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人の輪が広がる

 3月22日付けの井沼さんの国際理解の授業の話の中に、「この報告書は、西谷さんの話を聞いていない人に本当に伝えようという言葉になっていない」という生徒の厳しい指摘があった、とありましたが、私はこの生徒の指摘がすばらしいと思いました。(生徒からこの発言を引き出した井沼さんもすばらしい!)自分が獲得したことを自分の中でまとめる場合はそこで終わってしまいますが、読み手(聴き手)を想定してその人に伝えたいという目的を持って書く場合は、自分が獲得したことを相手に届く言葉に載せる過程で、その知がより深まるのだと私は思います。何かを調べたり人に出会ったりする体験を他者に伝える、という授業内容は私の職場でもなされていますが、その他者を学校内にとどめずに地域に開いていくこともできる、ということを井沼さんから学ばせていただきました。

 話は変わって、夏の京都大会(8月3日4日5日)の宣伝をします。3日に30分間の開会行事が予定されておりまして、京都らしさと新しい高生研のコンセプトの両方がメッセージとして出せればいいな~と考えています。後半はまだ霧の中ですが、前半は京都らしい演出で京都学生祭典踊り普及部のオリジナル創作おどり「京炎そでふれ!」を見ていただくことにしました。京都学生祭典オリジナルの創作おどりである「京炎そでふれ!」は、京都の特色をふんだんに取り入れて創られました。衣装は留袖の古いのをリメイクしたもの、「京炎」というネーミングは、「学生の燃えるような想いを京都から全国に発信したい」という意味をこめているそうです。また、「きょうえん」という響きには「共演」「競演」というような意味もあり、学生が市民と「祭」を共に創りたいという思いを形にしたものだそうです。「そでふれ」は、「袖振り合うも多生の縁」ということわざが由来で、 出会いを大切にしなければならないという意味だそうです。 また、「ふれ」にはFriend(=仲間)という意味も込められているとのこと。袖触れ合う人々、 おどる人々はみな友達・仲間であり、このおどりがそのような関係を築く手助けになればという願いが込められているそうです。出演は立命館大学のサークル「おどりっつ」が快く引き受けてくださいました。出演者の中から大会参加希望者も出てきそうで、大会に向かって人の輪がじわじわ広がっていくのを感じています。

sodehure

                     (京都 田中容子)

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