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東京大会へのお誘い

 申込み状況をみると群馬の申込みは現在8名。5月の全国委員会で20名という目標をあげたので、今働きかけを強めています。私は6月21日に9名の方々にリーフレットと手紙を送りました。今回の大会のテーマは「18歳を市民に」~学校に対話と討論を~です。
その手紙には次のように書きました。
 
 私は1981年(27歳)のときに高生研に出会い 以後ずっと研究会に参加し 支え その運営を担ってきました
 学校という職場以外のそのような公共的な学びと交流の場所がなかったら 今の私はどんな私であったか想像もつきません
 話を聴き 話し合う場が そこに置かれる そこにつくり出されるだけで 私たち自身の教育を含む教育の仕事が開始される そのことを今改めて考えています
 しかし この置かれる つくりだされるだけ ということがいかに困難でかつ不思議さを含んだ興味深いことであるかも
 東洋大学板倉で「教職概論」の講義をはじめて3年目になります
私は高校では授業のなかで話し合うという場を置くことはありませんが この大学1年生を対象とした講義では 話し合うこと 発表すること 書かせることを毎回取り入れています
「他の人と意見がかみ合わず最後までまとめることができなかった。しかし、話し合っている途中にも相手の意見も一理あると考え、その意見をつぶすのは勿体ないと思った。と同時に自分の意見も伝えて(多分)相手にも理解してもらった。私は今まで人に嫌われるのが恐くて、他人と意見が食い違えば自分の気持ちを押し殺してきたが、こうしてお互いの意見に納得しあうこともできるのだなと思った」と書いた女子学生がいます
 この小さな一歩は実は大きな一歩であること このあたりまえに思えることが 今この世界に求められていることなのだと思います
 全国委員会で関東都府県の全国委員があげた目標数を記します。
埼玉   6→10
東京  20→40
神奈川  8→15
群馬  10→20
千葉  10→20
茨城   7→10
これで合計115名です。
その他の府県でも職場の友人やかかわりのある学生のみなさんへの働きかけをお願いします。
実行委員会事務局長 船橋聖一

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一般分科会6 「市民になるための学び・市民のための学び-原発と放射能の授業から考える-」

高生研 第50回(東京)大会
分科会B(午後)
市民になるための学び・市民のための学び-原発と放射能の授業から考える-
川原茂雄(北海道)
2011年3月11日は多くの人々にとって「人生の転機」になりました。社会科系を教え生活指導であまたの生徒たちを「主権者」に育ててきた高校教師「川原茂雄」にとっては、「懺悔」の1日であったのです。自分は原発や放射能の危険性について知っていたのに、結局は「何もできなかった」、市民として「行動できてなかった」のではないか、と。
即断即決で展開した「原発特別授業」は新聞を通じ多くの市民の反響があり、同じく3.11で立ち上がった市民との出会いあり、そこから「原発出前」教師「かわはらしげお」が誕生します。
「18歳を市民に」を前面に掲げて再スタートを切る全国高生研。これに対し北海道からは「教師の市民性」「主権者としての当事者意識」についてこの分科会を通じて問題提起します。また、父親として深い愛情が感じられるエピソードなど、ここでしか聞けない話満載です!
(文責:運営担当 北海道高生研 井上)

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交流会のお知らせ「多様なセクシャリティについて学ぼう」

交流会のお知らせ
「多様なセクシュアリティについて学ぼう 

-渡辺大輔さんを囲んで-」

日時 ; 8月10日(金)19:00~21:00(18:30~お茶会開催)
場所 ; 東洋大学1号館 4 階

自分の周りに性同一障害や同性愛者などセクシュアルマイノリティがいると考えたことがありますか?性自認と体の性は同じで異性愛が当たり前と思っていませんか?無意識に生徒へ異性愛を強要したり、「ホモネタ」を笑う生徒をそのままにしていませんか?生徒の中には、男女別の制服や男女別に行う体育の授業に違和感を持っている子がいるかもしれません。
セクシュアルマイノリティと教育の専門家である渡辺さんを囲んで、「性」のしばりから自由になる第1歩を体験しましょう。もちろんジェンダーの問題もおおいに絡んでくる交流会になるはずです。
18:30くらいから、全国津々浦々から届いた美味しいお菓子をいただきながら食後のデザートを楽しみましょう。

(前田浪江)

渡辺大輔さんのプロフィール
千葉大学・埼玉大学・都留文科大学・東京都立大学・首都大学東京
法政大学・千葉市青葉看護専門学校 非常勤講師  博士(教育学)
専門:セクシュアルマイノリティ/セクシュアルマイノリティと教育

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一般分科会 1.「核を意識した学級」(松本源太郎)を紹介します

 数日前に稲葉 淳さんも紹介していましたが、分科会の運営担当として紹介します。
 私は、松本さんの実践報告を聞くために、3月に行われた群馬の春ゼミに参加しました。大会のリーフレットにも書いてあるように、松本さんは、大西忠治氏の『核のいる学級』を意識して(まねて)集団主義的教育に取り組んだ、そうです。それは、私にとって新鮮な驚きだったからです。『核のいる学級』という本があることは知っていましたが、私自身それを読んだことはありませんでした。また、人を通してではなく、本を通して高生研に参加してくるという参加の仕方も、新鮮な驚きでした。
 リーフレットにあるように、松本さんは、この実践を通して、教師の「教育技術的な側面」に焦点をあて、「生徒集団がもつ教育力」をどうすれば導けるのか、その方法を探っています。課題もたくさんあると思いますが、それ以上にその実践スタイルから、技術や方法についてたくさん学べる実践報告だと思います。
 実は私も『核のいる学級』を読み、班長立候補制の班編制をやってみました。松本さんの実践に学びながら、私も少しずつ実践しているところです。
 ぜひ、この分科会にご参加いただき、いっしょに学びましょう。
 多くの方のご参加をお待ちいたしております。
(茨城のイソヤマ)

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東京大会 交流会の追加 「ネパールの若者や教育現場の状況について」

ネパール料理を食べながらネパールについて学ぼう  東京高生研:地井衣
  「ネパールの若者や教育現場の状況について」
会場は駒込駅近くにある「一粒のたね」
ネパールは、紛争からの復興途上にあるインドと中国に挟まれた内陸国です。南アジアで最も所得水準の低い後発開発途上国(LDC)であり、国際的な支援を必要としています。101の民族、92の言語(2009年改定)を持つ多民族国家ネパール。舞踊も楽器もリズムも衣装もアクセサリーに至るまで、実に様々な形態があります。「一粒のたね」は日本でただ一人のネパール舞踊家岡本マルラ有子さんがつくられた”体と心をとおした人と人との交流・癒しの拠点スペース”です。ネパール舞踊に惹かれて以来、二十数年間にもわたって、ネパールの文化支援活動をやってこられた岡本さんが、お話ししてくださいます。
お食事はもちろんネパールコース。
食事代は 2500円+飲み物代 です。
地井

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大交流会

大交流会
8月11日(土)、東洋大学の学生食堂「スエヒロ」で、大会に参加した人たちがつくる大交流会があります。参加費は3000円(学生2000円)です。
オープニングは、これまでの高生研活動を振り返るスライドです。
つぎに前日の交流会でお世話になった日本でただ一人のネパール舞踊家岡本マルラ有子さんの踊りです。岡本さんは、南アジアで最も所得水準の低い国際的な支援を必要としているネパールに対して、二十数年間、ネパールの文化支援活動をしてきた方です。
若者たちのダンスに続いて、高校教師でダンサーであった佐藤誠紀さんの指導で、全員がラジオ体操ダンスで交流を深めます。
そして、新高生研のスタートを祝う各グループの紹介と出し物、各地の高生研サークルの紹介と出し物などが予定されています。各3分です。ご用意ください。
参加者一人一人が作る大交流会です。「やっぱり、高生研に来ると元気がでるね」と実感できる会としていきましょう。各地の銘酒と銘菓、持ち込み可です。

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古本市

 大会事務局長の船橋より
 大会会場の変更があります。おっと大丈夫、東洋大学白山校舎は変更ありません。じつは
8月10日(金)から13日(月)まで、白山キャンパス6号館で、 「全国高校生ディベート甲子園」が開催されるとのこと。ずいぶん前から6号館の使用について確認してきたのですが、これは窓口となっている教学課の方のミスです。でも1号館の4Fを借用できるのでご安心ください。1号館の4Fです。この「甲子園」が開催されるので、夏季閉館と聞いていた6号館の地下食堂での昼食が可能となりそうです。この地下食堂の大学食堂人気ナンバーワンの食堂です。7月7日に1号館の4Fを視察します。
 ここ数年、年に1回突然腰痛が襲うのですが、今年は5月24日の朝に襲ってきました。「うわっ来た!」。そのとき新潟県十日町市の松之山にある兎口温泉の植木屋という一軒宿にひとりで泊まっておりました。
 25日に20年以上おつき合いのある「みつばち鍼灸院」へ行き、前屈み横屈みの姿勢で「助けてください。一週間後に棚田の田植えの手伝いを約束しているので、何としても行きたいんだ」というと、61才の鍼灸師は「大丈夫、たぶん大丈夫」と言いました。昔は痛い所に鍼を打ったのだけど、今は右肘の一カ所に浅い鍼を打って、「ここをいつももんでください」と言う。電動の小さなマッサージ器を当ててくれて「帰りに買って行ったら。1980円で買えるから」と言うので、ケーズ電機で1780円で買い、暇があればそこに機械を当てている。
28日も病休をとって「みつばち」に行った。同じ右肘のところに鍼を当て、それをテープで留めた。それから鍼灸師が背中に手を当ててくれる。筋肉を緩めているのだという。終わったら背筋が伸びた。不思議だ。まだ腰に違和感が残るが、6月3、4日の棚田の田植えの手伝いに行けそうな自信が湧いてきた。
 いつ腰痛に襲われてもこれで大丈夫だ。安心。
 大会では群馬高生研は書籍販売をやりますが、新刊書の販売だけでなく古本市をやる。
以下は私が出す予定の本だけど、1冊の価格は手数料として100円ぐらいはかかるので100円から200円の間で買っていただければ嬉しいです。これはまだ確定じゃないので変わるかもしれません。他の人が出す本もリストを作るのでお楽しみに。
 
1 「生活指導」復刻版 明治図書 1985年9月出版 定価138000円 
 1号(1959.5)~100号(1967.3)まで全20巻
2 チャータースクールの胎動 青木書店  2001年8月 
3 市民社会論 青木書店 ジョン・エーレンベルク    2001年9月 
4 教育改革と公共性 東京大学出版会 小玉重夫     1999年7月 
5 一人で泣くのか 明治図書 服部 明 1978年 
6 班のある学級 明治図書 大西忠治 1978年 
7 心脳コントロール社会 ちくま新書 小森陽一 2006年 
8 ワロン選集(上下) 大月書店 1983年 
9 生徒が変わる時 明治図書 服部 明 1983年 
10 自立への序章 明治図書 荻上憲治 1981年 
11 生徒との協同をどう生み出すか 近代文芸社 服部 明編著 1994年 
12 学級集団づくりのための12章 日本標準 竹内常一 1987年 
13 実践的ホームルームづくり入門 明治図書 山本洋幸 1984年 
14 増補 生徒会自治をかれらに 明治図書 坂本光男 1978年 
15 高校HRガイドブック全5冊 明治図書 高生研編 1991年 
16 教えること・育てること 明治図書 坂本光男 1978年 
17 登校拒否の子どもと教師たち 明治図書 全生研編 1989年 
18 対話 子どもの事実 筑摩書房 斉藤喜博 林竹二 1978年 
19 日の丸・君が代処分 高文研 処分編集委員会編 2004年 
20 子どもの自分くずし、その後 太郎次郎社 1989年 
21 学級集団づくり入門 第二版 明治図書 全生研常任委員会 1971年 
22 新版学級集団づくり入門 中学校 明治図書 全生研常任委員会1991年 
23 フェミニズム教育実践の創造 青木書店 吉田和子 1997年 
24 非行・問題行動をどう克服するか 明治図書 坂本光男 1981年 
25 日本の学校のゆくえ 太郎次郎社 竹内常一 1993年 
26 講座 高校教育改革 全5巻 労働旬報社 1995年
27 大村はま国語教室 筑摩書房 4巻と6巻 1983年 
28 正常のなかの異常 三省堂 鞠川了諦 1968年 
30 逆転~教室のドラマ~ 高文研 久保田武嗣 1985年 
31 のびのび生活指導 高文研 神保 映 1984年 
32 若い教師への手紙 高文研 竹内常一 1983年 
33 学校はだれのもの? 高文研 1999年 
34 高校・四季の祭典 高文研 1979年 
35 授業がなりたたないと嘆く人へ 高文研 1993年 
36 ある証言・高校中退 高文研 西里 治 高文研 1989年 
37 教師にいま何が問われているか 高文研 家本芳郎 1982年 
38 やがて・・・春~いじめと友情の物語~ 高文研 1986年 
39 事件を恐れない生活指導 高文研 高橋俊之 1991年 
40 この道を君は行くか 高文研 対馬文夫 1986年 
41 私のなかの囚人 高文研 川口幸宏 1982年 
42 私立高校~屈辱と誇り~ 高文研 豊川高校教師集団 1977年 
43 流れよ、教育の大河 高文研 愛知私教連 1990年 
44 海に鳴る序曲 高文研 田村宜征 1974年 
45 保健室からSOS 高文研 1984年 
46 教師の一日 高文研 家本芳郎 1984年  
47 学園にバラを咲かせよ~東京・農産高校の学校づくり~高文研 1980年 
48 特別指導 学事出版 1992年 
49 入門・科学的「読み」の指導 明治図書 大西忠治 1990年 
50 人間的自立と教育 青木書店 折出健二 1984年 
51 高校入試制度の改革 労働旬報社 国民教育研究所 1988年 
52 バラサン岬に吼えろ 民衆社 両角憲二 1982年 
53 私の受けた教科書検定 東研出版 岸本重陳 1981年 

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一般分科会 実践報告 「A男の成長に関わって」 谷崎嘉治氏

 青森から、今年の全国大会に谷崎さんが実践報告します。
小学校時代は優等生、中学校時代も1年時は部活動で頑張っていた生徒でしたが、問題行動を重ね、中学校の担任から罰として丸坊主を言い渡されたことをきっかけに不登校、ほとんど中学校では学ぶことなく遊んでいたひとりの生徒。彼は中学校の卒業式にも参加させてもらえませんでした。
私立高校には合格できるだろうと受験したが、不合格。最後に辿りついたのは定時制高校。そこで出会ったふたりの教師。ひとりは谷崎さん。そして、もう一人は、昨年の8月に30代の若さで病気のため亡くなった八甲田山のトトロこと一戸 直道さん。
一戸さんの国語の特別授業で東日本大震災のボランティアとして参加した労働組合員の話を聞いて谷崎さんと一緒に岩手県へ。
生徒会活動を通して彼が学んだことは何か。中学時代にはまったく勉強しなかった彼が、生活体験発表に書いた原稿用紙は10枚以上。数学や物理を勉強したいと言いだしたのはなぜか。
定時制高校の中にもくさったみかんを排除しようとする教師が残念ながらいる中、彼の成長を温かく、時には厳しく見守る指導は、今、私たちが原点に立ち返って考えていかなければならないことではないだろうか。
ひとりひとりの生徒の言葉を大切にすること、
 これがひとりひとりを大切にすることの第一歩である。
(一戸 直道)
  
                         青森高生研 吉田

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「実践分析を科学する」

今年の全国大会で、熊本の白石陽一さんと組んで次のようなテーマで問題別分科会
を行うことになりました。
テーマ:「実践記録・その読み開き方 ~実践分析の方法論を学び合おう~」
 
高生研の研究活動の醍醐味は何と言っても実践分析です。
これは、その実践分析そのものを学びの対象にしようという新しい試みの第1弾
です。
うまくいけばシリーズ化を考えています。
明日からのサークル例会運営に役立つ方法論を学ぶ、というばかりでなく、
実践分析の方法を学び合うことで、生活指導の理論と実践を学ぶ、ということが
中心テーマです。
ただし、提起者の話を聞くだけではなんてことはないので、
与えられた時間の半分は実際の実践を分析しながら、提起されたことを確認する
というワークショップ的な運営にしたいな、と思っています。
興味のある方、是非参加して下さい。
現在、ワークショップで取り上げる実践、募集してます。推薦・立候補お願いし
ます。
                                        (絹村俊明)

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東京大会を考える(その④目撃 東洋大学 白山キャンパス)

東洋大学白山キャンパスを目撃してきました。
東洋大学白山キャンパス
全国委員会のあと、第50回高生研全国大会2012東京大会会場の下見に行ってきました。
百聞は一見にしかず。話に聞いていた以上のものがありました。
ビジュアルに報告します。(写真をクリックすると大きく表示します。)
地下鉄白山駅をA3出口から出ます。向こうからリクルート姿の若者が大勢やってきます。
これは東洋大でセミナーか何かが行われてたに違いないと、その人並みが来る方向に進んでいきます。
125周年記念棟の建設工事を左手に正門にたどり着きました。
東洋大学正門。(写真①です)
DSC0087600.jpg
奥にそびえるのがシンボル的建物2号館。この奥に分科会や全体会が行われる6号館や
大交流会が行われる食堂スエヒロが3号館地下にあります。さすがにこの日は日曜の夕方で食堂は閉まっていましたが、
6号館はしっかり見てきました。
6号館、西側からの外観。
(写真②です。こちら側からの出入りも出来ますが、やはり最寄りの地下鉄は白山駅とか千石駅になります)
DSC0088200.jpg
分科会が行われる講義室を吹く抜け廊下2階から撮影。(写真③です)
DSC0087900.jpg
吹き抜けの周りの廊下には、思い思いにくつろげるベンチがそこそこあって、互いの息づかいが感じられるいい空間になっています。
学食ランキング上位に位置する食堂はこの6号館地下にあります。
「なるほど、これなら人気があるのも納得。」といった建築空間なのでした。
大会中、そこが開いているかはまだ分からないそうです。
それよりもなによりも、私たちがおもいっきり学習できる環境が整っていることを確信しjました。
(アンドウ@みえ)

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大会 一般分科会の紹介

大会担当の片桐です。
今回はリーフレット用の原稿に沿って、一般分科会をいくつか紹介します。
1.授業「市民になるための学び・市民のための学び-原発と放射能の授業から考える-」
(北海道立札幌琴似工業高校  川原茂雄)
昨年の3・11を契機に、生徒たちにしっかりと原発と放射能について教えなければならないと思い、4月から科目「現代社会」での「原発と放射能の授業」に取り組みました。生徒たちの強いレスポンスに押し上げられるようにして、5月からは市民に向けての「原発出前授業」も始めました。このふたつの「原発と放射能の授業」を通して、「市民になるための学び・市民のための学び」とは何かを皆さんといっしょに考えていきたいと思います。
2.HR①  「核を意識した学級」          (群馬  松本源太郎 ペンネーム)
 大西忠治氏の「核のいる学級」を意識し、初めて集団主義的教育に取り組んだ学級の報告である。教育技術的な側面について焦点をあてた内容とするため、「核のいる学級」と同じく教師(・・)を、この記録の主人公に据えた。「生徒集団がもつ教育力」をどうすれば導けるのか、その方法を探ってみたい。
3.生徒会 「A男の成長に係わって」  (青森県立青森工業高校 定時制 谷埼嘉治)
中学1年で万引き補導。反省を示す丸坊主を強制されて不登校、昼夜が逆転し典型的な遊び型へ。私立高校も不合格で、定時制へたどりつく。しかし、生活は変わらず6月に留年決定、山形の叔父に預けられて働くことで何かをつかみ、再び定時制高校へ。2年時にボランティア授業で刺激された彼は、震災ボランティアを志願し私と一緒に陸前高田市へ。様々な出会い、生徒会活動の経験から、学ぶことの楽しさを知る。入学時からの彼の成長を報告する。
4.総合学習 「主権者は主催者から -総合的な学習の可能性- 」  
                    (静岡県立藤枝北高校  橋本 純)
「高校生を地域に引きずり出す」ことが教師としての使命。授業は「地域・世界に開かれた窓」。「めんどうくささを楽しんで引き受ける」「作って食べてつながって」が日常生活での合言葉。生徒会・HRなどの自治活動はもちろん、「福祉学習」や「総合的な学習の時間」を通じて生徒を「主催者」にしたい。人任せにせず手作りの楽しさを味わうことこそが、真の豊かさであることを実感させたい。それが民主主義を支える底力になるはずである。
5.学年・学校づくり 「セーフティネットの学校づくり」序章
                     (公立高校 長野仁志 ペンネーム)
A高校は偏差値学力で最底辺。中退生徒が多く、卒業できる生徒は半分以下。社会的貧困の直撃を受けている。ここ数年の定員割れで統廃合も取りざたされる。ゼロ・トレランス傾向の強い生徒指導は生徒の生活現実と乖離している。生徒たちの社会への移行をみすえ、どのような実践を構築していくのか。「教育と労働・福祉をつなぐセーフティネット」としての学校づくり、その序章を生徒・保護者との“格闘”をまじえて報告します。
6.HR②  機関誌191号に掲載された、京都の小山さんのレポートです。
 現時点で私の所に届いていませんが、若い教師の実践です。お楽しみに!

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交流会の空間づくり

東京大会は、語らいの生まれる空間です。
たとえば、1日目、8月10日の交流会では、
ゲストを迎えて自由に話したり、演ってみる交流が組まれています。
今日は、その一つをご紹介しましょう。
8月10日(金)夜の前田浪江主催交流会
「セクシュアリティの多様さについて知ろう」
講師:渡辺大輔(千葉大学他・非常勤講師)
自分の周りに、性同一性障害や同性愛者などのセクシャルマイノリティがいると
考えたことはありますか?性自認と体の性は一致していて、異性愛が当 たり前
だと思っていませんか?無意識に生徒へ異性愛を強要したり、ホモネタを笑う生
徒をそのままにしていませんか?中には男女別の制服や男女別に 行う体育の授
業に違和感を持っている人がいるかもしれません。
セクシュアルマイノリティ教育の専門家であり、ご自身も当事者である渡辺先生
のお話を聞いて「性」のしばりから自由になる第1歩を体験しましょ う。もち
ろんジェンダーの問題も多いに絡んでくる交流会になるはずです。
開始30分前くらいから、ゲイフレンドリーな曲を聴きながらお茶会も開催しま
す。(夕食は各自で)全国津々浦々から届いた(届けばですが)美味し いお菓
子をいただきながら食後のデザートを楽しみましょう。
この他に、岸田さんと田中さんが「竹内先生のお話を聞く会」
山田さんと首藤さんが「エンパワーメント・聴く力」
船山さんと小柴さんが「居酒屋で自分の夢と高校の幸せを語る会」
船橋さんが「渡部謙一さんと語る東京の教育改革」
森さんと岡村さんが「田村哲樹と語る会」を企画しています。
当日までこの指止まれ方式で交流会を参加者が作れます。ご一緒に語らいの生まれる空間を作っていきましょう。

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連弾企画の“妄想”

大阪・サトウです。
この間の「大阪の教育をめぐる状況」、全国からいろいろとご心配の声、励ましの声いただいています。
ありがとうございます。
条例制定に対抗する部分では、大阪高生研(およびメンバー)、いろいろとがんばってきましたが、もはや「大阪ローカル」のものではなくなってきており、全国に向けても、さらに発信していかねばならないなあ、と思っています。
<一例です>
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/5051221.html
http://blog.goo.ne.jp/kyoikunoashita

さて、今年8月の全国大会ですが、ほぼ同じ日に教科研の大会が東京・法政大学であります。(教科研大会は8月9,10,11。高生研は10,11,12)
「この間の大阪の動向については、教科研でも最重要検討課題として位置付けていて、先週末からの全国委員会でも大いに議論をしました」
ということで、サトウは教科研の担当氏から、実践報告を頼まれ、高生研大会が始まる10日の午前中指定で、報告させてもらうことになりました。
(「「教育基本条例案」を私情をまじえず教えてみた」)
それとともに、10日夜、高生研大会の交流会企画で、「東京の教育改革は何をもたらしたか」(高文研)の著者、渡辺謙一さんを招いてお話をうかがう企画があるとお聞きしました。
こちらも楽しみです。
で、これら、「大阪から東京から」として連弾企画にできないかな。
①10日午前「大阪の現状と高校生はこの条例をこう読んだ(佐藤の実践報告)」(教科研大会分科会)
②10日夜「渡部元校長を招いての東京の教育をめぐる状況の報告」(高生研大会交流会)
もっと言うと、(もう問題別の内容は決定しているのかもしれませんが)
③12日午前の問題別分科会で、「東京、大阪の状況がこれからどのような方向に向かうのか。われわれ現場教師はどう対峙すればいいのかをテーマとしたシンポ」(問題別分科会。まだイメージだけですが、市川昭午さんや渡辺治さん、土肥信雄さんなどのお話をききたい)
と、3つセットにした連弾企画。
教科研の方にも呼びかけて、高生研、教科研合同で、「ハシゴできます。大会に行こう」と呼びかけられないか。
……などと、いろいろと妄想ふくらむ新学期。
 でも、新学期はじめのばたばた、自転車操業。
今年度も相変わらずですが、どうぞよろしくお願いします。(大阪・サトウ)
☆☆☆佐藤 功  taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp☆☆☆

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大会の用意

 50回東京大会は8月10日(金)~12日(日)です。
 会場予定地となっている東洋大学白山校舎6号館はとても使いやすい会場です。白山校舎全体は旧白山通り(狭い)と白山通り(片側3車線)に面しているのだけど、6号館は広い白山通り側にあります。この入り口から南西方向に300m行くと小石川植物園があります。江戸時代の養生所があった所です。私が豊島区立巣鴨小学校の2年生だったとき、ここに遠足に来ました。
 さて玄関を入ると広い吹き抜けになっていて2階より上ににさまざまな広さの教室があります。2階に上がっていく階段も広くて100人ぐらいなら記念写真を撮れるでしょう。分科会場も全体会場も2階にあります。階段を上がったところの空間は出会い、語り合い、そして交流会などの情報交換の場になるでしょう。
 6号館の地下にはもの凄く広くて日本一人気があるといわれる食堂があります。夏休みには営業していないのが残念です。ここは大交流会の会場には広すぎるので、現在3号館の食堂を予約しています。ここはまだ見ていないので4月14日の常任委員会の前に、私、片桐さん、望月さんの3人で視察し、料理のメニューや料金についても相談してきます。
 大会中は昼食は各自で取ってもらいます。お弁当は用意しません。私と池野さんで近くを歩き回って、昼食地図を作ります。大会のしおりに掲載します。
 一般分科会と問題別分科会の報告者は4月14日の常任委員会で確定します。リーフレットは5月12日の第112回全国委員会で配布します。
 
                   東京大会実行委員会事務局長 船橋聖一

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東京大会と若者

東京大会は、若者がたくさん参加できる大会にしたいと準備を進めています。
そこで、春教壇に立つ者や教師の卵(10代の若者も)と総勢12名で秋田から浅虫温泉で開かれた第89回青森高生研大会に参加してきました。若者が参加すると他の参加者も元気になります。自分の経験を若者に伝えたいと一生懸命に若者に関わってくれます。
若者も日頃以上に大事にされるので、一生懸命、それに応えようとして
がんばります。素敵な若者と参加者の姿を見ることができました。
2月4日は、福島、宮城、青森からの東日本震災特別報告、
「子どもの言語教育についてー家族・地域社会・関係機関の役割と責任」北川裕子さんの講演、2月5日は、谷崎さんの定時制高校実践「A男の成長に関わって」、参加者によるピライチ学習会でした。
東日本震災の報告を受けて、どのような社会を目指すのかが参加者の課題意識に応じて学べる素晴らしい構成です。どれもが立春にふさわしい充実したものでした。
詳しくはこれからブログに若者自身の言葉で語られると思います。
少しだけ、お話ししましょう。
北川裕子さんは、子育て支援で内閣府から表彰されたり、NHKのアンコールアワーなどでリクエストが続いたりして、その活躍が知られている「のしろ日本語学習会」の代表です。この活動を陰で支えているのは秋田高生研の北川さんです。アジアから来たお嫁さん達に日本語を教える教室実践は、学習と行事をつないで、まるで高生研の実践のようです。北川裕子さんは、生活言語と学習言語をどのように獲得させるのか、言語を獲得することが社会の一員になる上でどんなに大事なことか、実践の事実と熱い語りで、参加者を魅了しました。また、日本を変えていく上でも、アジアから来たこの人々が果たすに違いない役割と展望を伝えてくれました。
閉会行事では、東京大会の大交流会の時にと計画しているチアダンスがリクエストされ、「ラブアンドジョイ」の音楽にのせて若者の素敵なダンスが披露されました。
悲しいこともあります。
昨年の浅虫でご一緒した青年教師が逝去したことです。
その青年教師がつぎのようなことを書いています。
教育現場における「言葉の貧困」は、現在進められている教育改革と無縁ではない。短絡的に結果を求めるために「ルールだから、ダメなものはダメなんだ」など、断固とした毅然とした指導が言葉の貧困を生み出している。「言葉」や「理屈」こそが一番人間的なものではないかと私は思う。
学校が言葉を軽視するということは、人間を育てるという学校の存在意義を否定することだ。どんなに時間がかかっても「言葉の力」を信じて生徒とかかわっていくこと、それが私の教師としての譲れないものである。
長くなりました。東京大会にぜひ若者を誘ってご参加ください。
東洋大学は、入り口の階段の中央に水が流れ、両脇の木陰にはベンチ、2階の会場には吹き抜けがあり、廊下にもベンチがあります。ふっと出会った若者と教師達が語らう光景が浮かんできます。
食堂は日経学生食堂人気ランキング1位です。

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今年の夏は東京へ

こんにちは 大会担当の片桐です。
 東京大会の会場は、正月の箱根路を圧倒的な強さで駆け抜けた校章
東洋大学です。正式決定はもう少し先ですが、まず間違いないで
しょう。そこで、今回は東洋大学を紹介します。
地図校舎1校舎2
場所は? ・・・ 地下鉄都営三田線 白山駅下車徒歩5分
     (東京都文京区白山5-28-20) 交通至便!
 歴史は? ・・・ 1887(明治20)年、哲学者井上円了が創設した銅像
「私立哲学館」がルーツ
学食が人気! ・・・『学食研究会』のHPにも、ランキング学食
第1位の有力候補と書かれています。
さて、ここで大事なお知らせです。
現在、一般分科会のレポートを募集中です。レポートに関わる情報を下記のお寄せください。よろしくお願いします。
<問い合わせ先>
片桐 哲郎  〒277‐0803 柏市小青田230‐1‐103  TEL/FAX 04-7133-7825
    Eメール:katagiri-ts@ab.cyberhome.ne.jp   携帯:090-3001-0282 
   勤務先:千葉県立野田中央高校   TEL: 04-7125-4108 FAX 04-7123-7108
<高生研への問い合せは>
高生研ホームページ:http://kouseiken.jp  Eメール:info@kouseiken.jp(全国高生研)