「勉強の仕方が分からない」「テスト前に、勉強するプリントと答えを教えてくれ」などと最近の生徒は言います。考えることは苦手です。本当に秋田の子どもの学力は日本トップなのか?
義務制の先生の話を伺う会が、またありました。まず、「秋田型授業」というマニュアルがあって、最初に「目当て」を板書し、最後に「振り返り」としてまとめなければなりません。管理職が頻繁に授業を見回り、この形式に則っていないと指導されるそうです。「東大生のノート」のように、ノートを綺麗にとる指導もあり、地区で「ノート展」を開催し、良いノートをまねさせるとか。授業を視察に来て、子ども達が楽しく活発に発言していなければ指導されるとか。そうならないために、管理職が教室に近づいたら楽しそうに振る舞わせるとか。小学校高学年となると、週29時間の授業だとか。学力が向上したのかも知れないが、学級崩壊状態が増えていると言います。いろんな事の「検証」が求められ、時間がないと言います。
知りあいの小学生を見ても、「自勉」と称してノートに課題を書き写し、答えを書き、自分で○付けをし、「振り返り」を書いて翌日担任に渡します。毎日、意味もない?「自勉」をさせられる子どもも大変ですが、全員のノートを点検して返す担任も大変です。結局それだけで、他の勉強はしません。全国や県の試験の前になると、「過去問」のプリントが配られ、何回も!繰り返しやらされています。同じパターンの問題の答えを覚えるだけです。4月と12月は、小中学生にとって一番楽しくない月だと言います。このような「秋田方式」がもてはやされ、各地から視察や問い合わせがあるといいます。
「学ぶ」ことが、学力検査でで変質させられています。このままでは日本の教育が、子ども達が駄目になってしまう気がします。「全国学力テスト」に振り回されない都会だったらよいのですが、底辺?の県ほど血道を上げて取り組んでいます。順位を上げることが自分の県の未来を拓くと錯覚しています。
高生研で学んだ、教材づくりや「市民に育てること」などをしっかり押さえておかなければ、高校でもこの渦に巻き込まれてしまうでしょう。高生研の必要性がますます高まってきていると思います。ほっといたら渦に巻き込まれてしまいそうな人を、何とか私たちの仲間に抱きかかえ上げることがこれからやるべき事かと思います。
とらぬ狸@秋田
学ばせられている生徒たち それは高校でも同じこと。自分で考えることをしない。できない。そんな指導方法に満足している進学校の実態があります。
失敗をすることに臆病な、自分で考えることができない。
今の社会には必要ないと方向転換する教育の改革もまた一方であります。
子どもたちを荒波の大海に放り出すことに気付かない先生たち。大人達も大勢います。今こそ、高生研の学びが必要だと感じています。2月5日(土)6日(日)の青森高生研の冬の集会は47名の参加でした。
東北ブロックゼミ。そして、名古屋大会。
出会いを大切に。学びを大切に頑張っていきたいです。
青森 吉田