つくば大会では1日開催の一般分科会で報告する城塚さんが大阪高生研機関誌「早蕨」6月号の編集長。
編集長からのおコトバです。
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今号の編集長・城塚です。
また、表紙に力を入れてしまった。私は何でも形から入ってしまう。もしかしたら、クラス運営も形から入っているのでは?と自己反省しながら編集後記を書いている。
もちろん表紙だけでなく中身にもこだわった。今回は、初担任・担任2年目の先生の奮闘記を特集した。私も若い時?は同じ悩みを抱えていたっけ(もう30歳。若さに任せてイケイケどんどんと言う訳にはいかなくなった)……と懐かしく思いながらも、自分のクラスでも同じような苦しみを抱えていることを思い出す。
若手教員は今疲れ切っている。精神的にも追い込まれ、原因不明の体調不良で若手教員のマスクが外れない。「問題を抱えている生徒が増えてきている」とここ最近言われるようになった。私もその言葉に甘えているのかもしれない。私のクラスのS君は、クラス活動のすべての面でハマらない。文化祭や体育祭。日常においても……。そんな彼は「ここ最近増えてきている問題を抱えた生徒」である。ハマらない生徒は「問題を抱えた生徒」として扱い、なんとかハメようと必死で戦ってきた。
大阪高生研代表中村先生は、20年ほど前に「オギちゃん」という生徒を担任した。中村代表は当時担任2年目。このクラスのテンションは、修学旅行に向けて右肩上がり。それにハマらなかったオギちゃん。そのオギちゃんは修学旅行に来なかった。中村代表は当時のことをこう振り返る。
「ムード最高潮の修学旅行の間、僕はずっとオギちゃんのことを考えていた。少なからぬショクを受けたのだ。クラスのムードに乗れない生徒のことなんかに、この間思いを馳せたことは一度もなかった。」「一人ひとりが確かな居場所があるクラスとは?そんなクラスづくりをするにはどうしたらいいのだろう?これが僕のテーマになった。高生研に顔を突っ込みだすのはそれからだ。」
今も20年前も教員は同じ悩みを抱えながら奮闘していたんだ、と早蕨特集2の原稿を編集しながら、今や大阪高生研重鎮の先生たちの奮闘ぶりを眼に浮かべた。