活躍した方です。「響」は、 事務所を桶川市に、稽古場(響スタジオ)を本庄市児玉町飯倉に構え活動しています。2014年事務所のある桶川に響プロデュース、若者たちの居場所HIBIKICafé(ゆったりしていてコーヒーがおいしい)をオープン、映画「月明かりの下で」の夜間定時制高校で、若者の居場所の必要性と意義を発信しています。映画では、2002年の入学から2006年の卒業までの4年間、そしてその後へと、生徒一人ひとりに寄り添った貴重な映像が、テレビ放映を経て、ドキュメンタリー映画となりました。
8月9日、夜の交流会では、「響」の指導者のもと参加者が太鼓をたたき交流を深めます。プロのすごさと太鼓の楽しさが味わえる貴重な機会です、ぜひ、ご参加ください。
速報!ホテルマークワンつくば 空室情報(7/13 17:20)
今回の高生研全国大会で利用に便利なホテルといえば、
ホテルマークワンつくば 029-875-7272
私も本日予約しました。
電話すると「混み合ってる・・・・」という音声案内が出て
「お得なインターネット予約が・・・・・」とアナウンスされますがそれを無視して下さい。
高生研の確保した部屋がありますので
それを予約するためには電話でないと予約できません。
確認したところ7/13 17:20現在
34・5名分の高生研の部屋が残っていることが確認できました。
ホテルの従業員も「団体予約が入っていて満室」と答える場合があります(私の場合そうでした)
「その団体は『高生研』ではありませんか?」と確認してみるとまさしくそれ。
まだまだこのホテルに泊まれます。
電話予約お急ぎ下さい!
アンドウ@みえ
大阪高生研ウイークリーレポート⑩ 7月13日(日)午後、いま、話題の“ 職 員 会 議 ”を議論する―「「言質(げんち)を取った」的個人攻撃は厳禁」の会なんです。
「応援ブログ」の「大阪記事率」が減ってきました。
いい傾向!ですね。
さて、大阪市立中学校での民間出身校長と教職員の軋轢(あつれき)、校内人事選挙をめぐる報道に端を発して、大阪の公立学校では、校務分掌長などを決める校内人事で「職員による選挙禁止」、またこれに合わせて、学校の教育活動全般を話し合う職員会議でも、「職員の採決原則禁止」が出てきました。
いっぽうで、「校長のリーダーシップを確立するには必須の措置」「全国標準だ」という声もあります。
“これまで”と“これから”、何が問題でどんな問題が予想されるでしょうか。
ということで、7月13日、「大阪の教育の明日を考える会」主催で、こんな「緊急拡大学習会」を行います。
13日の“ 職 員 会 議 ”を議論する学習会は、
「校長先生も担任の先生も教育委員会の方も研究者も学生さんもマスコミの方も、立場は違えどみな等しく親になりうる―わが子の豊かな成長のためにあるべき学校の姿とは何か、参加者みんなで考えあいたい」
が、趣旨。
これに応えて、現役の校長先生が参加されるほか、教委指導主事さんや維新の議員さんも参加を検討。「学校の職員会議がどんな状況なのかわからない」という大学生や保護者の方とともに語りあいます。
以下の「ルール」を了解いただく方が参加者です。
●参加者ルールです。
1.参加者は、「大阪の教育の明日がよりよいものとなる」ことを共通の願いとして集まっています。「「敵」をたたきのめそう的発言はNG」の会です。
2. 個人の特定につながるような、本集会の内容や写真のブログやHPアップはご遠慮ください。特に、「言質(げんち)を取った」的な個人攻撃は厳禁でお願いします。
3.本日はマスコミ関係者の取材も予想されます。テレビカメラや写真等に撮影されることについて差し障りのある方は、その旨、主催者にお申し出ください。マスコミ関係者の方はご配慮をお願いします。
4.マスコミ関係者の方は、本集会を記事や番組報道される場合、発言内容につき個人の特定につながらないようご配慮願います。個別取材を希望される場合はご本人の了解の上にお願いします。
5.ICレコーダー等での録音・記録は主催者のみとさせていただきます。 集会の模様は後日、会のHP等の媒体で公表することがありますが、本集会で出された意見は個人が特定されないよう、最大限の配慮を行います。
<記>
7月13日(日)午後は、いま、話題の“ 職 員 会 議 ”を議論する
大阪の教育の明日を考える拡大緊急学習会
「みんなで“ 職 員 会 議 ”を議論する!?
~校内人事選挙・職員会議採決・校長のリーダーシップ~」
日時:2014年7月13日(日)13:30受付 14:00~17:00
会場:大阪大学中之島センター 講義室507
〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
TEL 06-6444-2100
京阪中之島線中之島駅 徒歩約5分 阪神本線福島駅 徒歩約9分 JR東西線新福島駅
徒歩約9分 JR環状線福島駅 徒歩約12分
地下鉄四つ橋線肥後橋駅 徒歩約10分 地下鉄御堂筋線淀屋橋駅 徒歩約16分
◆参加費・資料代:500円
◆主催:「大阪の教育の明日を考える会」(代表:小野田正利(大阪大学大学院))
■参加申し込み・お問い合わせは taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp まで
生徒から学ぶこと
2年前に卒業した生徒は現在大学2年生。
野外遠足では行き帰りのバスの中、大声で叫び続け。
球技大会は全校21クラスで優勝に尽力したものの足を骨折。
文化祭では前日祭の司会で活躍したK君。
3年生の夏休みも仲間と一緒に近くの海で遊び
気づいたら学年で下位の成績。
しかし、彼は現在○○大学の2年生として頑張っています。
先日、本校PTA主催の大学を見学する研修旅行がありました。
その企画の中で、大学生による保護者への学校紹介という場面で
K君と同じ学年であったSさんの二人が話をしてくれました。
(私が二人に依頼しました)
この研修旅行には偶然でしたが、彼らの保護者の方も参加していました。
それぞれの妹が現在本校に在籍。
我が校では兄弟で同じ学校に入学してくる生徒たちがかなり多いと感じていました。
K君の10分以上にわたる話を聞いて、涙が出てきそうになりました。
K君も涙声で話していました。
「僕は高校1年生のときに、280人中、後ろから数えて10番以内。
好きなサッカーやバンドをやってきました。勉強はほとんどしませんでした。
3年生の7月の文化祭が終わっても勉強しませんでした。夏も遊びました。
でも、自分でそれではいけないと考え、懸命に勉強を頑張りました。
結果がようやく出てきたのは3年生の11月の模試でした。
ここにいるお父さんやお母さんにお願いがあります。
それは、子どもさんたちに、他の生徒はもっと勉強しているよ。とか
他人と比較して話さないで欲しい。そして、美味しいご飯を作って
見守って欲しい・・・・・・」
K君とは3年生のわずか1年の出会いでしたが、こんなにも逞しく成長している姿を見て
とても嬉しく思いました。
生徒は日々成長し、明日を見つめている場面に出会うと勇気と元気が湧いてきます。
今年のつくば大会の一般分科会、午前と午後の通しの
「学年主任の苦労とやりがい 3年間を振り返って」塚本 徹さん(静岡)
担任を離れて2年目。願いが叶うのならば学年主任をしてみたいと思っています。
皆さん、つくば大会でお会いしましょう。
青森高生研 よしだ まさひろ
つくばクラフトビアフェスタ
つくば大会でめざすもの
参加者が元気になる大会
つくば大会が行われるつくば市は、関東平野にそびえる筑波山をシンボルとし、日本の最先端の科学技術研究施設が集中する街です。研究学園都市でありながら、周辺地域には昔ながらの里山の風景が残された純農村が併存しています。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの開通により、東京・秋葉原と直結して、アクセスもしやすくなりました。筑波山の豊かな自然と、平沢官衙遺跡、小田城跡など史跡をはじめ神社・仏閣も多く見所も豊富です。さらに研究機関に関連したJAXA筑波宇宙センター、地図と測量の科学館、地質標本館、つくばエキスポセンター、つくば植物園などの施設やつくば美術館など文化施設も充実しています。また、大会の開催される8月は夏野菜やくだものがおいしい季節です。つくば大会では、こういった季節の食べ物を召し上がっていただき、つくばでしか出会えない人々と出会うことによって、参加者が元気になる大会を目指したいと思っています。
つくばでしか会えない人々との出会い
全国大会の魅力のひとつは、やはり出会いでしょう。つくば大会には、2011年被災地福島で撮影した写真の展示を行うフリー・フオトグラファー齋藤さだむ氏や筑波山の麓にある八郷地域の食品販売と歌や踊りの披露をする八郷の人たち、つくば市を中心に活動するフォルクローレユニットのみなさん、現地企画として障害を持つ若者の支援活動を長年行ってきたカフェ・ベルガの吉田美恵さんなど、つくばの地でぜひ出会っていただきたい人々が集います。また、基調、分科会、問題別などで日々生徒と向き合って実践を重ねていらっしゃる先生方に出会えることも忘れてはいけません。全国大会に参加すると、なぜかその時に悩んでいる課題の答えとなるような実践に出会うことが多いのです。また、そのような先生方との出会いによって、教師観が変わることもあります。そして、日々の忙しさに忙殺されてチャレンジを恐れる自分に喝を入れる場所にもなっています。AKB48は会いに行けるアイドルが売りですが、高生研には会いに行けて大会後も後も力になってくれる人々にたくさん出会えます。
目からうろこのアドバイスがいっぱい
全国大会では経験豊富な先生方や研究者の方々の知恵や工夫をたくさん聞くことが出来ます。私自身も全国大会で出会った先生方から目からうろこのアドバイスをいただいてきました。経験から紡ぎだされる言葉は、特に若い教師が目の前の生徒と接する上ですぐに役に立つものばかりです。また、これまでの自分の視野を問い直す機会となるでしょう。ぜひ、つくば大会においでください。みなさまに「元気がでた」と喜んでもらえる大会を目指したいと思います。
問題別1「『ことばを手にする』授業を作る ~ 憲法をテキストとして ~」
高校3年生に、自衛隊から募集案内が届いているそうです。
「赤紙キタ~!」と言ってる子から「自衛隊に入ろーかな?(笑) 」と言う子までTwitterでの反応はさまざま。
http://matome.naver.jp/odai/2140429499827623501
個人情報はどこから漏れてるんだ?
集団的自衛権の行使容認の閣議決定の翌日ってどういう神経?
・・・と突っ込みどころは満載ですが、早急に私たちが取り組まなければならなことは、こういう手紙を受け取らされている高校3年生、18歳が、この手紙を前に、自分なりの意見をしっかりと持てるように育てることでしょう。
18歳を市民に、というスローガンを考えるとき、国語の授業で何が出来るのか?私なりに辿り着いた答えは、「難解なことば」で書かれた文章を、自分で噛み砕いて理解する力をつけることでした。そのテキストとして、日本国憲法を選びました。
とても理解できないと思ってしまう憲法のような「難解なことば」で編まれた文章を、理解する経験が、卒業後も果敢に社会的な問題に取り組む姿勢を培うと信じたからです。
問題別分科会「ことばを手にする」授業を作る~憲法をテキストとして~ではその授業の実践報告を行います。
そして同志社大学の政治学者岡野八代先生が、分析をしてくださいます。
生徒たちが自由民主党の「日本国憲法改正草案」のレトリックに翻弄されながらも、辞書を引いてことばの定義を確かめ、自分たちの生活に引きつけて具体例を考え、ほんとうの意味を理解していく過程は、手前味噌ではありますが、感動的でした。
そして、彼らが自らの「ことば」を用いて社会的に生きる必要性を感じたとき、本当に「国語」を学ぶ意義に気付いてくれました。
この春、転勤してしまったので、彼らと昨今の憲法解釈問題について話をすることは叶いませんでしたが、きっと主体的に思考を巡らせてくれていることと信じています。
当日は、困難校においてこのような取り組みを成功させる工夫などもみなさんと考えられるといいな、と思っています。定時制の現任校では、正直悪戦苦闘中です。ともに考える分科会にできたらいいなと思っています。
研修権、教員の権利と義務は夏休みにこそ試される
7月に入ってもう4日になります。
つくば大会までいよいよ秒読み段階。
この応援ブログも日替わり更新を目指します。
高生研のICT分野での仕事を担っているので、その方面で書きたいこともあるのですが、
ここは、時期的な話題で
ずばり、研修権です。
教員の権利でもあり義務でもある研修。
各都道府県でその扱いや位置づけはどのようなものなのでしょうか?
「◎◎◎研修」と銘打っていないもの以外、また教委が主催する研修以外には認められないという所もあるのでしょうか。三重県について言えば、基本、県教育委員会が主催、あるいは後援する研修は出張扱い。それ以外は自主研修になります。現実的には後者の研修は週末を利用して催されることが多く、勤務には特に問題なく参加できます。
しかし、夏休みは違います。管制研修はもちろん、民間教育団体の大会もいくらか平日に絡んだ日程になってきます。そうなると「校務優先」となり、「研修権など認められたものではない。」ということになるのでしょうか。
県内の公立高校の中でもそれらには若干の差があるようにも思えます。また、私立などについては、学校の方針として夏の民教連関係団体の全国大会参加は出張扱い(参加を奨励している)になるところもあれば、まったく認められない学校もあるように聞きます。
それでも、
教師の研修権は認められていることです。使えるところには行使すべきでしょう。
幸い三重県の公立高校では、それなりの手続きさえすれば夏休み中の研修権は行使できます。
民間教育研究団体がどんどんやせ細っていく中、「ここにこそ本来の研修がある!」と誰かが伝えていかないと、いつしか研修が義務でしかなくなる様な気がしてなりません。
さあ、高生研全国大会2014つくば大会を、となりの机の同僚に案内して下さい。
「こんなのあるんだけど。」とリーフレットをさりげなく手渡し(リーフレットはこのHPからすぐダウンロードできます。)。
そこで一言、「研修は権利でもあるんだよね~!」。
これも実践ではないでしょうか。
アンドウ@みえ
大阪高生研ウイークリーレポート⑩ 授業工房第2回は「集団的自衛権」を考える(7月13日)
みなさん、こんにちは。首藤です。前回ご好評をいただいた『授業工房』第2回のご案内です。周囲の方に広げていただけると幸いです。よろしくお願いします。
★大阪高生研・後援企画
☆ シリーズ『授業工房』(公民編)第2回「平和を守る!?集団的自衛権」
★日時:2014年7月13日(日)10:00~12:30pm(9:30受付)
☆場所:大阪大学中之島センター 講義室405 〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-53
TEL 06-6444-2100
京阪中之島線中之島駅 徒歩約5分 阪神本線福島駅 徒歩約9分 JR東西線新福島駅 徒歩約9分 JR環状線福島駅 徒歩約12分
地下鉄四つ橋線肥後橋駅 徒歩約10分 地下鉄御堂筋線淀屋橋駅 徒歩約16分
★参加費:500円
★模擬授業&発題:杉浦真理さん(立命館宇治高等学校)
★「授業工房」第1回「市民が国家をつくる方法」は充実の内容でした。社会科の先生ばかりではなく、国語科や大学の研究者、そして司法書士さんなど多彩な顔ぶれ。杉浦さんの模擬授業「立憲主義の国をつくろう」は市民革命をささえたロックやルソーの復習からはじまり、「理想の国家を作ってみよう!」ワークで参加者が話し合いながら思い思いの国家像を描き、それぞれユニークな国家像がでてきました。参加者の白熱した議論の中で、国家・権力と憲法の関係をより深く学びあえたと思います。
さて、第2回は、今まさにホットな話題の「集団的自衛権」をとりあげます。どこか
しら、曖昧な響きをもつこの言葉。いったい、何がどう問題なのでしょうか。この問
題を考えることは、どうすれば「平和的な国家と社会」そして「平和な世界」をつく
ることができるのか、その道筋を考えることだと言えるのではないでしょうか。生徒と一緒に考えてみたいとても大切なテーマです。
社会科以外の先生ももちろん大歓迎。みなさん、ぜひご参加ください。
★同日・同所午後2時より「みんなで“ 職員会議 ”を議論する!?」が開催されま
す。こちらもぜひ。
★第3回授業工房は9月開催を予定しています。
★主催:「授業工房」実行委員会 後援:大阪高生研
申し込み先:shutti21@yahoo.co.jp (資料準備の都合がありますので事前にお申込みください)
まもなく文化祭です。
7月になりました。
青森県の高校の多くは7月に文化祭があります。
3年生は模擬店を行います。クラス全員で準備・買い出し・調理・販売を行います。
たかが模擬店・されど模擬店です。
10年ほど前に、前任校でクラスの生徒の中にひとりの男子生徒がいました。
彼は数学は得意。でも、国立大学への進学ではなく短期大学を選びました。
将来の夢は料理人。
文化祭では2カ月も前から自宅でクラスの仲間とともに
模擬店で販売する冷たいパスタを試作していました。
クラスには不登校の男子生徒が二人。
でも、模擬店は全員でやりきることができました。
パスタを作った生徒は食物栄養科で2年学びながら
夜は居酒屋でバイト。料理の道に一生懸命でした。
今、彼は青森市内の西欧料理店で店長として活躍しています。
クラスの生徒たちが高校を卒業したあとに
元気でいきいきと頑張っている姿を見ると
先生って本当に素敵な仕事だなあ。と思います。
多忙の中に自分を見失いがちですが、生徒たちから元気をもらっています。
今は、進路部主任ということで学校行事で生徒と関わることが少なくなりました。
担任はもう無理なので、学年主任がやりたいなあ。と思う今日この頃です。
つくば大会で1日とおしの分科会で学年主任のレポートがあります。
みなさん、つくば大会でともに学び合いましょう。
青森高生研
よしだ まさひろ
大阪高生研ウイークリーレポート⑨ 若手がつくる若手のためのイベント「ウチらで創る ちょこっと先の教育」
井沼です。
ここ2ヶ月ほど、大阪高生研やNPOの若い人たちと、若手がつくる若手のためのイベントを温めてきました。
企画運営すべて20代。目標は、若い先生たち50人! ぜひ応援してください。拡散してください。
「ウチらで創る ちょこっと先の教育」
~若手教師×◯◯◯◯=新たな学校のカタチ ~
「生徒のために、新しいことに挑戦したいんやけど…いろんな壁があるわ。」「若い先生らは、どんなことで悩んでいるんやろ。でも、職場では聞きづらいなぁ。」若い私たちには悩みがたくさん。今こそ、学校の外とつながって、日々の「詰まり感」を乗り越える方法を探してみよう!
日時:7月6日(日)13:30~17:00(開場:13:00)
会場:此花区民ホール 第4・5会議室
(阪神電車・阪神なんば線 千鳥橋駅徒歩2分)
住所:〒554-0014 大阪市此花区四貫島1-1-18
地図:http://www.osakacommunity.jp/konohana/
参加費:1000円
お申込み
ウェブでのお申込み:下記サイトよりお申込みをお願いいたします。
http://kokucheese.com/event/index/181791/
協力:NPO法人DxP http://www.dreampossibility.com/
一般社団法人コアプラス http://coreplus.info/
大阪高生研
1部「若い先生のタテマエとホンネ」
学校現場にはタテマエがたくさん。若い私たちはそれに合わせるしかない!?たまにはホンネで語り合おう。新進気鋭の教育NPO代表が、日々悩む若手教師のホンネを引き出す。きっと、あなたも語りたくなる。
2部「外部連携のススメ」
学校外のNPOや企業とつながれば、今までに想像したこともないような授業ができる。2学期からすぐ使えるパンフレット付き。
3部「校内調整のリアル」
「ウチらの学校にも◯◯さん呼ぼうや!」せっかくのアイデア、実現できなきゃもったいない。あなたは、同僚を説得して職員会議を突破できるか。現場で活躍している先輩のテクニックを聞き出そう。リアルすぎてヨソでは話せない!?
青森からこんにちは
皆さんお元気ですか。
つくば大会ま2カ月足らずとなりましたね。
ブログ担当なのに投稿せず申し訳ありませんでした。
今年2年目の進路指導部長。
そしてバドミントン部顧問。
青森は5月に県春季大会、6月に高校総体があり
頑張る部活の生徒のために土日も休まずに頑張りすぎました。
今週はテスト期間のため、少しばかり余裕ができました。
さて、8月のつくば大会ですが、全日程参加を申し込みました。
簡単フォームを利用しましたが、間違って2回送信してしまったようです。
受付担当の方、すみませんでした。
宿泊は用意してくれたマークワンつくばに予約電話をいれました。
来週は球技大会、来月は文化祭。
でも、担任でないので、ちょっと残念。
一方、部活動はバド東北大会。国体予選。青函対抗。市民大会。
勉強と部活動の両立に苦しんでいます。
8月の大会で、全国の皆さんと会えるのを楽しみにしています。(*^-^*)
青森
よしだ まさひろ
大阪高生研ウイークリーレポート⑧ 6月例会「ぴらっと1枚実践交流会in新世界」盛会
新学期が始まってちょっと落ち着いたこの時期に、参加者皆がA4版用紙1枚の実践記録を「ぴらっと1枚」持ち寄って行う、大阪高生研6月例会=「ぴらいち」実践報告会。
毎年、若手を中心ににぎやかに行われます。
今年は、通天閣真下の「新世界会館」にて、「商店会会長さんのお話をきく」という企画と一緒に行われました。
<以下・報告>
事務局長・三木です。6月例会お疲れ様でした。
大阪高生研では去年もこの時期に「ぴらいち」を開催しましたが、私は去年不参加だったので久しぶりの「ぴらいち」でした。
第一部の新世界商店会長さんのお話は、「新世界=怖い」という世間からのイメージとの格闘だ
なぁと思いました。
途中、我々に「『新世界=怖い』というイメージを持っている人?」という質問をし、ほとんどの人が手を挙げていても笑っていらっしゃいましたが、地元(大阪の人間)が来ない事実も相まってマイナスのまなざしを受けてきたのだと実感しました。
そんな中で、若い人が新世界を盛り上げるために意見を出し合ったり、「おもしろいこと」をやってみるという前向きな姿勢は学びたいと思いました。
個人的には、それぞれが一人誘って参加しようという考え方がおもしろかったです。
第二部は、若手のOさんが司会をして「ぴらいち」をしました。
気軽に実践報告をしあえ、日々の悩みを相談できる「ぴらいち」は、この時期にぴったりでした。
また、各班から出された一押しの中から選抜実践を決め、OさんEさんの実践を全体で交流しましたが、それぞれ25分という短い時間しかなく、消化不良となってしまったのは残念でした。
お二人の実践は、また後日例会で扱いたいですね。
私は全体での司会をさせてもらいましたが、「もうちょっとやり方があったかな」と思ったりもしました。
何はともあれ、20名の方が参加してくださり、その中で14名がアンダー40ということは、今後に生かたい好材料ですね。
お忙しい中参加してくださった方々、ありがとうございました。