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授業中に笑うと・・

学校が強権的、圧力的になっているのが顕著になっています。
先日、同僚の若い先生が生徒を授業中にダジャレを言って笑わせようとしたら、笑わないので、聞くと「授業中に笑うと、授業態度が悪いと評価されるので、笑わない」と何人かの生徒に言われたそうです。
笑えない話です(笑)。
先の組合の定期大会で、学校協議会で有名な学校から職員会議で議論がなくなり、管理職に反対の意見を言うと翌年転勤させられるという、耳を疑う発言も出ました。
埼玉東部でもそうですが、職員会議の提出議案はすべて企画委員会に事前に提出し、審査され、職員会議は採決がないどころか、実質説明と質問のみという学校も少なくないでしょう。
生徒会の文化祭の原案を審議するHR委員会(中央委員会)でも、ほおっておくと、もう決められたこととして生徒はとらえ、修正したり、反対意見を出すことはありません。
民主主義は反対意見、対立意見があるときこそ参加者するメンバーの意見が届き、活性化するものです。
東京大会の全体講演は「今、市民像・民主主義像を問い直す~多層的な熟議民主主義とシティズンシップ~」です。
「熟議民主主義」では現代を再帰的近代としてとらえます。再帰性とは価値や判断が問い直され吟味されることです。
再帰的近代では個人に判断や行動がゆだねられるため、社会は個人化し私的な意見が蔓延します。
その結果、再帰的近代にあっては「政治」が衰退するととらえます。
私たちは民主主義はともすれば、多数決や代表制のイメージが強いのではないかと思います。
熟議民主主義は個人の見解の変容を重視します。他者との対話を通して自己をとらえ直すイメージです。
そして熟議民主主義で個人は「市民」になるとい言います。
対話と「政治」をつなげたイメージが「熟議民主主義」ではないかと思います。
田村さんは新進気鋭の若手の政治学者です。
「熟議民主主義」と高生研の実践・理論をどうつなげるか、指定討論者も2名発言します。
皆さん、是非同僚・仲間を誘って、大会に参加しましょう。
埼玉 森 俊二

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