皆さん、あけましておめでとうございます。
秋田からです。月曜日の担当になっていますので、出来るだけ責任を果たしたいと思いますが、週末は出かけることが多く、アップが遅くなる場合が多いと思います。ご容赦下さい。
さて、全国的に今年は寒さが厳しいようですが、秋田も寒さが身にしみます。でも、以前はこれが普通だったんで、暖冬が異常でした。今は、「異常」が普通になってしまったようです。今日は「成人の日」です。秋田県のほとんどは8月のお盆の頃に開催します。月曜日に移動したりして「成人の日」の意味がますます薄れている気がします。
この土日は、八郎潟を望む「八郎潟ハイツ」で、秋田県の民教研「冬の合宿研」が開催されました。小中高の教員やOB,一般の参加者が65名ほどでした。話題の中心は、「学力日本一」の実態とそれに振り回される高校教育でした。
小中学校では、順位を落とさないため、担任教師が強迫観念にとらわれており、子ども達は「過去問」練習付けにされていると言います。秋田県では、4月の全国版と12月の秋田県版、そして秋田市独自のもの、というように試験があり、そのたびに練習をしています。そのほかにも「単元テスト」があり、単元が終わる毎に教育委員会から配信される問題をやらせ、分析し、対策を報告をしなければならないと言います。
授業も「授業マニュアル」なるものがあって、それにそって授業を進めなければならない。校長が巡視し、そうしていないと指導を受けるようです。結果、それが「評価」に繋がるからと心配しています。秋田県全体が「学テ」にとらわれ、本当の教育を無くしたみたいです。しかも、この「秋田方式」が全国に広まりそうだとか・・。
また、高校も大変です。「小中が全国一なのに、大学進学率やセンター試験が低迷しているのは高校に問題がある。」ということです。秋田の多くの高校はは14日が始業式ですが、「進学校」では4日から学年毎に授業を始めていると言います。県教委は「難関校合格数」アップのため、様々な事業を興し予算を組んでいます。その一方で、普段使用する予算は毎年削られ、防寒着で職員室で仕事、という学校もあります。
おかしいのは、「秋田の高校が甲子園で初戦突破できない。」と言うことが県議会でも問題になり、そのための予算を組んだりします。
そんなこんなで学校は振り回されていますが、県民性かおとなしいせいか高校での「荒れ」は少なく、教師はありがたいです。うちの工業高校でも茶髪はおりませんし、教師の言うことは聞いてくれます。その分、秋田は子どもも含めて自殺が多いのですが・・。
最初なので、「応援」にはなりませんが、「聞いてきた」話を独断的にまとめました。良い話もたくさん出たことは強調しておきます。
ではまた。
岸田です。「秋田の学力テスト」、現場のお話大変興味深かったです。生徒は「おとなしい」ということですが、若い教員や教員志望の方はどうですか?「教員が足りない!」みたいなのが報道で特集されていたよと周りから聞きました。私はその番組や新聞を見ていないのですが、若い人が元気だといいですね。教研の続報、楽しみにしています。