この夏のもうひとつの楽しみ

 この夏、第50回東京大会の他にもうひとつ楽しみができました。以前、このブログでも紹介のあった(7月13日の「魅力的な響き」)8月18日に宮崎観光ホテルで行われる「哲学の午後」と題したイベントに参加することにしたのです。
宮崎の山下道也さんと熊本高生研のコラボ企画ですが、私にとってこれは願ってもない魅力的な企画なのです。というのは、2010年6月の「九州ブロックゼミin宮崎」に参加予定だったのを、我が家の事情で当日ドタキャンせざるを得なかった、ということがあったからです。あのときのリベンジ(?)を果たしたいという思いで、この企画のお話を聞いてすぐ参加を決意しました。
内容は、<1部>【哲学 in the afternoon】「生き延びるための思想」~上野千鶴子さんの東京大学退職記念特別講演のDVDを観よう!~(14:30~16:00) 「リーダーは要らない」~山下道也の熊本高生研歓迎記念ゼミ~(16:15~18:00) <2部>【哲学 in the night】パーティ!(18:30~) というものです。2年前は、次の日に山下さん宅で行われた「水よう会」に特別参加するというビッグな企画だったのですが、今回はそれはないようです。わたし的にはちょっと残念! 
お盆の後で飛行機代はちょっと割高ですが、それに見合う収穫があることは間違いなし! また、熊本高生研のみなさん(今のところ5人参加する予定だそうです)と交流できるのもすごく楽しみです。
ごいっしょにいかがでしょう? 参加しませんか?
(茨城のイソヤマ)

熊本発<6月学習会報告・感想編>

問い、悩みながらの授業づくり(前編)http://tokyotaikai2012ouen.blog.fc2.com/blog-entry-116.html
分析会に参加しての感想
藤川 秀一(熊本工業高校定時制)
 このままでも十分凄い実践ですが、これからますます成長していく可能性を秘めた実践です。2学期にその後を、1月大会で一応の集大成を報告していただき、そして全国大会でもぜひ発表してもらいたいと参加者の皆さんの意見が一致しました。
 集中出来ない生徒が何人かいる数学の授業、私語をしだした生徒たちは初めの頃は注意したら止めていたが、だんだん激しくなり、さらに聞かずにぼーっとしたり寝ている者も出てきます。
 教科担任の深久先生は生徒たちに「授業中に授業と全く関係のない私的な話が、注意を受けても延々と続く状態を、あなたはどう感じますか、どう思いますか、どう考えますか」というアンケートを実施します。
 このアンケートに20名のクラスの生徒のうちのなんと10名が記名で回答しました。 また17名が「このままではいけない」と書き込みます。
 深久先生は、アンケートの前に、すべて打ち出したものを皆に返すとは言いましたが、話し合いをするとまでは言っていませんでした。深久先生自身もそこまでの展望は持っていませんでした。
 話し合いができるかもしれないと深久先生が決断させられたのは、あの名前出しOKの十名(特に冒頭の女子3名)によるところが大きかったそうです
 深久先生の気持ちに応えて2名の生徒が司会に立候補し、話し合いの結果「授業中の5つのルール」が決められ、「サポートティーチャー(小先生?)」を3名の生徒が引き受けます。
 私も20年くらい前、40人の中で20人くらいの生徒がしゃべる、「しゃべるな!」と怒るとそのまま寝る。「寝るな!」と怒ると起きてしゃべり出すというクラスにアンケートを取り、それを生徒たちに返して考えさせる取り組みをしたことがあります。しかし深久クラスのように生徒の司会で話し合いをやり、さらに「授業中の5つのルール」まで作り、生徒が「サポートティーチャー」に立候補するなんてところまでは行きませんでした。その意味でも深久実践には感嘆させられます。
 生徒のアンケートの文章で気になったのがO君の「昨年に比べたら全然ましになった方だと思うし、気にならない。あと、昨年のテストはこばかにしたテストって先生は言ったけど、2組の男子はそれでみんな助かったから、別に悔しいとか思っていません。自分は昨年のテストでよかったと思う。」という意見です。
 私が深久先生だったら「O君の意見は私(深久)に対するスルドイ指摘であり、とても大事な意見だ。」とベタ褒めし、さらに「昨年に比べたら全然ましになった」とO君から評価されたことは大変嬉しいと高く評価すると同時に、今の授業の状態が「気にならない」というのはなぜだろうとコメントするでしょう。
О君は「自分は昨年のテスト(学年末考査)でよかったと思う。」と書いていますが、これから二つの意味が読み取れます。ひとつは文字通り「よかった」という意味です。もうひとつは逆に昨年の学年末のテストは「俺を(О君を)小馬鹿にしている」と感じたという意味です。 だからこそО君はその事を言い当てた深久先生に対して「昨年のテストはこばかにしたテストって先生は言ったけど」(深久先生が「こばかに」というような言葉を不用意に使ったとは考えにくい。О君の中にはすでにその言葉が一定の位置を占めていたのではないでしょうか。)「自分は昨年のテストでよかったと思う」と激しく反発しているのではないでしょうか。
 また「昨年に比べたら全然ましになった」と昨年の授業者を厳しく批判しているのだと思います。しかしО君はその悔しさを一応脇に置いて「2組の男子はそれでみんな助かったから」と鋭く指摘しています。ここに彼の批判精神とリーダー性を読み取ることができます。彼がこれからサポートティーチャーに立候補した時、深久先生の授業は大きく深化するのではないでしょうか。
 レポート分析の中で、これからの課題として指摘されたのが、
①「授業中の5つのルール」の点検をどのようにするのか。
②サポートティーチャー(小先生)をこれからどのように育てていくのか。の2点でした。
 このうちの②については、週に一回くらい放課後サポートティーチャーに集まって貰い、お茶しながら「サポートティーチャーやって嬉しかったこと、うまくいかなかったこと、こうすればいいんじゃ」というようなことをおしゃべりし、さらに深久先生の授業に対する要求が出るようになったらと思います。
 これからの展開が楽しみです。乞うご期待。(ふじかわ しゅういち)
教科でも可能なシチズンシップ教育
福永 信幸(湧心館高校定時制)
 5月に数学の模擬授業を体験し、「分かる授業」に懸命に取り組んでおられる深久さんの姿勢に感銘を受けました。そして6月学習会で「実際の生徒・クラスの現状」(の一部)に触れ、「これは感銘を受けたでは済まないくらいの高度な実践」だということに気づきました。「担任でないクラスの教科担当者がここまで生徒に迫れるのか?、いや、授業がうまくいかないクラスなんてどこの学校にでもあり、ごまかしながら毎日を過ごしている私(たち?)が生徒に全く迫っていないのか?」。困惑と刺激の学習会でした。
 以下、深久実践で私が評価する3点について述べたいと思います。
 まず最初に、「授業全体の緻密な構成」です。決して高いとはいえない勤務校での数学への興味・関心に対して、「解けることは楽しいこと」に気づかせるような、考え抜いた授業の流れだと感じました。特に②の「生徒のペンは置かせる」指導が「書くことと聞くことは同時にできない」という言われてみれば当然のことですが(私は板書しながら自己満足的に説明しています)、生徒の理解を重要視することが徹底しています。そして⑥の「周りに聞いて教えてもらってよい」や⑦の「(問題が)できた人は教師が○をつけ平常点に入れる」など、生徒間のコミュニケーションや考査以外の評価ポイントの積み重ねもしっかり加味されています。
 第二に、深久さんの「役者ぶり」(もちろん良い意味で)です。アンケートを取る際に、最初に用紙を配らず、生徒の顔を見ながら趣旨を分かりやすく説明されています(私だったら最初から配ってしまいます)。リード文も良いと思います。具体的に生徒の名前を挙げつつ自分の失敗を謝罪し、「ちからを貸してくれる人」(サポートティチャー)が出てきて欲しいという展望にまで言及しています。そしてアンケート結果を発表する時はもちろん、「話し合い」の場でも2人の女子生徒に進行役を任せながら(ここが重要です。私だったら介入して「教師主導」になると思います)、「授業ルールを自分たちで決定」させているのです。
 最後に、「このクラスのすごさを発見した深久さんの見識」です。私語が多く授業がうまく進まないクラスは私なら職員室で「また○○たちが騒いで、注意してもきかんとですよ」と言い放ってオシマイでしょう。深久さんは「課題は多いが、このクラスは1年間過ごした軌跡が必ず成果となって出る。自分たちの意見をキチンと出せる」と確信を持って、記名アンケート→結果発表→話し合い→ルール作りという一連の流れをつくられたのしょう(ご本人は「それは買いかぶりです。話し合いから先は、生徒に助けられながらの実践です」とおっしゃっていますが、私は「無意識のうちに計算している」と見ました。仲間贔屓すぎるでしょうか?)。
 重箱の隅をつつくような疑問点(職員集団はどう反応しているか、生徒の家庭環境はどうかなど)はさておき、「教科でも可能なシチズンシップ教育」を熊本から証明した実践ではないかと思います。秋以降の再報告が本当に楽しみです。
                             (ふくなが のぶゆき)

熊本発<6月学習会報告・レポート編>

問い、悩みながらの授業づくり(前編)
深久 史朗(公立高校)
 2年生のあるクラスでの数学の授業づくりについての報告です。
 昨年、どの授業でも「お手上げ状態」で、教室後ろに交替で学年の先生方がついていてやっと授業ができていた。成績不振で数名が学校を去らざるをえなかった・・・等々。どの先生からも「とにかく大変だった・・・」との声を聞いた。
 今年度4月当初「昨年とはうって変わって本当に良くなった」という周りの先生方の話に、昨年の話は本当だろうか・・・と思っていた。ところが、中間考査が終わった5月末から立ち歩き・私語・授業妨害・・・が出はじめる。自分なりに工夫した授業構成で自信があっただけに(他のクラスではうまくいっている)、困り悩んだ(他の教科の授業でも同じ状況だったことがちょっとした救い)。高生研でMさんからの「授業妨害は、生徒の授業批判の表れ。生徒に聞いてみては」とのアドバイスに、私なりに丁寧に聞く姿勢は見せたものの、何も出てこなかった(ちなみに、問題行動を起こす生徒たちとの関係は良好、休み時間や放課後の会話や希望補習やったり)。
 授業は以下のような流れで進めている。
① 本日のテーマを提示、ノートに書かせる
② 例題を生徒たちと、発問と応答を繰り返しながら、解く
(生徒のペンは置かせる。「考える・理解する」と「書く」を明確に区別する)
③ 質問がないか、理解したかどうかを「○○くん、どう?大丈夫?」など言って確認する。「うーん、いまいち」とか言われる場合はもう一回やる
④ 例題をノートに書かせる(板書を見ながら)
⑤ 各自で教科書の練習問題を解かせる。苦手な生徒には支援を意識的にする。
⑥ 生徒は、分からない場合は周りに聞いて教えてもらってよい
⑦ できた人は手を挙げる→教師が丸をつける→本日の授業は「合格」。平常点に加味
⑧ 演習プリント(宿題)をもらってやる
⑨ 9割方の生徒が終われば、次へ進む(途中の人は放課後やあとから持ってくる)
 クラスは全員で20名(男子7名。元気がいい5名とおとなしく静かな2名。女子13名)。男子は数学が苦手な生徒が多いが、授業には積極的(当初は)だった。女子は数名苦手な生徒がいるものの比較的理解が早い生徒が多い。授業規律が乱れていった経過は以下のような感じ。
●②,④,⑤のとき、私語をし出す。
 始めの頃は注意したらやめていたが、だんだんと激しくなる。
 ぼーっとしている、寝ている(もちろん起こそうとするが)
●③は写すだけになる
●⑤のとき自分で解けない。もしくは最初から解く意欲を見せない
 (ついてやれば解ける場合もある)
 そのような中、1回目の授業停止事件。私が切れて、説明と板書を突然やめて、「君たちが授業者の私との約束を守れないなら私は授業をする気になれない」と言って、その時間はそれ以降授業をしなかった。あとで、勉強の良くできる生徒(学級委員)から「飛ばしたところをきちんやってほしい」とクレームがあった。その次の授業ではしばらくは静かになるが、すぐに元の黙阿弥。
 そして、衝突が起きた。切れた私が大声で「オォイ!!」と怒鳴ってしまった。それまで穏やか人間だった(演じてた?)深久が切れた?!生徒たちは皆驚いたことと思う。当のA君はふてくされて突っ伏して寝てしまった(フリ?)。授業の最後に次回アンケートを取る予告をして、その時間は終了した。
 次の授業で、以下のような話をしてアンケートを配布した。
「前回の授業で、話したようにアンケートを取ります。『あなたたちの数学の力はスゴイ。2ヶ月間の授業から深久は確信し、それを断言できる』この言葉にウソはありません。そして、今2年2組の授業は危機に陥っていると、私は認識しています。「そんなおおげさな」皆さんはそう言うかもしれません。しかし、これまで数々のクラスで授業してきた私には、そのことが分かるのです。
この状況を解決するには、深久一人の力では無理だと判断しました。現に前回、あろうことか、この学校に来て初めてあのような「不快感丸出しの怒り」を露わにし(ダサくて最低です)、その結果が「A君のあの態度」(一つの例としてです。A君ゴメン)です。
 これから先もし、それでもなお、深久一人の力で授業をやろうとするならば、「A君のあの態度」はつづき、結局は進級できないという結果が来ることは目に見えています(1つの例としてです。A君ゴメンなさい)。
 しかし、もし、この2年2組の皆さんの中に「ちからを貸してくれる人」が現れるのなら(その人はひとりでも多くいると助かりますが)、そのような状況も回避できるかもしれない」
 アンケートの内容は、「授業中に『授業と全く関係のない私的な話が、注意を受けても延々と続く状態』をあなたは、どう感じますか、どう思いますか、どう考えますか」という質問と、「サポートティーチャーをやってもよいという人は丸をつけて下さい」の2つだけ。
 生徒の書いた答はすべて打ち出して皆に返し、今後の授業を考える機会にしたい旨を伝え書いてもらった。生徒たちの返答は、以下のようなものだった(抜粋)。
・真剣に学びたい人にとっては迷惑だと思う。(Mさん)・うるさくてイライラする。集中できない。空気を読んでほしい。自分もだけど注意する人がいない。(Gさん)
・うるさくて、授業に集中しにくい。なんで注意されたのにまた、話すんだろうと感じた。(NBさん)
ダメだと思う。(A君)・しずかにしなきゃいけない。(H君)・昨年に比べたら全然ましになった方だと思うし、気にならない。あと、昨年のテストはこばかにしたテストって先生は言ったけど、2組の男子はそれでみんな助かったから、別に悔しいとか思っていません。自分は昨年のテストでよかったと思う。(O君) 
 (以下、後編(「スコブル」次号)に続きます)        (ふかひさ しろう)

魅力的な響き

先日、宮崎の山下道也さんから、大量のチラシが送られてきました。チラシの内容は、8月に行われる「哲学の午後」と題したイベント。以前このブログでもお誘いをかけてありましたが、わたしはこの「哲学の午後」という響きがなんともいいなぁと思いました。しかも、押しかける我々熊本髙生研を歓迎して記念ゼミ「リーダーは要らない」まで開いてくださるなんて!数年前に一度、山下さんが開催される「水よう会」にお邪魔したことがありますが、その活発な議論と参加者の笑顔が思い出されます。
 「わたし的に(若者表現を真似て)言えば、40年前から高生研の中で実践し考えてきた「集団つくり」のいちばん中心にあった(そのことも当時わたしはよくわからなかった)「核づくり」の意味が、ほんと今頃になってようやく見えてきた~」とおっしゃる山下さんのお話を是非聞きたいものです。しかし、学校ではその時期夏期課外が・・・。なんとかならないかなぁ。
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【告知】「大阪の教育これから」第2弾やります。

大阪・サトウです。
今回の大会の1つのテーマは「熟議」。
そして、ぼくは問題別分科会5「 政治と教育の“間”を考える~大阪の状況から、全国の状況から~」を担当する1人です。
これらにちなんだところで、今月末、こんな企画を予定しています。
「違いは違いとして明らかにさせながら、そのなかから一致できることを追求しよう」
と考えるタイプの維新の会の府議さんや若い人たちと一緒に企画するシンポ、第2弾です。
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大阪の教育これから2
どうする?どうなる?大阪の教育
~高校生や保護者の声にこたえ参加者みなで考える会~
::::::::::::::::::::::::::
<開催趣旨より>
この春、大阪で、2つの興味深い教育関係イベントが行われました。
1つは、「高校生の疑問に答える。~みんなで考えよう。大阪の教育これから~」。高校生や大学生を相手に、大阪維新の会府会議員や現役の高校教師たちが、教育条例や大阪の教育の現状について、語り合いました。
もう1つは、「大阪の教育ガチ熟議」。若者の呼びかけに、豪華すぎる(!)パネラー陣が集結し、多くの参加者たちと大阪の教育の現状とこれからについて、問題意識を共有し、対話・議論を重ねました。
この2つのイベントの共通点は、賛成・反対という二項対立を超えて、様々な立場や考えの人たちが出会い、対話できる場を持ちたいと考えたこと。
ともすれば、「敵」を想定し、相手を「たたきつぶす」ことが目的かと見間違うばかりの応酬続きの昨今、違いは違いとして明らかにさせながら、そのなかから一致できることを追求し、「教育をよくする」という同じ目標を確認しあいながら、議論をすすめる――もちろん容易に結論は出ないけれど、未来志向の気持ちのよい期待あふれる時間を共有しあうことができました。
このたび、2つのイベントを一部合体させたかたちで、追企画をたちあげました。
前半は、現役高校生・大学生に、教師、条例制定の政治家、そして保護者がからみ、意見をたたかわせます。
そして後半は、「熟議」の形で、できるだけ具体的な提案が出せるよう、参加者みなでグループ議論します。
もちろん、短時間で結論なんて出るとは思えませんが、少しだけでも「前にすすむ」議論ができればいいなあと考えています。
開催概要
日時 2012年07月27日(18:00?20:15)
開催場所 クレオ大阪西研修室
(〒554-0012 大阪市此花区西九条6-1-20 )
参加費 1,000円(税込)
定員 54人(先着順)
主催 「大阪の教育これから」実行委員会
●内容詳細については、大阪高生研ブログへGO!
http://osaka-kouseiken.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-a645.html
興味ある方、どうぞお越し!

熊本高生研 7月学習会へのお誘い

                                      熊本高生研学習担当 今田隆恵(御船高校)

 

  夏休みが迫ってきました。夏休み(又は2学期)は何か楽しいことをしたい!でも何をどうやったらいいか分からない、という方のための学習会、「菊池高校1000人バーベキュー」の仕掛け人から学ぶ、を計画しました。

 以下、レポートの内容をちょっとだけ紹介します。

昨年4月の転任早々、生徒会顧問の主査を任され、行事の波が押し寄せる中、持ち前のバイタリティあふれる行動力と交渉術で、顧問団の先生方・生徒会役員の生徒たちと共に1年間を乗り切る。そして、2年目の4月の新入生対面式。数ヶ月前から水面下で計画されてきたある構想が、菊池の街全体を巻き込んで炸裂する!その名も1000人バーベキュー!!(生徒700人、教師100人、保護者100人、同窓会100人)肉や野菜、そして使われる炭までこだわりの地元産。関わった企業10社以上・・・。当日は生徒たちの笑顔が校庭中にあふれた。実はしかし、そこまでの道のりは決して容易なものではなかった・・・。

前年度、「君たちのやりたいことはなんだ?なにか独自の新しい企画のアイディアは?」の問いかけに生徒会役員の生徒たちは、「先生、ただでさえこなすのに大変なのに・・・例年通りでいいですよ」との返答の繰り返し。「何が楽しくて、役員なんかやっているんだ?もう、やってみせるしかない。俺が楽しいと思うことをやろう!」

 2年目にして、どのようにしてこの壮大な企画が成功したのか?その技と熱い思いを聞いて、一緒に学びませんか?是非ご参加ください!! 

 

日時:7月14日(土) 15:00~17:00→いつもと時間が違います!

場所:熊本市中央公民館(白川公園そば)

     熊本市草葉町5-1

    096-353-0151

学習内容:実践分析「菊池高校1000人バーベキュー」

                                 吉田真一先生(菊池高校)

 

※お問い合わせは今田またはこのチラシをもらったお近くの高生研会員まで。

今こそ地方が奮い立つとき!!

 みなさんこんにちは。熊本からの応援ブログです。
 九州からの話題を紹介することで、第50回大会東京大会応援のエールとしたいと思います。
まず、この秋(10月20日~21日の土日)は九ブロ学習会を鹿児島市内で行います。復活大会から数えて8回目、熊本からの「押しかけ学習会」としては宮崎、福岡に次いで3回目の開催となります。この「押しかけ~」とは、九州各県が輪番で担当して主催するのがベストであるけれども、各県が主催する条件が整うまでの当分の間は、今現在活動ができている熊本が毎月の例会の一つとして県外に飛び出し、学習会を行う形態です。
 現地に一人でも(全国・熊本県)会員がいるというような手掛かりがあれば、そこでやる意味はあります。企画、運営、会場確保、宿泊、交通はすべて熊本でやり、現地にお願いするのは会場の紹介や参加の呼びかけ、夜の交流会の場所選定ぐらいです。そのことで、現地の方々同士が顔を合わせることができ、また九州各県からの参加者と交流ができれば良しと考えています。今ここで、「九州に血流を通しておく」ことが当面の目標です。今大会では、過去鹿児島高生研に関わってこられ、今現在は高校再編問題に取組んでおられる中島栄一さん(著作:高文研「私は学びたい。だからーいま青春」他にも数冊)の講演、熊本高生研出身で現在鹿屋工業高勤務の田邊憲史郎さんの実践報告がメインとなります。もちろん夜の天文館を中心にさつま焼酎巡行もあります。
 全線開通した新幹線でスピードアップした鹿児島までの距離感を是非体感してください。
 さて二つ目は、東京大会から僅か一週間後の8月の18日(土)、宮崎の「山下道也さんを訪ねる旅」を計画しています。熊本での高生研の発祥の地は矢部高校(水道橋である通潤橋で有名)であると言われていますが、そこに灯を点したのが山下さんです。彼は今、私的通信である「こんとん座」通信の発刊、「スローライフinみやざき」という地域交流会の運営、それと哲学サークル「水よう会」の主宰と84歳の御高齢でありながら、八面六臂の活躍をされている(元全国高生研常任委員で、「集団づくりのなかで1」「同じく2」(鉱脈社)の著作者)。この「こんとん座」通信第54号に、次のような記述があったのです。
 「わたし的に(若者表現を真似て)言えば、40年前から高生研の中で実践し考えてきた「集団つくり」のいちばん中心にあった(そのことも当時わたしはよくわからなかった)「核づくり」の意味が、ほんと今頃になってようやく見えてきた~」
 これをみて、「えっ!あの山下さんにして…」という驚きです。僕らの科白ならともかく。そして「核づくりが話題になって、水よう会は息を吹き返した」とあります。これはもう、行くきゃない。直接会って、今まで彼が捉えていた認識とどこの部分がどう違うのかを確認したい、そして水よう会のメンバーとまた会いたいという思いが同勤する藤川、正清(座席も隣)に高じ、先の「訪ねる旅」として具体化したのです。
 「授業中の活動で言うとまったく活動ができない最下位の者が、じつは集団に対してもっとも大きな影響力を秘めている」「この原則からみるとどうなるか。いちばんおくれている宮崎県は、日本に対してもっとも大きな潜在的影響力をもっている、ということにならないか。」と山下さんの著作「集団づくりのなかで2」のあとがきにあります。即していうと、九州が元気になることが、全国高生研の底上げになるのだといういうことです。えっ!なぜ最下位の者が大きな影響力を秘めているかって?それを詳しく聞きたければ、一緒に宮崎に行きましょう!!

学校をはなれて実践交流しませんか?

本日、各所に届いているはずの「みえ高生研通信」です。
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来る6月23・24日、三重高生研研究集会を行います。
今年で第32回目を数えます。
集会テーマをズバリ 「学校をはなれて実践交流」
全体会の研究協議に久田晴生さんを招いて提起してもらいます。
実践研究は百武さんというユニークなHR実践を取り上げます。
詳細は「三重高生研・討議空間ブログ」をご覧下さい。
折しも、各県の高生研が全国高生研の支部という扱いをはずされます。
三重高生研はそんな外からの動きだけでなく、内にも大きな曲がり角にさしかかっている地域高生研のひとつです。
新高生研とどこまで連動していけるか分かりませんが、この研究集会の時に行われる三重高生研総会で全国高生研との関係性も提案していくつもりです。
全国と県、持ちつ持たれつの関係で行くのが楽しいと考えるアンドウです。

【告知】大阪高生研 6月例会文化祭見てあるきDVD上映会 & ぴらっと一枚実践交流

 大阪高生研6月例会担当・平田です。
 以下、どうぞお越しください。
新年度が始まって2ヶ月が経ちました。
新しいクラスや学年、あるいは学校で、不安に思っていること、悩んでいることはありませんか?不安や悩み、実践のことを話し、聴き合えていますか?
「ぴらっと一枚実践交流」(ぴらいち)では、普段の実践をグループのなかで報告し合い、実践交流をします。グループのなかで実践を報告し(10分)、「聞き込み」に答えていきます。そのなかで、意識していた、あるいは無意識だったことが明確になっていきます。そして、グループの仲間が、「ほめ」「けなし」「まとめ」の視点から、必ず評価してくれます。
逆に、仲間の実践報告を聞き込み、ほめ、けなすなかで、共感できたり、失敗から学んだり、少しほっとすることができます。
「ぴらいち」には、皆さんの実践報告が必要です。A4用紙一枚に、実践の一コマを切り取って、書いてきてください。うまくいったこと、失敗しちゃったなぁと思うこと、いま悩んでいること・・・などなど、何でもけっこうです。かっこつけずに、肩肘を張らずに、ありのままの実践を書いてきてください。
気を張らずに実践交流ができる「ぴらいち」を、一緒にしませんか。
日時:2012年6月10日(日) 14:00~17:30(13:30開場)
「文化祭見て歩あるき2011」DVDを30分間上映した後、「ぴらいち」を行います☆
場所:大阪市立市民交流センターなにわ
JR大阪環状線「芦原橋」駅下車、南口改札南へ徒歩2分
または、南海高野線「芦原町」駅下車、東へ徒歩5分
※実践報告を40部、印刷のうえ持ってきてください。お願いします。
お問い合わせ、参加のお申し込みは、
  http://kokucheese.com/event/index/39212/ まで。

「ひとりの教師の回想」

静岡の絹村です。
今日は本(私家版冊子)の宣伝です。
静岡高生研では、この夏、全国の動きに併せ、高生研静岡支部から静岡高生研に
組織替えをします。
それを記念して、50年前に、静岡高生研を立ち上げ、静岡の民主教育に力を尽
くした故益田忠郎先生の遺稿を載せた冊子の完全版をつくりました。以下は、
発刊にあたっての拙稿です。
sassi
お読みいただき、興味のある方は、声をかけてください。
限定100部印刷で一冊1500円です。(ちょっと高いですがほぼ原価です。)
創成期の高生研 静岡支部の歴史(全) 
-ひとりの教師の回想-』発刊にあたって
静岡高生研(高生研静岡支部) 絹村俊明
高生研静岡支部機関誌・『静岡の高校生活指導』に故益田忠郎先生が連載執筆さ
れていた「静岡支部の歴史」第1回から第13回までをまとめて一冊の冊子と
して発刊したのは、今から遡ること22年前、1990年、先生のまだご存命中
のことでした。今回、お亡くなりになる1996年までの連載第14回から第20回
までの分を加えて新たに『創成期の高生研 静岡支部の歴史(全)
-ひとりの教師の回想-』として発刊することになりました。
ことの起こりは、県常任委員会の中で、高生研静岡支部から新たに「静岡高生
研」へと生まれ変わるための熱心な議論の中で、どういう組織をつくりど んな
研究活動を目指すのか、それを歴史の中からも学ぼう、という意見が出たことで
あったと記憶しています。
全国高生研は、本年2012年夏から新しい高生研へと移行します。研究活動の
スタイルを時代に即してつくりなおし、持続可能な
研究組織として新たに立ち上げるのです。それに合わせてそれまで「支部組織」
であった静岡支部も全国高生研と協同しながらも独自のスタイルを持っ た地域
高生研として歩みだします。そうした時代の転換期において、私たちはこれまで
の研究活動をどう総括し、どう再構築していけばいいのか戸惑 い、迷いまし
た。そんなとき、私たちにとってひとつの道標になったものが、益田忠郎先生の
「支部の歴史」です。
温故知新。益田先生は、今でもその抑制された、淡々とした文体で高生研の実践
研究活動のあり方を熱く私たちに語りかけてきます。
1963年、高生研発足のときから益田先生は静岡高生研の中心として支部活動
を支えてこられました。この冊子は静岡支部の歴史であると同時に静岡 県の教
育史の1部でもあります。さらには、創成期の全国高生研の研究活動のあり様が
わかり、またそれを支えた活動家たちの奮闘の息使いが聞こえて くるような、
高生研の歴史を辿る上で大変貴重な資料となっているということも見逃せません。
 県常任委員会において、この「支部の歴史」の完全版発刊にあたって学習会を
持ちました。その時、参加者が共通して感銘した箇所は、意外にも高生研の積
み上げてきた生活指導の理論、サークル活動のあり方についてではなく、自発的
な個人が集い生活指導を科学しようとする研究団体にはふさわしくないような
益田先生の次のことばでした。
「情と理とは微妙に絡み合って、互いに補完していく」、「高生研のように理に
よって成り立っている組織でも、情による結びつきを大事にしていきたい」
 
益田先生は、わからないことを「わからない」と平気で言える方でした。そして
どんな人に対しても対等・平等な関係をつくろうとしていました。それは、益
田先生が他者と自身への「信頼」を、生活指導を学ぶ中でつくりあげてきたから
ではないでしょうか。
教育運動と「民主的人格」の現代的あり方を益田先生のこの冊子から皆さんとと
もに学び合えたらと思います。
最後にお亡くなりになる直前、支部通信に載った益田先生のことばを紹介します。
「社会がおかしい限り高生研は必要である。」

青森高生研冬の学習会に参加して

青森高生研に参加させていただき、ありがとうございました。
高生研への参加が初めてということで非常に緊張していましたが、先生方の温かい雰囲気ですぐに溶け込むことができました。
震災の報告や北川先生の講演を聞いたり、ピライチで討論を交わすことによって、今までに無かった考え方を養い人としても少し成長できたような気がします。
私は教員を目指していますが、正直自分には向いていないのではないかという気持ちが大きくなりつつありました。
しかし、ベテランの先生方でも悩みを抱えつつ迷いつつ仕事をしているということに気付き、私も少しずつ経験を重ねながら自分の教師としての力量を培っていきたいと思えるようになりました。いつかベテランと呼ばれる時に、同じような悩みを抱えた大学生と出会ったら「10年はかかるぞ」と教えてあげたいと思います。
今回学んだことや感じたことを自分の糧とし、またこれからのさまざまな出会いの中でたくさんのことを吸収しながら人間性豊かな教師を目指していきます。
青森高生研に参加できて良かったです。2日間本当にありがとうございました。
友美
青森高生研 冬の学習会の様子は、http://tokyotaikai2012ouen.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

青森高生研・冬の集会報告 一人ひとりの言葉を大切にすること、これが一人ひとりを大切にすることへの第一歩である

 2月4日(土)5日(日)、青森高生研の冬の集会が浅虫温泉帰帆荘で行われました。参加者は34名。北海道、秋田、宮城、福島からも参加していただきました。特に、秋田からは大学生9名を含む総勢13名が参加してくれました。
 2011年は東日本大震災で多くの方が亡くなり、深い悲しみに包まれました。さらに、青森高生研は2人の常任と永遠の別れをしなければなりませんでした。一人は2年前にワークショップ「発達に障害をもつ生徒の心理的疑似体験」をしてくれた田中丈晴先生。40代でした。そして、八甲田山のトトロこと一戸直道先生。数年前に告知された病気で昨年の8月に30代の若さで亡くなりました。彼が病床の中、書いてくれた「言葉の力を信じて」という文章の中にある、「一人ひとりの言葉を大切にすること、これが一人ひとりを大切にすることへの第一歩であり、どんなに時間がかかっても言葉の力を信じて生徒とかかわっていくことが大切だ」という文章は今回の集会で支えとなる言葉だと感じました。
 
 第1日目は福島、宮城、八戸から東日本大震災の現地報告。新聞やテレビではわからない真実を知ることができました。また、「子どもの言語教育について」の題でのしろ日本語学習会代表の北川裕子先生から講演をしていただきました。第2日目は谷崎氏による「A男の成長に関わって~2年間の実践記録~」のレポート分析。そしてぴらいち学習会。濃密な内容の冬の学習会で参加した先生方はおおいに議論し、話し合い、そして明日の元気をもらいました。詳細については、3月末に発行される全国通信をご覧ください。
(まもなく、青森高生研ブログにも写真入りでアップする予定です。)
 http://plaza.rakuten.co.jp/aomorikouseiken/
 この集会では秋田高生研が20代を中心に新たな船出をすることが確認されました。
 新高生研に向けて暖かな春の風が北国から吹き始めました。
                             (青森高生研 吉田)
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