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全生研とのコラボの意味

 このたび、3月5(土)・6(日)に京都・平安女学院大学(地下鉄「丸太町駅」から3分)を会場に行う「高生研&全生研教育ゼミナール2011」(今年の近ブロは全生研とのコラボになりました)について、

京都の前事務局長の久田さんがこのコラボの意味について語ってくださいました。OKをいただきましたので、みなさんとシェアできたらと転載いたします。

☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~★ 1992年11月にも一度コラボしたことがあったので、あれから18年ぶりになります。当時は、いわゆる国外では東欧革命、国内ではバブル崩壊の直後、「新自由主義」という言葉が使われ始めた時代でした。しかし「新自由主義」と言われてもピンと来ないというのが正直なところで、1985年に始まった公立高校の新制度、およびそれによって拍車がかけられた私学の「生き残り」対策、そういったことに忙殺される毎日、というのが実態でした。ゼミのテーマもそれを反映して「学校づくり」でした。

 ところが2000年代に入ると小泉内閣による「構造改革」によって「新自由主義」が本格化し格差が拡大します。そして、例えば、私学では授業料の払えない高校生、公立では定時制の志願者増などが話題に上るようになり、「新自由主義」を目に見える形で実感するようになってきました。貧困が深刻になり、「派遣村」に代表される「反貧困」の運動が着実に広がり、マスコミも取り上げ、政府も無関心ではいられなくなったというのが、この18年間のおおざっぱな流れでしょうか。

 そんな中で開かれる今回の“近ブロ”は、まさにこの「反貧困」がテーマです。それは経済的に苦しい家庭の援助といった問題だけでなく、誰もが直面しうる、あるいは今まさに直撃している貧困、そしてそれを「自己責任」とする政策と風潮、そういった社会に我々自身が立ち向かうために、そしてそういった社会に青年を送り出していく者として、今何ができるか、何をすべきか。それらを小中高、福祉、マスコミ、それぞれの現場から問う。それが今回の高生研と全生研のコラボの主旨と言えましょう。まさに「生活が指導する」を掲げる全生研、高生研ならではテーマです。

 ご参加いただけると幸いです。詳しくはこのブログの右上欄[PR]をご覧下さい。併せて、3月12~13日に行う東海ブロックゼミの案内も同じく[PR]にあります。こちらは「学校をいろんな子どもたちが出会える場に」をテーマに、外国人労働者の子どもたちの支援などを取り上げます。

愛知・久田晴生

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京都市内例会報告~レポーターMさんより~

 京都市内例会でレポーターしたMです。

 今回初めて発表の機会を持たせてもらうことになり、中学生徒会顧問を初めて任された1年間について発表させていただきました。発表のレジメを作ることは1年間の取り組みを振り返る良い機会となりました。また、他校には生徒会顧問が複数いる学校もあることや、文化祭では生徒会とは別に実行委員会がある学校のことなどを知ることができました。

 発表のあとにベテランの先生から様々な質問がさまざまあり、質問の受け答えに詰まる場面も何度かありました。自分がそこまで深く考えて指導ができていなかったこと、逆に他の先生が目の前以外のことも視野に入れて指導をされていることを知りました。また、生徒の状況や顧問に対する感情については把握していたつもりですが、生徒がこちらに投げかけてきた言葉や行動の裏にある気持ちにまでは考えが及んでいなかったことを痛感しました。

 発表には同じ職場で生徒会と深く関わりのある先生も多数来てくださり、具体的なお話を聞くことができました。いろんなお話を聞いていると、見えるところでも見えないところでも周りの先生が支えてくださっていたのだと実感しました。

 発表を通して「自主活動の指導とは何なのか」「顧問に必要なのはどんなことか」などの問題提起もいただきました。その答えは未だに出ませんが、もし来年度も顧問をやるならば、きちんと行事をこなしたうえで、顧問として生徒をどう育てたいかを考え、生徒自身にも生徒会活動を通して何を得たいかを考えさせ、生徒会活動に携わることができて良かったと思わせるような指導を行いたいと思います。

 3月5,6日の「高生研&全生研KINKI教育ゼミナール」にもぜひお越しください!京都市内例会を再開した平安女学院を会場に、のびのび学べる場を提供したいと京都高生研メンバーがホスト府県としてご案内しております。

お申込みお待ちしております。現在、大阪から34名、京都から18名、滋賀から3名の合わせて55名の参加を伺っています。全生研も100名の方を目標に集まってくださるそうです。

 お問い合わせ、お申し込みはyasuko@fkc.ritsumei.ac.jp まで

 初日夜・若手企画の交流会も楽しみです☆