編集長の井沼です。新高生研発足を記念する194号(2012年夏)から編集長をしていますが、おかげさまで194号は好評のうちに1000部を超える普及が出来ました。高生研会員はじめ、194号を読んでくれた方に心からお礼申し上げます。
さて! 195号は、デザインが一新されました。これはインパクトありますねえ。職場で隣に坐っている徒会部長の若手との間に何気に置いといたら、「対話と討議が必要って、まさに今のうちの生徒会ですねえ」とぼそぼそというので、「よかったら読んでみて。立ち読みOKだから」とすすめました。ちらちらと読んでくれていたみたい。うれしいなあ。
195号全体のコンセプトは、<学校の民主主義を問う>です。
「特集1.学校に対話と討議を!」は、教育現場に「上意下達」のシステムが強まるなか、対話と討議を軸にした教育実践を通じて学校の民主的統治のあり方を考えようというものです。締めくくりの竹内論文は、指導と対話・討議の実践的な関係をクリアに整理してくれて、元気が出ること間違いなしです。
「特集2.ケアする責任を分けあう社会へ」は、昨夏の全国大会問題別分科会で好評だった原田真知子さんの実践記録「『いらない子』なんていない」をはじめ、高校に留まらない広い視野で傷ついた子ども・若者のケアと再生の物語に光をあて、人に優しい社会を提起します。
教育の論点「第2回 民主主義の現在」は、名古屋大学の田村哲樹さんに、政治学の立場から、「熟議民主主義」を論じてもらいました(昨夏の全国大会記念講演に加筆)。
そのほか春号は、新年度を迎えるためのヒントもいろいろ。充実の1冊をお楽しみ下さい。そしてぜひあなたのまわりの「あの人」に勧めてみてください。
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