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​ 71年目の慰霊の日〜沖縄から未来への連帯を

 本日6月23日は、沖縄戦において組織的戦闘が終わった日です。沖縄県内では慰霊の日として公休日とされ、糸満の平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式が開かれます。我が国の首相が、この式で昨年度とその前年度にほぼ同じ挨拶文を読み上げたことは記憶に新しいかもしれません。所詮、沖縄への気持ちがその程度の彼が、今年どんな挨拶をするかは対して期待もできないし、もはや(私的には)どうでもいいことです。しかし、日本国の首相として、沖縄の現状を改善する手立ては考えてほしいものです。
 最近では全国ニュースで報道されることが無くなりましたが、元海兵隊員の軍属が起こした強姦殺人事件については、沖縄県内では現在でもいちばんの関心事項です。19日には奥武山公園で追悼集会が開かれ、高生研大会にも参加している名桜大学の玉城愛さん、小波津義嵩さん、眞鍋紫苑さんが登壇し、それぞれに思いの伝わるスピーチを聞かせてくれました。
 愛さんの「第二の加害者は、安倍晋三さん、あなたです」ということばを、我が国の首相はどう受け取るのでしょうか。
 日米地位協定の改定には時間が掛かるから、運用規定変更でいくと、恥ずかしげもなく口にする彼は、戦後71年間、沖縄復帰後44年間、自分の政党が何もしてこなかったへの反省は微塵もなく、そしてさらにまだ沖縄を「利用」し続けようとしています。追悼集会で私達は、「怒りは限界を超えた」というプラカードを掲げました。それは多くの県民の偽らざる思いです。そして、翁長知事の叫んだ「グスーヨー(みなさん)、負ケテナイビランドー(負けてはいけません)。ワッターウチナーンチュヌ(私たちの沖縄人の)クワウマガ(子や孫を)マムティイチャビラ(守っていきましょう)。チバラナヤーサイ(頑張っていきましょう)。」ということばを、抱きしめて、未来の沖縄を築いていこうと誓ったのです。
 私の書いている基調では、このような今の沖縄の空気が伝えられれば、と思っています。様々な葛藤を抱きながら、未来のために立ち上がり、人々が声を上げていく姿。それを目指して生徒たちと取組んできたさまざまなこと。それをかたることで、その先にあるものを、この夏皆さんと一緒に見つけられるといいなと思っています。

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