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私が見る、大阪大会の魅力その1 全体会

 全体会の基調発題は、静岡の早川さんと鳥取の池上さんによるものです。発題は早川実践の分析を軸に提起されます。早川さんご自身の分析と、池上さんがそれをさらに発展させた分析をされ、基調発題としての提起になっています。
 早川さんの実践は発達障害を持つAくんのことが中心となっていますが、学校が大きく変わってゆく実践でもあります。しかし、池上さんも指摘しているのですが、校内のヘゲモニーを取って強いリーダーシップによりすすめた実践ではありません。まず職員会議で方針を提案して、・・・・・とは進まず、Aくんとコミュニケーションを成功させるところからスタートします。その結果が、担任を変え、養護教諭や学年主任を含むチームを作りました。さらに、Aくんの存在が学校で認知され受け入れられることにつながり、Aくんと向き合うことで授業担当の教師が、教頭までもが変わってゆきました。Aくんのことを小川さんと担任とでHRに説明し、HRはAくんを受け入れられるようになりました。
 こう見てゆくと、早川さんがAくんとのコミュニケーションを成立させた事実が、全ての始まりで、そこからいろいろなところ、チーム内で、Aくんと教頭、Aくんと授業担当、AくんとHRの生徒達で、コミュニケーションが成り立ち、連鎖していったとも見えます。
 コミュニケーション?
 そんなもの誰でもしているではないか、と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、今の世の中で、まっとうなコミュニケーションがどれほど成立しているでしょうか?
 「生きづらさ」が、いろいろなところでいわれますが、私はその正体が権力関係の蔓延とコミュのケーション不足・不全ではないかと見ています。そして、この基調発題はまさにそこに焦点が当たる提起になると見ていますので、とても魅力的なのです。
 全体会でお二人の提起にもとづき、皆さんと議論できるのを楽しみにしています。

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