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今年の夏はいつもの夏と違います。

青森も秋田と同じく梅雨が明けました。

連日、熱い夏が続いています。

我が高校では先週の土日が文化祭でした。

http://ameblo.jp/24kizuna/day-20110709.html

青森市内の進学校のほとんどが7月の第1週に行われました。

行事のほとんどを夏休み前に終わってしまう学校が多くなりました。

行事に無関心な先生方も多くなったような気がします。

でも、行事の中で輝く生徒たちがたくさんいることを

今回の文化祭で知ることができました。

運動部と違って、文化部は頑張っている姿が見えにくいです。

筝曲。

自然科学。

吹奏楽。

書道。

音楽部。

普段の学校生活で困っている生徒たちが何人かいますが、

激しくドラムをたたく昨年のクラスの生徒のY君。

書道ガールズとしてみんなと和になって頑張った女子生徒

行事の中で、何かが生徒たちの中で変わっていく瞬間を

私たち教師は感じ取らなければならないと思っています。

頑張った姿を見て

声をかけると

普段の授業とはまったく異なる笑顔の表情を見せる生徒たち

青森は今年、北東北インターハイがあるため、

生徒も先生も超多忙です。

総合開会式が行われる会場は我が高校のすぐそば

開会式の運営が我が高校の体育の先生が中心になっているので

先生方も生徒もその運営に借り出されています。

私も、お盆13日から1週間。弘前の武道館でバドミントンの試合の進行の役割があります。

2年生のバドミントン部の生徒も5日間、試合の補助で毎日、貸切バスで往復3時間の旅。

夏期講習

クラス40人の保護者との二者面談

部活動の練習もあり

「僕の夏休みはどこに行ったんだろう」

そんな状態です。

(1泊2日の東北大学オープンキャンパス参加引率はキャンセルしました)

名古屋大会参加も現在、厳しい状況にあります。すみません。

そんな多忙の中

青森高生研サマーセミナーを8月11日、12日の日程で行うことになりました。

案内発送や準備などこれまた厳しいものがありましたが

冬の大会に引き続き、秋田の望月先生ご夫妻も参加してくれることになりました。

私も久々に次男を連れての参加。

http://plaza.rakuten.co.jp/aomorikouseiken/diary/201107120000/

昨日、今日は文化祭の代休ですが

午前中は部活動の練習です。

暑い夏だからこそ

できる学びと出会いがある。

子どもたちにもそのことを熱く語り、自分自身もできる範囲で頑張りたいものです。

青森高生研

吉田

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田舎暮らし

 今日、7月11日、東北の梅雨明けが報道されました。例年より14日早いとか。今学校は期末テストです。地元の人も誤解するのですが、エアコンはありません。窓を全開にしているのですが、日差しが入り込んできます。隣の小学校が休み時間になったようで、子ども達がサッカーボールを持ってグランドになだれ込んできました。15分間、フルに遊び回っています。試験監督をしながら眺めていました。チャイムが鳴って子ども達は学校の中に入っていきました。しばらくして、プールに子ども達がやって来ました。2クラスでしょうか。歓声を上げてはしゃぎ回っています。生徒は、時折窓に目をやりますが、すぐテストに集中しています。

 こんなごく日常的なことが出来ない場所が日本にあるなんて・・。

 土曜日、仙台で国公の組合の会議がありました。福島から、子ども達の疎開も考えている、という報告がありました。放射能の影響を考えれば、その方がよいのでしょうが、なかなか踏み切れないそうです。

 午後からは、地元企業へでかけて勉強会です。全教員がどこかの会社へ行くことになっており、今日は12人の教師で市内にある風力発電所へ行きました。自然エネルギーということでこれから注目を集めそうですが、結局、電力10社の影響がものを言うことを理解しました。第1に、電力会社の傘下であること。買電するために、電力会社が必要なこと。風力発電を起動するに、まず電力が必要で、そのための蓄電はなく、電力会社に頼っていること。実際、3月11日は、電気の供給がなく発電できたのはしばらく経って配電を受けてからとのことでした。

 もともとは、地元企業を知る、ということですが、数人しか人はおらず、「求人」という面からは全く関係のない所だ、ということが分かりました。

 勤務時間は5時までです。テスト期間に部活の顧問が多く代休を取るので、職員室は閑散としています。5時30分に学校を出ました。家までは歩いて10分です。夕方になるといくらか涼しく、汗をかかないようゆっくり歩きます。5月6月の太陽は、透明というか白い感じがするのですが、梅雨明けの太陽は原色っぽく感じます。家にもエアコンはなく、この原稿を書いている夜は、窓からひんやりした空気が入ってきます。隣のテレビの音がかすかに聞こえる程度の静かさです。

 こんなですから、年に1度は高生研の刺激が必要です。

 とらぬ狸@秋田

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現在(7/10)の申込状況

f:id:kohseiken_nagoya:20110710220614j:image

いよいよ残り1ヶ月を切りました。
申し込み締め切りまであと10日なのに、まだ目標の半分という大変な状況です。
どうか急いで申し込みをお済ませ下さい!!
詳しい状況について知りたい方は
コメントに書き込むか、申込担当(岡村)に連絡してみてください。
全国大会にむけ、皆さんの力を貸してください。

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多忙な日常

 三重の川喜田です。名古屋大会では現地の財政担当をします。先週、愛知の加賀先生が紹介されていた「お伊勢さん」のある伊勢市の学校に勤めてます。

 今日は日曜であるにもかかわらず学校で仕事をしてました。昨日も午前中は学校にいました。忙しさを自慢してはいけないし、学校の多忙さはいずこも同じで、こと改めて紹介するようなことでもないのですが、少し書いてみます。

 この木曜に期末テストが終わりました。ちょっと前までは「テスト中は会議を入れない」という不文律があったのですが、いつの間にやら「テスト中の午後は絶好のチャンス」とばかりに会議が入るようになりました。というか、学年主任という立場上、会議を入れる側に回っている始末です。勤務時間中にテストをつくることも、採点することもなかなか出来ず、今日も採点と提出物の点検。

 3学年なので進路指導部と一緒に小さな職員室にいるのですが、ちょっと遅めに学校に着いたら、すでに担任二人が仕事してました。昼には部活動を終えた担任が一人戻ってきました。昼食から戻ると、今週木曜にある合唱大会の練習に出てきてたクラスの担任が「やっと終わった!」と戻ってきました。聞けば、午前中に終わるはずだった合唱練習が午後まで延長したのだそうです。1学年8クラスですから、半分の担任が職員室にそろいました。

 地方とはいえ「地元のトップ進学校」です。センター試験まであと200日を切ったのに、生徒たちは合唱大会に燃えています。合唱大会だけではありません。その前にある球技大会の早朝練習のために、学年ごとに時間を区切って体育館を開放しているのですが、生徒たちは7時に出てきた練習します。「文武両道」の校風です。「充実した学校生活」なのですが、その中になにやらスッキリしないものが潜んでいます。

 期末テスト第1日のことです。監督で3年生のクラスへ行きました。テスト1日目だというのにどうやら合唱練習をしていたようです。そのことは「頑張っとるな!」と評価したい気持だったのです。しかし、机の配置が元に戻りきってなかった。おそらく、机を教室の後ろに下げて練習をしていたのでしょう。生徒たちの机は一応元に戻ってはいました。しかし、教卓が教室の中央に置かれていました。もう数分でテストが始まります。教卓の上でテストの仕分けをしなければなりません。近くにいた生徒に指示をして教卓を元の場所に戻させました。(もちろん私も一緒にやりました。)

 そのことはどうってことはないのです。しかし、違和感を感じたのはその時の生徒たちの反応です。教卓を戻すように指示を受けた生徒は「なぜオレがするの?」という表情でした。他の生徒も冷ややかでした。「すみません。すぐに戻します」と言って欲しいとは思わないのですが、せめて「申し訳ない」という表情くらい返してよ!

 このクラスは今日、練習に出てきてたクラスです。担任は幼い子どもを持った女性教員です。彼女から愚痴は聞きませんが、時間を作るのはたいへんなハズです。もう止めますが、些細なことです。しかし、こういうのが溜まってくると結構厄介です。

 ちっとも応援ブログになってないですね。しかし、こんな日常だからこそ、思い切って学校から外に出ることが必要なんだなと実感した1日でした。

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大阪高生研7月例会・「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?

大阪・サトウです。

さて、大会までいよいよあと1ヶ月。

現地実行委員の皆さん、常任の皆さん、お疲れさまです。

大阪メンバー、なかなか申し込みをしていない無精モンぞろいで、申し訳ないです。

先日、大阪の事務局会議を行ったところ、現在、大阪「関係者」で「大会行くよ」と言ってる者は17名。

去年の北海道大会参加者より多くなりそうです。

あともう少し、分担して呼びかけていきます。

「申し込み早く!」も言うてまわります。

めざせ、20名の大台! です。

さて、サトウは大会集約と並行して、大阪高生研7月例会の参加者集約を担当しています。

以下、7月28日の例会(たかつガーデン)のご案内を、以下。

<以下>

「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?

―いま、教師にできることを考える集い―

3.11から4ヶ月。メディアから流される現地映像や報道を前に、「大阪にいる自分にできることは何があるのか?」を考えてきました。

いま、このときに教職に就いている者として、見渡せば多くの方が授業で、HRで、生徒会で、クラブで、いろんな場面で目の前の生徒たちに「何か」を伝えておられます。

あなたは、「震災」「原発」の何を、どう、伝えていますか?

ささやかなものから渾身の取り組みまで、みんなで持ち寄って交流しましょう。そして、明日から私にもできることを見つけませんか?

7月28日(木)3:00~(場所:たかつガーデン)の七月例会の内容です。

「「震災」「原発」を教室でどう語っていますか? ―いま、教師にできることを考える集い―」

第一部は、「「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?」という設定で、いろいろな教科、場面での6本の報告をやります。ただし、1本は質疑ともに10分以内とします。すごい実践ばかりではなくて、この時期に教職に就いている者として、自分はこう語った、こう語りたいというもののミニ報告です。

たとえば、ある国語教師は、「古典」で急きょ方丈記の「大地震(おおない)」を取り上げ、そこから「火事」「飢餓」「遷都」「辻風」の記述や平家物語・徒然草や他の災害に触れた文献も扱いました。

方丈記が民衆の視点、平家が権力を持つ者の視点から書かれていることを生徒が発見したり、文献から以下の疑問を生徒が導きだし、そこから授業は中世の防災意識や対策にまで進んでいます(鴨長明が記録した地震は今でいうとM7.4ということもわかりました)。

・ 死体や崩壊した建物の処理は誰がどのように行ったのか。

・ 中世には今でいう避難所はあったのか?路上で死ぬしかなかったのでは?

・ 被災地以外からの支援はあったのか?

・ 災害孤児はどう過ごしていたのか?

・ 義援金のようなものはあったのか?

・ 復興にどれくらいかかったのか?

・ 死者の数はどうやって算出したのか?

・ 火災は同時に起きたのか?

現代文では投げ込み教材で宮沢賢治「永訣の朝」を取り上げました。

東北を意識して、です。

そのあとは、石牟礼道子さんの「水俣」の作品をやっています。昨年研修旅行で水俣を訪れたことが生きています。水俣病と今回の福島の原発問題は全く構図が同じです。授業でも水俣作品を取り上げる意義を説きました。

(以下略。後半は地震学者や、水俣訴訟で原告の患者さんたちを招いてのコラボ授業……のようすは、7月例会で)

ある社会科教師は、中学生アイドルタレント・藤波心さんのブログを使って連続授業。この14歳の中学生が「原子力は麻薬みたいなもの。自分の意見だと思い込んでいるだけで、実は、原子力は世の中に必要なんだというだれかのPR 刷り込みだということを気がついてないんじゃない? 」などと書いたところ、オトナを中心に何万ものコメントが殺到してブログが炎上。

http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html

ブログ文章と主なコメントを生徒たちに示し、「同世代としてどう思うか」、その後、本校生徒たちの感想も読み合って、「高校生たちはどう読んでいるか」を分析、その後、これをもとに次なる展開を模索中。いま、「こういう時代」だからこそ、冷静に、「原発反対」という人と電力会社の人の両者に来てもらって授業できないかなあ、などと考えています。

このほか、高生研会員による社会科の連続授業実践を1本。90分で報告と検討を行います。

第2部はフリージャーナリストの西谷文和さんを招いて、西谷さん製作の最新原発問題DVD(タイトル未定:原発の利権構造をあばく内容他)視聴と第1部を受けての討論としたいと思います。

○「いま、原発を教えるこの10冊」――最新書籍の販売もあります(協力・清風堂書店(梅田))。

「こんな素敵な企画なのに、なんで30人の部屋やねん!」

 との声もありますが、「緊急企画」ということでご容赦ください。

大阪高生研会員だけでなく、京都から、司法書士会から、そして本屋さんも。

 30人定員のうち、いま、「行くよ」表明は22名です。

◎「震災と原発をどう語ったか、どう語るか」

▼7月28日(木)3:00~(場所:たかつガーデン)

▼第一部「震災と原発をどう語ったか、どう語るか」。ミニ報告群と若干の検討

▼第2部 フリージャーナリストの西谷文和さんを招いて、西谷さん製作の原発問題DVD(タイトル未定:原発の利権構造をあばく内容他)視聴と第1部を受けての討論

◎会場が定員30名と狭いので、参加される方はぜひご連絡ください。

taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp(大阪高生研事務局)

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サークルつれづれ(4)~民間教研~

 京都の寺井です。

 民間教研と言われるものにも興味を持っていました。「サークル」と言っていいのかは分かりませんが、話題に入れてみたいと思います。(日教組教研や全私研などは別とします。)

 まずは、私の体験程度の話です。

 民間教研で初めてのぞいてみたのは、教育科学研究会で、80年代半ばだと思います。その少し前から雑誌『教育』を読んでいて、京都でこの「教科研」の全国集会が京都であると聞いて、出かけました。大変なにぎわいでした。

 「ことばと教育」の分科会(国語と英語)は、和室に30人余りがぎっしり集まっていました。滋賀県の中学の若い教員が、校内暴力の嵐の中で英語の授業を頑張っている報告をしました。自分も歯を折ってのすさまじい話です。でも、大学教員の方から、「それで、君、いったいどんな英語の授業をしたのかね。」と、教科指導の具体的な授業組み立てなどを問いました。この研究会では教科そのものの問題を実にシビアに追求していると知り、信頼を置きました。

 ここで知り合った京都の教員が、京都演劇団体観賞連絡協議会(団鑑連)でもつながりができて、私が校内で新劇の団体鑑賞を始めるうえで大いに力になりました。また、京都の到達度研究会にちょっと参加する機会も得ましたし、教文センターの裏にある京都教育センターにたまに出入りする機会ができました。ちょっと成長した気になったものです。

 

 しかし、二年前久しぶりに京都(立命館大学)で教科研の全国集会があった際に、思い切って実行委員会(端っこ)に参加してみたのですが、同じ分科会は十余人の静かな報告会でした。教研に人が集まらなくなった状況は、ここでも同じように悩みとなっています。人数のことだけではなく、求心力を失いつつある面も残念に思います。

 国語教育研究サークル「土曜日の会」に誘われて、日本文学協会国語部会の夏の全国集会にも参加しました。90年代に入ってからだと思います。なかなか活発で好感の持てるものでした。ここでも研究者と現場教員ががっぷり四つに組んで深い議論をしていました。教育科学研究会と同じように、とても広く深い教育研究の世界を知りまして、感服するばかりです。

 主宰の方の尽力で、二回ほど京都でこの全国集会を開催し、私も裏方の手伝いをしました。報告をと言われて、わけもわからず私の授業を出しましたが、全く見当はずれで、今でも恥ずかしくてなりません。今は、文学教育理論(文学理論)を明確に持っての研究会になっていて、窮屈な感じがして足を向けていません。

 90年代になって、突然家庭科男女共修が必修になりました。本校では、これはやろう、と考えたブレインがいて、完全実施体制を敢行しました。ひょんなことで私もその実施委員に選ばれましたので、自分の役割は外から学ぶことと勝手に決めました。いくつかの私学(奈良のT学園などの男子校)の情報も得ましたが、本気でないものは参考になりません。でも、どこに出るかもわからず、えいとばかりに、家庭科教育研究者連盟に飛び込むことにしました。

 犬山であった夏の全国集会に申しこみました。男女共修の動きが始まったので、男性の参加も十人ぐらいあったようです。が、誰も知り合いがなく、どの部屋に入っても、隅にかしこまって実践報告を聞くしかありませんでした。食事の際などは本当に恥ずかしくて、「黒一点」とはこういうことかと、ちょっとは後悔しました。男性ばかりの中、紅一点の状況で頑張っている女性の努力が如何様なものかと、やっと思いをはせることができました。

 男性であることだけでとても目立って、役員風の先生が話をしに来ます。それに応じて、本校での考え、進め具合、私の書いた職員会議原案などを紹介しますと、すごく関心を持たれて、何人かの先生と知り合いになりました。皆さん、すごい「闘う戦士」です。とうとう家教連の機関誌『月刊家庭科研究』に短い執筆を依頼されました。93年、94年と、私は二度投稿しました。のちに東京都立上野高校の、東京では有名な家庭科の先生を訪問しました。

 この犬山で、立命館中高の若き家庭科の専任M先生と知り合いました。ああ、こんな先生がほしいと思ったものです。その後何度か訪問してお会いしています。京都は公立高校で既に男女共修を取り組んでいましたので、公立の先生とも少し交流がありましたが、どんなきっかけだったか、忘れました。

 また、先のT学園の「実施検討委員」の方とも知り合いました。その方は関西の新英研を背負う一人です。教研で信頼しあえる思いがお互いにあって、こくご教科懇との合同例会の企画ができました。別に走り回って求めたわけではありませんが、何だか人の縁ができて、いろいろな活動が絡み合います。

 新英研の会にも二、三回参加したことがあります。姫路での大会、奈良での関西集会などです。教材研究、教材発掘、教材作成、授業実践、人権教育、平和教育と、実に視野広く活発な活動に見えます。英語の先生方はとても明るい!という発見もしました。以前、教育科学研究会の「ことばと教育」分科会が国語と英語の両者を含むことに得心していなかったのですが、新英研に触れていますと、言葉のこと、文学教育のことなど、一緒に話してみたいなと、素朴に思うのです。

 おまけの話があります。家庭科は本校でも一人教科です。非常勤講師を毎年頼みますが、専任としては一人です。この方はしっかりした人で、取り組み意欲と実践力を評価できます。私は嬉しくて、何かあると今でも話しかけています。つい先月も、最近作った芋畑を見せてもらいましたし、何年か前に「赤ちゃん講座」を始めるに際して相談にも乗りました。最近東京の方では、やっと私学男子校が家庭科に取り組みだしたことが話題になっています。その際に、家教連の人が本校のことを新聞記者に言ったようで、関西ではこんな学校があると、紙面に出ました。それで、暮れに学校に訪問者がありました。その専任教員が私に、応対してほしいと頼みました。まあ、その場に加わるくらいならいい、と思っていましたら、訪問者、東京私学の家庭科の先生は、私に会うのが目的で来たことが当日わかりました。一時間余り発足当時のことなどを話し、その後食事も一緒にとってひと時を過ごしました。その時、私が『月刊家庭科教育』に書いた二つの文章を見せられました。

 「あ、二つ書いていたのか」と、その時思いだしました。二つ目は何だか気が引けて手許に残さなかったのだなと、いろいろなことを思い出しました。そして家に帰って、三年前大学の非常勤をする際、書類の「論文」なるものを示す欄にせこく二、三記入しましたが、「あ、これも書いてよかったんだ」と思って、自分で一笑いしました。

 京都 寺井治夫

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一般分科会紹介 滋賀より

 滋賀の藤本です。

「合言葉は『ぐるり』、そして『パッチギ』~『学び』の意味を問い直す~」中順子(岩手)さんの分科会紹介です。

 中さんのクラスは3年生の文化祭の飲食模擬店でフェアトレードを取り上げた。2年間、中さんのクラスの公的リーダーだったSさんは「2、3年で私の世界は広がった。フェアトレードを通して私の内(自分のこととか,友人関係とか,部活とか)から一歩踏み出したところ(“外”ではない気がする)を考えるようになった。」と語った。

 もう一人のリーダー、フェアトレードを提案したN子は、フェアトレードを広く伝える職業に就くことを決心し、そのために大学に進学する。

 2人は共著で生徒会誌に「フェアトレードを知ろう」「平和という一つの思いは多くの人の輪を必要としているのだと感じます。」「人を思いやる気持ちや理解がなければ、フェアトレードは本当に世界を良くする取り組みにはなりません。」と書いている。

 

 しかし、この2人は決して最初から仲がよかったわけではない。互いにいらつかせる存在であったようだ。同じ部活内での人間関係のトラブルも多発した。

 それが、互いになくてはならない存在となり、それぞれが自分たちの可能性に挑戦し、クラスのリーダーに育っていった。そしてともにフェアトレードの世界へと巻き込まれていったのである。

 なぜこのような実践が可能となったのか、中さんのどういう指導がそれを可能としたのかを考えたい。

 

 藤本さんと運営を担当する京都の岸田です。

 いわゆる特進コースで、行事に活発に取り組ませながら、受験勉強と学校の授業とHR…正直、すごいなと思いました。

 中さんの分科会は青森で参加したことがあります。

 パッチギっている担任を見ていると、自分もパッチギってトライしてみたくなり、ぐるり=自分のことだけでなく周りのこと、に関心を持つようになる、これって主体的な市民が育ったということになるのでは?

 私は、2人の特別な生徒と高い手腕の担任のレポートとして終わってしまわず(高生研だからそんな心配は無用かもしれませんが)、分科会参加の皆さんと作り上げるような一日を期待しています。8月7日、お会いしましょう。

 

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ダイヤモンドクロッシングが見たい☆

 全国には朝夕しか運転されない純通勤路線がいくつかある。

首都圏ならJR鶴見線の大川支線など。今、鶴見線自体が「都会の中のローカル線」として、知名度が上がっている。関西では山陽本線の支線、通称和田岬線だ。

さて名古屋には?ある!? 知名度は低いが名古屋南部の臨海工業地帯を走る「名鉄築港線」だ。その始発駅は、「大江」 大会最寄りの大同町のひとつ名古屋寄り!!(ならばテツがここを訪ねぬテはないだろう)

名鉄築港線は常滑線大江駅から分かれて「東名古屋港駅」までの1.5キロを走る短い盲腸線。ダイヤは平日朝(7~8時台)8本、夕方(16~19時台)に12本、土曜は半分に減り日祝はさらに…

大江駅は何度か通って見ている。構内はケッコー広く鉄道の駅らしい駅だったように記憶している。「東名古屋港」とはどんなところか、見たい。

 1.5キロのきわめて短い鉄道路線だが、名古屋臨海鉄道東築線(JR東海道線に接続)という貨物線があって、これが名鉄築港線とほぼ直角に平面交差をしているのだ。

 (テツの世界でこれをダイヤモンドクロッシングと呼ぶ。かつては阪急西宮北口駅にもあってこれが有名だった) こんなこと、テツでなければ全く以てどうでもいいことなのだが、これが見たい。

 名鉄築港線をめぐっては、貨物線との関係他いろいろあるのだが、これは説明しても理解できないだろうから!? これ以上はよしておく。

終点「東名古屋港」から先にもまだ線路は伸びていて、すぐ先に県道55号線との踏切があるが、営業列車は走らないので滅多に閉じない「閉じずの踏切」がある。(この踏切が閉まるのは、豊川にある日本車輌が海外向けに車両をこの先の積み出し港まで回送するときのみ) これが見たい。

 大阪 中村貴彦

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「それでもここで生きていかなければいけないと思っています。」

 

青森の木村です。

いよいよ1ヶ月後に迫った名古屋大会。今回、東北からは青森・酒田孝先生、秋田・北川智彦先生、そして岩手・中順子先生の3名がレポーターとして参加します。いずれも大変素晴らしい実践報告ですので、どうぞご期待下さい。

また、2日目夜の交流会では大阪のみなさんが企画提案して下さる「大震災:東北の仲間に聞く」が開催されます。私たち東北の仲間も多数参加しますので、是非おいで下さい。

そして、実はこの交流会が実現するきっかけとなったのは、5月に開催地名古屋で行われた全国委員会でした。名古屋大会や基調、新組織体制の検討など、重要な案件が検討審議されました。そしてその中でも、忘れられない場面がありました。

初日夜、ようやく会議が終わって恒例の懇親交流会が行われました。いつもは乾杯と同時に楽しく各県報告などが行われるのですが、今回だけは違いました。

それは、他の会議を終えて駆け付けて下さった福島の齋藤毅先生から、福島の原発被災状況や学校、生徒の状況などについてのお話が始まったからでした。大変深刻な状況が齋藤先生の穏やかで淡々とした口調で語られ始めるやいなや、会場は水を打ったような静けさに包まれたのでした。学校が避難所になったこと、校庭の水たまりからは依然放射能の高い数値が検出されていることをはじめ、全県的な被災の現状と問題点についてお話し頂きました。齋藤先生ご自身も3月の異動発表で転勤が決まったものの、福島県では1学期はそのまま「前任校」での勤務となっています。

「それでもここで生きていかなければいけないと思っています。」という齋藤先生の言葉は、大変重く胸に迫ってくるものでした。

 そして同じく全国委員会で、次の全国会員通信の編集内容について担当の礒山先生から提案があった際に、北川先生と私からのお願いとして、「東北大震災特集」を設けて頂くこととなりました。

 二人で分担して原稿のお願いをしたところ、次の方々からご報告を頂きました。近日中にお手元に届くと思いますので、どうぞ各県の被災状況を感じ取って下さい。齋藤先生には「交流会」と「機関誌190号(秋号)」でじっくりとご報告頂きたいと思っています。

・ (青森)田村 儀則「津波が校門近くまで迫ってきた」(八戸水産高校)

・ (岩手)五日市正光「東北大震災:岩手県高校関係の被災状況」

・ (岩手)千葉 幸浩「私立高校生たちの震災ボランティア」

                          (一関修紅高校)

・ (宮城)勝又 信嗣「あの日あの時」

・ (宮城)小畑  茂「東北大震災:あの日とその後」

・ (大阪)佐藤  功「大阪高生研ブログにおける“大震災”」

                          (緑風冠高校)

 田村先生の報告は紙数の関係でかなり短縮させてもらいました。また千葉先生の原稿も、オリジナルな報告には岩手県内の私学9校の詳細な調査に基づいた具体的な被災状況の一覧や写真、新聞記事などが多数含まれているのですが、これも涙を呑んで割愛させて頂きました。(千葉レポートは岩手民教研「北流」に収録されています。)

 最後に、五日市先生の報告の終わりの言葉をご紹介します。

 「被災一般をひとくくりにした論評ではない、被災者一人ひとりが生きてきたかけがえのない人生に、それぞれ寄り添った具体的な取り組みこそが、求められている…」と。

 「全国会員通信」、「交流会」そして「機関誌秋号」をご期待下さい。

 

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進路

 「英語で外国人と話がしたい」という気持ちで日本語教室へ通っていた高校生がいました。教室には中国やフィリピンから嫁いできた人とその子どもが多くいます。英語はマイナーでした。3年生になって進路を考えたとき、「日本語教師になって外国との架け橋になり、みんなの役立ちたい」と思い、県内にある公立の外国語系大学の面談を受けたそうです。「日本語指導を学びたい」という熱い気持ちを伝えたら、その大学の面接者は、「そういうことで大学に来る必要はない。金にならないことだ。」と言ったそうです。あまりにショックを受けて、進学校の担任に話をしたら、「私もそう思っていた。なんで大学まで行って日本語指導をしたい、と考えたのか。」と言われショックが倍増したそうです。

 キャリア教育ということで、ちょうど『教育』4月号の佐藤和夫先生(千葉大)の「働く希望」という論文を読んでいました。高度成長期の大人たちが、その当時の就職形態を子ども達に押しつけている、という文があり、先生も親も同じだ、と思いました。時代は大きく変わったのに、先生が一番遅れているようです。「金を稼ぐだけの仕事」を今の若者が望んでいるわけではないのです。秋田県は就職率はそこそこ良いのですが、離職することが問題とされます。しかし「離職は悪い事だ」とは言えません。何度も落とされ、必死でしがみついて合格した会社が、必ずしも「生きがい」となる仕事ではありません。就職率だけを問題にする学校や行政の数値至上主義に問題があると感じます。

 30年以上前になりますが、県南の工業高校に勤めていました。県内上位の進学校がそばにあるのですが、そこに入らず、工業高校へ生徒が来ていたのです。例えば土木科というと、全国的にもやんちゃな生徒が多いのが当たり前でしたが、すばらしくできる生徒が入っていました。担任していた建築科の生徒に、「何で工業に来たの?」と聞いたら、「高校3年間を無駄にしたくない。堪能したいから。」という返事でした。本当に高校3年間を楽しみ、国家公務員に合格しました。私自身、進学校に行ったものの、大学はどうするか、何を仕事にするか悩んだものですから、ずいぶん感心したものです。工業高校で教育実習を受け、これが本来の高校ではないか、と思い、教師になることにしたのですが、間違っていなかった、と思いました。国家公務員になった卒業生は、しばらくしてから「昇級に関わる」、ということで夜間の大学に改めて入りました。

 最近は、工業高校もずいぶん「進学校」にシフトしましたし、県そのものが「難関大学合格率アップ、甲子園で1勝を」などという目標を掲げる時代です。「学校は誰のためにあるのか」というある意味分かり切ったような質問は、今の流れで言うと、「電力会社は誰のためにあるのか」と同じくらい答えが分からない質問なのでしょうか?

とらぬ狸@秋田

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PTAのバス旅行から

愛知の加賀です。

応援ブログへの書き込みは今回初めてです。毎日暑いですね。

昨日は、学校のPTAのバス旅行でした。

 500名にも満たない小規模校ですが、現役父母88名、教員30名で各学年1台、後援会のOB 父母教職員19名で合わせて,何とバス4台で、今回の名古屋大会実行委員の中心となっている先生方の三重県へ行ってきました。

 松坂の「ウェストパーク松坂 Mou&Buu」でビールとバーベキューの食事をとって、その後、お伊勢さん・おかげ横丁方面へ行ってきました。さすがに松坂牛は食べられませんでしたが、お肉を焼きながらの懇談会でした。

 「高校に入って表情が明るくなった」「俺、本当にこの学校でよかった」という子どもの声をお母さん方から聞くことができました。また、進路やコースなどの話題があがったり、学校内での保護者面談だけではゆっくりお話できない事も、気軽に話すことができ、ふだん学校では見せない生徒の様子も伺えたり有意義な時間でした。

 

 お伊勢さんでは、今年初のかき氷「赤ふく氷」を食べてきました。宇治氷のお抹茶の味のせいか、赤ふくのこし餡とお餅がなんとも言えずさっぱりとした感じで、猛暑の中、涼を得た感じでした。その後、「白鷹」で伊勢神宮御料酒五勺のおちょこで立ち飲み、いい気分で帰りのバスへ・・・・

 大会とは、あまり関係ないお話でしたね。

全国のみなさん、せっかく遠くからの参加ですので、名古屋から高速、または、近鉄電車で2時間弱で行ける距離です。宗教色もありますが、日本の三大神宮でもある伊勢神宮まで足をのばしてみませんか・・・・・・・

 ちなみに、名古屋には熱田神宮もあります。お勧めは、やはり「宮きしめん」です。普通「きしめん」というと、コシが弱いイメージがありますが、ここの「宮きしめん」はこのイメージが一掃されるほどのコシがあります。ぜひ、こちらも一度お試しあれ。

 では、みなさん、名古屋大会でお会いしましょう。

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見どころつきお誘い文・文例です。

大阪・サトウです。

 大阪の多くの高校では、期末試験の時期になりました。

 連日の猛暑、早や「夏真っ盛り」ですが、「さあもうすぐ夏休み!」というところで、ちょっとばかり開放感も。

 さて、名古屋大会まであと一ヶ月余。

 皆さん、参加者呼びかけも佳境かな。 

 サトウが最近、知己の方に送っている「メール案内」の例を下記に貼りつけました。

 若手のOさん宛てに送ったものです。

 どうぞアレンジしてお使いください&他の方の「見どころつきお誘い文」も教えて。

 公開しあってパクリあいましょう。

 よろしく。

<以下>

緑風冠高校・サトウです。

さて、1学期もゴールがみえてきました。

元気にやってますか。

以下、高生研関係のご案内をいくつか。

新任・Kさんが、卒論で引用したナマ本田由紀に会えるのと世界遺産・白川郷に行けるのとで、名古屋大会参加に前向きです。

ぜひ、一緒に行こうぜィ。

<以下、ご案内>

●行きましょ、高生研名古屋大会

2011年夏高生研第49回全国大会名古屋大会

テーマ「なぜと問い合える関係性をつくろう」

日程8月6日(土)~8月8日(月)

会場大同大学〒457-0819 愛知県名古屋市南区滝春町10-3

後援名古屋市教育委員会

見どころ抜粋

<1日目(8月6日)>

(講演)格差社会に対抗する若者政策と教育改革

講師宮本みち子(放送大学教授)

 近年、高校現場では、中退者の高止まり、就職内定率の低下、無業で卒業していく生徒、過酷な労働現場に疲れ果てて離職する生徒が顕著になっている。しかもこれらの生徒は、ある高校に偏在する傾向にある。二極化が進む社会のなかを、たくましく生き抜いていくためには、高校教育の改革が必要である。若者の実態を紹介し、シティズンシップ教育やキャリア教育への期待を述べる。

(基調発題と討論)実践記録を書くことの意味

発題者船橋聖一(全国高生研/群馬)

発題者が、自分自身、また、地元群馬のサークル仲間が実践報告を書くことで、教師として成長してきた過程を分析します。さらに、最近の大会で報告された実践報告とその分析から、実践報告を書くことと分析討論することの意味を丁寧にとらえ直します。それらを通して、高生研がこれまで大会やサークル活動などで行ってきた実践分析が、どのような意味を持つのか、あらためて提起します。

<2日目(7日)・一般分科会>

 大阪の「初担任1年記」をご紹介。

(2)三木啓司(大阪/HR/生徒に言葉が届かない!!からの出発)

 初めての担任ということで、「いいクラスを創ろう」なんて意気込んで臨んだはずが、クラスで起きるのは問題ばかり。挙げ句の果てに、生徒からは「担任と思っていない」などと言われ、どうしようもなく落ち込む日々。そんなサンドバックのような状態から、いかにして終業式に色紙を渡されるまでになったのか、実践者としての1年間の軌跡を追う。

 ほかに・・・。

(1)日比野歩(公立高校/HR/LAST KHS!個性の固まり!)

(3)池上聡一(鳥取/学年/学年集団が動く~正副室長の活躍~)

(4)北川智彦(秋田/全校/学校は変わるか?学校フォーラムと四者協議会)

(5)酒田孝(青森/生徒会/一ヶ月だけの演劇部)

(6)中順子(岩手/授業&HR/合言葉は「ぐるり」、そして「パッチギ」~「学び」の意味を問い直す~)

(7)浅田正登(公立高校/授業/オズの国の生徒たち)

<3日目(8日)・問題別分科会>

(5)高校普通科の職業的意義を問う―ポスト近代における<能力>と<学力>の変容をふまえて―

 「1990年代に、若者の仕事は大きく変貌した。非正規社員の増加、不安定な雇用、劣悪な賃金…。なぜ若年労働者ばかりが、過酷な就労環境に甘んじなければならないのか。」(ちくま新書「教育の職業的意義」より)

 若者の労働と生活世界の現実に向き合ってきた本田さんはストレートに問いかける。その義憤にも似た問いに、教え子たちの卒業後の過酷さを垣間知る私たち高校教師はとても共感してしまうのだ。それが本田さんを再び高生研大会に呼びたい一番の理由といってもいい。

 本田さんは、その問いに次のような仮説を立てる。

「それは、戦後日本において「教育の職業的意義」が軽視され、括弧上職業能力を形成する機会が失われてきたことと密接な関係がある」と。(同上)

 そして、とりわけ現在の普通科高校を厳しく批判のまな板にのせる。

「教育制度内での通過点としての性格を強める現在の普通科高校は、生徒の学力水準に即して失敗のリスクを最小化する進路決定プロセスのシステム化が進む一方で、生徒自身による自らの将来の選択にとってしっかりした基盤となる経験の提供と、それを実現するために求められる実社会において有用性を発揮しうる能力の形成の側面が非常に弱いという問題を抱えている。」(『進路指導』84(1))

 これまた、「高校の勉強って、社会に出て何の役にたつん?」と生徒から問いかけられるような苦しい毎日を送る私たちには思わず頷いてしまいそうな…。

 いや、待てよ?私たちがホームルーム活動や行事に多大なエネルギーを注いできたことは、将来の選択の基盤になる経験や実社会で有用な能力を育てることにつながっていなかったのかな?

 そもそも、普通科高校の「普通」教育って何だったのか?

 本田さんの言う「教育の職業的意義」は「普通」教育をどう批判し乗りこえるものなのか?

 ここは、しっかり議論したいところ。分科会題名は、そんな議論を期待して、あえて論争的につけてみました。

(分科会設定者の見どころ案内より引用)

 ほかに・・・。

 

問題別分科会

(1)教育における公共性を問いなおす~学校で政治主体を育てるとは~松下良平(金沢大学)

(2)シティズンシップ教育における教師のポジショナリティと実践構図望月一枝(秋田大学)

(3)探究学習を通した高校生のアイデンティティ形成高橋亜希子(北海道教育大学)

(4)日本語を母語としない子どもの現状と課題時原千恵子(柏中央高校)伊東浄江(NPO 法人トルシーダ代表)

☆夜の交流会も原発・震災関係の最先端の話、現地からの報告など、盛りだくさんです。

☆このあと、大阪名物「アフターツアー」、今年は世界遺産白川郷の合掌民宿を1軒貸し切りツアー(8日~9日)

詳しくは、

http://kouseiken.jp/thk3701/Ngoya_osasoi.html(名古屋大会応援ブログ)

(大会リーフレットをダウンロードください)

http://osaka-kouseiken.cocolog-nifty.com/blog/(大阪高生研ブログ)

 サトウは「勤務地を離れた研修」として参加する予定です。

 ホテルの情報などもお伝えできますので、また問い合わせください。

「名古屋市教委の後援」もあるので、ぜひ、ご一緒に。 

 暑い夏、しっかり充電して乗り切りましょうね。  

☆☆☆佐藤 功

  taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp☆☆☆

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サークルつれづれ~私たちの生き抜く力、「寄る」こと~

 

 近年「新任教員」のことがとても気にかかります。

 素朴な情熱、「教育愛」を支えに「専任教員」になろうとしても、何年もかかったり、新任研修や新任指導で神経をすり減らしたり、同僚関係の希薄な中で孤立して自分を出せなかったりと、聞くだけでも暗澹とするばかりです。

 就職の苦労もろくにせず、「良き時代」に甘えていた私の場合とは天と地の違いです。自分のことを恥ずかしく思う以上に、青年を育てることをせず体制維持のために青年をつぶしていく教育行政の状況に、憤りを覚えます。

 08年度より、誘いがあってある私大に出向いています。普通の教職関係の講座ではなく、教育実習のための指導を目的とするもので、実質半期余りの特殊な講座です。学級担任のような仕事だと、自分では思っています。

 教育実習をしても、実際には教職に就かない学生もたくさんいますが、真剣に迷ったり、やっと決意しての教職志望の学生も一定数います。現場に入っての初め二、三年を、どのような状況下で自分の教職人生をスタートさせねばならないのか。

 それを思うと、とても安易な理想、希望、理念など、言えません。大学できちんと学ぶことは、現場での大きな齟齬を生む元にもなる、と覚悟したうえで授業するべきなのでしょう。

 現在の学校現場で生き抜いていく力を、学生とのわずかなふれあいでどう育て、支えるのか…私にはそれに応える力量がありません。どこにでもいいから、友を得、職場に少しでも話せる同僚を得る、どこでもいいから自分のことを話せる場を得る、などと話すしか、私にはできません。

 そんな中で、一つの光を見ました。それは、雑誌『教育』(国土社・教育科学研究会)09年4月号の「若い教師のたまりば〈エデュカフェ〉」で初めて知りました。

 京都市内の公立小学校に勤め始めた若い女性教員が、誘われて組合に入ったようですが、組合の事務所はやたら汚くて乱雑だったと言います。あまり人も来ないし、この人は自分で勝手に部屋を掃除し、少しでも来やすい部屋にしようとしました。

 コーヒーも入れて、お菓子も食べられる、そんな部屋にしました。そこで月に一度は何でも話せる場を持ち、メールでいろんな人に誘いかけて、数人の仲間を得るようになったといいます。 

 ここにもサークルの原点があるように、私には思えます。たった一人の思いが形になった、とてもささやかなものです。もちろん、教育現場にいることがその人たちの共通項ですが、カフェですから、お勉強的な雰囲気を求めているわけではないようです。「居酒屋教研」から「教研」を取ったようなものだろうと、私は理解しています。

 エデュは、教育現場にいる共通項のことかな、と思います。何年続けるかとか、どう広げるかとかは、あまり問題にすることもない、そんなサークル。やはりこれが原点なのだろうなと思います。こういう寄り合いがあることを知るのが、私たちの力になるのではないでしょうか。

 昨年の秋に、京都新聞でこのサークルが取材されていました。記者の意欲が伝わってくるいい記事でしょうが、何と集まる人たちが数十人になっているそうです。月々の会には十人ぐらいが集まって親しく話せるのならいいのですが、実際にはどんな具合なんでしょう。そんなに大きくなるのは、ちょっと早すぎたのではないかなと、勝手な危惧を抱いてしまいます。でも、それだけ場を切実に求めていた人たちがいることも見えてきます。

 このエデュカフェは、いろんな風に形を変え、仲間が移ろい、おもしろい広がりを見せて、種々の場になっていくでしょう。折々に、生まれたり、水面下に潜ったり、なんかそんな営みを見る思いがします。これが私たちの生き抜く力なのでしょう。

 京都 寺井 治夫

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醸造半島知多~4500アクセス突破記念日~

 名古屋大会のビフォー アフターに丁度いいのが、知多半島。

 魚は新鮮で温泉もある。

 その知多半島。目立った河川はなく、井戸には海水が混じり、水に難渋するところ故、農業には不向きな地域であった。そのため人々はものづくりに勤しんだ。

 古代から塩づくりが行われ、平安時代には常滑焼などの陶器が作られるようになる。

さらに、知多半島は醸造技術が発達、日本酒や酢の製造が盛んになされていることから、醸造半島とも呼ばれている。

知多半島は灌漑が十分ではなく農業用の水を確保するのは容易ではなかったが、ところどころに名泉と呼ばれる良質の水が湧いた。その水を利用したのである。

 名古屋といえば、濃厚な味で刺身に合うたまり醤油が知られているが、このたまり醤油も知多産。

知多半島の醸造の歴史は、三河国の人で大野町(現常滑市)に移った、宗平宗休が味噌の製造を始めたのがその嚆矢という。知多の隣の西三河も古くから醸造業の盛んなところで、八丁味噌など赤みそをはじめ、三河みりんや白醤油が有名だ。

 因みに、「サザエさん」に登場する「三河屋」は、三河出身者が味噌や醤油などの醸造製品を扱っていた問屋の屋号で、さらに転じて酒屋などの醸造品を扱う店を指す一般的俗称となった名前。

さて、知多半島の醸造技術が生んだ逸品に、半田酢がある。知多はもともと酒造りの盛んな土地。(江戸時代には、東の灘と呼ばれていた)米がアルコール発酵すると日本酒、さらに酢酸発酵すると米酢になる。そこで酒造りで出てくる酒粕を使って酢が作られたのである。

この酒粕酢が現在の「ミツカン」の礎となった。今もミツカンの本社は知多半島の半田にある。当時は米酢は高価だったが、(いわば産業廃棄物の)酒粕を有効利用した安い半田酢は江戸に運ばれ、江戸前の寿司に使われた。江戸前の握り寿司が人気のファストフードとして広がっていったのは、実は遠く離れた醸造半島知多のおかげだったのだ。

知多半田では『博物館酢の里』を訪ねたい。(0569245111要予約)児童文学に関心があれば『新美南吉記念館』(0569264888)も外せない。

 大阪 中村 貴彦

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名古屋36℃

ご無沙汰してしまいました。

沖縄の伊藤です。

文化祭、その代休&慰霊の日を挟み、

応援ブログのことをすっかり忘れていて(爆)

岸田さんにとってもご迷惑をかけてしまいました。

ホントにごめんなさいm(_ _)m

さて、文化祭が終わったら、

期末考査で、ホントに相変わらず息つく暇もない

学校現場ですが、

それに追い討ちをかけるような猛暑!

今朝は、名古屋の予想最高気温36℃と言うのを聞いて

頭の中で、8月の大同大学を思い浮かべ

クラクラしてしまいました!(◎_◎;)

そう言えば、去年も、あの札幌が30℃超えで

冷房のない居酒屋で、うちわ片手に北海道の美味しいものを

さんざん食べたのを思い出します。

しかし、36℃!

意外に思われるかもしれませんが、

沖繩ではまずお目にかからない気温です。

毎年、夏がくる度に、

沖縄は避暑地だなぁ、と本気で思います。

今年も涼しい沖縄から、ジリジリと熱気の上がる街へ

学びを深めに行きます。

かいた汗の分だけ、何かを掴まないとね。

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キリ番、ただいま発生!4444人目を超えました☆

京都の岸田です。

Aさん、キリ番GETおめでとうございます!!

これで景気もついて、きっと参加者数は伸びますって。

名古屋市教委の後援を生かして、一気にDM作戦もいいかも?

実はキリ番設定初回、4000人目は私が自分でGETしてしまいました。

その次はなんと、京都のTが。

そしてこのたびやっと、とるべき方三重のAさんがGETなさいました。

めでたしめでたし。名古屋の逸品より京都の逸品にしましょうね?

また、こっそり応援ブログではキリ番を設定しています。

次はあなたかも?

当たった方は、ぜひコメントかメールくださいませ。

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現在の参加申込状況

全国のみなさん 

現在の参加申込状況をお知らせします。

6月28日現在で参加申込数60人です。

愛知は久田さんががんばってくれていて、学生を中心に参加者数が伸びていますが、それ以外の現地参加者が少ないです。

私たちが頼める東海地区の社会関係資本(組合、人間関係ネットワークなど)が薄いからかもしれません。

全国のみなさん、お知り合いで全国大会に来てくれそうな方がいましたら、声をかけてください。というか、助けてください。

このままでは赤字になるかも・・・?

7月20日まで1か月を切りました。よろしくお願い申し上げます。

受付担当  岡村昭弘

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ビバ、工業高校

 28日は、中学校の先生を対象とした「オープンキャンパス」があります。中学校の先生が工業高校の内容を良く分からないので、生徒の進路相談に対応できないのではないか、ということで何年か実施しています。中学校の先生は、実習中の卒業生を見つけては「頑張っているね」と感動していきます。また、工業高校で何を教えているかよく分かった、と言ってくれます。

 それはそれで嬉しいのですが、職業の選択につながる自分の進路を決定するのは中学校段階では難しく、「分からないから、とりあえず普通高校」ということで進学し、結局、大学に入っても自分の進路に自信が持てない、ということになります。

 全国大会では、講演の宮本みち子先生や、分科会での本田由紀先生が、キャリア教育を話題にします。普通高校だからこそ、「働く」という意味を学ぶ必要があると思います。

 実際、高校に入ると大学進学が唯一で、「難しい」と言われるほど価値がある、ということになります。しかし、その後のことは知らない、それ以外の人は問題にしない、という状態に問題があります。理想は、昔よく言われた「総合制高校」なんだろうと思います。そういう高校なら、自分の関心の方向や適合を考える機会が出来ると思います。

 工業高校を卒業させた保護者がよく言います。工業高校に入れば、就職に安心で必要な資格も取れ、その気になれば大学も行ける。「働く」ということを学びます。それは、教科書では教えきれない内容です。しかも、生きていく上で大切なことです。

 こうしたことは、中学校の先生だけではなく、生徒や親にも知って欲しいことです。今は大学が「学問を磨く場」でなくなった、としたらますます、仕事の技術を磨く期間として貴重な時間を無駄にしてはいけない気がします。

私は普通高校から大学へ行きましたが、工業高校の生徒が「ものづくり」に取り組む姿に感動します。まだ言い切れない面もありますが、「何で飯を食うのか」という面がない高校は、不十分だと思います。ぜひ「普通高校だからこそキャリア教育を」と考えています。

      とらぬ狸@秋田

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名古屋大会まであと6週間!

 書籍担当の松尾です。ブログ初登場です。緊張しています。

 今年は15~16社の書籍委託販売を行う予定です。「花伝社」「子どもの未来社」「太郎次郎社」「同時代社」「批評社」「青木書店」「大月書店」「学事出版」「桜井書店」「日本機関誌出版センター」「旬報社」「ほんの森出版」「高文研」「明石書店」「きょういくネット」と明日再度連絡を取る「かもがわ出版」です。昨年より2社減りました。新刊本を中心に雑誌もいくつか準備する予定です。

 また上記の出版社以外の書籍は正文館書店可児支店さんが大同大学に来て販売してくださることになりました。全国大会にてみなさんにお勧めした書籍があれば今週中に「コメント」ください。正文館さんに連絡しますので、ぜひお願いします。

 書本の販売は8月6日は「宮本みち子さんの著書」と「高校生活指導」のみの販売です。

7日は朝・昼・夕方、8日は朝・昼のみ、大会場所と宿舎が離れているので販売時間が短いです。時間をやりくりして書籍販売場所にいらしてください、お待ちしています。

最後に、書籍販売のお手伝いをしてくださると手を挙げてくださった方々、よろしくお願いします。当日飛び入りも大歓迎です、是非お手伝いに来てください。よろしくお願いいたします。

                                             松尾佳津代

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大阪の大会プレ例会

名古屋大会まであと40日余。

各地で大会に向けた企画が考えられていることでしょう。

大阪では、今年も「大会プレ例会」として、以下を企画しています。

<第1弾>

7月3日(日) 西淀川区民会館(阪神なんば線「福」駅下車10分)

3:00~4:30pm「三木レポートを読む」

4:30~5:30「基調発題を読む」

<第2弾>

7月28日(木)。 「原発問題を授業化する」という企画を検討中です。

大阪高生研7月例会で、「原発問題を授業化する」という企画を検討中です。

この日をどうぞチェックください。

 まだまだ未確定の部分ありますので、それを承知でおききください。

 今、考えているのは第1部午後3:00~5:30 第2部6:00~8:00です。場所はたかつガーデンで30名の部屋です。

第1部は現場教員の実践報告を予定しています。

「原発問題」は、いろんな取り上げ方があると思います。「原発と放射能」「原発に絡む利権構造」「原発依存の私たちの生活のとらえなおし」「原発と地域経済」「原発とエネルギー問題」・・・・この部分は先生によっていろんな視点があると思います。

社会科のみならず国語や英語、理科などいろいろな教科でとりあげられると思います。それで、今回は第1弾として、まずはいろんな実践を集めてみてはどうかと思います。

第2部は、フリージャーナリストの西谷文和さんが、今、原発問題のDVDを制作中でまもなく完成とのことで、このDVDを見て、意見交換をしようと思っています。西谷さんもお招きします。 

大阪高生研会員以外の方も参加歓迎です。

     (記:サトウ)