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大阪高生研7月例会・「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?

大阪・サトウです。

さて、大会までいよいよあと1ヶ月。

現地実行委員の皆さん、常任の皆さん、お疲れさまです。

大阪メンバー、なかなか申し込みをしていない無精モンぞろいで、申し訳ないです。

先日、大阪の事務局会議を行ったところ、現在、大阪「関係者」で「大会行くよ」と言ってる者は17名。

去年の北海道大会参加者より多くなりそうです。

あともう少し、分担して呼びかけていきます。

「申し込み早く!」も言うてまわります。

めざせ、20名の大台! です。

さて、サトウは大会集約と並行して、大阪高生研7月例会の参加者集約を担当しています。

以下、7月28日の例会(たかつガーデン)のご案内を、以下。

<以下>

「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?

―いま、教師にできることを考える集い―

3.11から4ヶ月。メディアから流される現地映像や報道を前に、「大阪にいる自分にできることは何があるのか?」を考えてきました。

いま、このときに教職に就いている者として、見渡せば多くの方が授業で、HRで、生徒会で、クラブで、いろんな場面で目の前の生徒たちに「何か」を伝えておられます。

あなたは、「震災」「原発」の何を、どう、伝えていますか?

ささやかなものから渾身の取り組みまで、みんなで持ち寄って交流しましょう。そして、明日から私にもできることを見つけませんか?

7月28日(木)3:00~(場所:たかつガーデン)の七月例会の内容です。

「「震災」「原発」を教室でどう語っていますか? ―いま、教師にできることを考える集い―」

第一部は、「「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?」という設定で、いろいろな教科、場面での6本の報告をやります。ただし、1本は質疑ともに10分以内とします。すごい実践ばかりではなくて、この時期に教職に就いている者として、自分はこう語った、こう語りたいというもののミニ報告です。

たとえば、ある国語教師は、「古典」で急きょ方丈記の「大地震(おおない)」を取り上げ、そこから「火事」「飢餓」「遷都」「辻風」の記述や平家物語・徒然草や他の災害に触れた文献も扱いました。

方丈記が民衆の視点、平家が権力を持つ者の視点から書かれていることを生徒が発見したり、文献から以下の疑問を生徒が導きだし、そこから授業は中世の防災意識や対策にまで進んでいます(鴨長明が記録した地震は今でいうとM7.4ということもわかりました)。

・ 死体や崩壊した建物の処理は誰がどのように行ったのか。

・ 中世には今でいう避難所はあったのか?路上で死ぬしかなかったのでは?

・ 被災地以外からの支援はあったのか?

・ 災害孤児はどう過ごしていたのか?

・ 義援金のようなものはあったのか?

・ 復興にどれくらいかかったのか?

・ 死者の数はどうやって算出したのか?

・ 火災は同時に起きたのか?

現代文では投げ込み教材で宮沢賢治「永訣の朝」を取り上げました。

東北を意識して、です。

そのあとは、石牟礼道子さんの「水俣」の作品をやっています。昨年研修旅行で水俣を訪れたことが生きています。水俣病と今回の福島の原発問題は全く構図が同じです。授業でも水俣作品を取り上げる意義を説きました。

(以下略。後半は地震学者や、水俣訴訟で原告の患者さんたちを招いてのコラボ授業……のようすは、7月例会で)

ある社会科教師は、中学生アイドルタレント・藤波心さんのブログを使って連続授業。この14歳の中学生が「原子力は麻薬みたいなもの。自分の意見だと思い込んでいるだけで、実は、原子力は世の中に必要なんだというだれかのPR 刷り込みだということを気がついてないんじゃない? 」などと書いたところ、オトナを中心に何万ものコメントが殺到してブログが炎上。

http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html

ブログ文章と主なコメントを生徒たちに示し、「同世代としてどう思うか」、その後、本校生徒たちの感想も読み合って、「高校生たちはどう読んでいるか」を分析、その後、これをもとに次なる展開を模索中。いま、「こういう時代」だからこそ、冷静に、「原発反対」という人と電力会社の人の両者に来てもらって授業できないかなあ、などと考えています。

このほか、高生研会員による社会科の連続授業実践を1本。90分で報告と検討を行います。

第2部はフリージャーナリストの西谷文和さんを招いて、西谷さん製作の最新原発問題DVD(タイトル未定:原発の利権構造をあばく内容他)視聴と第1部を受けての討論としたいと思います。

○「いま、原発を教えるこの10冊」――最新書籍の販売もあります(協力・清風堂書店(梅田))。

「こんな素敵な企画なのに、なんで30人の部屋やねん!」

 との声もありますが、「緊急企画」ということでご容赦ください。

大阪高生研会員だけでなく、京都から、司法書士会から、そして本屋さんも。

 30人定員のうち、いま、「行くよ」表明は22名です。

◎「震災と原発をどう語ったか、どう語るか」

▼7月28日(木)3:00~(場所:たかつガーデン)

▼第一部「震災と原発をどう語ったか、どう語るか」。ミニ報告群と若干の検討

▼第2部 フリージャーナリストの西谷文和さんを招いて、西谷さん製作の原発問題DVD(タイトル未定:原発の利権構造をあばく内容他)視聴と第1部を受けての討論

◎会場が定員30名と狭いので、参加される方はぜひご連絡ください。

taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp(大阪高生研事務局)

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