いよいよベールを脱ぐ!? 高校生活指導 18歳を市民に 194号

 194号は校正戻しもすべて終え、7月1日、日帰りで上京して、出版社と最後の詰めを行いました。あとは、いよいよ8月1日の発売を待つのみ! 引き落とし会員、直接購読の方にはこれまでどおり郵送されます。
 第1特集「シティズンシップ実践を始めよう」は、「シティズンシップ実践って、なんだか遠いよね」と思っている方にゼヒ読んでもらいたい。4つの実践とその分析、小玉論文と現場教師の応答を通じて、ふだんの実践から生徒の市民性を育てていく道すじが スッキリハッキリ!見えてくるはずです。
 高生研の魅力は、よく書き込まれた実践記録と実践者を励ます分析。実践者(記録者)と分析者の1対1の応答で、より議論が深まるように意図しました。
  森野実践は、発達障がいを持つA君の「喫煙」事件をめぐる記録です。さまざまな登場人物を通して、不器用な人間に「普通」の基準を押し付け、はみ出させてしまう政治が見えてきます。
 伊藤実践は、メディア研究部の文化祭の取り組みです。生徒たちが設定したテーマは、「NIMBY?」。「Not In My Back Yard(関係ない)」の略語です。自由に表現することや知ることで傷ついたり他人を傷つけるこわさに立ちすくんでしまう自分を乗りこえて、無関心で閉ざされた世界の扉を開けようとする生徒たちが報告されます。
 酒田実践は、震災復興募金に取り組んだ生徒会の記録です。地元が震災にあう中で、高校生が自分たちの地域の復興の問題として、生徒会方針で募金を決定し行動を起こします。「困っている人に手をさしのべる」というまさに政治の原点のような活動が、公立高校の社会的存在意義を考えさせてくれます。
 佐藤実践は、教育基本条例問題で政治的な自主規制が働きがちな大阪で、言論の自由を生徒とともに作り出していく授業実践です。異質の意見を認め合う関係づくりは、単に授業技術のレベルを超えて、私たちの市民社会観を揺さぶるでしょう。
 小玉重夫論文「シティズンシップ教育再入門 ―市民教育に求められる教師の指導性―」では、シティズンシップ教育をわかりやすく整理し、実践するための視点を提起してもらいました。「難民から市民へ」、「権力の遂行中断性」という提起は、私たちの実践に深い示唆を与えると思います。(つづく)

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