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大会特集①「分科会のオススメポイント」 ◆一般分科会1〔特別支援〕 「過酷な現実(いま)に揺れる生徒に応えるということは」(報告者:河上 馨)

機関誌『高校生活指導216号』特集2に掲載されている特別支援学校での、高校1年次HR実践です。(が、どの教育機関にも共有される内容です)。この実践記録が生まれた経緯を紹介します。

執筆依頼を受けた河上先生の当初の理由は「それなりにうまくいった実践」であったからだと思います。外国にルーツを持つ主人公のタクミくんが巻き込まれていく問題状況に応えようとあきらめずに関わりつづけた理由は、タクミくん本人が自分の新たな在りようを模索していった姿として河上先生の印象に残っていたからです。

しかし、執筆のさなかにその認識が誤りであったことを突き付けられます。配属転換していた河上先生は、元同僚から、タクミくんが「違法薬物の運び屋をやらされ」、「本人も、断ることができずに薬物を摂取し、中毒になってしま」い、「ダルク(薬物依存症患者の社会復帰をサポートする施設)の職員と卒業式に参加」したことを伝えられるからです。

タイトルが、「過酷な現実(いま)に揺れる生徒に応えるということは」という「問い」になっているのは、誰よりも河上先生自身が、この実践記録を執筆していく過程で「どう関わっていたらよかったのか」と問われているからです。本気で関わっていたからこそ突き付けられる、生活指導を模索していく原点ともいえるこの問いを、みなさんと深めていけたらという思いがあります。よろしくお願いいたします。

<高生研会員通信No.189より>

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