熊本高生研5月例会学習会報告 「熱き思いをぶっつけよ!」

5月学習会の報告です。例年、この5月は教員採用「選考考査」の第二次考査である「模擬授業」とそれに続く「模擬面接」に取り組んでいますが、今回もこの夏、実際に受検される国語と社会のお二人の先生にお忙しい中お願いしました。
まず国語のS先生、快調に「エアー質問」を飛ばす中、生徒の傾注を集め、生徒の答えに対しフォローしそれにコメントを添えていく普段の授業の様子がよく伝わってきました。本人の感想によると、「これまで、生徒の課題に応じた言語活動をどのように取り入れれば、『国語』という教科が授業として成立するかを悩んできたが、今回の模擬授業がその突破口となり得た。」「本番の会場に近い環境で臨むことができた。」とほぼ満足の反面、今後の課題として、「知識にあやふやな面があったり、目あての設定が粗かったりするので、言葉選びを慎重に行っていきたい。」「構想時間(15分間)内に発問を考えたい」と反省材料も得られたということです。今まで、なんと発問はずっとその場の思い付きだったそうです!?聞いてびっくり!一昨年からS先生の模擬授業を受けていますが、発問がその場の思いつきだったとはとても信じられないのですが…。また「パフォーマンスもまだまだ!『実際に生徒が教室にいるような!』と言われるような模擬授業を目指したい。」と
いうことです。S先生は常に指導法を研究し開拓され、今回の模擬授業もやる気満々で、いち早く引き受けて頂きました。
さて次の、日本史が専門のО先生の授業は、戦国時代の終焉を欧州諸国の海外進出と関連させた内容でした。「エアー」ではあったのですが、ICTを取り入れて視覚的な面からも生徒の興味を引くように工夫溢れるものでした。やはり、歴史の授業においては、実物(模造でもよいが…)やその画像に現れた事実がなによりも「歴史を語る」のではないか。そして教師の役目はその「語り」を「通訳すること」ではないかと、当時のヨーロッパ世界をスライドで示すО先生のエアー模擬授業を受けながら、考えさせられました。彼の反省点は「知識的な発問ばかりでなく、もっと考えさせる発問を出せたら良かった」ということです。模擬授業に同席した私たちも通じる反省点です。この3月に「完全退職」された同勤のF先生が職員室から銃(もちろん模造銃)を担いで授業に行かれる姿を見かけましたが、その「銃が語るもの」をどう「通訳」されて、生徒にどう考えさせておられたのだろうか、この報告を書きながら参観しておけば良かったと後悔しています。
授業後の質疑・討論の中で得られたものがあります。面接官役を担われたМ先生から、「問われた質問にただ答えるのではなく、面接官の印象に残るようなインパクトのあるものに!熱き思いをぶっつけよ!」が飛び出しました。目の前の生徒をどう捉え、日頃の授業にどんな工夫しながら取り組んでいるのか。自分の実践に絡めて、答えていくことが大切。アッピールの機会はここしかない。「この15分間の授業」より「のびしろ」を示すことが大切。そういう事だと私は受け取りました。若いお二人だけでなく、老兵ながらまだ現役の私にまで「喝」を入れられた次第です。
模擬授業司会担当 正清

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