に投稿 コメントを残す

「佐藤レポートの司会をして」

玉名工業高校         藤川 秀一
 分析会が始まるやいなや、大阪高生研代表の中村さんが班分けの妙技を見せてくれました。みなさんも活用してみて下さい。
 参加者に年頭の抱負を漢字一字で書いてもらい、何人かにその意味を発表してもらいます。次に漢字の画数の順に一列に並んでもらい、5班に分けるなら「いち、に・・ご」と号令を掛け、5班に分けるというものです。「班分け」一つとっても、これまで大阪高生研は様々なやり方を教えてくれましたが、これはまたユニークな方法です。パクリたいと思います。
 さて佐藤レポートは、20年間ずっと生徒会やクラス担任ばかりを担当してきた「HR派」教師が、慣れない「学年生徒指導主担」をすることになった。近隣有数の厳しい生徒指導が行われている学校で、「軟弱生徒指導主担」は、1年目の若手教師とタッグでどう取り組んだか、という内容です。
 1年目の若手教師とタッグでどう取り組んだかの部分は、学代会議(各クラスの委員長、HR委員が出席)による学年自治の追求、具体的には「綱引き大会」や「球技大会」の自主運営、クラスの「席替えのルールづくり」の取り組み、さらには学年の生徒たちの要求をアンケートで募り、その中から「勉強会」を実現するなど、興味深い内容なのですが、当の若者教師のご都合が悪く、しかも時間的制約もあり、論議出来なかったのが大変残念でした。
 今回の分析会の特徴は、参加者のみなさんの意欲的な質問(レポーターへの聞き込み)によって、佐藤さんの報告そのままからは見えなかった側面が明らかになったことでした。
 例えば、「指導拒否は生指扱い」「頭髪違反は帰宅指導」など、いわゆる「毅然とした指導」は佐藤さんらしくない指導のやり方ではないか、という質問が明らかにした側面は、佐藤さんが生徒や親といつもじっくり話し込み、帰宅指導は極力避けることが出来るよう、事前に粘り強い語り掛けを続けていたということです。その意味で佐藤実践は排除しない実践だと言えるのではないでしょうか。さらに言えばゼロ・トレランス的な学校をまず学年から換骨奪胎していく学校づくりの実践と言えるでしょう。
 また「だめなものはだめ」と厳格に生徒に迫ることの出来る同僚教師が、共に生徒指導に取り組む中で、次第に柔軟な指導もされるようになったのも、異質なものを異質なものとして終わらせない佐藤実践の懐の深さではないでしょうか。
 今年の夏の東京での全国大会では、このレポートがぜひ一日通しの分科会で論議されることを期待します。 以上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください