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「わたしはダニエル・ブレイク か?」 その3 教師の壁

堂々庵
映画『わたしはダニエル・ブレイク』を見る切っ掛けを作ったのは前の同僚の
話です。
図書館での話です。
図書館を管理している同僚は出張のため一緒に詰めている先生に後のことを託しました。17時が閉館時間なのですが、その先生は時間キッカリに生徒を追い出そうとしていたそうです。しかし、閉館間際に本を借りようとする生徒がいたそうです。
次の日、その後を任せられた先生は同僚に、
「先生聞いて下さい。昨日なんか生徒が閉館間際になって本を借りようとするんですよ!どう思います? 私は腹が立って『今何時やと思ってるの!』といって貸してやりませんでした!!」
そのことがあった少し前にこの同僚は件の映画を見ていたそうで、映画の話と重なったそうです。そして思うところがあってその先生に「けどな先生・・・。」といくつか話をしたそうです。ただでさえ普段あまり本を借りに来ない、ましてや学校の端にある図書館に足を運こともままならない状況。時間を守らせるのは大事だが、借りて本を読もうとか勉強しようとする意志までも締め出してはいけないのではないかというものでした。
変な話、私は映画の紹介のために聞いたこのエピソードの方が印象深く、映画の内容に関わっては今ひとつ頭に残っていませんでした。
その後、私も映画を見て、この時の同僚の気持ちがよく分かった次第です。
もうみなさんはご覧になりましたか?
思わず感情移入する場面が多い映画だと思うのですが・・。
その4につづく