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大会特集①「分科会のオススメポイント」 ◆一般分科会8〔HR〕 「文化祭~カップは踊る、されど回らず~」(報告者:西尾健佑・大阪)

本校は大阪の北部にある私立高校である。生徒数は定員630名に対し550名前後、偏差値は40といわゆる「教育困難校」と呼ばれるところである。男女比率は男9:女1であり、ほとんどが男子生徒である。実際に硬式野球部などの部活動に力を注ぐ教員が多く、抑圧的な教育が行われている部活も少なくない。一方、他の教員の教育実践に関しては不干渉であることが多く、管理職からの抑圧もないが、学校全体の雰囲気として「文化祭を縮小したい」という教員も多くいる中で行った実践である。

昨年度受け持ったクラス(29名)の文化祭の実践報告。ヤングケアラーや気持ちが不安定な生徒など、「問題」を抱える生徒も少なくない。しかし、前向きな生徒が多く、文化祭の出し物はコーヒーカップに決定した。ノウハウも無い中、試行錯誤し文化祭前日に完成したコーヒーカップ。ところが試運転で回らない。リーダーは心が折れて泣きだす。やり方を変えて、何とか本番を迎えるまでの過程を中心に報告する。

ただ、文化祭終了後、多くの生徒がバイトをするようになり、急速に教室の内から外へ彼らの心は動いていった。また、三学期には行事がないため、静かにクラスは終わっていった。文化祭後の「第二の盛り上がり」をどうにかして作ることができたら、もっと変わったのかもしれない。

この文化祭は、私自身かなり「見切り発車」をし、そして生徒たちには「多くのもの」を背負わせたと思う。担任としてもっとなにかできたのではないか、これでよかったのかなどを、参加者のみなさんと話し合いたい。

<高生研会員通信No.189より>

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