に投稿 コメントを残す

「わたしは、ダニエル・ブレイク か?」その2 社会的障壁

堂々庵

イギリスの社会保障制度について詳しくは知りませんが、日本と同等かそれ以上の制度があるのではないでしょうか。しかし、映画ではその制度がよく分かりません。というか制度が有効に運用されているようには見えません。前回も書きましたが医者から仕事を止められたことで国の援助を受けようとしたダニエル。役所での会話はこれぞ「お役所仕事」と見るものに憤懣を買う冷たい機械的な対応です。マニュアル化された対応を委託された機関が落ち度のないように進めていきます。役所から自宅に帰ったダニエルは、家の軒先に分別されず放置された生ゴミのことで隣の若い住人に小言を言います。渋々ゴミを片付ける隣人の対応に映画の観衆は人としての応答を見るのではないでしょうか。

私は、教師の仕事をしているとき前段の役所の係員みたいなことはないだろうかと考えてしまいました。すぐに「あんなことはない!」と自答するのですが、少し後ろ髪を引かれました。

ダニエルにせめてもの応対をしようとする係員に、役所の上司は「特別扱いしてはダメ。」と例外なき対応を求めます。ダニエルは「君にまで迷惑をかけた。」と人の身を案じていました。

さて、誰がここにある社会的な壁を作っているのでしょうか。

パソコンでしょうか、国でしょうか、役所でしょうか、係員?上司?それとも、理解する側?あるいはその数?

どれも絡み合って最後には応答不能状態に陥っているように思います。決して1人の人間がやっていることではなく社会がそんな様相になっている状態。なんか我々の周りにも似たようなことが見え隠れしているように思えてなりません。

そんな映画の中で、ダニエルはその絡みを「なんとかせないかんやろ!」と声を上げるわけです。「もう我慢できない!」と。
その3につづく

に投稿 コメントを残す

静岡高生研4月常任委員会が行われました!

  静岡駅前の竹千代像

4月23日(日)、静岡高生研常任委員会兼静岡大会現地実行委員会事務局会議を開催しました。議題は、サークル例会報告、春ゼミ総括、静岡大会に向けて、などでした。沼津サークルでは4月15日(土)、「全国大会基調発題」について、執筆者の前田さんを交えての学習会を行いました。「なめられる教師」「ケアの倫理」「エンパワー」など言葉の定義が議論されたとのこと。基調発題に出てくる教師は「なめられる教師」なのか?との指摘あったそうです。常任委員会での議論では、「管理を指導と勘違いしている教師は多い。どんな教師も「なめられる教師」の視点を持つべきというのが、この基調の趣旨」との意見が示されました。静清志榛サークルでは4月16日(日)、T先生から「教師の楽しさとやりがい」をテーマに1年間のHR運営の報告がありました。不登校、発達障がい、複雑な家庭環境、指導に手がかかる生徒も多い。しかし、困難さからも学べるという前向きの報告でした。この実践は機関誌『高校生活指導204号』にも掲載されます。
静岡高生研は、月例で常任委員会を開くことができていて、サークル例会も毎月行われています。しかし、静岡も会員は頭打ち、例会に新しい先生や若い先生が来ることはまれな状況です。実践や理論的な部分は誇れるものがあります。全国大会開催をきっかけにして、まだ高生研を知らない先生方にその良さを積極的にアピールしていき、静岡高生研の活動に参加してもらい、高生研運動の拡大につなげていきたいと考えています。堅実な大会づくり、静岡ならではの工夫、しっかり学べて楽しい大会になると思います。全国の皆さん、ぜひ静岡においでください。

静岡高生研事務局 長房 利夫

に投稿 コメントを残す

静岡市内のお気軽日帰りハイキングコースをご紹介します!

高生研静岡大会に参加を検討されているみなさんへ、耳寄りな情報です。
学習の後、頭も心もリフレッシュさせてみたらいかがでしょうか。
静岡市には、運動にもなり、古跡にも触れる日帰りハイキングコースがいくつもあります。
ぜひお試しください。

1 賤機山縦走コース
山頂の茶畑・みかん畑を縦走する道なので、やや分かりにくいかもしれない。徳川家康が今川家の人質だった少年時代に修行した臨済寺の上を通り、静岡人には「浅間さん」と呼ばれる浅間神社に出るが、神社の反対側に出て美肌(びじん)湯という温泉につかるのが最高だ。

2 梶原山・帆掛山コース
鎌倉幕府を開いた源頼朝の右腕と呼ばれた梶原景時一族が自決した山。死を前にして鬢を洗った泉跡もある。
3 日本平コース
草薙から登る道と舞台芸術公園から登る道の二つがある。景色のよい日本平に登ったら、ついでにローブウェイに乗って久能山東照宮を参拝し、長い階段を降りて「いちご海岸」に出、バスで静岡駅へもどることもできる。
4 朝鮮岩・満観峰コース
満観峰は地元の有名なハイキングコースで、いつも家族連れなどでにぎわう。満観峰と呼ばれるだけあって山頂は景色がよい。ちょっと離れたところにヤマトタケルも通ったという日本坂がある。
5 だいらぼうコース
「だいだらぼっち」の左足跡だという広大な(150メートル)、景色のよい広場が山頂直下にある。
6 谷津山コース
ここはハイキングというほどもないコースだが、近くの沓谷霊園には関東大震災のときに甘粕正彦憲兵大尉たちに虐殺されたアナキストの大杉栄と伊藤野枝と甥の橘宗一(当時満6歳)の墓がある。
7 蔦の細道・宇津ノ谷峠コース
「伊勢物語」にも出てくる山中の古道をゆく。神霊スポットのような明治時代のトンネルがある。

静岡高生研 谷峰夫

に投稿 コメントを残す

「わたしは、ダニエル・ブレイク か?」その1 パソコンの壁

堂々庵

先日、『わたしは、ダニエル・ブレイク』という映画を観ました。このことを期に応援ブログ記事を連載執筆(半月に一度ほど書くつもり)する決意をしました。

主人公はダニエル・ブレイク。イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエルは、心臓の病を患い医者から仕事を止められます。国の援助を受けようとしますが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ません。
手続きをするのにパソコンを操作して申請書をダウンロードしなければならないのですが、ダニエルは「マウスを動かして」という説明を聞いてもモニター画面の前にマウスを近づけようとして苦笑されます。やっとの思いで「OK」ボタンをクリックしてもエラー。そうこうするうちにパソコンがフリーズ。「誰か解凍してくれ!」「今までの時間が水の泡だ」とダニエルは頭を抱えてため息をつきます。

同じような経験、このような焦燥感を味わった方は共感してしまうのではないでしょうか。昨今の教育現場でも何かと手続きにパソコン操作を強いられることがあります。特に「ログイン名」入力と「パスワード」の入力をパソコンが初見で求めてくる時は頭が混乱してきます。これが出てくると中にはアレルギー反応を示す人も居るのではないでしょうか。
そもそもパソコンという「繋がらなければ」意味がないものに、「簡単に繋がらない」仕組みが必要(不正なアクセスによって情報が盗まれないよう)になったことによって構築された「取り決め」でしかありません。

(ここから先、ちょっと専門用語が入るので難しくなったらごめんなさい)

わたしは昔(20代の頃)、Macのパソコンで画像や映像をいじることを夢見てました。そのころはMacのコンピュータは数十万する代物でとうてい手が出ません。なんとか手が届くところにwindowsのパソコンがありました。次に、わたしはMacとwindowsとの互換性について考えるようになりました。「windowsで作ったファイルを将来Macでいじれるようにならないか!?」と。
こう考えること自体が特殊なのかどうか分かりませんが、市場原理としても同じような力が働いていたようで、今ではほぼどちらのOS(MacOSとかwindowsといったプログラムが動く基幹ソフト)上で作成されたファイル(文書や画像、映像)も互いに読み書き可能になっています。
「コンピューターやOSの設計者や企業はわざと互換性を持たせないようにしている!」とか、「『管理者権限』とか『SE(システムエンジニア)』なんてコンピューターの運用面で『独裁者』でしかない!」と考えました。
今回観た映画とは別の所で、わたしは「『繋がらなければ』意味がないものに、『簡単に繋がらない』仕組みが必要になったことによって構築された『取り決め』」について考えていたのでした。そのことが今回の執筆踏み切らせた切っ掛けです。一言で言えばディ
スコミュニケーション(dis-communication)。暴力に匹敵する内容かも知れません。
その2につづく

参考)『わたしは、ダニエル・ブレイク』2016年作品、100分、ケン・ローチ監督。
http://danielblake.jp/

に投稿 コメントを残す

今年の夏、第55回高生研全国大会、静岡で会いましょう!

静岡高生研・代表  絹村俊明

 高生研の元代表で沼津市立高校にご退職まで勤務されていた故鞠川了諦先生や竹内常一先生が中心になって高生研が発足したのは1962年でした。その年の第1回比叡山大会から、高生研の全国大会は、今年の静岡大会で55回目を数えます。この間、静岡高生研が全国大会現地開催をしたのは全部で4回あります。最初が、第5回・伊豆長岡大会(1967年)、2回目が第15回伊豆長岡大会(1977年)、3回目が第27回修善寺大会(1989年)、そして前回が、第42回大仁大会(2004年)でした。そして今年、2017年、5回目となる第55回大会が静岡市で行われることになりました。

こうしてみると、10年から13年の間隔を置いて、静岡高生研は全国大会の現地を担ってきました。それも毎回、「他にやるところがないので是非静岡で」と全国から請われての開催でした。今回もご多分に漏れず、開催予定であった他県の都合で静岡にお声がかかったという状況です。

しかし、開催の発端は受け身でも、準備の過程を通じて全国大会開催を静岡高生研の発展のために意義づけなおし、かつ楽しんでしまうのが静岡高生研。27回大会は、若干32歳の若造の私が事務局長として担がれ周囲の沢山の諸先輩の助けでなんとか成功させることができました。総会で「参加者が402名になりました!」と叫んだ当時の沼田書記局長のうれしそうな顔が目に焼き付いています。その時につくったのが「誰でもができる行事づくり」という冊子。当時の静岡高生研の実践の結集であったと記憶しています。

42回大会は、当時事務局長の三好さんの獅子奮迅の活躍で、これまた記憶に残る大会になりました。「静岡発!高生研のつくり方」という冊子をつくり、原則的な静岡高生研の研究活動を全国に紹介できたこと、また、歴史的に貴重な「沼津コンビナート闘争」を朗読劇にできたことは今でも誇らしく思います。

さて、5回目の静岡大会にはどんな見どころ、学びどころがあるのでしょうか。私のほうからは、まず全体会のオープニングの出し物についてご紹介したいと思います。

今年の基調発題は、静岡を代表する実践家のひとり、前田浪江さんによる「なめられる教師」発の「ケアと自治」にかかわる内容です。オープニングでは、その基調に引用される前田実践の「サルになったSくん」の寸劇を上演します。寸劇をご覧になって、そのまま基調討論に移行するという流れで、全体会が、「文化」と「学び」が融合するような構成になっています。すごいでしょ?

その他の見どころ、学びどころなどについては他の方々からのメッセージを待つことにして、静岡高生研は、県内サークルに集う仲間や、その同僚の方たちを巻き込みながら、みんなでわいわいと楽しくやれたら、、そして全国大会後も全国や県内のサークル活動が益々活発になればな、と期待しています。

  みなさん、高生研第55回全国大会に職場のみなさんお誘いあわせの上、是非ご参加ください。静岡高生研一同、皆さんと静岡でお会いできることを心よりお待ち申しあげております。

 

に投稿 コメントを残す

静岡へ「豊かな学びと交流」に来てください!

当初は伊豆で温泉型大会をやろうと計画し、東京(和光)大会で華々しく宣伝してきました。…が、その後全国からの要望もあり、やはり今回も都市型ということに変更しました。温泉を楽しみにしていた方々、ごめんなさい。

しかし、静岡らしく手作りの文化活動や交流会などをつくって皆さんを温かく歓迎します。文化活動も「学び」の機会とし、基調にも出てくる「サルになったSくん」を寸劇で発表します。また、近年の静岡の生活指導実践をまとめた機関誌(全国大会記念号)を発行します。こうした取り組みを通して、参加者の皆さんとの「交流」も深めたいと思っています。会場のアイセル21周辺には、下町情緒あふれる「しぞーかおでん」のお店などが何軒もあります。

 全国、そして静岡の高生研の今後につながるような、充実した大会を皆さんとつくりたいものです。

この夏は、ぜひ静岡(アイセル21)でお会いしましょう!

事務局・塚本 徹

に投稿 コメントを残す

静岡大会応援ブログ始めます

 

皆様、年度末のお忙しい中、いかがお過ごしでしょうか。

今年の高生研全国大会は静岡で行われます。昨年同様、この応援ブログにて

静岡大会を盛り上げていきたいと思います。

全国各地の声をたくさん載せていきたいと考えています。

今回から管理人を担当します青森高生研の吉田です。

皆様、よろしくお願いいたします。

に投稿 コメントを残す

盛会御礼!

高生研全国大会応援ブログをご覧の皆さま、第54回大会が無事に終わりました。
参加者数120名(仮集計)でした。
関東の地域高生研の活動が低迷している中で、どのくらいの参加者を集められるのか不安はありました。しかも、当日は教科研などの民間教育研究団体と大会日程が重なっていました。
その中で、これだけの数の方達にお集まり頂けて、感謝です。

会場となった、和光学園の方々にはいろいろなところでご協力頂ました。特に和光高校の教職員の方々には大変お世話になりました。お陰様で快適な環境で大会を行うことができました。
現地実行委員会は実質5人で動き、準備してきましたが、当日は関東各地から多くの方が応援に入って下さり、和光高校の方達もたくさん応援に入ってくれました。
実行委員会を引き受けたときに「何もしないよ」と冗談半分で言っていたのですが、様々な方の活躍に助けられ、シンプルでちょっとゆったりした大会をつくることができました。その中で、 多くの参加者が様々な交流をして、議論を深めて下さいました。

なお、夕食交流会、弁当(カレー)、サンドイッチ、コーヒーの販売はお陰様で全て赤字にならず、大会会計へ若干の収入を入れることができました。

皆さま、ありがとうございました。

現地実行委員会委員長  内田理

に投稿 コメントを残す

東と西のはざまで3

いよいよ、明日から全国大会である。

こ のブログも今日が最終回ということで、自ら選んだとはいえプレッシャーがかかる。担当者からも心配していただき、痛み入る。「東と西のはざま」ということ で3回連続の最終話は、私が今年4月から「東住吉高校」に転勤したことから東西南北のつく学校名をあげて話を構成しようと思っていたが、1話、2話よりさ らにどうでもよい話で、ブログ最終回には到底ふさわしくない。よって、この話は今後どうでもよいときのネタにとっておくことにする。では、いまからの話はどうでもよくない話かというとそうでもないが、まあ、高生研のことについて書く。

みなさんは、高生研がリニュアルしてからの大会や基調や機関誌に、なにがしかの違和感を抱いたことはなかっただろうか?“違和感”というと語弊があるのでもっとフィットした言い方があるかもしれないが、そ れまでの高生研にはなかった、あるいはあったが顕著でなかった、または何かの陰に隠れていた、そんなもの。その感覚は12月の「なめ教」分析で一層強まっ た。この感覚をいまは言語化することはできない。ただ単に思いすごしなのか、はたまた高生研の新たなストリームを創っていくものなのか。そんな思いで臨む 全国大会、懐かしい顔との再会と新たな出会いに期待する。では、全国大会でお会いしましょう。

に投稿 コメントを残す

ささやかなおもてなし

7日のお弁当は、和光の卒業生がやっているお店「酵素玄米cafe & shop momo」(http://www.ksgarden-momo.jp/)にお願いしています。自然食品を使ったこだわりのお弁当を職場に届けてくれています。お店でいただくと「酵素玄米カレーランチ」は1300円ですが、今回は1000円でカレー弁当にしていただきました。酵素玄米に自然食品が素材のカレーと安心な野菜のサラダ。ご期待下さい。
6日5時まで受け付けていますので、まだお申し込みでない方もどうぞ!

7日の総会会場で販売するサンドイッチは、学校近くの「もんまるとる」というお店にお願いしました。調理の授業に来ていただいたり、「ものづくり体験」の生徒実習を引き受けていただいたりして、和光高校がとてもお世話になっている「こだわりのパン屋さん」です。

和光人

 

に投稿 コメントを残す

機関誌も準備完了

IMGkikanshi202

最新の機関誌202号です。

紹介はこちら。

会員の方は直接宅配されています。

会員じゃない方はまだ店頭に並んでいません。

直接購入できる機会が高生研全国大会です。

参加することで更に詳しく学べます。

しかも、店頭価格よりお値打ち!

高生研全国大会2016東京大会(和光大学・和光高校)まで間もなく。

多くの方の参加をお待ちしています。

に投稿 コメントを残す

受付係より、昼食に関してと耳寄りなご連絡

いよいよ今週末に近づいてまいりました。

申込がまだな方は急いで申し込み下さい。

 

大会中の昼食について、以下のような変更があります。
①8月6日(土)は弁当ではなく、和光大学のカフェテリアとコンビニで、個人個人の対応となります。また②8月7日(日)は、お弁当の予定でしたが、和光高校の学食で美味しいカレーライスとサラダ1,000円になりました。以上を踏まえ、昼食の申し込みに変更がある場合(追加注文や取り消し)は6日の14時までに受付にお申し出ください。」

 

それから
8月6日(土)の夕食交流会について

町田駅北口徒歩4~5分のルナ
野菜や卵など地元産を使うのイタリアンレストラン・ワインバー(貸し切り)
(詳細は「みんなで交流しましょう♪」の記事をご覧下さい。)
会費一般4000円・学生2000円(飲み放題)
20時から(大学での交流会終了後)
参加希望の方は、当日受付で参加費をお支払い下さい。(飛び入りの参加も可能です)

多くの方の参加をお待ちしております。

 

追記:実行委員会で仮押さえしたホテル予約は締め切っております。

に投稿 コメントを残す

会員通信グループよりお詫びとお知らせ

日頃は、会員通信に様々な情報や原稿をお寄せ下さり、ありがとうございます。

さて。
先日、会員の皆様にお送りしました高生研全国通信175号ですが、表紙と巻頭特集「いま、熊本から伝えたいこと」が、通信グループの不手際ですっかり抜け落ちていました。
会員の皆様には、未完成の通信を届けることになり、大変ご迷惑をおかけしました。また、大災害直後にもかかわらず原稿依頼を引き受けていただき、現地から魂のこもった原稿を送っていただいた熊本高生研の皆様、執筆者の方々には、大変失礼なことをしてしまいました。
伏してお詫びいたします。申し訳ありませんでした。
この特集「いま、熊本から伝えたいこと」では、「被災した時だからこそ、例会を開いて情報共有しよう」という呼びかけのもと集まった例会の様子や、高生研メンバーのそれぞれの学校の様子、そこでの創意あふれる取組などが記されています。 ピンチの時こそ生活指導教師の力が発揮される事を教えてくれます。
特集原稿を落としておきながら、恥を忍んで言います。ぜひ、全国の先生方に知ってもらいたい内容なのです。

そこで、
未送の原稿部分については全国大会にて全員に配付します。大会未参加の会員の皆様には、大会議案書と一緒に郵送させていただこうと思います。
また、東京大会では、「熊本の経験に学ぶ」(仮)の交流会を準備中です。特集記事だけではわからない熊本のナマの声をぜひ聞いてください。

それでは大会でお会いしましょう。
 

に投稿 コメントを残す

充実した内容でお待ちしています

あと一週間で高生研全国大会が開催されます。
是非多くの皆さんの参加をお待ちしています。

さて、私が教えている大学の学生の一人が今回の大会のチラシを見て「充実した内容で大変興味深いです」と参加を約束してくれました。
今回の和光を会場とする東京大会の意義は幾つか上げられすます。

一つは沖縄からの高生研初の基調発題です。
今回の基調は、オキナワの人々の声なき声、現状を追認する人、そして闘うことばをもった人たち等々の苦悩が位置づいています。
「自分のことばで語る」とは難しいことです。自分の願いや思いをどのように自覚するのでしょう?
どのように他者とその思いを共有でき、ことばを発する世界をつくることができるでしょう?
大変興味深い教師の実践模様が語られます。大いに討論しましょう。

今ひとつは18歳選挙権です。
18歳選挙権に関わり、生徒会やHR、問題別分科会など多彩な分科会があります。
選挙権行使は政治主体になることです。
自分が主体になっていくことです。
どのように彼らは自分のことばを獲得し、主体になっていくのでしょうか?

そして和光高校の学校文化も感じ取って頂けることと思います。
オープニングに和光の生徒の登場があります。お楽しみにして下さい。

今回の高生研大会はSEALDSの学生も含め、学生の参加も少なくありません。
若い学生も現場教員の声を聴きたいと思っています。
世代を超えた学び合いと交流の場が東京・和光で開かれます。

 森 俊二

に投稿 コメントを残す

この夏、高生研大会で

 18歳選挙権が実現し、いよいよ学校が真正の政治教育を進める場となりました。高生研の出番です。政治的判断力をつける授業や生徒会活動など、生活指導で培ってきた実践の知を高生研大会の場で、より明確にし、それぞれが実践できたら嬉しいです。
 大会は、10代の学生から60代のベテランまでお互いが対等に議論できる場、教師や市民がいまの課題をのりこえるヒントと元気をもらえる場です。これまで呼びかけた人を一回り広げて、声をかけ集いたいですね。懐かしい顔、新鮮な姿、楽しいゆったりした交流、目の前のことが違って見えてきます。夏に必須、全国規模でしかも自主的な研究会です。注目される和光の学校文化も味わえます。

望月

に投稿 コメントを残す

あと1週間後、初日は和光大学です。

キャプチャ町田の地図

 

 

 

 

 

 

全国からお越し頂くみなさんは鶴川駅周辺をどの程度ご存じでしょうか?

今年の高生研全国大会は、和光大学で8/6の初日を行います。

8/7・8の2日目・3日目は和光高校に移って、分科会が行われます。

和光大学へは鶴川駅から歩いて行けますが、和光高校へはバスの利用となります。

お間違いのないように。

 

(上の図(リーフレットにもあります)は町田駅と和光大学が近く見えますが’’略図の綾”ですので気をつけて下さい。)

に投稿 コメントを残す

学年主任 二度目の夏

北国も夏休みを迎えましたが、夏期講習やオープンキャンパスの引率、部活動などで日々多忙の毎日です。 我が校では夏休み前に野外炊飯遠足や球技大会、文化祭などの行事が続きます。授業ではあまり意欲的でない生徒や、特別なニーズを要する生徒たちが行事で輝く瞬間をいくつも見てきました。学びの意欲につながる種を行事の場面で見つけることもできます。 この夏の大会で一般分科会・第6「1年生と目指した公的な空間のあるクラスづくり」を担当することになりました。これまで、クラスのリーダーや生徒会長を軸とした生徒会活動が主流と考えて私自身、クラスづくりなどをしてきましたが、今回のレポーター「竹内てる」さんは、別な視点から、クラスづくりをしています。生徒ひとりひとりが自分のことばで語ること。クラス委員長がクラスを引っ張っていくのではなく、ひとりひとりが自分の役割を考え、発言し、行動していく。そして、自分と異なる意見をどのように受け入れ、話し合っていくのか。現在は、学年主任ですが、あらためてクラスづくりについて皆さんとともに学びあいたいと思います。この夏、東京でお会いしましょう。 青森 吉田DSC_3159 s CIMG9290 s

に投稿 コメントを残す

The personal is political.

7月10日に参議院選挙が行われ、高校3年生も選挙に参加しました。期待したほど投票率は良くなかったようですが、まぁ、実際に投票に行ったかどうかは別として、現役の高校生に参政権が与えられたことは大きな変化です。
選挙に先立って、高校生の放課後や休みの日の校外での政治活動をどうするかということが大きな話題になりました。みなさんもご存知の通り、文科省は「届け出制」にできるという方針でした。これを受けて各自治体がいろいろな方針を出しました。愛媛県では、県教委が「届け出制」と決めたので県下59校全ての公立高校が「届け出制」になりました。岩手・秋田を初めとする15府県・8政令市は、県教委が「届け出の必要なし」としました。そのほかの28都府県6市は判断を学校に「丸投げ」しました。NHKの報道によると、それらの県の合計19校が「届け出制」にしたということです。
我が青森県も「丸投げ」でしたが、調査が急で職員会議で話し合う間もなく、ほとんど管理職の独断で決めて報告したようでした。その結果、15校が「届け出制」を選択しました。つまり、県の判断で「届け出制」にした愛媛県を除いて、学校の判断で「届け出制」にした全国19校のうち、実に15校が青森県だったのです。
私が勤務する学校も、管理職が他のクラブ活動やボランティア活動と同じように「届け出制」と決め県に報告したようです(新聞報道で知りました!)。ところが、私が規定や届け出用紙を確認したところ、実際には「届け出制」ではなく「許可制」でした。もしや、と思って他校をいくつか確認したところ、やはり確認した全てが「許可制」でした。「政治活動」の範囲も明確にされていませんので、例えば、生徒が休みの日に、候補者の街頭演説を聞きに行くのに、事前に担任から校長までハンコをもらって回る必要あります。これは実質的に、高校が生徒の政治活動を規制していることになります。「届け出制」にすること自体問題があるのに、「許可制」なんてもってのほかです。政治活動をする権利は、憲法で保障された基本的人権の一部です。なぜ、校則で憲法で保障された権利を規制できるのでしょうか。
そして、なによりも驚き呆れたのは、管理職を初めとするほとんどの教師が、このような「高校生の権利」ということに全く無頓着なことです。「生徒の意見を聞いてみよう」という意見ももちろんありませんでした。私の勤務する高校は、図書委員の仕事が女子の仕事だったり、部活動が全員入部制だったりと首を傾げることしきりだったので、さもありなんという印象です。
1960年代から70年代にかけての欧米の学生運動や女性解放運動のスローガンに「The personal is political.」というのがあることを最近知りました。「個人的なことは政治的なこと」という意味です。政治活動「届け出制」問題でも明らかなように、学校の中の学びが、現実の生活や政治から切り離されて、学校の空間の中で自己完結してしまっています。
今年の全国大会の基調発題は、沖縄の伊藤先生が「封じ込められたことばを解き放つ~小さな私が大きな世界と語るために~」と題して沖縄の現状を踏まえながら実践を報告してくれます。生徒たちの個人的な学びを、生活を豊かにし未来を切り開くための政治と、どのように結びつけていくか。また、生徒たちが「世界を変える」体験をどのように作り上げていくか、討論の中で深めていきたいと考えています。  酒田 孝

に投稿 コメントを残す

高校生活指導202号ができました!

                     編集長・絹村俊明
 全国大会に先立って、8月上旬、高校生活指導202号が皆さんのお手元にお届けできることになりました。
 今号の第1特集は、「性の多様性と学校教育」。2015年4月、文科省から教育委員会等に「性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について」という通知が出され、本年4月には、その手引書のようなもの(「周知資料」)も公表されました。また、電通の最新調査によれば、8%がLGBTなどの性的マイノリティーであるという結果が出ています。
 男女2分法、スクールジェンダーに縛られている現在の学校は、多様な性を生きる生徒たちにとって大変生きづらいものとなっています。発達障害の生徒と同様、性の多様性を学ぶことは、どんな生徒にとっても生きやすい学校や社会つくるために不可欠なもののはずです。本特集は、性の多様性を学ぶことがどういう教育的な意味を持つのかを探り、性の多様性にかかわる教育実践の方向性を指し示すものとなっています。
 性の多様性にかかわる実践を集めることは困難を極めました。今の教育現場の実態を物語っていると思われます。そういう意味でも掲載された実践は、最前線で「苦闘」されている大変貴重なものであると思います。当事者からの、これまた大変貴重な報告・論文を掲載することができ、特集に厚みができました。今回、編集にご協力いただいた、渡辺さん(埼玉大)、松尾さん(静岡大)の論文も大変読みごたえがあります。
 第2特集は、「教育における政治的中立性とは」を提起するものです。これは、201号に続く第2弾です。先の参議院選ではじめて18歳選挙権が実現されました。今、私たちは、「政治教育」をどうのようにとらえ、そして実践していくのかが問われています。とりわけ各地で「紛争化」する気配もある「教育における政治的中立性」にかかわる問題について、実践を通して検証する企画となりました。実践は、模擬授業の首藤さん、生徒会実践の酒田さんというお馴染みのべテラン実践者に加え、今年の全国大会の一般分科会で報告する和光高校の橋本さんの授業実践が掲載されています。これらの実践を、三重の岡村さんが「教育における政治的中立性とは」を切り口にして分析しています。この岡村分析論文は、あいまいな「教育における政治的中立性」という問題を、「あいまいさ」を「引き受ける」ということも含みつつ、かなりクリアに整理した論文として際立ったものだと思われます。是非、岡村さんの提起に学びながら、教員への「思想弾圧」的状況に対抗していければと思います。
 最後になりましたが、この時期の高校生活指導といえば、当年度の全国大会の基調発題が、全国大会より一足早く読める号だということを忘れてはいけません。今年は、沖縄の伊藤香織さんの「封じ込められたことばを解き放つー小さな私が大きな世界と語るためにー」。沖縄の思いがぐんぐん伝わってくると同時に、そういう思いを表出する「ことば」を教育実践の中でどう紡いでいくかを学び合う基調発題になっています。機関誌の紙数の関係で、本番(大会紀要)よりも若干ダイジェスト的にはなっていますが、事前にお読みになって全国大会にご参加されると、討論に参加しやすいかと思います。
お楽しみに!

に投稿 コメントを残す

みんなで交流しましょう♪

大交流会(8月6日夜20時から)は、地産地消を大切にしている、ワインダイニング「ルナ」で、ワイワイガヤガヤ楽しみましょう♪

初日、全大会が17時終わりましたら、いざ交流会へ!今年は3つ予定されています。

①基調発題を深める

②教育について語り合う:社会的な活動に関わる若者と(仮題)

③入門講座:班づくり~生徒同士の関わりを生む仕組みとして~

これらは約90分ですので、17時30分からおよそ19時まで。

今日も一日、よく考え・よく学んだ・頑張った!

町田に移動して、3つの交流会が合流しての大交流会。

全国から集まる先生方と、気楽に・ガヤガヤ・楽しみましょう♪

場所は、町田駅近くのワインダイニング『ルナ』。

http://www.manten-dining.com/luna/index.html

HPをご覧いただけるとわかりますが・・

せっかくなら町田を少しでも堪能していただきたいと、(町田の)地産地消を大切にするイタリアンを予約しました。

ピザも生パスタも手作りにこだわっているお店です。お店の内装も、天井からウッドベースがぶら下がってたりと、

怪しく面白い(特にトイレは、どう入ったら良いのか確実に悩まされます)。町田の私の好きな店大賞にも、系列店が選ばれたりしています。

美味しく食べて・飲んで、楽しめる会になればいいですね。

是非ぜひ、みなさんご参加下さい! (相良武紀)