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【立ち読み】大阪高生研「早蕨(さわらび)」6月号④ 短期連載:わがまち東大阪(下)

中小企業の街として知られている東大阪だが、最近売り出し中なのが“ラグビーの町東大阪”だ。高校ラガーのあこがれ、花園ラグビー場は近鉄奈良線東花園駅が最寄り。高校ラグビー以外にも、大学選手権、社会人リーグなど、年がら年じゅうラグビーの試合が行われている。そして、2019ラグビーワールドカップ日本大会の会場にも当然ながら選ばれた。ただ、東大阪の脆弱な財政が、近鉄からの購入費(建物は譲渡、土地代のみ)とワールドカップに向けてのリニューアル費に耐えられるかどうか?

全国大会会場が近鉄奈良線沿いなので、そちらのことばかりを書いてきたが、東大阪の北にはJRの学研都市線(旧片町線)が走る。徳庵・鴻池新田という2つの駅が東大阪に位置する。名前の通り“鴻池新田”一帯は江戸時代の豪商鴻池善右衛門が新田開発したところだ。駅前には鴻池新田会所と呼ばれる史跡があって、内部も見学できるようになっている。大東市の平野屋新田会所が、存続運動の甲斐も虚しく取り壊されてから、ますますその価値が増している。また、江戸時代、東大阪を縦横に流れていてたびたび氾濫を起こした大和川を、いまの大阪市と堺市の間を流れるように付け替えた功労者の中甚兵衛は盾津地区の今米村の出身である。

昔の人だけではない。現在の東大阪出身の有名人と言えば、1番にあげられるのは若干50歳でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥さんだろう。彼は、小学校3年まで東大阪の枚岡にいて、その後奈良の学園前に移った。もう1人、現在囲碁4冠王(4月現在)の井山裕太さんも忘れてはならない。囲碁を知らない私でも、彼の凄さは伝わってくる。彼も東大阪の孔舎衙(くさか)中学校出身。
会場周辺のおいしいお店の話などは現地に来てから案内することとして、いささか尻切れトンボの観も否めないが、いちおう3回にわたる案内を終了します。この拙文を読んで少しでも大阪大会に参加してみようと思われた方がいらっしゃったら幸いです。大阪の高生研メンバー一同、皆さまのご来阪をキリンさんのように首を長くしてお待ち申し上げておりま~す。
(西村 康悦)

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