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一般分科会9  生徒会 市民性を育む生徒会選挙のとりくみ

国大会の初日、8月4日の午後の分科会で「生徒会 市民性を育む生徒会選挙のとりくみ」のレポートを発表します。このレポートは現在の勤務校で生徒に、少しでも自治的な体験をさせようと思い、選挙管理委員会の顧問として取り組んだ実践です。

もしかしたらどこの学校でもそうかもしれませんが、本校では生徒会選挙はかなりいい加減におこなわれていました。規約を無視したり、得票数を公表しなかったり、投票用紙を後ろから集めたり・・・・。しかし、言うまでもなく学校は教育の場です。絶好の政治教育の場であるにもかかわらず、選挙がなおざりに行われていることは本当に勿体無いことです。

政治は民主主義の「作法」に則って行われます。その「作法」は文字に書いて、教科書で学ぶような性質のものではなく、実際の体験を通してしか学ぶことができません。生徒会選挙においては、投票することによって、あるいは自分が意見表明することによって切実な生活要求が解決する、そういう体験をすることがすべての青年に必要です。

先日の参議院選挙は、全体の投票率は48%でした。1995年の参院選以来の低さです。とりわけ18・19歳の投票率は31%にとどまりました。そのような中、NHKを批判するだけの政党が2%を得票し議席を獲得しました。もはや民主政治の土台が崩れつつあると言わざるを得ない状況になっています。

「政治」とはテレビモニターの向こうで行われているものではありません。生活の中で必然的に発生するさまざまな要求や紛争を解決するのもまた「政治」です。そういう意味で、「政治」は私たちの身近な生活の中にあります。まさに「The personal is political.(個人的なことは政治的なこと)」なのです。

酒田孝(青森)

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