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名古屋大会情宣紙タイトルは「ひつまぶし」☆

 名古屋大会で情宣を担当する静岡高生研です。

 情宣紙のネーミング案を募集していましたが、無事

「ひつまぶし」

 に決まりました!!

 きっかけは、静岡の前田さんの次の一言。

 「ひつまぶしはいろんな食べ方を楽しめておいしいよ。それって

 名古屋大会と同じじゃん。参加した人がいろいろ学べて楽しい

 から」

 「結局、ひつまぶしかよ」って突っ込まれそうですが、静岡としてはこれし かないだろうと。

 すてきな案を寄せてくれた事務局長の安藤さんはじめ皆さんに

 感謝です。

 ちなみに「ひつまぶし」とは「主に名古屋市近辺で食べられている、

 ウナギ(鰻)を用いた郷土料理」

 で、その楽しみ方は、下記参照です。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%B6%E3%81%97

 では名古屋で会いましょう!!

 絹村

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名古屋へ行きます!

名古屋へ行きます!        静岡・前田浪江

現在、職場の若い先生を誘っています。

夜はどこかで美味しいもの(ひつまぶし、名古屋コーチンetc)でも食べようかと。

その若い先生は大学時代の友人を誘ってみると言ってくれています。

全国のいろいろな「実践」から学んでついでに旧交を温めるっていいかも。

その「若い先生」より

もともと夏休みに友人に会いに愛知に行く予定だったのでちょうどいいかも、と思っていました。

でも、思うようにはいきませんでした。

何せ高校の教員をしている友人がいない!

初めての場所なので、友人がいれば心強いのに・・・。でも、そんな 弱気に

なってもいられません。いつもお世話になっている浅田先生の発表が楽しみなので参加することに決めました!

前田:ヤッター! いっしょにひつまぶし、食べようね。

若い先生:あのぉ…前田先生、 研修にいくんじゃあないんですか……?

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ラスト2週間、応援ブログ

 昨年大晦日にスタートし、5月からは毎日更新になっている、この「名古屋大会応援ブログ」もラスト2週間となりました。期間限定、しかも大会前に仕事を終えるというのは、今ではちょっとさびしい気持ちすらします。

 去年までの応援ブログは三重のAさん担当。昨年12月の全国委員会の時に大阪のSさんに乗せられてお受けしたものの、PCに不案内な私ができるのだろうかと、私の怖いもの知らずさをご存知の方も不安だったかもしれませんが、実は私自身も不安でした。

(月)秋田からKさん、(火)青森からYさん、(水)沖縄からIさん、(木)岸田、(金)常任からIさん、(土)大阪からSさん、そして(日)は現地&東海が担当。大会の最新情報、グルメ情報、それぞれの近況…寄稿も大歓迎。それぞれの担当者はその曜日枠の責任者ということで、自分が記事を書いてもよし、誰かにお願いしてもよし、無理な時はヘルプを出せば他の曜日から代打が出る…そんな運営です。

 

 去年までのほうが充実していたな…と思っておられる方もいらっしゃるかも? そこもご安心を。「伝統の技」を引き継ぐために、私自身も「毎日更新」状態。応援ブログの大先輩・Aさんは、初挑戦の私相手に、「私でもできた感」を持たせつつ、上手にナビゲート。ブログ自体も私のスキルも、日々バージョンアップしております。

 「キリ番設定」も始めました。ブログにアクセスして「おめでとうございます!○○人目の訪問者」と表示されたら、コメントかメールをください。名古屋大会受付で逸品を用意してお待ちしております。(京都 岸田康子)

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情宣紙の名前を急募!

こんにちは、静岡の長房です。

静岡は、参加目標を10名に設定しました。

参加目標の集約表では7名が申し込みをしていましたが、

私がつかんでいる確実なところでは、全日程参加が7名、

1日か2日の部分参加が6名で、合わせて13名です。

目標を超えることができそうです。

静岡は情宣を担当しますが、なんとか要員も確保できそうです。

支部で情宣紙の名前を考えたのですが、いい案が浮かびません。

どなたか、いいネーミングあれば案をください。

このブログで、もしくは大会事務局または静岡高生研までお願いします。

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1か月だけの演劇部

 青森県の三沢高校の酒田です。

 今回の全国大会でレポートする「1ヶ月だけの演劇部」はちょうど今から1年前の実践です。

 うちの高校では、あのレポートの後に演劇部を作る動きがあったのですが、その後立ち消えになってしまいました。そして今年もまた、公会堂発表会の目玉企画として有志による劇団MOSST2が結成され、7月15日(金)に1時間近い演劇を発表しました。運動部の3年生の生徒を中心とする寄せ集め劇団による演劇は非常に面白く、今後もこの形で定着していきそうな雰囲気です。

 今年の「三沢高祭」では、収益金を東日本大震災の復興のために寄付することにしました。その一環として、三沢米軍基地の中の高校、エドグレンハイスクールに参加してもらいました。夏休み中とあってエドグレンハイスクールの生徒は5人でしたが、準備の日から4日間にわたって文化祭にフル参加し、生徒との交流を深めました。エドグレンハイスクールの生徒達は日本の高校の文化祭にいたく感激し(アメリカの高校には文化祭がないそうです)、エンディングではみんなと大声でテーマソングを合唱していました。

(さかた たかし)

http://plaza.rakuten.co.jp/aomorikouseiken/diary/201102060000/

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東北から元気を名古屋大会へ

 全国大会へ参加しにくいものにしているのは、時間のやりくりや経費です。内容さえ分かれば、「行きたい」となるはずなんですが。そこで、「ミニ大会」的感覚で分科会報告者をお招きして、「これが全国大会だ」と見せます。組合の教研ということで資金の裏付けをし、大会参加の意義を理解してもらいます。全国大会のおもしろさが分かれば、何とか時間を調整し、「自分にかける金」を捻出すると思います。

 7月16日、秋田高教組の教研として、大阪高生研の井沼先生に講演をお願いしました。それに佐藤先生と中村先生が一緒に来てくれるというので、「ぴらいち実践交流」もお願いしました。いつも思うことですが、大阪の「のり」で秋田では授業が出来ないだろうか、ということです。生徒も楽しく勉強すると思います。秋田の授業は・・・。

 当日は、秋田大学の望月先生が学生5名を誘ってくれました。1週間後には採用試験があるという時期ですが、非常に熱心に参加してくれました。一方の私たちも大いに刺激を受けました。さらに、本当に忙しい中、岩手の中先生も駆けつけてくれました。井沼先生の講演や佐藤先生・中村先生のワークショップに期待してのことです。

 講演というより高生研のワークショップ的なもので、「前座」として佐藤・中村コンビによるゲームと班分けが行われました。ゲームとなると先生方も熱中します。これによって、一気に和んだ雰囲気となり、井沼先生に引き継がれました。

 テーマは「キャリア教育」にからめて「高校で本当に必要な学びとは何か?」でした。多くの「学歴や資格で不利なスタートをせざるを得ないノンエリート高校生たち」が貧困社会を生き抜くために、教師はどんな力を伝えるべきか、を考えさせられました。生徒の実際のアルバイト「雇用契約書」を題材にして班討議が行われました。学校によっては、雇用契約書をアルバイト許可の条件とする学校もあるようですが、教師が雇用契約書を目にすることはあまりありませんし、内容についても知らないことがありました。身近で生徒にとって関心の高いものを教材とすることが、とても大切だということが理解できました。

 また、井沼先生の実際の研究授業風景も見せてもらいました。生徒の「つぶやき」を拾い上げて、みんなの共有とすることも分かりました。

午後からは、ぴらいちを題材にする予定でしたが、そんなに持参できないだろう、という講師の判断で、別バージョンで行われました(実際は、4名が持参)。班分けの後、「自分にとってこの1学期を漢字一文字で表すと何か」、という課題で各自紙に漢字を書きました。班毎でその説明をした後、その漢字に関わる8つの出来事を書きました。これが、臨時の「ぴらいち実践」ということになります。その発表に対し、「ほめ」と「けなし」、「アドバイス」が行われました。誰でも褒められると嬉しいし、けなされても「なるほど」と思うところがあるので納得しました。

 この教研に参加した学生さんも、名古屋大会に参加する、ということで現地での再会を誓い合いました。東北からレポート3本と学生たち。「がんばれ、東北」、そして「東北から元気を名古屋大会へ」。

     とらぬ狸@秋田

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自己肯定感はバッチリ、なんか陽気で楽しそう

三重の岡村です。

私はこの4月、鈴鹿のI高等学校定時制に転勤となりました。I高校定時制は、鈴鹿・亀山地区の2つの定時制を統廃合してできた新設課程です。年次進行で進んでいきますので、まだ1年生60人しか在籍していません。先生も常勤教員(再任用2人も含む)6人、養護教員1人、教頭1人の8人だけ。あとは非常勤の先生です。カリキュラムや内規など大枠は作ってあるものの、何をするにも前例はなし。ゼロからルールを作っていかなければならない状況です。

さて、そんな我が定時制ですが、何よりも外国人生徒が多いことが特徴です。前任校の三部制定時制でも外国人生徒はいましたが、それよりずっと多い。60人のうち30人が外国人生徒です。三重県の鈴鹿市の労働人口の1割は外国人だそうで、その子どもたちが通う拠点校として位置づけられているからです。ほとんど南米系の日系人ですが、南米は混血が進んでいるため、白人っぽい顔立ちや肌の黒い子まで様々。彼らと接していると、日本人の顔立ちの何と平たいことでしょう。生徒を見る感覚もズレていきます。 

この4か月彼らと接してきて気づいたことを幾つか書きます。私は社会科の教員で、今現代社会を教えていますが、私の現代社会の授業の生徒はすべて外国人です。日本人生徒は負担も少ないので、非常勤の先生にお願いしており、私たち常勤教員が外国人生徒をもつように時間割を組んであるからです。さて、この外国人生徒相手の現代社会の授業がほんとうに大変です。教員経験の中で一番のピンチかもしれません。

一番のハードルはやはり「言葉」の問題です。日本に来てまだ1年未満の生徒もおり、ひらがな・カタカナも苦労しています。教材プリントには、ふりがなを必ず付けるのですが、それでもおそらく理解不能。「日本語入門」の授業を受けている生徒が、私の現代社会の授業を難しいと思うのは当然だと思います。日本に10年以上いる生徒は、日常会話は問題ないですが、いわゆる「学習言語」にはつまづくようです。日本の社会科の言葉って、日常言語から離れていますよね。漢語が多いし、日常的にイメージしにくい。日本人生徒ならこれまでのニュースや新聞の視聴経験から漠然としたイメージを持っているので、それをあてにして授業で概念をクリアにしていけばいいのですが、外国人生徒にはその基礎的な経験があてにできないことろがある。だから社会科の授業はハードルが高いのです。むしろ数学の方が、生徒たちは喜んでやっていますし、テストの点数も高い。ブラジルでも数学は教えてもらっているので、来日間もない生徒でも数学の授業には適用しています。数学はやはり普遍的な科目ですね。底辺校にありがちな、数学は敬遠、社会は歓迎という常識はここではひっくり返っています。とにかく、外国人に「学習言語」をどうやって教えるかというのは、かなり大きな課題です(現場でやってみてください)。ちなみに私の授業には、ブラジル人の通訳の方が入ってくれているので、私の説明をポルトガル語にして生徒に伝えてくれます。彼らがいなければ授業は成立しません。

二つ目はこれまでの「学習経験」の問題です。日本社会に適応するには、まず日本語習得が必須ですが、生徒たちは私に言うのです。「これまで日本語ばかり教えられてきた。社会の知識は教えられてこなかった」、と。小中学校ではおそらく、日本人生徒とは別にして、日本語の取り出し授業をしてきたのでしょう。そこでは日本語習得にフォーカスして授業が組まれていて、社会の知識などは後回しになってきたと推測できます。でも、理解を支える基礎知識(基礎学力)が欠けていると、単純にポルトガル語に翻訳しただけではやはり理解不能に陥るのです。通訳の方もいろいろな説明を試みられているようですが、苦労しているようです。これは小中高と全体を見通した、教育計画の視点が必要なのではないかな。

三つ目は、「授業規律」の問題です。彼らは、よくガムを噛んでいるのです。授業中でも噛んでいます。もちろん私たちは授業中の飲食は禁止されていると注意します。「ガムは、ダメ!ダメ~!」。その場では指導に従いますが、次の授業では元に戻っています。彼らに悪気はないのです。ガムをくちゃくちゃ噛みながら、授業を一生懸命に聞こうとする生徒もいます。真剣なまなざしでこちらの説明を聞いているのですが、口は動いているのです。最近、ガムを注意することにもめげてきました。ガムは心の乱れの表れではありません。文化の問題です(本当か?)。

もう一つ。授業出席が少ない。これはクラスによって違うのですが、13人の外国人を教えている講座で、一人も出席がなかった授業が4回。4か月で4回です。教室に誰も来ないので、自転車置き場や校門まで生徒を探しに行ったりしました。「みんな、どこ行ったんだ~」。普段も半数以下の出席率にとどまっています。その講座は、定時制6限目(20:25~21:10)に入っているので、そこはキャンセルして帰っちゃうのです。授業出てもらわないと、授業規律も基礎学力も手が打てません。頼むから、授業に出てほしい・・・。 

そんな外国人生徒たちですが、みんな自己肯定感はバッチリです。なんか陽気で楽しそう。私語を母語で話すので、私には理解不能な会話もありますが、授業が成立しているときには明るいトーンですることができます。大変なのですが、病んではいません。それが救いです。

全国大会の問題別分科会では、「日本語を母語としない生徒たち」の問題が議論されます。外国人生徒の問題・課題がみなさんとも共有できればと思います。ぜひご参加ください。

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 最新「原発本」この10冊

 書籍担当の1人、サトウです。

 7月28日に行われる大阪高生研7月例会「震災・原発をどう語ったかどう語るか」、さすがに皆さんの関心が高いテーマだけあって、現在、「行くよ!」とおっしゃる方は31名。

 教師だけじゃなく、新聞記者さん、研究者、学生さん企業に勤務の方など、参加者さまざまです。

 そこでも名古屋大会の宣伝、バッチリしますね。

http://osaka-kouseiken.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-7fc5.html

 さて、参加者の1人、大阪梅田の清風堂書店のOさんが、「原発最新本この10冊」を選んでくださいました。

 さすが「大阪一教育書がそろっている」と言われる清風堂、貴重な本、役に立ちそうな本が並んでる。

 もちろん、例会当日はこれらの本の販売もあります。

 以下のリストはさっそく名古屋大会書籍係にも転送しました。

 名古屋大会にもこれらが1冊でも多く並ぶよう、書籍班一同、奮闘中です。

 どうぞ、本買いに名古屋・全国大会へ!

<以下、原発最新本リスト>

○福島原発事故 1575 安斎育郎 かもがわ出版

○原発抜き・地域再生への温暖化対策へ 1680 吉井英勝 新日本出版社

○増補版 まんが原発列島 1260 柴野徹夫 大月書店

○どうなる原発 どうする放射能 630 吉井英勝・野口邦和 他 機関紙出版センター

○放射能のはなし 1470 野口邦和 新日本出版社

○見えない恐怖 放射線内部被爆 1470 松井英介 旬報社

○原発事故緊急対策マニュアル 600 日本科学者会議福岡支部 合同出版

○改訂版 放射能そこが知りたい 630 安斎育郎 かもがわ出版

○脱原発 再生科のエネルギー中心の社会へ 1470 和田武 あけび書房

○世界が見た福島原発災害 1785 大沼安史 緑風出版

(プラスα)

○原発のウソ 777 小出裕章 扶桑社新書

○津波と原発 1575 佐野眞一 講談社

○14歳のココロ 1050 藤波心 徳間書店

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新しいメンバーと情宣を担当☆本物に出会いに行く名古屋大会

名古屋大会、楽しみです!

初めて書き込みをします、静岡支部の塚本です。

もちろん、この夏は名古屋大会に参加します。

今回で、私の全国大会参加は9回目になります。

今回、 私の中で新鮮な点や楽しみな点はどんなことかというと…

まずお隣の愛知県での開催。

大同大学も3月の東海ブロックで訪れていてます。

名古屋のおいしい味噌煮込みうどんの店も覚えました。

そして、静岡支部のメンバーと情宣を担当します。

そのために静岡の新しいメンバーと参加し分科会に出ながら、

大会の模様をリアルに皆さんにお伝えしたいと思いま す。

1日目の講演・宮本みち子さんの話は楽しみです。

やっと本物に出会えます。

基調についても、6月に支部で学習会を持ったので、

どんな討論になる のか期待しています。

2日目の一般分科会では、池上さんの学年集団づくりの報告を聞いて

学ぼうと思います。

私も今学年主任をしているので。中さん や浅田さんの分科会も楽しみ

なのですが、欲張らずにそちらは静岡の他のメンバーに出てもらって、

報告を聞こうかと。

3日目の問題別分科会は本田由紀さん。

以前、公開講座で聴いたことがあるので2回目です。

新書も読んだから、理解を深めたいなと。

今から名古屋行きが楽しみです。

皆さん、名古屋でお会いしましょう!

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文化財 鉄道 ~名古屋「リニア館」人気なのは…?~

 今春、JR東海が名古屋にオープンさせた「リニア鉄道館」が人気だ。

現役で活躍しているものから過去に走っていた車両まで、いにしえの記憶を一挙に集めた夢と思い出の博物館。

 鉄道オタクが思わず唸ってしまう展示から、鉄道をあまり知らないフツーの家族まで幅広く楽しめるアミューズメントとなっている。

超電導リニアモーターカーから往年のSLまでズラリと並んだフロアは圧巻!!

 2007年にJR東日本が開設した「鉄道博物館」(さいたま市大宮)と競うかのようで、運転シミュレータ、鉄道模型ジオラマなどのアミューズメントに力を入れた。

 シミュレータは新幹線と在来線があり、在来線シミュレータでは車内アナウンスも体験できる。

ジオラマは日本最大の面積で、大宮「鉄道博物館」の日本最大級という形容詞を超える。

 このあたりはJR東日本と東海のライバル関係を彷彿させる。

リニア鉄道館の開業で、JR西日本系の「交通科学博物館」(大阪弁

天町)、JR九州系の「九州鉄道記念館」(北九州門司港)など、各地に鉄道関係の博物館が出揃った。

 さらにJR西日本には、京都の梅小路蒸気機関車館に隣接させる形で新たな鉄道記念館を開設させる計画がある。

各地でJR系の鉄道博物館が競い合うのはケッコーだが、国立国営の中心的存在の鉄道博物館がないのはナゼだろう。

 今、鉄道は近代化遺産、産業遺産、つまり文化財という方面でも注目されつつある。文化的価値の高い鉄道資産が出てきたとき、誰が責任をもって保存するのだろうか。そんな疑問がある。

 名古屋駅からあおなみ線に乗って終点「金城埠頭」下車すぐ・火曜休み

 大阪 中村貴彦

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シティズンシップ教育における教師のポジショナリティと実践構図

沖縄高生研の伊藤です。

秋田大学 望月一枝先生の問題別分科会の紹介です。

 シティズンシップ教育における教師のポジショナリティと

 実践構図の問題別分科会は、

 18歳を市民にする実践構図が議論されます。

 なんだか難しそうだと敬遠せずに、ご参加ください。

 いま、私たちが実践していることの意味と意義だけでなく、

 どういう視点でやると良いか議論できます。

基調研究会での発表のために、現在、83年の竹内先生の基調を読んでいます。

震災を経て、日本の空気が変わり始めたことを肌をもって感じますが、

その変化の方向が鮮明に提示されていることに驚くとともに

胸が高鳴る思いです。

高生研が提唱してきたことの先見の明と、確かな洞察に

改めて驚嘆を感じます。

シティズンシップ教育も、十年後には自明のことになっているのかも知れません。

この分科会は未来へ飛ぶタイムマシーンなのかも知れません。

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二重の楽しみ

名古屋大会一般分科会にレポートさせてもらいます浅田です。

報告の概要はリーフレットの通りです。

実は地元の2つのサークル例会でこの実践報告をしました。

ただ、レポーターとして満足のいく例会とは言えませんでした。

実践記録が長いというのとサークル例会の時間が2時間半位

しかないということで、報告と質疑でほとんどの時間を費やしてしまい、

討論の時間が十分取れなかったというのがその主な理由です。

全国大会では丸一日時間をかけて実践の分析をしてもらえます。

だからとっても楽しみにしています。

それから、分科会に参加したらもしかしたら「実践分析のしかた」なんかも

学べるかもしれません。そういう分科会にすることも、運営担当者の

人たちといっしょに考えています。

レポーターとしては実践を分析してもらうことと合わせて、二重の楽しみです。

皆さんも、是非、この二つの楽しみを分科会で味わって下さい。

8月に名古屋で会いましょう。

浅田正登

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熊本から、秋田から

 まずは、熊本から。

 名古屋大会には熊本高生研から6人が参加します。その6人目の参加者M氏は、熊本高生研会員通信「スコブル」に掲載されたサトウツーリストの白川郷ツアーの案内を見て、「白川郷ツアー、ぜひ行ってみたいなぁ。じゃあついでに名古屋大会にも参加しよう。」と決断したそうです。実は私にとっても白川郷は魅力的で、案内が出た時すぐに参加申し込みしました。

 これを読んでいただいた皆さんの身近な人たちに、「白川郷に行ってみませんか。名古屋大会も魅力的ですから、込みで参加しましょうよ。」とお誘いいただいたらと思います。幸い白川郷ツアーはまだ2つほど余裕があるそうですから。(藤川)

 次は秋田から。

 中学校の先生に声をかけませんか。

 公立中学校の教員数は2011年現在、20万1732人、平均年令が44.3歳です。

 いま、高校と同様に中学校では、「もみくちゃにされている」状況だといいます。

 すでに知られていることですが、校長の初任者教員に対する評価(「教員の資質向上方策の見直し及び教員免許更新制の効果検証に関わる調査)によると、初任者教師は、使命感や子どもに対する愛情、協力性はあるが、子ども理解力、生徒指導力、集団指導、学級づくり、授業づくり、教材解釈が無いと指摘されています。

 中学校の先生方の真面目さを生かすためにも名古屋大会に参加を呼び掛け、子ども理解力、生徒指導力、集団指導、学級づくり、授業づくり、教材解釈の「方法と見通し」を共有したいと思います。

 苦しい時こそ、ちょっと動いてみると、同じ景色も違ってみえます。

 名古屋大会に参加する教師は自前できているので、遠慮は要りません。

 忌憚のない話しができます。中学校の先生方、ご参加ください。

 (望月)

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今年の夏はいつもの夏と違います。

青森も秋田と同じく梅雨が明けました。

連日、熱い夏が続いています。

我が高校では先週の土日が文化祭でした。

http://ameblo.jp/24kizuna/day-20110709.html

青森市内の進学校のほとんどが7月の第1週に行われました。

行事のほとんどを夏休み前に終わってしまう学校が多くなりました。

行事に無関心な先生方も多くなったような気がします。

でも、行事の中で輝く生徒たちがたくさんいることを

今回の文化祭で知ることができました。

運動部と違って、文化部は頑張っている姿が見えにくいです。

筝曲。

自然科学。

吹奏楽。

書道。

音楽部。

普段の学校生活で困っている生徒たちが何人かいますが、

激しくドラムをたたく昨年のクラスの生徒のY君。

書道ガールズとしてみんなと和になって頑張った女子生徒

行事の中で、何かが生徒たちの中で変わっていく瞬間を

私たち教師は感じ取らなければならないと思っています。

頑張った姿を見て

声をかけると

普段の授業とはまったく異なる笑顔の表情を見せる生徒たち

青森は今年、北東北インターハイがあるため、

生徒も先生も超多忙です。

総合開会式が行われる会場は我が高校のすぐそば

開会式の運営が我が高校の体育の先生が中心になっているので

先生方も生徒もその運営に借り出されています。

私も、お盆13日から1週間。弘前の武道館でバドミントンの試合の進行の役割があります。

2年生のバドミントン部の生徒も5日間、試合の補助で毎日、貸切バスで往復3時間の旅。

夏期講習

クラス40人の保護者との二者面談

部活動の練習もあり

「僕の夏休みはどこに行ったんだろう」

そんな状態です。

(1泊2日の東北大学オープンキャンパス参加引率はキャンセルしました)

名古屋大会参加も現在、厳しい状況にあります。すみません。

そんな多忙の中

青森高生研サマーセミナーを8月11日、12日の日程で行うことになりました。

案内発送や準備などこれまた厳しいものがありましたが

冬の大会に引き続き、秋田の望月先生ご夫妻も参加してくれることになりました。

私も久々に次男を連れての参加。

http://plaza.rakuten.co.jp/aomorikouseiken/diary/201107120000/

昨日、今日は文化祭の代休ですが

午前中は部活動の練習です。

暑い夏だからこそ

できる学びと出会いがある。

子どもたちにもそのことを熱く語り、自分自身もできる範囲で頑張りたいものです。

青森高生研

吉田

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田舎暮らし

 今日、7月11日、東北の梅雨明けが報道されました。例年より14日早いとか。今学校は期末テストです。地元の人も誤解するのですが、エアコンはありません。窓を全開にしているのですが、日差しが入り込んできます。隣の小学校が休み時間になったようで、子ども達がサッカーボールを持ってグランドになだれ込んできました。15分間、フルに遊び回っています。試験監督をしながら眺めていました。チャイムが鳴って子ども達は学校の中に入っていきました。しばらくして、プールに子ども達がやって来ました。2クラスでしょうか。歓声を上げてはしゃぎ回っています。生徒は、時折窓に目をやりますが、すぐテストに集中しています。

 こんなごく日常的なことが出来ない場所が日本にあるなんて・・。

 土曜日、仙台で国公の組合の会議がありました。福島から、子ども達の疎開も考えている、という報告がありました。放射能の影響を考えれば、その方がよいのでしょうが、なかなか踏み切れないそうです。

 午後からは、地元企業へでかけて勉強会です。全教員がどこかの会社へ行くことになっており、今日は12人の教師で市内にある風力発電所へ行きました。自然エネルギーということでこれから注目を集めそうですが、結局、電力10社の影響がものを言うことを理解しました。第1に、電力会社の傘下であること。買電するために、電力会社が必要なこと。風力発電を起動するに、まず電力が必要で、そのための蓄電はなく、電力会社に頼っていること。実際、3月11日は、電気の供給がなく発電できたのはしばらく経って配電を受けてからとのことでした。

 もともとは、地元企業を知る、ということですが、数人しか人はおらず、「求人」という面からは全く関係のない所だ、ということが分かりました。

 勤務時間は5時までです。テスト期間に部活の顧問が多く代休を取るので、職員室は閑散としています。5時30分に学校を出ました。家までは歩いて10分です。夕方になるといくらか涼しく、汗をかかないようゆっくり歩きます。5月6月の太陽は、透明というか白い感じがするのですが、梅雨明けの太陽は原色っぽく感じます。家にもエアコンはなく、この原稿を書いている夜は、窓からひんやりした空気が入ってきます。隣のテレビの音がかすかに聞こえる程度の静かさです。

 こんなですから、年に1度は高生研の刺激が必要です。

 とらぬ狸@秋田

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現在(7/10)の申込状況

f:id:kohseiken_nagoya:20110710220614j:image

いよいよ残り1ヶ月を切りました。
申し込み締め切りまであと10日なのに、まだ目標の半分という大変な状況です。
どうか急いで申し込みをお済ませ下さい!!
詳しい状況について知りたい方は
コメントに書き込むか、申込担当(岡村)に連絡してみてください。
全国大会にむけ、皆さんの力を貸してください。

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多忙な日常

 三重の川喜田です。名古屋大会では現地の財政担当をします。先週、愛知の加賀先生が紹介されていた「お伊勢さん」のある伊勢市の学校に勤めてます。

 今日は日曜であるにもかかわらず学校で仕事をしてました。昨日も午前中は学校にいました。忙しさを自慢してはいけないし、学校の多忙さはいずこも同じで、こと改めて紹介するようなことでもないのですが、少し書いてみます。

 この木曜に期末テストが終わりました。ちょっと前までは「テスト中は会議を入れない」という不文律があったのですが、いつの間にやら「テスト中の午後は絶好のチャンス」とばかりに会議が入るようになりました。というか、学年主任という立場上、会議を入れる側に回っている始末です。勤務時間中にテストをつくることも、採点することもなかなか出来ず、今日も採点と提出物の点検。

 3学年なので進路指導部と一緒に小さな職員室にいるのですが、ちょっと遅めに学校に着いたら、すでに担任二人が仕事してました。昼には部活動を終えた担任が一人戻ってきました。昼食から戻ると、今週木曜にある合唱大会の練習に出てきてたクラスの担任が「やっと終わった!」と戻ってきました。聞けば、午前中に終わるはずだった合唱練習が午後まで延長したのだそうです。1学年8クラスですから、半分の担任が職員室にそろいました。

 地方とはいえ「地元のトップ進学校」です。センター試験まであと200日を切ったのに、生徒たちは合唱大会に燃えています。合唱大会だけではありません。その前にある球技大会の早朝練習のために、学年ごとに時間を区切って体育館を開放しているのですが、生徒たちは7時に出てきた練習します。「文武両道」の校風です。「充実した学校生活」なのですが、その中になにやらスッキリしないものが潜んでいます。

 期末テスト第1日のことです。監督で3年生のクラスへ行きました。テスト1日目だというのにどうやら合唱練習をしていたようです。そのことは「頑張っとるな!」と評価したい気持だったのです。しかし、机の配置が元に戻りきってなかった。おそらく、机を教室の後ろに下げて練習をしていたのでしょう。生徒たちの机は一応元に戻ってはいました。しかし、教卓が教室の中央に置かれていました。もう数分でテストが始まります。教卓の上でテストの仕分けをしなければなりません。近くにいた生徒に指示をして教卓を元の場所に戻させました。(もちろん私も一緒にやりました。)

 そのことはどうってことはないのです。しかし、違和感を感じたのはその時の生徒たちの反応です。教卓を戻すように指示を受けた生徒は「なぜオレがするの?」という表情でした。他の生徒も冷ややかでした。「すみません。すぐに戻します」と言って欲しいとは思わないのですが、せめて「申し訳ない」という表情くらい返してよ!

 このクラスは今日、練習に出てきてたクラスです。担任は幼い子どもを持った女性教員です。彼女から愚痴は聞きませんが、時間を作るのはたいへんなハズです。もう止めますが、些細なことです。しかし、こういうのが溜まってくると結構厄介です。

 ちっとも応援ブログになってないですね。しかし、こんな日常だからこそ、思い切って学校から外に出ることが必要なんだなと実感した1日でした。

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大阪高生研7月例会・「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?

大阪・サトウです。

さて、大会までいよいよあと1ヶ月。

現地実行委員の皆さん、常任の皆さん、お疲れさまです。

大阪メンバー、なかなか申し込みをしていない無精モンぞろいで、申し訳ないです。

先日、大阪の事務局会議を行ったところ、現在、大阪「関係者」で「大会行くよ」と言ってる者は17名。

去年の北海道大会参加者より多くなりそうです。

あともう少し、分担して呼びかけていきます。

「申し込み早く!」も言うてまわります。

めざせ、20名の大台! です。

さて、サトウは大会集約と並行して、大阪高生研7月例会の参加者集約を担当しています。

以下、7月28日の例会(たかつガーデン)のご案内を、以下。

<以下>

「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?

―いま、教師にできることを考える集い―

3.11から4ヶ月。メディアから流される現地映像や報道を前に、「大阪にいる自分にできることは何があるのか?」を考えてきました。

いま、このときに教職に就いている者として、見渡せば多くの方が授業で、HRで、生徒会で、クラブで、いろんな場面で目の前の生徒たちに「何か」を伝えておられます。

あなたは、「震災」「原発」の何を、どう、伝えていますか?

ささやかなものから渾身の取り組みまで、みんなで持ち寄って交流しましょう。そして、明日から私にもできることを見つけませんか?

7月28日(木)3:00~(場所:たかつガーデン)の七月例会の内容です。

「「震災」「原発」を教室でどう語っていますか? ―いま、教師にできることを考える集い―」

第一部は、「「震災」「原発」を教室でどう語っていますか?」という設定で、いろいろな教科、場面での6本の報告をやります。ただし、1本は質疑ともに10分以内とします。すごい実践ばかりではなくて、この時期に教職に就いている者として、自分はこう語った、こう語りたいというもののミニ報告です。

たとえば、ある国語教師は、「古典」で急きょ方丈記の「大地震(おおない)」を取り上げ、そこから「火事」「飢餓」「遷都」「辻風」の記述や平家物語・徒然草や他の災害に触れた文献も扱いました。

方丈記が民衆の視点、平家が権力を持つ者の視点から書かれていることを生徒が発見したり、文献から以下の疑問を生徒が導きだし、そこから授業は中世の防災意識や対策にまで進んでいます(鴨長明が記録した地震は今でいうとM7.4ということもわかりました)。

・ 死体や崩壊した建物の処理は誰がどのように行ったのか。

・ 中世には今でいう避難所はあったのか?路上で死ぬしかなかったのでは?

・ 被災地以外からの支援はあったのか?

・ 災害孤児はどう過ごしていたのか?

・ 義援金のようなものはあったのか?

・ 復興にどれくらいかかったのか?

・ 死者の数はどうやって算出したのか?

・ 火災は同時に起きたのか?

現代文では投げ込み教材で宮沢賢治「永訣の朝」を取り上げました。

東北を意識して、です。

そのあとは、石牟礼道子さんの「水俣」の作品をやっています。昨年研修旅行で水俣を訪れたことが生きています。水俣病と今回の福島の原発問題は全く構図が同じです。授業でも水俣作品を取り上げる意義を説きました。

(以下略。後半は地震学者や、水俣訴訟で原告の患者さんたちを招いてのコラボ授業……のようすは、7月例会で)

ある社会科教師は、中学生アイドルタレント・藤波心さんのブログを使って連続授業。この14歳の中学生が「原子力は麻薬みたいなもの。自分の意見だと思い込んでいるだけで、実は、原子力は世の中に必要なんだというだれかのPR 刷り込みだということを気がついてないんじゃない? 」などと書いたところ、オトナを中心に何万ものコメントが殺到してブログが炎上。

http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html

ブログ文章と主なコメントを生徒たちに示し、「同世代としてどう思うか」、その後、本校生徒たちの感想も読み合って、「高校生たちはどう読んでいるか」を分析、その後、これをもとに次なる展開を模索中。いま、「こういう時代」だからこそ、冷静に、「原発反対」という人と電力会社の人の両者に来てもらって授業できないかなあ、などと考えています。

このほか、高生研会員による社会科の連続授業実践を1本。90分で報告と検討を行います。

第2部はフリージャーナリストの西谷文和さんを招いて、西谷さん製作の最新原発問題DVD(タイトル未定:原発の利権構造をあばく内容他)視聴と第1部を受けての討論としたいと思います。

○「いま、原発を教えるこの10冊」――最新書籍の販売もあります(協力・清風堂書店(梅田))。

「こんな素敵な企画なのに、なんで30人の部屋やねん!」

 との声もありますが、「緊急企画」ということでご容赦ください。

大阪高生研会員だけでなく、京都から、司法書士会から、そして本屋さんも。

 30人定員のうち、いま、「行くよ」表明は22名です。

◎「震災と原発をどう語ったか、どう語るか」

▼7月28日(木)3:00~(場所:たかつガーデン)

▼第一部「震災と原発をどう語ったか、どう語るか」。ミニ報告群と若干の検討

▼第2部 フリージャーナリストの西谷文和さんを招いて、西谷さん製作の原発問題DVD(タイトル未定:原発の利権構造をあばく内容他)視聴と第1部を受けての討論

◎会場が定員30名と狭いので、参加される方はぜひご連絡ください。

taikanokaisin@kd6.so-net.ne.jp(大阪高生研事務局)

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サークルつれづれ(4)~民間教研~

 京都の寺井です。

 民間教研と言われるものにも興味を持っていました。「サークル」と言っていいのかは分かりませんが、話題に入れてみたいと思います。(日教組教研や全私研などは別とします。)

 まずは、私の体験程度の話です。

 民間教研で初めてのぞいてみたのは、教育科学研究会で、80年代半ばだと思います。その少し前から雑誌『教育』を読んでいて、京都でこの「教科研」の全国集会が京都であると聞いて、出かけました。大変なにぎわいでした。

 「ことばと教育」の分科会(国語と英語)は、和室に30人余りがぎっしり集まっていました。滋賀県の中学の若い教員が、校内暴力の嵐の中で英語の授業を頑張っている報告をしました。自分も歯を折ってのすさまじい話です。でも、大学教員の方から、「それで、君、いったいどんな英語の授業をしたのかね。」と、教科指導の具体的な授業組み立てなどを問いました。この研究会では教科そのものの問題を実にシビアに追求していると知り、信頼を置きました。

 ここで知り合った京都の教員が、京都演劇団体観賞連絡協議会(団鑑連)でもつながりができて、私が校内で新劇の団体鑑賞を始めるうえで大いに力になりました。また、京都の到達度研究会にちょっと参加する機会も得ましたし、教文センターの裏にある京都教育センターにたまに出入りする機会ができました。ちょっと成長した気になったものです。

 

 しかし、二年前久しぶりに京都(立命館大学)で教科研の全国集会があった際に、思い切って実行委員会(端っこ)に参加してみたのですが、同じ分科会は十余人の静かな報告会でした。教研に人が集まらなくなった状況は、ここでも同じように悩みとなっています。人数のことだけではなく、求心力を失いつつある面も残念に思います。

 国語教育研究サークル「土曜日の会」に誘われて、日本文学協会国語部会の夏の全国集会にも参加しました。90年代に入ってからだと思います。なかなか活発で好感の持てるものでした。ここでも研究者と現場教員ががっぷり四つに組んで深い議論をしていました。教育科学研究会と同じように、とても広く深い教育研究の世界を知りまして、感服するばかりです。

 主宰の方の尽力で、二回ほど京都でこの全国集会を開催し、私も裏方の手伝いをしました。報告をと言われて、わけもわからず私の授業を出しましたが、全く見当はずれで、今でも恥ずかしくてなりません。今は、文学教育理論(文学理論)を明確に持っての研究会になっていて、窮屈な感じがして足を向けていません。

 90年代になって、突然家庭科男女共修が必修になりました。本校では、これはやろう、と考えたブレインがいて、完全実施体制を敢行しました。ひょんなことで私もその実施委員に選ばれましたので、自分の役割は外から学ぶことと勝手に決めました。いくつかの私学(奈良のT学園などの男子校)の情報も得ましたが、本気でないものは参考になりません。でも、どこに出るかもわからず、えいとばかりに、家庭科教育研究者連盟に飛び込むことにしました。

 犬山であった夏の全国集会に申しこみました。男女共修の動きが始まったので、男性の参加も十人ぐらいあったようです。が、誰も知り合いがなく、どの部屋に入っても、隅にかしこまって実践報告を聞くしかありませんでした。食事の際などは本当に恥ずかしくて、「黒一点」とはこういうことかと、ちょっとは後悔しました。男性ばかりの中、紅一点の状況で頑張っている女性の努力が如何様なものかと、やっと思いをはせることができました。

 男性であることだけでとても目立って、役員風の先生が話をしに来ます。それに応じて、本校での考え、進め具合、私の書いた職員会議原案などを紹介しますと、すごく関心を持たれて、何人かの先生と知り合いになりました。皆さん、すごい「闘う戦士」です。とうとう家教連の機関誌『月刊家庭科研究』に短い執筆を依頼されました。93年、94年と、私は二度投稿しました。のちに東京都立上野高校の、東京では有名な家庭科の先生を訪問しました。

 この犬山で、立命館中高の若き家庭科の専任M先生と知り合いました。ああ、こんな先生がほしいと思ったものです。その後何度か訪問してお会いしています。京都は公立高校で既に男女共修を取り組んでいましたので、公立の先生とも少し交流がありましたが、どんなきっかけだったか、忘れました。

 また、先のT学園の「実施検討委員」の方とも知り合いました。その方は関西の新英研を背負う一人です。教研で信頼しあえる思いがお互いにあって、こくご教科懇との合同例会の企画ができました。別に走り回って求めたわけではありませんが、何だか人の縁ができて、いろいろな活動が絡み合います。

 新英研の会にも二、三回参加したことがあります。姫路での大会、奈良での関西集会などです。教材研究、教材発掘、教材作成、授業実践、人権教育、平和教育と、実に視野広く活発な活動に見えます。英語の先生方はとても明るい!という発見もしました。以前、教育科学研究会の「ことばと教育」分科会が国語と英語の両者を含むことに得心していなかったのですが、新英研に触れていますと、言葉のこと、文学教育のことなど、一緒に話してみたいなと、素朴に思うのです。

 おまけの話があります。家庭科は本校でも一人教科です。非常勤講師を毎年頼みますが、専任としては一人です。この方はしっかりした人で、取り組み意欲と実践力を評価できます。私は嬉しくて、何かあると今でも話しかけています。つい先月も、最近作った芋畑を見せてもらいましたし、何年か前に「赤ちゃん講座」を始めるに際して相談にも乗りました。最近東京の方では、やっと私学男子校が家庭科に取り組みだしたことが話題になっています。その際に、家教連の人が本校のことを新聞記者に言ったようで、関西ではこんな学校があると、紙面に出ました。それで、暮れに学校に訪問者がありました。その専任教員が私に、応対してほしいと頼みました。まあ、その場に加わるくらいならいい、と思っていましたら、訪問者、東京私学の家庭科の先生は、私に会うのが目的で来たことが当日わかりました。一時間余り発足当時のことなどを話し、その後食事も一緒にとってひと時を過ごしました。その時、私が『月刊家庭科教育』に書いた二つの文章を見せられました。

 「あ、二つ書いていたのか」と、その時思いだしました。二つ目は何だか気が引けて手許に残さなかったのだなと、いろいろなことを思い出しました。そして家に帰って、三年前大学の非常勤をする際、書類の「論文」なるものを示す欄にせこく二、三記入しましたが、「あ、これも書いてよかったんだ」と思って、自分で一笑いしました。

 京都 寺井治夫

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一般分科会紹介 滋賀より

 滋賀の藤本です。

「合言葉は『ぐるり』、そして『パッチギ』~『学び』の意味を問い直す~」中順子(岩手)さんの分科会紹介です。

 中さんのクラスは3年生の文化祭の飲食模擬店でフェアトレードを取り上げた。2年間、中さんのクラスの公的リーダーだったSさんは「2、3年で私の世界は広がった。フェアトレードを通して私の内(自分のこととか,友人関係とか,部活とか)から一歩踏み出したところ(“外”ではない気がする)を考えるようになった。」と語った。

 もう一人のリーダー、フェアトレードを提案したN子は、フェアトレードを広く伝える職業に就くことを決心し、そのために大学に進学する。

 2人は共著で生徒会誌に「フェアトレードを知ろう」「平和という一つの思いは多くの人の輪を必要としているのだと感じます。」「人を思いやる気持ちや理解がなければ、フェアトレードは本当に世界を良くする取り組みにはなりません。」と書いている。

 

 しかし、この2人は決して最初から仲がよかったわけではない。互いにいらつかせる存在であったようだ。同じ部活内での人間関係のトラブルも多発した。

 それが、互いになくてはならない存在となり、それぞれが自分たちの可能性に挑戦し、クラスのリーダーに育っていった。そしてともにフェアトレードの世界へと巻き込まれていったのである。

 なぜこのような実践が可能となったのか、中さんのどういう指導がそれを可能としたのかを考えたい。

 

 藤本さんと運営を担当する京都の岸田です。

 いわゆる特進コースで、行事に活発に取り組ませながら、受験勉強と学校の授業とHR…正直、すごいなと思いました。

 中さんの分科会は青森で参加したことがあります。

 パッチギっている担任を見ていると、自分もパッチギってトライしてみたくなり、ぐるり=自分のことだけでなく周りのこと、に関心を持つようになる、これって主体的な市民が育ったということになるのでは?

 私は、2人の特別な生徒と高い手腕の担任のレポートとして終わってしまわず(高生研だからそんな心配は無用かもしれませんが)、分科会参加の皆さんと作り上げるような一日を期待しています。8月7日、お会いしましょう。