東京大会は、若者がたくさん参加できる大会にしたいと準備を進めています。
そこで、春教壇に立つ者や教師の卵(10代の若者も)と総勢12名で秋田から浅虫温泉で開かれた第89回青森高生研大会に参加してきました。若者が参加すると他の参加者も元気になります。自分の経験を若者に伝えたいと一生懸命に若者に関わってくれます。
若者も日頃以上に大事にされるので、一生懸命、それに応えようとして
がんばります。素敵な若者と参加者の姿を見ることができました。
2月4日は、福島、宮城、青森からの東日本震災特別報告、
「子どもの言語教育についてー家族・地域社会・関係機関の役割と責任」北川裕子さんの講演、2月5日は、谷崎さんの定時制高校実践「A男の成長に関わって」、参加者によるピライチ学習会でした。
東日本震災の報告を受けて、どのような社会を目指すのかが参加者の課題意識に応じて学べる素晴らしい構成です。どれもが立春にふさわしい充実したものでした。
詳しくはこれからブログに若者自身の言葉で語られると思います。
少しだけ、お話ししましょう。
北川裕子さんは、子育て支援で内閣府から表彰されたり、NHKのアンコールアワーなどでリクエストが続いたりして、その活躍が知られている「のしろ日本語学習会」の代表です。この活動を陰で支えているのは秋田高生研の北川さんです。アジアから来たお嫁さん達に日本語を教える教室実践は、学習と行事をつないで、まるで高生研の実践のようです。北川裕子さんは、生活言語と学習言語をどのように獲得させるのか、言語を獲得することが社会の一員になる上でどんなに大事なことか、実践の事実と熱い語りで、参加者を魅了しました。また、日本を変えていく上でも、アジアから来たこの人々が果たすに違いない役割と展望を伝えてくれました。
閉会行事では、東京大会の大交流会の時にと計画しているチアダンスがリクエストされ、「ラブアンドジョイ」の音楽にのせて若者の素敵なダンスが披露されました。
悲しいこともあります。
昨年の浅虫でご一緒した青年教師が逝去したことです。
その青年教師がつぎのようなことを書いています。
教育現場における「言葉の貧困」は、現在進められている教育改革と無縁ではない。短絡的に結果を求めるために「ルールだから、ダメなものはダメなんだ」など、断固とした毅然とした指導が言葉の貧困を生み出している。「言葉」や「理屈」こそが一番人間的なものではないかと私は思う。
学校が言葉を軽視するということは、人間を育てるという学校の存在意義を否定することだ。どんなに時間がかかっても「言葉の力」を信じて生徒とかかわっていくこと、それが私の教師としての譲れないものである。
長くなりました。東京大会にぜひ若者を誘ってご参加ください。
東洋大学は、入り口の階段の中央に水が流れ、両脇の木陰にはベンチ、2階の会場には吹き抜けがあり、廊下にもベンチがあります。ふっと出会った若者と教師達が語らう光景が浮かんできます。
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