(生徒A)「せんせ~っ、聞いて聞いて!文化祭でY(Aが気に入っている男子)と(一緒に)写真撮ったよ!せんせ~も5組行ってY見てみてね!とてもかっこいいから!」
(私)「あぁ、うん….取りあえず写真一緒に撮れて良かったね….」
(生徒B)「せんせ~っ、M(Bの彼氏)が全然メール返してくれないんだけど、なんで? 私はすぐに返信してるのに?」
(私:俺にそんな事言われても…Mに直接聞けば?と思いながらも)「ん~と、何でだろうね..?ひょっとしてたまたまタイミングが悪かったかもね…」
(生徒C)「せんせ~..俺、F(Cが好きな女子)の事とても気にいってたのに….俺より先にD(Fが好きなもう一人の男子)がFに告ってしまった….そして!今!二人付き合ってるんだって!どーして!?何でDみたいな奴と!?」(私:俺に何て言って欲しいんだ!?)「そっかぁ….」
休み時間等での生徒たちとの何気ない会話で、どう返事(対応?)したらいいか分からない
時がたまにある。勤務校が変わったとしても、似たようなシチュエーションを経験する。
生徒たちにとって、上のような話題で話をする(おしゃべりする?)事が出来るのは仲のいい
友達か、話を聞いてくれそうな教師だけだと思う。「好き嫌い関係・恋愛関係のプチ問題」は、
ほとんどの場合、近しい人に話を聞いてもらえるだけで解決すると思うが、もし授業という場でそれら「プチ問題」を共有し、意見を出し合って議論を重ねる事が出来れば、クラス全体として成長するし、DV問題をさらにすんなりと理解する手助けになると思う。
小柴さんは、過去に行った授業での反省も踏まえつつ、生徒同士が気持ちを言語化しやすい
(言葉&文字)雰囲気を創りだし、それらを全体で議論し合える場を提供する。様々な「ハラスメントに関する事」を、我々が教材としてどのように活用していけばいいのかという道筋を示してくれる実践分析になると望んでいる。(照屋 淳)