このたび、あるところから機会をいただいて「実践記録をまとめよう」というお題で原稿を書くことになりました。「教師のストレス解消」という特集テーマのなかです。
「実践記録をまとめることは教師のストレス解消になる」というのが私の主旨としたいところです。まだ漠然としていますが、レポーターを受けることが決まったり、寄稿しようとなるだけで、毎日の生徒とのやり取りや授業一時間一時間について、振り返りをしながら歩むことになるのではないでしょうか?そうなるとうまくいったと思う日も凹んだ日もあるなかで、現象の捉え方への起伏が緩やかになり、とことんまで自分や生徒や保護者や同僚を追い詰めたりしないことにつながるのではないか、別の視点や可能性を考えついたり、次はどうしようかと誰かにしゃべったり、聞いてみたりする、記録をつけるようになる(書いて整理でき、吐き出したりする)→ストレス軽減☆というようなことを思っていたからです。
大阪の「ぴらいち」の取り組みにある「ホメ」と「ケナシ」、「評価」と「批判」を教師はいつもはいつのまにか自分でやっていることと思います。それを意識してやるようになるというのが、レポーターや寄稿かもしれないなと私自身が感じるからでもあります。
今年度、教職初の20代のお二人と、教科書をほとんど使わず(=指導書を購入していない)、時事問題中心というような授業を、TTのような形態でしています。授業計画の打ち合わせのとき、お二人ともメモをとり、あとで自分なりに書き直して授業に臨んでおられます。そして、授業後に日記のような、記録のような、進度だけではないものを書いておられるようです。特に22歳の方とは、教職22年目の私はよく話をしたり、お昼に行きます。非常勤講師の方なので、授業の様子や生徒の様子、うまくいかなかった話、こんなときどう対応すればよいのか(よかったのか)という生徒指導のことなどを質問されたりします。私は、できるだけ一人で答えず、教員室の席の近い人や通りがかった人を巻き込んで「おしゃべり」に発展させるようにしています。これはおそらく研究会なら「聞き込み」や討議にあたる部分なのかもしれません。
この週末は全国委員会があります。私にとって2度目の参加です。大会の詳細も明らかになるでしょうし、この応援ブログもいっそう大会を意識したものにしていきたいと思っています。名古屋大会で私は何を目的にするのか? それを確かなものにするために、行ってきたいと思っています。
岸田康子