遅ればせながら、本年度アカデミー賞作品賞ノミネート
主演&助演女優賞Wの3ノミネートの
『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』を観てきました。
1960年代といえば、私の中ではしっかり「現代」です。
アメリカで黒人差別が残っていたという「歴史的事実」があったことは
知識としては知っていても、
どうも体感として、感じられないというのが正直なところでした。
でも、「黒人と同じトイレを使うと衛生上良くない」というような
なんの根拠もない主張が、立派なものとして認められ、
法とされるなどという不条理なことが
普通にまかり通っていたというエピソードに
なんともやりきれない胸苦しさを感じました。
しかし、大切なのは、そんな信じられない状況から
現代の(完全とはいえないまでも)状態まで改善できたのは
この映画に出てくるような、
一人ひとりの勇気ある訴えが実を結んだからでしょう。
この映画の公式ウェブサイトのプロダクションノートには
テイラー監督の感動的な言葉が綴られています。
http://disney-studio.jp/movies/help/productionnote01.jsp
小さな主張が、世界を変える力をもつようにするために必要なことが
垣間見えるような作品です。
夏の大会のシンポジウムでの私の話の中で、
この作品のエッセンスが活かせるといいなと思っています。