に投稿 コメントを残す

細腕三学年主任奮闘記④

 沖縄の照屋です。先週までは梅雨時期とは思えない快晴の日が続いてましたが、今週に入って再び雨が降りしきっています。沖縄では公共交通機関がバスとモノレール(→那覇市内のみ)だけなので、雨が降るとすぐに渋滞が起きます。車で同じ距離を行くのにも、晴天時と雨天時では到着時間がかなり変わります。翌日に大切な用がある時には、前日に天気予報をチェックした方がいいですよ。

  さて、「カーディガン着用許可」について前回からの続きです。昨年5月の生徒総会での職員への訴え・職員会議での話し合いを経て、その冬から「冬のお試し期間」を設けてカーディガン着用が認められました。ただ、着用が完全に許可されたわけではなく「冬のお試し期間」中(11月以降)に累計15人を越える違反者(男子:学ランを着用しないでカーディガンだけを着ていると違反/男女共通:黒・紺系統以外の色のカーディガンを着用していると違反)が出た場合、どんなに寒くても、その日を境に再びカーディガン着用を一切禁止するという条件付きでした。
 
11月中旬、衣替えが行われました。1週目、2週目は順調でしたが、3週目からポツポツと違反者が出てきました。会議室前の黒板に、生徒指導部の先生が「カーディガン違反者数」を書いていくのですが、12月初旬には違反者が累計5人。しかも全員が三年生(!)でした。三年担任団はもちろん、僕も三年生の授業「せっかく認めてもらったのに、ここでまた禁止になってしまったら、どうなると思う?生徒総会で生徒会のユウコ(仮名)が勇気を出して発言してくれたことが無駄になるし、先生方も「やっぱり出来ないじゃないか」って思ってしまうよ。お互いで注意し合って、何とか今後の違反者はゼロにしよう!」と呼びかけました。
 

 しかし、違反者が一人、また一人と一週間に1~2人のペースで増えていきました。12月中旬には、9名。しかも、1人を除いて違反者は全員三年生でした。職員の中には、「三年生はどうせ3月に卒業で学校には残らないんだから、違反して取り上げられても何とも思ってないんじゃないの? 学校に残る1・2年生の気持ちは全然考えてないよね。」と言う人もいました。それを聞いて悔しかったけれど、その通りだと思いました。もし、このまま違反者が15人を越えてしまったら、下級生と三年生の間に深い溝が生まれるばかりか、今後何かを学校側に要求する時に「自分たちで要求したカーディガン着用のルールが守れなかったではないか」という事で要求がはねつけられる事になってしまいます。カーディガン着用要求時よりも、もっと厳しい状況になってしまう可能性がありました。

 

          三年生世話係として、その事態だけは絶対に避けたいと思いました。

 

「何かいい手はないものか?….」 と悩んでいたある日………(次回に続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください