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青森高生研冬の学習会に参加して

青森高生研に参加させていただき、ありがとうございました。
高生研への参加が初めてということで非常に緊張していましたが、先生方の温かい雰囲気ですぐに溶け込むことができました。
震災の報告や北川先生の講演を聞いたり、ピライチで討論を交わすことによって、今までに無かった考え方を養い人としても少し成長できたような気がします。
私は教員を目指していますが、正直自分には向いていないのではないかという気持ちが大きくなりつつありました。
しかし、ベテランの先生方でも悩みを抱えつつ迷いつつ仕事をしているということに気付き、私も少しずつ経験を重ねながら自分の教師としての力量を培っていきたいと思えるようになりました。いつかベテランと呼ばれる時に、同じような悩みを抱えた大学生と出会ったら「10年はかかるぞ」と教えてあげたいと思います。
今回学んだことや感じたことを自分の糧とし、またこれからのさまざまな出会いの中でたくさんのことを吸収しながら人間性豊かな教師を目指していきます。
青森高生研に参加できて良かったです。2日間本当にありがとうございました。
友美
青森高生研 冬の学習会の様子は、http://tokyotaikai2012ouen.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

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細腕三学年主任奮闘記①

 こんにちは。沖縄高生研の照屋です。 一昨日から昨日にかけて、(2月14~15日)、沖縄は25℃まで気温が上がりました。ポカポカを通り過ぎて、少し汗ばむくらいの陽気でした。かと思うと、
今日(2月16日)から北風が吹いて寒さが戻ってきてます。この気温差で、生徒たちや先生方も体調を崩しがちです。 さて、東京大会に向けての応援ということですが、しばらくは勤務校での僕自身の事について書いていきます。
 うちの学校は、いわゆる進学校ではなく、かといって底辺校というわけでもありません。
地域の受け皿的な学校で、第一志望校を落ちて「二次募集」で入学してくる生徒が全体の3割くらいいます。「本当はここに来るはずじゃなかった」という気持ちの子が少なからずいます。もちろん気持ちを切り替えて学校生活を創り上げていく子たちもいます。
 現任校で、僕は勤務四年目です。最初の年は生徒指導部の遅刻係。二年目と三年目は二学年主任でした。今年、持ち上がりで三学年主任になりました。沖縄では一般的に、進学校を除いては担任団・学年団の持ち上がりはありません。担任と学年主任は毎年替わるケースがほとんどです。担任には新任の先生と臨時採用の先生は、ほとんどの場合は担任を任されます。
 今年の三年生を最後まで面倒見たいということで三学年主任になりました。二年生の頃から全体的な様子をみてます。学年の目標でもありますが、「自分たちで考え、企画し行動する」事が出来るように、「多少ぎこちなくても、失敗してもいいからやってみる」という事を意識させるようにしてます。
 この子たちが二年生の時は遠足・学校行事(体育祭)・インターンシップ・修学旅行・学期末の学年全体レク(男子はソフトボール/女子はバレー)などを経験する中で、少しずつ「自主的・主体的に動く」という事が身についてきたかな?という感じでした。
 さて、三年生になって。例年うちの学校では5月中旬に生徒総会が行われますが、僕が現任校で
見てきた限りでは、生徒会からの「前年度生徒会予算の決算・今年度予算(案)・審議事項・その他報告」という流れです。各クラスから出た要望(自動販売機を設置して欲しい・昼食時に校外外出を許可して欲しいなど)についても審議しますが、担当の先生方(事務長や生徒指導)からの「~という理由でその要望に応える事は難しい」という説明で終わります。その説明に対しても、生徒たちからの突っ込んだ反論や異論等はなく、「形式的に生徒総会をこなしている」という感じでした。
 でも、今年の生徒総会は違っていました……..
            (次回に続く…………….)

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今泉先生を囲み話す会

2月12日,茨城県坂東市にある妙安寺(真宗大谷派の浄土真宗のお寺)で行われた「今
泉先生を囲み話す会」に初めて参加した。妻の友人からの誘いで,妻が「一緒に行く?
」と言うので,ヒマだし,たまには坊さんの「ご法話」とやらを聞いてみるのもいいか
な,と思って参加した。
今泉温資(としし)先生は,新潟県のお寺の住職で,12年前から毎年この時期に妙安寺
に来ていただいているそうだ。下手な大学教授の講演よりずっといいお話だった。印象
に残った点をいくつかご紹介する。
1.言葉は丁寧にゆっくりと明瞭にメリハリをつけて話されたので,とても聞きやすか
った。時に熱く語りすぎ,こちらがちょっと引いてしまうこともあったが。
2.「不断煩悩得涅槃」つまり「煩悩(悩み)を持った状態で,涅槃(安心・解脱)を
得る」というのが親鸞の教えで,「人間,いくつになっても,どんな境遇にあっても,
悩みは絶えず,その状態のままで涅槃を得る」のが浄土真宗であるとのこと。なるほど

3.「悲しみを,共に悲しみ,共に涙す,君に救わる」(記憶が正確でないかもしれな
いが)という詩を紹介し,人は,下手な励ましよりも,共に悲しみ,共に涙する人がい
ることによって救われるものだとのこと。今泉氏は,2月13日,福島県二本松市にキム
チ作りのボランティア活動をしに行くそうだ。
今泉氏のお話の後,お寺の住職の娘さんが,石巻の被災地支援の話をした。その中でと
ても印象的だった話がある。何回か石巻に行っていて,あるときオバチャンにこんなこ
とを言われたそうだ。「私たちは椅子がほしいとか言うけれど,本当は椅子がほしいわ
けじゃないのよ。菜々ちゃん(娘さんの名前)の顔が見たいだけなの」 一見「何言っ
てんの?」と思われてしまいそうな言葉だが,これはオバチャンの本心なのだろうなと
思った。今泉氏の「人は,下手な励ましよりも,共に悲しみ,共に涙する人がいること
によって救われる」に通じる話だ。オバチャンは,共に悲しみ,共に涙する菜々ちゃん
の存在によって救われているのだろう。一回行くのに30万円かかるので,支援活動に協
力してほしいという菜々ちゃんの訴えに,「石巻・震災前と震災後」という写真集と小
さな数珠を買って協力した。2月22日,菜々ちゃんはまた石巻に行くそうだ。
(茨城のイソヤマ)

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東京大会と若者

東京大会は、若者がたくさん参加できる大会にしたいと準備を進めています。
そこで、春教壇に立つ者や教師の卵(10代の若者も)と総勢12名で秋田から浅虫温泉で開かれた第89回青森高生研大会に参加してきました。若者が参加すると他の参加者も元気になります。自分の経験を若者に伝えたいと一生懸命に若者に関わってくれます。
若者も日頃以上に大事にされるので、一生懸命、それに応えようとして
がんばります。素敵な若者と参加者の姿を見ることができました。
2月4日は、福島、宮城、青森からの東日本震災特別報告、
「子どもの言語教育についてー家族・地域社会・関係機関の役割と責任」北川裕子さんの講演、2月5日は、谷崎さんの定時制高校実践「A男の成長に関わって」、参加者によるピライチ学習会でした。
東日本震災の報告を受けて、どのような社会を目指すのかが参加者の課題意識に応じて学べる素晴らしい構成です。どれもが立春にふさわしい充実したものでした。
詳しくはこれからブログに若者自身の言葉で語られると思います。
少しだけ、お話ししましょう。
北川裕子さんは、子育て支援で内閣府から表彰されたり、NHKのアンコールアワーなどでリクエストが続いたりして、その活躍が知られている「のしろ日本語学習会」の代表です。この活動を陰で支えているのは秋田高生研の北川さんです。アジアから来たお嫁さん達に日本語を教える教室実践は、学習と行事をつないで、まるで高生研の実践のようです。北川裕子さんは、生活言語と学習言語をどのように獲得させるのか、言語を獲得することが社会の一員になる上でどんなに大事なことか、実践の事実と熱い語りで、参加者を魅了しました。また、日本を変えていく上でも、アジアから来たこの人々が果たすに違いない役割と展望を伝えてくれました。
閉会行事では、東京大会の大交流会の時にと計画しているチアダンスがリクエストされ、「ラブアンドジョイ」の音楽にのせて若者の素敵なダンスが披露されました。
悲しいこともあります。
昨年の浅虫でご一緒した青年教師が逝去したことです。
その青年教師がつぎのようなことを書いています。
教育現場における「言葉の貧困」は、現在進められている教育改革と無縁ではない。短絡的に結果を求めるために「ルールだから、ダメなものはダメなんだ」など、断固とした毅然とした指導が言葉の貧困を生み出している。「言葉」や「理屈」こそが一番人間的なものではないかと私は思う。
学校が言葉を軽視するということは、人間を育てるという学校の存在意義を否定することだ。どんなに時間がかかっても「言葉の力」を信じて生徒とかかわっていくこと、それが私の教師としての譲れないものである。
長くなりました。東京大会にぜひ若者を誘ってご参加ください。
東洋大学は、入り口の階段の中央に水が流れ、両脇の木陰にはベンチ、2階の会場には吹き抜けがあり、廊下にもベンチがあります。ふっと出会った若者と教師達が語らう光景が浮かんできます。
食堂は日経学生食堂人気ランキング1位です。

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青森高生研・冬の集会報告 一人ひとりの言葉を大切にすること、これが一人ひとりを大切にすることへの第一歩である

 2月4日(土)5日(日)、青森高生研の冬の集会が浅虫温泉帰帆荘で行われました。参加者は34名。北海道、秋田、宮城、福島からも参加していただきました。特に、秋田からは大学生9名を含む総勢13名が参加してくれました。
 2011年は東日本大震災で多くの方が亡くなり、深い悲しみに包まれました。さらに、青森高生研は2人の常任と永遠の別れをしなければなりませんでした。一人は2年前にワークショップ「発達に障害をもつ生徒の心理的疑似体験」をしてくれた田中丈晴先生。40代でした。そして、八甲田山のトトロこと一戸直道先生。数年前に告知された病気で昨年の8月に30代の若さで亡くなりました。彼が病床の中、書いてくれた「言葉の力を信じて」という文章の中にある、「一人ひとりの言葉を大切にすること、これが一人ひとりを大切にすることへの第一歩であり、どんなに時間がかかっても言葉の力を信じて生徒とかかわっていくことが大切だ」という文章は今回の集会で支えとなる言葉だと感じました。
 
 第1日目は福島、宮城、八戸から東日本大震災の現地報告。新聞やテレビではわからない真実を知ることができました。また、「子どもの言語教育について」の題でのしろ日本語学習会代表の北川裕子先生から講演をしていただきました。第2日目は谷崎氏による「A男の成長に関わって~2年間の実践記録~」のレポート分析。そしてぴらいち学習会。濃密な内容の冬の学習会で参加した先生方はおおいに議論し、話し合い、そして明日の元気をもらいました。詳細については、3月末に発行される全国通信をご覧ください。
(まもなく、青森高生研ブログにも写真入りでアップする予定です。)
 http://plaza.rakuten.co.jp/aomorikouseiken/
 この集会では秋田高生研が20代を中心に新たな船出をすることが確認されました。
 新高生研に向けて暖かな春の風が北国から吹き始めました。
                             (青森高生研 吉田)
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高生研はこんなところ~個性・絆・ぬくもり~

北海道高生研の井上です。 もともとは社会教育・子育て支援論の研究者なのですが、縁あって1月から北海道高生研の事務局長をつとめることになりました。 よろしくお願いいたします。
私が全国高生研の会員になったのが群馬大会の時ですので、はや10年になります。
高生研では、生徒の発達や自立(直近の進路も含めて)の問題に常に深い次元で向き合う先生に数多く出会い、「教師」の仕事の奥深さを私に教えてくれました。
現在、いくつかの大学・専門学校で非常勤講師をしておりますが、いろいろな学生に出会う中で、現在の青年期を生きる「しんどさ」の一方で自立への切なる願いを秘めていることによりそった学びを追求できているのも、私自身ここで学んできたことが活かされています。
高生研の会議では若手・ベテラン関係なく、とにかく個々の価値観のぶつかり合いが激しく、正直なかなかついていけない時期もありました。しかし、それは今の日本社会で忘れ去られようとしている「深い」絆をつくろうとする人間のあたりまえの営みであり、そこには「ぬくもり」があります。写真は、先日の会議の席で私の遅まきの就職祝いに頂いた花束です。
高生研はそんな個性あふれる高校教師や様々な関係者の集まりです。個性的な教師に出会った分だけ、教育への視野、子ども・若者の理解、楽しい懇親会による体の横幅、いずれも「広がる」こと間違いなしです。