に投稿 コメントを残す

「細腕二年担任奮闘記④」

 沖縄の照屋です。先日、梅雨入りしました。三日ほど前、仕事が終わって夜7時頃に帰宅しようとしたら、バケツをひっくりかえしたような雨が降り始めました。おまけに勤務地はわりと高台なので、雷もゴゴォーッと30秒に一度くらいの割合で、夜空を一瞬真っ白にしながらすごい音を立て、近くに何度も落ちていました。「ひょっとして、自分の車に落ちるんじゃないか?」と心配しながらノロノロと運転して、何とか無事にアパートに着きました。この原稿を書いている今(夜11時過ぎ)も、外は豪雨です。

 

 さて、去年の担任としての実践報告の続き。9月下旬に行われる予定の文化祭で、「絶対に劇をしたい(させたい)!」と思ったのが6月。それ以降、LHRはもちろん、授業でも「劇がいいんじゃない?」という事を生徒たちにアピールし続けてきました。一学期中には何をやるのか決まらず、7月半ば(夏休み直前)のLHRで、各班(6班)から出た意見は以下の通りでした。

 

(体育館舞台でやるなら)→ ○ 劇 ○ ダンス ○ タイタニック 

ハイスクールミュージカル ○ エイサー ○ プロポーズ大作戦 

ももたろう/ちびくろサンボ ○リバーダンス

HR教室で展示をやるなら)→ ○ おばけやしき ○ 心理カウンセラー ○ 執事カフェ

 ダンス+メイド喫茶+おばけやしき→くっつけてもいいかなと思う!!

    

 「劇をやって欲しい」という思いはありましたが、こんなに多様な意見があるとは予想外でした。

 結局、何をやるか決まらないまま夏休みに入りました(本番は9月下旬!)。夏期講習をこなす中、「どーする?何やる?」と呼びかけ、最終的には自分たちで決めてもらおうと思いました。7月最後の週。まだ決まっていない中、2週間ほど出張があり、学校を留守にする事になりました。生徒たちは夏期講習で出校しますが、僕はいません。

 そこでクラスのリーダーたち(文化祭実行委員+HR役員)に手紙を出すことにしました。

 「①文化祭で何をやるのか、少なくとも8月上旬中に決めておかないと、夏休み中に準備が出来ない事」「②決まったとしても、一人一人の具体的な動き・役割・スケジュール等を、ある程度話し合わないと、動けない事」「③そのために、あなたたちリーダーが中心になってみんなをまとめて欲しい事」みたいな事を書いて合計六人に郵送しました。8月6日に出校日があります。どんなに遅くとも、それまでにはおおまかな内容や役割、そして夏休み中の具体的な動きが決まってないと、本番に

 間に合いません。祈るような気持ちで六人分の封筒を投函しました。

 8月6日、出校日。2年7組ほとんどの生徒が元気な様子で9時に正門前に集合しました。

 「あつし先生、劇をやります。“トイストーリー”やります。」リーダーの一人が伝えてくれました。

 僕は(嬉しかったけど表情には出さず)「そっかあ。劇やるんだな。そいじゃあ、シナリオ作成・役者・衣装(一番大変だ!)・照明・音響とか、色んな係を決めないといけないな」と答えました。

 二時間ほど校内の清掃をした後(夏休み中の各クラスの出校日は、清掃後にLHRを行う)、冷房が使えるLL教室で話し合いを持ちました。基本的に、全てを生徒たちに任せました。

 一時間ほどで、驚くほどスムーズに、ほぼ全ての配役が決まりました。

 僕も配役があって、「ポテトヘッド」をやって欲しいとのことでした。劇を上演するのが決まったので、僕自身も何か関わりたいと考えていました。なので「ポテトヘッド」役も喜んで引き受けました。ただ、この時、僕も含めて、生徒たちも、ある「大切な事」に気づいてませんでした….(本番が終わってからようやく気づいた事が!)  to be continued……..

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください