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一般第4分科会PR「平和教育への意志を育てる歴史教育」

 第4分科会の橋本実践の魅力は、羨ましいほど豊富な体験学習の数々です。
「戦争と史跡」という授業なのですが、おそらく学校設定科目なのでしょう。かなり自由、縛られていない、創意工夫が生きている。
メインはフィールドワーク実践です。弾薬庫跡、防空壕跡、東京大空襲・戦災資料センター、WAM(女たちの戦争と平和資料館)、陸軍登戸研究所平和資料館など、さまざまな場所に見学に出かけていきます。第5福竜丸の乗組員の方の話を聞く、という実践もある。
そして何といっても、この授業では、3泊4日の長崎研修旅行まで行っているところがすごい。選択授業で研修旅行ができるのですね。研修旅行では、原爆資料館や岡まさはる平和資料館、軍艦島、長崎歴史文化博物館を見学し、反核署名に取り組む現地の高校生たちと交流し、街頭インタビューなどの能動的な活動も行っている。一冊の本にまとめられるくらいの豊富さです。企画・準備も大変そうですが・・・。
レポートでは、紙面の制約上のためか、残念ながら、見学した日付と場所の羅列になってしまっているのですが、1つひとつの見学地とその体験がそれぞれ内容豊かなものだったことは想像できます。分科会では、もう少し聞きこんで、深めていきたいです。
実は、橋本実践で訪れた平和資料館や戦跡をネットで調べてみました。戦争・空襲に巻き込まれた庶民の視点から戦争に迫ろうとするもの、女性視点から従軍慰安婦問題を取り上げるもの、科学研究と戦争とのつながりを考えさせるもの、日本の加害責任を追及しようるするものなど、それぞれの切り口やアプローチがあり、大変興味深く面白い(intersting)ものでした。一年間を通した授業なので、複数の場所や人びとに会っていますし、つまり戦争や平和を複数の視点から考える機会になっているですね。
もし、この分科会に参加しようと決めているのでしたら、事前にネットで調べておくと面白いですよ。
分科会では、橋本さんのフィールドワーク実践の可能性を議論したいと思います。
あと、橋本実践を成り立たせている思想性、つまり「歴史教育と政治教育に通底するもの」として教師の立場性についても議論したいと思っています。
では、大会当日にお待ちしております。

運営担当 岡村昭弘 

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