大阪高生研の三木です。今日から高生研2015年大阪大会の応援ブログがスタートします。それに伴い、大阪高生研の事務局長をしている私が、オープニングの投稿をすることになりました。もうすでに全国フォーラムや全国通信で大阪大会の情報が流れているので、重複する部分があると思いますが、現地の大阪がどのような状況になっているのかをお知らせします。
大阪高生研では元気な50代のベテランと、高生研歴が浅い20代~30代の若手が一緒になって学んでいます。ですが、これまでは若手が主体となって学習会をつくるという機会があまりありませんでした。そんなときに、「2015年の全国大会を大阪で」ということが決まり、事務局長も若手である私に移りました。突然バトンを渡され、「若手で大会を」となり、正直なところ不安を感じたり、元気なベテラン陣相手に事務局長が務まるのかなぁとしばらく思ったりしていました。
ですが、実行委員として活動して4ヶ月が経ち、たくさんのことを考えてきました。
今回の大会のコンセプトである、「串カツのような大会」や「大人の文化祭」という言葉。「若い教師が参加しようと思うような、若手プロデュースの学習会」、高生研のいいところやこんな大会にしたいという想いを話し合った「若手七本槍座談会」など、一つひとつ丁寧に考えて活動しています。まだまだ、至らない点もある若手一同ですが、全国のいろんな方からの応援を励みにがんばっています。また、今回の大会ではFacebookも駆使して大阪での活動や、大会の案内をしていきます。こちらもぜひご覧ください。
さぁ、「マジで317人呼ぶぞ」を合い言葉に、大会まで盛り上げていきますので、ぜひ、今年の夏は高生研大阪大会にお越しください。お待ちしております。
2015年は大阪で
いよいよ明日から!! つくば大会!!
つくばの地で感じられるのは、
体と暮らしにフォーカスする生き方、
人が人に照らされて輝ける関係性。
頭と心へのアプローチには限界があると
早くから気づいていた人たちがつくばにはいます。
そのような人たちの知恵と生き方を体で感じに来ませんか?
つくば大会現地組織係 小柴
明日からいよいよ「つくば大会」が始まります。
8月8日現在、参加申込者は107名になりました。
当日参加の方がきっとたくさんおられることでしょう。
みなさんとお会いできるのがとても楽しみです。
元気と勇気がもらえる大会を、いっしょにつくっていきましょう。
台風11号が近づいていますので、気をつけていらして下さい。
つくばでお待ちしております。
つくば大会現地会場係 礒山 馨
初日の交流会「太鼓集団『響』と太鼓を楽しむ」 に関係して
先日(7月26日)、大会の交流会「太鼓集団『響』」と関係深い『HIBIKI Cafe』について
TBSラジオ<土曜朝イチエンタ 堀尾正明+PLUS! 人権Today>で取り上げられました。
音起こししたものをお伝えします。
不登校経験者が運営する『HIBIKI Cafe』
埼玉県桶川市に、今年の4月、あるカフェがオープンしたということでおじゃましてきました。
『HIBIKI Café』という名前で、運営するのは、県立浦和商業高校の出身で「太鼓集団 響」のメンバー4人です。うち、3人は定時制の出身で、小中学校時代に不登校の経験があります。その一人、<不登校だったメンバー>にこのCafeを始めたきっかけを聞きました。
やり直せる場所っていうのが、ここ最近少なくなっているのかなって思っているところがありまして、何か学びたい、というような個人的な欲求も満たせるような場所でもありたいですし、学び合えるというか、支え合えるような場所にもしていけたらなと。 ひらたく言えば、浦商定時制のような、学びの場所をもう一度作る、と。生徒が主人公っていうような学校作り。学校行事を生徒が手作りで、自分たちで責任を持ちながら、学校生活を充実したものにしていく。そこにやりがいみたいなものを見つけて、学校生活を送ることが出来ました。
<彼>は小学校5年生の時、先生のちょっとした一言で、学校に通えなくなり、中学校もその状態が続きました。しかし、浦和商業定時制高校に入学してから、毎日通えるようになり大学にも進学しました。<彼>にとって、定時制の高校が自分をやり直せる場所になったんです。そして、高校で太鼓と出会ったことから、今では太鼓のプロとして活動しています。その一方で、浦和商業の定時制が2008年に廃校になったので、それをきっかけに、HIBIKI Caféを企画したんです。
JR桶川駅から歩いて数分の住宅街の中の一軒家をモダンな作りに改築してあります。中に入ると、文庫や新書がたくさん並んだ本棚や、ゆったり座れるソファ、スタッフと近い距離で話すことが出来るカウンター席などがあります。また、ここで勉強したい、という若者がきたときのために、おしゃれなランプの付いた一人用の机も用意されています。好きなように、のんびりと、いたいだけいられる雰囲気をかもしだしています。
店舗責任者の<メンバーの一人は>、自分の不登校の経験が接客にも活きているようです。開店して3ヶ月、<彼女>は次のように話していました。
「何名か、やっぱり不登校の子を持つお母さんですね。から相談に実際お店に来られたりして、お話を伺ったことがあるんですけど。あと実際、遠いところから来て頂いて、『学校に今行けていないんだ』と本人が来てくれたりとかして、私たちの経験とかをお話させて頂いたりとかしながらです。私だったらここでコーヒーを入れたりとかして、『今辛くても何かきっかけがあればすぐ変わって、気分も変わって前に進みだすことが出来るんだよー』っていう話をさせて頂いたりとかしているんですけど。」
もちろん、コーヒーを楽しむだけでもかまいません。<彼女>は、本格コーヒーを提供できるよう、コーヒー豆や焙煎を覚えるため修行をし、こだわりのハンドドリップを習得しました。食事メニューも充実しています。スタッフの<別の一人>は、こんな風に話してくれました。
「ほんと、いろんな人にですよね。不登校の子ももちろんですけど、普通におじいちゃんおばあちゃんとか、そういう人も気軽に来れるようなそんなカフェ。誰でも来れるような、保留コーヒーとかもあるんで、お金がない人でも本当気軽にそういう風に来て頂けたらなーと。」
「保留コーヒー」とは、耳慣れない言葉ですが、イタリアのミラノ発祥で、お金に余裕がある人が一杯分多くお金を払い、その分をお金がない人がコーヒー一杯を飲むことができる、というものです。取材でおじゃました日は、120杯分の保留コーヒーがたまっていました。
またこの日は、月に一度行われている、浦和商業の定時制を題材にしたドキュメンタリー映画の上映会の日でした。来ていた方は、何回目かの来店だったようですが、保留コーヒーの形で寄付したこともあるということなので、お話を聞いてみました。
★もちろんコーヒーを飲めるところはありますけど、想いのあるところって必ずしも多くないかなって思っているんで、そういう意味で応援するって言っちゃあれですけど。
★ひとつのモデルケースとしてここが成功すれば、小さな光がみえてくると思うんで、そういう意味でも応援させてもらっています。
月一で行われているメンバーのルーツがわかるドキュメンタリー映画の上映会は、本日7月26日の夕方から行われます。上映会の詳細や、桶川の「HIBIKI Café」については、HPをご覧ください。
『HIBIKI Café』
http://blog.livedoor.jp/hibikicafe/
※この放送を録音したもの(MD)は、礒山がもっています。
問題別分科会2.「青年期の社会的自立のプロセスから高校教育を問い直す」
自分の受け持ちの生徒を卒業させた後のことは皆気になるもの。卒業生のその後の出来事に一喜一憂した経験はどの先生にもあるでしょう。2000年代に入り高卒後の若者の追跡調査が各所で行われました。これらの結果は、若者の自立経路の研究として高校を含めた青年(移行)期教育への重要な示唆に富んでおります。ただし、学校教育への反映はあまりすすんでいないように思われます。
この問題別分科会では、参加者が関わっている(自身の)自立プロセスを語りあいつつ、高校時代に必要な学びや経験について率直に意見交換します。ここから、18歳を市民にする高校教育の質的再編のシード(種)がうまれるかもしれません。
大会交流会情報 つづき 8月10日分
昨日からの続きです。
8/10のグループ企画の交流会について
参加申込:
「1.教師になったころ、何に困っていたか? 教師は舐められてはいけないのか?」
「3.ケーススタディを読み解く『あなたならこの場合どうしますか?』」に参加したい人は、インフォメーションボードにある参加希望者名簿に16時までに名前を記入してください。どちらも先着20名ですが、若干の追加は可能です。
「2.HRづくりの『ツール』・学級通信を読み合い、語り合う会」については、参加申込の必要はありません。直接会場に行って下さい。
1.教師になったころ、何に困っていたか?
教師は舐められてはいけないのか? (大会グループ主催)
会場→2203 【担当=久田晴生】
「生徒に舐められるな」「生徒をしめる」「生徒を仕切る」「黄金の一週間」などに象徴されるように、教師とりわけ担任が最も重視すべき姿勢・行動指針は生徒を権力的にコントロールすることにあるという風潮(時には学校の指導方針)が現場を席巻してはいないでしょうか。そして、それを無批判のまま受け入れ邁進する人、疑問を持ちながらも従う人、そうではない指導が必要と考えるもののどうしたいいか分からず苦悩する人……、とりわけ良心的な若い先生方は困っているのではないでしょうか。そこで、自分自身、教師になった頃、何に困っていたか(あるいは今困っていること)、また学生の人は教師になった時、何が不安かを出し合い、「管理」と「指導」の問題を、改めて考えたいと思います。またこのことが、これからの高生研をつくっていく上で、どう関わるかついても考えたいと思います。参加費300円(軽食+飲み物)で食事をしな がら、日ごろ感じていることを自由に思いっきり語り合いましょう。17時40分開会です。
2.HRづくりの『ツール』・学級通信を読み合い、語り合う会
(編集/通信グループ主催)
会場→2204 【担当=絹村俊明、井沼淳一郎】
「学級通信」は担任が発信する、生徒・保護者向けの「メディアツール」とも言えます。同時に、学級通信を読むと、その書き手である担任の「指導性」のようなものを読み取ることができます。生徒や保護者に担任が伝えたいことをどう効果的に伝えるか、学級通信を使ってどのような HRづくりをしようとしているのか、実際に発行された学級通信を読みながら、参加者みんなで語り合います。学級通信の持ち込み大歓迎!お腹もすく時間ですので、お菓子を持ち寄ってお腹の足しにしましょう。皆さんのご参加をお待ちしています。17時40分開会です。
3.あなたなら、この場合どうします? (理論・実践研究グループ主催)
会場→第2食堂 【担当=相良武紀】
つくばスタイルのパーティセットを取り寄せ、自由なテーマで語り合うワールドカフェ形式交流会です。日々高校生の成長を願って実践研究されている皆さん、生徒達に学校秩序への適応を求める生徒指導とは「違う」実践研究をされている皆さん、お互いが培っている教育観や指導観を、抽象的な議論ではなく「実践論」としてワイワイガヤガヤ交流できればという主旨の交流会です。当日は、高校の教育現場ではよくある場面を設定し、「自分がその場の教員であったならば、こう関わるだろう」というアイデアを共有し合いながら、それぞれの関わり方とそれを裏付ける考え方について、楽しく学び合えればと思います。具体的な場面は(予測できぬ日常と同様)当日にお伝えしますが、学級や生徒会指導など「生徒主体の自治活動へのあなたの関わり」が問いとなります。是非、ご参加下さい!岡野八代さんも参加です。持ち込み大歓迎。3年ものの手作り梅酒をもって来る人も。参加費は、アルコールありが2800円、アルコールなしが2400円です。
17時40分開会です。
大会交流会情報 8月9日分
大会の交流会についてPRです。
全国大会では大小さまざまな交流会が行われます。
全体会や分科会で得たものを、
仲間と語らいないがら、あらためて反芻したり、
自分のことばに置き換えていくような大切な意義があります。
次につなげる。明日につなげる。
以下の交流会をぜひ活用してください。
現在準備中の主な交流会(まず8/9分)のあらましです。
最新の情報は大会でのインフォメーションボードを確認してください!!
8/9の交流会企画
参加申込:交流会に参加したい人は、インフォメーションボードにある各交流会の参加希
望者名簿に16時までに名前を記入して下さい。
「1.基調を深める」は先着15名。「2.発達障害の若者の就労支援活動」は、先着20名。「4.若者ワールドカフェ」は先着20名ですが、若干の追加は可能です。「3.太鼓を楽しむ」は、交流会終了後、各自で食事をとって下さい。
1.基調を深める
会場→レストランL’esprit “Brasserie 2plats”(つくば駅から2分)
【担当=酒田孝】
基調発題を語り合うのは、レストランL’esprit “Brasserie 2plats”。パリの街角にある食堂そのままのブラッスリードゥ・プラで。2platsは、直訳すると『2皿』。前菜を一皿と主菜を一皿で表現する気軽に楽しめるつくばスタイルのフレンチレストランです。一人2600円です。おいしい食事をいただきながら、全体会での基調討論の続きを熱く語り合いましょう。18時開会です。
2.発達障害の若者の就労支援活動
会場→カフェ・ベルガ(筑波学院大学から遊歩道を歩いて約15分)
【担当=小柴架奈子、穂積妙子】
つくばカピオホールの敷地内にある、総ガラス張りの素敵なカフェが「カフェ・ベルガ」です。詳しくはしおり6頁の『常陽リビング』の記事をご覧ください。そのお洒落な外観からは意外ですが、ここは就労支援事業A型を実施している施設でもあります。若者の就労支援の現場を見て、責任者の吉田美恵さんから事業の概要を話していただきます。また、八郷で農業分野での若者支援をされている佐藤ゆりさんのお話も伺います。夕食付なので、参加費2000円(軽食+ソフトドリンク)です。18時開会です。
3.太鼓集団「響」と太鼓を楽しむ
会場→第2食堂
【担当=早見雅彦、坂田尚之】
太鼓集団「響」は、埼玉県立浦和商業高校定時制の太鼓部を母体とする太鼓集団です。復興支援先の東北からつくば大会に駆けつけてくれるのは、イギリス公演でも中心に活躍した飯島学さんです。「響」は事務所を桶川市に、稽古場(響スタジオ)を本庄市児玉町飯倉に構え活動しています。2014年事務所のある桶川に響プロデュース、若者たちの居場所HIBIKICafe(ゆったりしていてコーヒーがおいしい)をオープン、映画「月明かりの下で」の夜間定時制高校で、若者の居場所の必要性と意義を発信しています。
映画では、2002年の入学から2006年の卒業までの4年間、そしてその後へと、生徒一人ひとりに寄り添った貴重な映像が、テレビ放映を経て、ドキュメンタリー映画となりました。
開会行事での演奏に続いて、交流会では「響」の指導者のもと参加者が太鼓をたたき交流を深めます。
プロの凄さと太鼓の楽しさが味わえる貴重な機会です。ぜひご参加ください。17時30分開会です。
4.若者ワールドカフェ(青年教師・学生のつどい)
会場→2203
【担当=久田晴生】
初めて会った同士でも気がねなく話ができ、かつみんなの意見も聞けるといいですね。つくば大会での「青年教師・学生のつどい交流会」は、ワールド・カフェでやりましょう。「何?それ」と思う皆さん、ぜひ参加してみて下さい。交流&話し合いのファシリテーターとして、つくば市民大学の徳田太郎さんをお願いしています。ワーク・ショップなどの運営に興味関心がある方の参加も歓迎です。参加費300円(軽食+飲み物)で食事をしながら、楽しく語り合いましょう。17時30分開会です。
一般分科会7 「国語で扱う原発授業~授業の枠組みを考える」
ええーっ、残念やなー。
なんで応援ブログに札埜分科会の紹介がないのよ。
「憲法」のことにしろ「集団的自衛権」のことにしろ、授業でとりあげることさえ「政治的」とか「偏向」とか言われて指弾されそうなご時世ですやん。
そんななか、あえて国語の授業で、進学校での受験圧力ともたたかいながら、「政治的」事象をがんがん扱ってる札埜さんの報告ですよ。
はっきり言ってこの分科会1本参加するだけでも、遠く筑波までいく価値あるってなモンだい。
特に今回は「原発再稼働」の是非を、電力会社の社員さんと反原発運動の活動家の方の両者を教室に招き、生徒たちに問うたもの。
その結果、授業後、「再稼働賛成派」の生徒が増え、いろんな意味で「微妙」な結果と相成った。
討論を仕掛ける際の教師の立ち位置は?
結局、「何が事実か」よりも「伝え方(プレゼンや口のうまさ?)」によって子どもたちは動かされてしまうの?
いえいえ、オープンエンドで考え続ける生徒を育てられたらオールOK?
重ね重ね残念だ。
なんで応援ブログに札埜分科会の紹介がないのよ。
これは当日行って確かめるしかないってか。
(大阪・サトウ)
問題別第4分科会「福島の問題からコミュニケーションを考える」
問題別第4分科会「福島の問題からコミュニケーションを考える」担当の内田です。
福島のことを取り上げる問題別分科会は3回目を迎えます。今回はゲストとして事故前には原発近くの楢葉町に住んでおられ、現在茨城県に在住の森田省一さんに参加していただき、福島の置かれてきた状況を説明していただきます。森田さんには、事故前に集めていた原発で働く人達の声など、現地の方にしかわからないことをお話しいただきます。
今年の分科会のテーマは、「コミュニケーションを考える」としました。原発の問題を探ってゆき森田さんのお話を伺うと、事故前も、事故後も、復興事業でも、様々なところでコミュニケーション不全と言えるような現象と社会的ハラスメントが見て取れます。それは、今の学校が抱えている問題とリンクしているように見えるのです。今年の基調発題でも議論される学校の中の「壁」、昨年の基調発題論議で取り上げられたゼロトレランスなど、学校の中に現れている問題なことは、コミュニケーションの拒否と言える側面を持ちます。
そこで、この共通性を議論の俎上に上げ、支配のための“コミュニケーション”について参加者とともに考えたいと計画しています。
皆様の参加をお待ちしています。
内田 理
一般分科会3 「HR初任研 ~はじめての学級担任~」PR
大阪の三木です。今回、第3分科会「HR初任研 ~はじめての学級担任~」の運営をし
ます。思い返せば、私も3年前の名古屋大会で初担任の1年を報告しましたが、伊藤さ
んの報告も初担任の1年を振り返ったものです。
36名で始まった1年C組。去年できなかった進級を目標とする留年生のKさん。部活動
の人間関係で悩むYさん。さまざまな課題を抱える生徒たちがいる中で、普段からコ
ミュニケーションを取ることで信頼関係を築くことに努めてきた1年。振り返ってみ
ると、「自分は担任として生徒たちに何がしてやれたのか」という思いを伊藤さんは
感じました。
分科会では伊藤さんが感じた疑問を軸に議論をしたいと思います。教師を目指す学
生さんや若手の先生と「担任ってなんだろう」ということを一緒に考え、ベテランの先
生方と「こういうアイディアもがあるよ」ということを考えられるような分科会にして
いきたいと思います。ぜひ、ご参加ください。
書籍販売について
今年の「書籍」は、参加者自身が、自分が作成した本、売りたい本、
各地の高生研で作成した本などを持参し、書籍コーナーにおいて販売し、
売れ残った本は持参した人が持ち帰る、というものです。
売上げは持参した人にすべてお渡しします。
書籍を販売したい人は、本部(2202)で、書籍販売の受付をして下さい。
書籍コーナー(販売場所)は第2食堂です。
<書籍を販売したい人>
1.本部(2202)で書籍販売の受付をしてから、書籍コーナーに本を持って行って
下さい。
2.書籍販売の受付では、受付用紙に記入し、書籍販売用封筒に、持参者名、書籍名、
持参冊数、値段(原則として百円単位の価格設定にして下さい)、
販売期間(9日・10日・11日に○を付ける)、本のPR、等を記入して下さい。
※別の紙にさらにPRを書きたい人は、本部で紙をもらって書いて下さい。
3.販売場所の第2食堂は、毎日施錠しますので、書籍は置いたままにしておいて大丈
夫ですが、
その日の販売が終了したら、売上金は持参者が持ち帰って下さい。
書籍係は売上金の管理はしません。
以上、よろしくお願いします。
礒山 馨
大会会場への近道!!
一般分科会5 判断を揺らし、認識の変容を促す授業
対話・討論・ディベートを通じて生徒を市民に遇しうる授業とは? 森俊二先生の実践(提起)をもとに考える分科会です。
森先生は、 判断を深める教材を提示して、生徒が対話し応答する授業を仕掛けています。どんな発言でも否定せず、価値の探究に議論の焦点を当てていきます。また「教師が」仮説を提示します。あえて教師が自分の意見をつきだすことで、彼らの判断を生徒間で交差させる。森先生はこの主旨を個々の具体的な判断を明らかにする為(生徒に認識をより揺さぶる為)。またディベートの 2 項対立を乗り越える為だと説明します。
今報告は社会科(高3現代社会)の実践ですが、授業作りにおける森先生の様々な関わり・仕掛けは、社会科に限られた話に留まりません。話し合いを授業作りの一つの柱として励んでいる先生であれば、自らの実践作りを振り返り、批判的に問い直す契機となるはずです。是非、ご参加下さい。(相良)
一般分科会1 HRづくり分科会 S君との関わりの中で 大阪・城塚俊彦
みなさん、こんにちは。城塚俊彦と申します。商大堺高校に赴任したのは7年前。5年前に初担任を持ち、2度卒業生を送りました。今年度は1年生のグローバルコースの担任を持ち、学年副主任・生徒指導学年チーフを担当しています。新入生の担任はまだ2回目なので、担任としても、一教員としてもどれだけのことを教えられたかわからないですが、どうにか1年半を終えることができました。その中で集団づくりをどのようにしていくか、と意気込んでいました。…(大会紀要原稿より)
ところが、城塚先生、初日からS君に面食らいます。
「始業式の日、朝のHRは当然全員そろって挨拶を。と思っていたが彼(S君)は挨拶終了後10秒ほどして「あ~~~」と大きなあくびをしながら入って来た。「おはよう!早速どうしたねん?寝坊か?」と聞く僕に「いや別に……。教室わからんかったから」と答えた。手には紙パックのジュース「いちごミルク」を持っていた。…(その次の日もチコクしてくるS君)…「おはよう。おい、2日連続やぞ。どういうこと?」と聞くと「いや、別に……」とS君。手には同じく「いちごミルク」。…その日から彼のニックネーム?裏の呼び名は「いちごミルク」になった。そして、LINEで「いちごミルク君、変じゃない」「いちごミルク高校デビュー?」などがグループで書き込みされるようになる。…」(同上)
S君は、入学にあたってこんな作文を綴っていました。
「落ちると思っていた。別にこの高校にどうしても行きたいって思っていた訳でもない。…小学校はずっといじめを受けていた。学校に行けば靴がなかったり、教科書が破られていたりした。殴られもすれば蹴られることだってあった。…中学では今思うと恥ずかしいくらい、いきがっていたと思う。自業自得。その言葉通りの中学生活。…気付くとまた一人だった。…この作文を読んで同情したりしてほしくない。過去について、別に気にしていない。ただ、書いた。それだけ。それ以上でもそれ以下でもない。」
こうして、S君とクラスと城塚さんの波瀾万丈の1年間が始まります。S君はどうなったか。お楽しみに!
7/29(火)現在の参加申込状況
北海道:1名
青森:4名
秋田:3名
岩手:1名
茨城:7名
栃木:1名
群馬:7名
埼玉:5名
千葉:6名
東京:10名
神奈川:2名
山梨:1名
長野:1名
静岡:4名
愛知:2名
三重:2名
福井:1名
滋賀:3名
京都:4名
大阪:6名
和歌山:1名
兵庫:1名
鳥取:1名
島根:1名
広島:1名
熊本:5名
沖縄:4名
計85名
まだまだどんどん申し込んでください。
申込先はこちらから→申込フォーム
簡単に申込ができます。
それからお薦めホテル(ホテルマークワンつくば(029-875-7272))の予約〆切りは7/31(喫煙室ですが・・・まだ若干空室があります。詳細はこちらから)。
お急ぎください!
問題別分科会3 「クラスに溶け込めるようになるための方法あれこれ」PR
ワークショップ形式の研修会は、教育現場に限らず多くの分野で行われている。私が教師に成り立ての頃は、ワークショップという言葉も知らなかったのではないだろうか。そんな、体を使った(参加者の活動を意図的に盛り込んだ)分科会は、いつの間にか市民権を得ている。もちろん、その効果に理由があっての内容となっているのだが、大方、参加者はその進行にあまり口出しできないことになっている。ファシリテーターといわれる<介入・促進者>があらかじめ描いた内容に即する進行にならざるをえない。
私は、どうもこの「とってつけられたような」進行が苦手だ。「はい、今からお互いに<話し手>と<聞き手>に分かれて、自己紹介をしあってください!」とファシリテーターは言う。まあ、それなりに従い、自己紹介をやり合う。特段、嫌な感じもしない。むしろ、真剣に相手に<傾聴>されるので安心感はある。問題は、その先の話し合いのテーマである。そこにはどうしても「とってつけた感」丸出しの内容になってしまう。
高生研では、大阪を中心とした「おまかせHR研究会」が、<行商>と称したワークショップを全国各地で展開している。私もそれには参加したことがあるのだが、このワークショップは上記の「とってつけた感」がかなり薄まっている。そもそも、話し合いの内容が教師に卑近なものであるからだろう。ただ、「薄まっている」というのは、「とってつけた感」が0にはなっていないということだ。つまり、その会で身につけようとする参加者の目的と、運営側が狙う意図と、ずれがあったり、あるいはずれがなくても狙いが見えなかったりすることによるものだと思う。
そもそも私は、身を任せるということが苦手な人間なのかも知れない。
さて、前置きが長くなった。久田さんが提起する問題別の分科会である。
想定されているのは、教師の教室での身のこなしや、生徒間での話し合いがどのように成立するのかを深めたいと考える参加者だろう。紀要原稿を見るに、ワークショップのような進行場面があるものの、すべてがそのワークショップに終始するものではない。むしろ、その合間や後に行う考察や協議の題材になるもので、「とってつけた感」が(仮に)あったとしてつきまとうものではない。さらに言えば、そのワークショップは、極めて旧来の高生研の分科会進行的な要素を持っているのではないかと感じた。古いというのではない。アプローチや進め方は決して押しつけがましくなく、行動心理にも相応ているものだと思う。それはあたかも、「おまかせHR研究会」がHow toといいながらワークショップの中から100連発を引き出していく手法にも通じているし、討議づくりを訓練論の理論の中から紡いでいるようにも感じる。
真価は全国大会にて明かされます。多くの方の参加をお待ちしています。
<文責 アンドウ@みえ>
一般分科会>第4分科会「細腕学年主任奮闘記 season Ⅰ~Ⅱ」PRその2
■みなさん、こんにちは。首藤です。第4分科会「細腕学年主任奮闘記」の運営をし
ます。すでに藤本さんが概要をブログにアップされています。
私もこの3月まで学年主任をして卒業生を送り出しました。照屋さんも「心がけたこ
と」を書いておられますが、全体として共感するところ大でした。
思えば学年主任とはどんな役回りなのでしょうか。自分をふりかえってみれば、あれ
もやりたいこれもやりたいとずいぶん引き回してしまった感があります。
うまくいったこともあればそうでないことも・・・。担任団との協働をどうつくりだ
し、学校全体の調整をどうはかっていくか、なかなか難しいところもあります。
照屋さんの実践は生徒会の運動ともつながって「学校づくり」という視点でもたいへ
ん興味深い報告です。楽しみです。
文化祭が終わった。
文化祭が終わった。
4ヶ月以上の準備期間を費やし、準備と片付けを含めて6日間に及ぶ学校最大の行事は大成功だった。
課題だったクラス展示も今年は好評だったし、主張大会(弁論大会)も驚くほどレベルが高かった。
閉祭式のフィナーレは恒例のテーマソングの大合唱とジェット風船の「発射」で、体育館は地鳴りのような音と感動に包まれた。今年転勤してきた50代の先生から「あの(閉祭式の)光景を見れただけでも高校の教師になった甲斐がある」と言われた。大きな事故もなく天気にも恵まれたこともあって、来客数は昨年を大きく上回わり過去最高となった。
月曜日。片付けが終わった後の全校集会で、校長に「私もこの学校で文化祭をやりたかった」とほめられ、さらに生徒指導部長の私に「この12年で最高の文化祭」とほめられて生徒たちは相当うれしそうな顔をしていた。嘘でなく一人ひとりが主役になれた文化祭だったと思う。
その日の放課後に執行部のメンバーが生徒会室に集まって反省会。大成功ながらも反省点が列挙され黒板を埋めていく。閉祭式が始まる前にさんざん泣いて、閉祭式の挨拶ではもう涙が出なかったという生徒会長に対しては、「生徒会長はもっと泣け」という反省も出された。
そして来年に向けた改善やアイディアがつぎつぎと出され、2年生の顔が引き締まっていった。
青森高生研 酒田 孝
一般分科会2 「学年主任の苦労とやりがい 3年間を振り返って」
地域の「底辺校」と言われる普通高校で、学年主任として
何にどのように挑んできたか、3年間にわたる実践の報告。
不登校やいじめ、問題行動などの「事件」に、学年主任の立場から
学年教師たちとともにかかわり、学年行事を通して学年生徒集団づくり
に挑みます。
そして、最後に、退学処分になる生徒のために、学年生徒たちが立ちあがって
校長に「嘆願書」を提出・・・。
スーパー教師のスーパー実践ではなく、
どこにでもあるような学校で、どこにでも起こりうる事件を通して、
生徒や教師集団にどう向き合ったらいいのかを
参加者がいっしょに学び合う、「等身大の実践」です。
学年主任でなくても、担任として、はたまた学年所属の教師として、
いろいろな立場からこの実践を読み解くことができます。
「困難」をかかえた生徒にどう向き合ったらいいの?
教師同士のつながりをどうつくったらいいの?
生徒自治をどう育てたらいいの?
「ゼロトレランス」に頼らない学校をどうつくったらいいの?
こういうすべての疑問や問題意識に応えてくれる分科会づくりをめざします。
時間はたっぷり。一日かけて学び合います。
是非、皆さんのご参加をお待ちしております。
(運営担当者)
大阪高生研ウイークリーレポート⑫ 「職員会議を議論する」、40名参加で深まりました。
教師ばかりでなく、保護者や学生さん、研究者、議員さん、マスコミ各社の記者さん……属性もさまざまなら年齢構成もさまざまな会でした。
若手の先生(定時制勤務・女性)の感想です。
<以下>
うちの職員会議は今年に入ってから管理職が二人合わせて40分しゃべり、その間に約半数が居眠り、ついには管理職から「人が話をしているときは話し手の声に耳と身体を傾けなさい」とのお叱りが・・・(そのせいで管理職への信頼がどんどん下がっていく有り様)。
そんななか「決議禁止」の話が上がっても、初めは何が問題かわからない、という思いは私にもありました。某部長のいわくつきの選挙が事例として身近だっただけに、管理職にゆだねる道もあり?と考える自分もいましたが、今日の勉強会の終わったあとは、「職会で異論を言える人になりたい」という思いが強くなっていました。
でも、そのためには話の流れがよくわかっていないといけないし、言葉選びに注意しなければならないし、あれこれ考えてたら発言のチャンスなくすなぁ。。。と思うと、なかなか今の自分にはハードルが高いとも感じました。常に学校で起きていることにアンテナを張って、自分の考えを伝えられるように整理しておけるほどの余裕はありません。経験の浅い教員へのご指摘がいくつかありましたが、どれも筋違いではなかっただけに、胸が痛みました。
最後に井沼先生もおっしゃっていましたが、教員の背中と目の前には常に子どもたちがいるし、公務員という立場上、府民が無意識に抱いている教師に対する期待に応えなければ、という思いも常に私は抱きながら仕事をしています。でも実際、同世代の同僚とその意識を共有できず、日頃のふるまいからも「モラルの低下」を感じずにはいられない・・・。そんな現状に付け込まれて管理職にすべての権限を奪われ、マニュアル化されたもはや専門職ではない教員が出来上がり、教育予算から人件費カット・・・とここまできてようやく全ての教員が自分事として受け止めたのでは遅いので、やはり私は今日勉強したことを、独り言レベルから徐々に現場に広めることからスタートしたいと思います。